鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2022/02/19 9:06:01|その他
凍てつく海でのシラスウナギ漁を知って・・・
おはようございます。

いやあ、昨夜のカーリング女子の、
準決勝にはしびれましたねラブ

ロコソラーレ、決勝進出おめでとう!!

では早速、昨日の投稿の続きから始めます。

養鰻業を支えているのは、
ウナギの稚魚を採捕する、「漁」である

と、云う事をお伝えしました。

先日、大井川港でのイシモチ釣りを紹介しましたが、
当然この大井川にも、
ウナギの稚魚たちはやって来ます。

自分が居た榛原郡のお店で初めて迎えた冬でした。

可能な限り細かい目の手網がないか

とか、

とにかく明るいヘッドライトはないか

とか、

余り冬には聞かれない商品の問い合わせを、
たくさん戴いたのです。

当時自分は、網関係の商品や、
キャンプ用品の発注担当でしたから、
他のスタッフ経由でも、
たくさん問い合わせを戴いたんです。

で、店長と相談し、
何に使うのかリサーチする事になったのです。

先ずは聞き取りからです。
お問い合わせを戴いたお客様から、

何に使うのか

ストレートに聞いてみました。
すると、

「おお、ちょっとな・・・」

とか、

「いいもん、捕る・・・」

など、なかなか明確なお答えを戴けません。

リサーチを重ねる中で、

シラスウナギを捕るらしい・・・

そんな事を、釣り専門の常連さんから伺いました。

そしてある日のテレビのローカルニュースで、

シラスウナギ漁が解禁になりました―

と、お店の近くの海岸が映ったんです。

こ、これだびっくり

たくさんの人が、ズラッと海岸に並んで
波打ち際から、腰の辺りまで、
凍てつく寒さの中、網で掬って、
頭のヘッドライトで網の中を凝視しています。

そのヘッドライトは、大きくて凄く明るく、
海面までも、煌々と照らしていました。

そして、
透き通る様な数aほどのシラスウナギが、
網の中でニョロニョロ動く映像も出ました。

実は、自分が居たお店のあったエリアは、
榛原郡の中で、最も養鰻業が盛んな場所で、
お店の近くにも、
美味しい蒲焼き屋さんがたくさんあります。

うな丼が1パイ、500円なんてお店もあって、
給料が出ると、食べに行ってたりもしました。

ですが、

稚魚をどうやって確保しているか

と、云う事は、このニュースを見て、
初めて知ったのです。

そして、明確なお答えを戴けなかった理由も、
なんとなく見えて来たのです。

シラスウナギを採捕するためには、
「鑑札」が必要で、採捕中は、
必ず腕章を付けていないといけません。

その鑑札をもらうには、
割と厳しい審査があって、
容易には取得できないそうです。

が、このシラスウナギの取引価格が、
度肝を抜くくらい高額なのです。

1キロ単位だと100万円以上
とすると、一尾だけでも数千円から数万円・・・

どんなに寒くても、
そんなお金が入って来るのであれば、
分かりますでしょ?

・・・・そういう事です。

冬の海に立ち込んでの漁は、
本当にしんどいと思います。

が、正しいルールの元に厳格に採捕されなければ、
資源はやがて枯渇してしまうでしょう。

鑑札を持って、
地域の産業に尽くす捕り手さんもいらっしゃれば、
必ずしもそうでない人もいらっしゃる。

たくさん捕れればいいですが、
必ずしも上手くいかない・・・

それを知って以降、
店では、こんな対応をする事にしました。

通常で頼める範囲で、目の細かい網を数本注文し、
ヘッドライトではないキャンプ用の明るい投光器を、
単体で注文し、通常商品として在庫だけしました。

見る人が見たら分かると云う事で、
ポップなどの販促ツールは付けない事にしました。

網はもっと細かい目を求められてはいましたが・・・

ライトの注文は、在庫品以外は、
キャンプで使われる方のみに販売しました。

黙って在庫品を買っていかれる方には、
販売しない訳にもいきませんので・・・

量販店としては、
要望があれば注文するのが常でしょうが、

大切な水産資源を守る事も、
並列で実施していかなければなりません。

ウナギの養殖は、
確実に今は、正しい決断をする「岐路」に、
立たされています。







 







2022/02/18 9:06:01|トピック
逃げろウナギくん!!
おはようございます。

先ずは、高木美帆選手の1000bでの金メダル
本当におめでとうございます。
ついに、てっぺん取りましたね。感激しました嬉しい

そして、連覇はなりませんでしたが、
小平選手の挑戦に、心から拍手を送りたいです。
本当にありがとうございました。お疲れ様でした。

ノルディック複合の団体も銅メダルですよ。
最高ですね。ニッポン万歳!!

ところで、
昨夜の女子フィギアのフリープログラムは、
ご覧になりましたでしょうかびっくり

結果は知っての通りになりましたが、
このドーピング問題で、
大きな大きな、影響が出てしまいました。

最後の演技は、痛々しかったですね。
逆に可哀想でした。

どうかこの先、禍根を残す事にならないよう、
しっかりとした調査と、
それに基づく正しい判断を、強く望みます。

それにしても、
坂本選手、樋口選手のフリーの演技は、
本当に素晴らしかった。美しかった。
最高でした。

そして、堂々の銅メダルです。
チョー感激してしまいました。
おめでとうございます。

ところで今日の投稿も、
またもや、ラジオで聴いたネタ―
で、ございます。

絶滅が危惧されている『ニホンウナギ』にまつわる、
BIGなニュースが飛び込んで来ましたね。

それは、
ニホンウナギの稚魚たちは、
魚に捕食されてしまった時に、
エラから抜け出て助かる事ができる―

そんな、

ウナギって忍者だったんだ―

と、びっくらこいてしまった、
研究結果発表のニュースです。
(以下のリンクをご確認下さい)
“ニホンウナギ稚魚 捕食されてエラから脱出”長崎大など発見|NHK 長崎県のニュース

この研究の成果を発表したのは、
長崎大学などの研究グループです。

それによると、
ニホンウナギの稚魚が魚に補食された際、
その魚のエラの隙間を通って口の外に脱出していた

しかも、前向きではなく、
尻尾の方から、ニュロニョロと抜け出て来るのだ
と、云う事も伝えています。

ウナギは、今でも謎に満ちた魚だと云う事は、
皆さんも、どこかでお聴きになった事が、
あるかと思います。

ウナギの産卵場所は、川ではなく海であること。
そして、ヨーロッパのウナギの産卵場所は、
サルガッソー海である事が分かっています。

一方、ニホンウナギの産卵場所は、
どうやらマリアナ諸島の西方海域らしい・・・
と、云う事が分かって来ました。

そんな遠い所から、遙か日本沿岸に、
仔魚であるレプトセファルスが辿り着き、
川を上って淡水で成長する事だけでも、
本当に不思議な事です。

長い旅の途中には、
当然様々なトラブルや困難が待ち受けています。
小さな小さなウナギの仔魚たちにとっては、
とてつもない遠さだと思います。

そん旅の中でも、
「死」に、直結する出来事はと云うと、
酸欠になってしまう事が一つ、
そして、もう一つは、

何者かに捕食されてしまう事―

だと思います。

が、このニュースの様な事が、
ずっと行われていたとするならば、
いよいよ一つの謎を解く、
大きなヒントになるでしょう。

食われても大丈夫なんやあ・・・

しかも、尻尾の方から出てくる―
って、云うのも、とても興味深いですよね。

尻尾から出て来るって云う事は、
捕食した魚の進行方向と同一です。

また、泳ぎの特徴として、
捕食者に対して、
後ずさりするような泳ぎをするそうです。

身を翻して逃げるんじゃなく、
誘うように後ずさりする

となれば、食べられる様に、
わざと動いているのか―
そんな風にも思えて来ます。

その方向が、
移動を加速させる潮流に乗っているとすれば、
何と賢い戦略なのでしょう。

もしかしたら、捕食者を利用して、
移動手段としているのかも
しれません。

そして、このしたたかなウナギの繁殖のサイクルに、
素直な驚きと、感動を隠す事ができません。

日本の夏の食材として欠かせない魚ではありますが、
年々、ニホンウナギの数は減少の一途を辿っています。

最近は、土用の丑が近付いても、
以前ほど騒がなくなりました。

ウナギの代替えとして、
ナマズ食を促進する動きもありました。

ようやく完全養殖に光りが刺して来たとはいえ、
確実性については、まだ道半ばでしょう。

ですから、日本の養鰻業者の多くは、
稚魚を買って確保してから飼育する訳です。

しかし、ニホンウナギの激減に伴って、
当然、稚魚も減ってしまっているのです。

で、その稚魚を捕獲する「漁」も、ある訳です。
前記の通り激減していますから、
その漁も、なかなか難しい状況らしいです。

次回は、養鰻を支える稚魚の漁について、
一緒に考えてみたいと思います。

いずれにしても、
このニュース、聞き逃せません。
見逃せませんよ〜びっくり
 







2022/02/17 17:03:00|その他
連戦と連釣と・・・
おはようございます。
ではなく、こんばんは。
アップする時間を間違えてしまいました。

こんな時間でありますが、
宜しくお付き合い下さいませよろよろ

毎日、毎日、オリンピックから目が離せません。
今回は、特にスノーボード競技の活躍に、
連日、勇気をもらっています嬉しい
女子のビッグエアーも、凄かったですね。

一方、カーリングなどは、
昼も・夜も、使っての連戦―

確かに他の競技と比べれば、
体力的な消耗や、ダメージは少ないかもしれません。

でも、絶えず「脳」は、フル活性―
相当に神経がすり減ってしまうでしょう。

素人なので、
それが良いか悪いかは軽々には云えませんが、
「連戦」に、ついては、
もう少し見直す必要があるように感じます。

夜の英国戦などは、
氷の状態に対応仕切れなかった―

そんな事を話されていましたが、
疲れもはっきり見えていました。

ところで、
決して比べる事でも無いし、比べる必要もないし、
全く同じレベルで話せる問題じゃないのですが、

自分の中では、攻めた『連戦』と云える程、
魚達とのバトルを続けた『連釣』の体験を、
今日は書こうと思います。

それを読んで戴いて、
皆さんに、色々とツッコんで戴いて、

こいつ、アホやなあ・・・

と、笑い飛ばして戴きたいなあ・・・。
なんて、思いながら今日の投稿をします。

だって、このオリンピック、感動も多いですけど、
ずっとモヤモヤしてますでしょびっくり

なので、思い切りおバカな体験を話して、
チョっと、スッキリしてもらえたら本望です。
でも、フィクションじゃないっす。
間違いなく、実体験ですよ困った

この連戦

ちゃう。連釣や・・・

連釣の期間は、なんと、2週間毎晩
当然この期間の中には、数晩の「徹夜」もあって、
さすがにフラフラになってしまいました。
そのまま出勤した事も、確かあったなあ・・・

が、それ以上に、
釣れる度に、
アドレナリンが大放出!!
釣ってる最中は、全く眠くならないんですよ困った

ルマンみたいでしょ。
でも、交替のドライバーなんていませんから、
通って、通って、通い倒した耐久釣行でありました。

で、何を釣りに行ったか―
って、云うと、「毎晩」と書いていますから、
夜釣りです夜

仕事が終わって、釣り場に走り―
ひたすら竿を降り続ける。

常夜灯の下は、ベイトの小魚と、
こいつらを追いかけて、下でギラギラと光る、
刀の様な魚体―
ベイトの正体は、カタクチイワシ

そうです。
自分が毎晩釣り続けたのは、
清水の岸壁サーベルフィッシュピカピカ

タチウオでございます。
いやあ、後にも先にもあんなに通い詰めた釣りは、
体験して居りません。

冷凍庫が、タチウオでいっぱいになり、
最初は釣ったタチウオを、
喜んでもらってくれていたレジのバイトさんにも、
終いにゃ、
「もう要らない」と、拒否られましたよろよろ

それでも、あのギラギラピカピカと、
ぎゅーんって云う強烈な引きと、

ハラハラ、ゾクゾク、ソワソワの連続は、
釣った人じゃなきゃあ、わからん!!

あの、銀ピカは銀メダル級じゃあラブ

アホなヤツだと笑って下さされ!!

まだ、若かったんですよ。

今なんか、徹夜だなんてとんどもない。
でも、それもできた30代でした。

ああ、でもあの場所には、
今は立ち入る事ができません。

改正ソーラス条約が適用されているからです。
ルールはちゃんと守ってこそのアングラーグッド

釣りも、スポーツもフェアじゃないといけません。


 







2022/02/16 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
こんな時季にと思うけど・・・(大井川港 イシモチ釣り)
おはようございます。

まだまだオミクロン株の感染拡大は、
ピークアウトしていない模様―

が、だからと云って、
経済が止まってしまう事だけは、
避けなければなりません。

ここからが、正にウィズコロナの正念場―
集団免疫さえ手に入れれば、
必要以上に恐れなくても済むでしょう。

だからこそ、
政府も、専門家の先生方も、正しい情報を、
メリットも、デメリットも併せて開示して下さい。

さて、
最近は、昔の話ばかりで恐縮です。
が、この時季の釣りものとして、
急に思い出したお魚について、
今日はお話ししたいと思います。

場所も限定的で、
この場所以外で、このお魚を、
おおよそこんな釣り方はしない―

と云う様な釣り方で釣れていた(いる)のを、
思い出したのです。

釣具店勤務時代の一時期、
静岡県に居て、その中で何店舗か廻る中で、
榛原郡のお店にも居た―

そんな事を、以前にお伝えしました。
榛原郡は山梨の方にはお馴染みの、
静波海水浴場がある地域です。

で、榛原郡に入る前に超えなければいけないのが、
越すに越されぬ大井川―

と、云う事で、自分が居たお店は、
この大井川と大井川港にほど近い場所でした。

この大井川港で、
新しい年が明ける頃から釣れ始め、
おおよそ3月くらいまでの短い期間に、
サビキ釣りで狙う、意外なお魚がいます。

そのお魚は、
なんと『イシモチ』ですチョキ

が、イシモチと云えば、
おおよそは「投げ釣り」の対象魚で
夏から秋にかけて、良く釣られているお魚です。

まだ寒い時季に、堤防で、しかもサビキで
イシモチが釣れるだなんて
最初に聴いた時には、信じられませんでした。

が、実際、お正月を超えたあたりから、
急にサビキ仕掛けが売れ出すのです。

しかも、割とハリが大きめの、
魚皮が付いたタイプが良く売れていました。

お客様に聴くと、
イシモチが釣れるんだと言うことで、
実際に釣りに行った事もあります。

が、ですよびっくり
割と日ムラがあるようで、
自分が行って、釣れた事がないんです。

でも、仕掛けは順調に売れ続けていますし、
大釣りをしたよ

そんな声も、毎日の様に届いていましたから、
釣れるのは、間違いないのだと思います。

大井川港の東側には大井川海岸もあって、
ここは秋口のイシモチ釣りで、
良く知られている一級ポイントです。
ここでは、自分もそこそこ釣っています。

が、堤防サビキイシモチ釣果は、
未だ未体験なのです。

サビキと云っても、
そんなにコマセは使わなくても良い様です。

魚皮付きのハリの幾つかにアオイソメなどを付けて、
釣っていると、良い群れに当たれば、
30尾〜40尾も、釣れるそうなんです。

只、投げで釣れるサイズよりは小さくて、
大体のサイズが20aあるかないかです。

このサイズだったら、
絶対にフライが美味しいと思いますよレストラン

身がフワフワ、衣はサクサクに仕上がると思います。
美味しく食べるためにも、
コマセは余りしない方が良いでしょう。

今回は、本当に急に思い出したお魚の、
釣れる場所と、釣り方の紹介でした

絶対に釣れる―
と、云う約束はできませんが、
物は試しで、是非とも出掛けてみて下さいスマイル







2022/02/15 9:06:01|釣り用語の解説
もう直ぐ増えるウラッポ修理(^_^;)
おはようございます。

寒いですね。
雪は、まだ融けて居りません雪

一昨日、
山梨の釣り具屋さんで売ってるイクラは、
超高級品だぞ―

って云うお話しをしました。
山梨に住んでいる限り、
そんなイクラを売っているって云うのは、
当たり前の事で、
何処でもそうだと思っていました。

が、転勤で幾つかのお店を廻った事で、
それがいかに特殊な例であるかを、
実感して来ました。

それくらい、
山梨の釣り人さんの渓流釣りに寄せる思いは、
特別で強いものだと云う事を、
離れてみて痛感したのです。

そこで今日の投稿も、
渓流釣りのネタにしました。

皆さん、
『ウラッポ』って、分かりますか?

実は、ウラッポは、
釣り用語でも何でもありません

分かり易く云うと「方言」です。
が、何の事でしょうかびっくり

そこで、タイトルと上の写真をご覧下さい。
修理って書いてあって、
写真は、釣り竿の一部が折れちゃってますよね幸せ

これでお分かりでしょう。
ウラッポとは、釣り竿の先端の事です。

なので、
「先っぽ」の方が分かり易いと思います。

でも、何故か釣り竿で先っぽを云う時に、
山梨の人の多くが、「ウラッポ」って、
言っちゃうんです。

調べてみると、
元々、甲州の方言ではなく、
東京の多摩地域に伝わる方言らしいのです。
と云う事は、武蔵の國と甲斐の國との、
境辺りで交わされていた言葉だと思います。

そして、
渓流釣り解禁間近となった今頃から、
解禁直後になると一気に増えるのが、
ウラッポ破損の修理案件です。

で、今日は、このウラッポの修理依頼が、

実は、

釣具店泣かせの案件なんです泣く

と、云う事を知って戴きたくって、
釣具屋さん救済企画として、投稿します。

ご存じの通り、
渓流竿の穂先って、細いですよね。

ですから、時に折れてしまうのは、
ある意味仕方がない事です。

普通に修理を受ける事は、
全く問題ないのです。

がっ、
解禁直後がやっぱりイチバン釣れる訳で、

その釣りのタイミングに間に合わない

と、なった時の、
お客様の対応に苦慮してしまうのです。

それが、この時季は毎日の様に起るので、
釣具店のスタッフさんは、
日々、ストレスフルになってしまいます。

お客様のためにも、
正しい事を覚えて戴きたく、
ウラッポの修理事情を、
ここだけの話しでお伝えします。

さて、こんな例が良く起ります。

明日が解禁日―

釣りに行きたいと考えて来店されたお客様が、

「ウラッポん折れちゃったから、何かハメてくりょう」

と、言いました。
違う竿の物でも良いから、穂先だけ換えて欲しい
そんなご要望です。

確かに釣具屋さんには、
延べ竿の穂先のみが売っています。

が、
ハマりさえすれば釣りができるか

と、言うと、これはNOです。

近年の竿は、各パーツがバランス良く繋がって、
釣り竿として機能するように出来ています。

ですから、例え予備の穂先がハマったとしても、
竿のバランスが崩れるので、
他の箇所(特に穂持ち)が破損しやすくなります。

なので、もし折れてしまったら、
解禁に間に合う様に来店戴いて、
その竿のパーツとして、
純正のウラッポを注文するか、
修理として、お店に預けて欲しいのです。

修理や、パーツ到着までかかる期間は、
およそ2週間です。

ですから、解禁1ヶ月前で、
もしも竿のウラッポが折れていたなら、

そのタイミングで持って来て戴ければ、
解禁には新しいウラッポで、
良い状態でお使い戴けます。

それを、

どうでも明日までにやれ

と、強要しても、
お互いに嫌な思いをするだけです。

無理なものは無理なのです。
どうか、そこを分かってあげて下さい。

間違っても、

そこの新品の竿から抜け

だなんて、理不尽な言い様は、
どうかどうか慎んで下さい。


また、解禁直後で多いトラブルに、

穂先と穂持ちの固着

と、云う事が良く起ります。

濡れた手で扱うので、
特にウラッポ部分が固着しやすいのです。

そして、そのトラブルは、
新しい竿に換えた時ほど頻発しやすいです。

この原因は、
おおよそ竿を伸ばす時にあります。

穂先の方から順序よく伸ばして、
継ぎの部分をしっかり固定していくのが、
竿の正しい伸ばし方です。

が、ぴゅーっと順番を無視して伸ばしていくと、
継ぎの部分の締め方がみんなバラバラになります。
そういう部分に水滴が入り込むと固着します。

特に新品の竿ほど、
この継ぎの隙間がピッタリなのです。

なので、変な伸ばし方をしてしまうと、
ほぼ完璧に固着してしまいます。

それを無理くり戻そうとして、
更に別の部分まで折れる―
そんな事例をたくさん見て来ましたし、
散々、それで怒られた事もあります。

いや、竿は全く悪くないんですけど・・・怒る

って、云う気持ちを、
グッと堪えてスタッフは、お話しを伺います。

こう云う時は、無理しないで固着したまま、
釣具店に持って行って下さい。

大概の固着は外せますので、
どうか、竿のせいにはしないであげて下さい。

それと、新品の竿を買って、
1回目の使用で折れてしまう場合も稀にあります。

現場を見ていないので分かりませんが、
原因は、タックルバランスの悪さに起因します。

その竿の強度以上の、
太めの糸を使っていませんでしたか

必要以上に大きいオモリを付けて、
根掛かりを煽りませんでしたか


こんな時に最も折れやすい箇所は、
穂持ちの部分(穂先から2番目の部分)です。

そこが、最大の竿のウィークポイントで、
更に、その竿の最大のウリのポイントでもあるのです。

竿のパワーは、穂持ちが支えている

と、云ってしまっても過言ではありません。

お客様の竿ですからスタッフは、

良い状態で使って欲しい

そう考えています。

敢えて折れやすくなってしまうような方法を、
選択する訳にはいかない
のです。

山梨のお客様がお持ちの竿の特徴として、
旧式の竿であっても、
とても大事に使われている―ラブ

これは、本当に素晴らしい事です。
他県では余り見かけない事です。

それだけ、自分が良いと思った物は、
長く使い続ける。大事にする。
これこそ、山梨の人の気質だと思います。

只、商品の方のサイクルの方が速すぎて、
修理が不可能と云うケースもあります。

そんな時は、時間を切らずに、
シーズン後に修理でお持ち下さい。

どうにか修復する手段を、
メーカーとも相談しながら検討しますので・・・

ウラッポの修理が、逆にお客様との信頼を、
崩すきっかけになってしまわないよう、
どうかスタッフを信用してあげて下さい。

今年のシーズン前に、
一度、ウラッポのチェックをお願い致します自信まんまん