アウトプットするばっかりではいずれ枯れてまう。 にんげん、インプットが大事やと、若いころ恩人に言われました。
けさ、カミさんにもおんなじこと言われて。 空いた時間に出かけてまいりました、ちょっと離れた某映画館。 ここは珍しぃことに「メンズデー」があるんですね。 たまたま今日がそぉやった。 で、封切直後の作品も1000円で観られる。
どれにしよかと迷ったんです。 草刈民代の濡れ場も見たいし、極道の浜ちゃんも捨てがたい・・・けど。 何のために映画観るのんっ!? ここはいっぱつ、元気の出る作品で景気づけなあかんでしょ!
と、いぅわけで 『のぼうの城』でございました。
大正解っ!! 野村萬斎、やっぱり最高です。役者としてかなり卓越してますよ、この人は。 なんか最近、テレビドラマはもちろんのこと、映画でも消化不良の芝居見せられることの多いなか、安心して物語の中に浸ることができました。 佐藤浩市や前田吟をはじめ、脇をかためる役者衆もみな素晴らしかった。 びっくりしたのは、バラエティのイメージしか無かった上地雄輔が、上手に芝居をしてたこと。 子役の芦田愛菜ちゃんも、ちゃんとこの子の芝居観たのたぶん初めてやけど、騒がれるだけのことはあるわ。恐れ入りました。
とにかく話の筋が痛快やった。 いまの日本人が忘れかけてる誇りを、再認識させてもらえる作品でした。
へどが出そぉなくらい地に落ちた政治はもちろん、興味無いけどプロ野球? デッドボールの明らかな誤審に、当たってないのに知らん顔して塁に進むわ、相手ピッチャー即退場させるわ。 そんなもん見せられたら、世の子どもたちは、どんなズルこいたってバレんかったら勝ちや!と、間違いなく思うでしょぉね。
それで子どもたちに夢をっ!? それで紳士たれっ?
ぷぷぷぷ、ぷっ。
ま、あのインゴウジジィ・ナベツネのお気に入りやから、どぉせそんな程度やろけどね。 誇りも伝統も、とっくの昔に地に落ちてるのに気づかんと、かわいそうに。 ついでにもひとつ、ぷっ。
さわっちゃいけない「野球」の話し(笑)。 こんなんいじる元気が戻ってきたのも 『のぼうの城』のおかげですな。 まだご覧になってない方、よかったらぜひ、映画館へおはこびくださいね。
ただ、ひとつだけご了解ください。 これは「水攻め」の物語です。 当然、そのシーンが出てまいります。 そのため、作品は完成していたにもかかわらず、公開は一年間延期されたそうです。 当該シーンにも修正が加えられています。
ワタシ、心配なって、東北で公開されてるか調べたんです、そしたら。 福島でも宮城でも岩手でも公開されてた。 きっと、そのシーンも含めて、現代に生きる人間に勇気を与えてくれる作品やと、みなが理解してくれたんでしょうね。
ぜったいに元気が出ます。 ぜひ、ご覧ください。
ワタシももっぺん観たい! もちろん1000円の日にねっ。
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