昨日の26日(日)、無事に、今年で4回目となる「初笑いおはなし会」が、北杜市ながさか図書館の主催で行われました。 二部屋ぶち抜いての会場は、今年も満員御礼! とは言え、おとなも子どももいっしょに楽しめると謳いながら、毎回なかなかホンモノの子どもたちのお客さまの数は増えません。それでも今回は7名ほどのお子さんたちが来てくれました!あとの60数名は、もちろん昔の子どもたちw。
共演してくれた輿石麻美さん・黙さん(ギター伴奏)のユニットもワタシも、ホンモノの子どもたちを意識してプランを練ってたもんで、果たして昔の子どもたちの皆さんは、ちゃんとついてきてくださるやろか・・・。 ところがそんな不安をよそに、いざ始まってみたら、皆さんしっかりおはなしの世界に身を置いてくださって、さすが聴き上手・楽しみ上手のお客さまやなぁと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
こっからは自分の恥をさらすんですが・・・、ほんまのこというと、じつはワタシは、前日の夜ギリギリまで、落語のマクラが決まらずに、もがき苦しんでおりました(汗)。毎回わりとそぉなんですが、このたびはとくにひどかった。そのまま日付が変わるころまでのたうち回って、なんとかウソでも形を作り、そしたらこんどは覚えないかん。 寝てる間じゅうも耳につけたイヤホンから、エンドレスで流れてくる録音したマクラの音声。サブミリなる効果っちゅやつを狙ったんですが、まぁそんな付け焼刃は効きませんわなw。
まだ暗いうちに布団から這い出して、キーワードを書き出し、それぞれについていちいち内容を頭に叩き込みながら、さいご全部つなげるという、まるで受験生の一夜漬けのよぉな、ひじょうにスリルとサスペンスに満ち満ちた、開演前のドタバタ劇をひとりで演じておりました(爆)。
それでも懲りずに最後まで付き合ってくれたカミさん、ほんまにありがとう。アナタがいなけりゃきのうは思いっきりコケてたね(冷や汗)。
会場の子どもたちにも助けられました。 出だしのマクラでいっぱいいっぱいのワタシに、平気でするどいツッコミを飛ばし、それがまた大ウケして会場の空気がどんどんあったまって、おかげでめっちゃ救われて、なんとかすっとネタにも入ることができました。
演目は「しじみ売り」。昨年暮れに浅草の三姉妹の会でネタおろしして以来、かけるのは2回目。 ワタシのは上方の形ではなく、江戸の形を設定だけ上方に移したもの。鼠小僧治郎吉が大阪で活躍するわけで、通の方がお聴きになったら噴飯ものかもしれません(汗)。 けどどうしても、江戸の形の人情噺に惹かれて、こんなふうにやらせていただきたかったんです。
おはこびいただいたお客さまからは、おおむねご好評をいただけたようでほっとしました。初めて落語を聴いたというご婦人から、落語って泣けるのね、と、お声をかけていただいたり。マクラではにぎやかだった子どもたちも、ネタに入るとみんな、ぎゅっと噺の世界にはいりこんで聴いてくれて、前日の晩は死ぬほどのた打ち回ってたけど、それでも本番は、なんとかお客さまにお楽しみいただくことができて、最後まで諦めんで、ほんまに良かったと思いました (^_^;)。
夜はカミさんが、スーパーひまわりの特上寿司を買ってきてくれて、ふたりでささやかな打ち上げ。その夜もしたたかに呑みました。
おはこびくださったお客さま、共演してくれた麻美ちゃんと黙さん、企画してくださった図書館職員の皆さん、ほんとうにありがとうございました!! 来年もまた、がんばるからねっ!!(爆)。
座布団の上の懲りない面々・酔亭化枝(よってけし)。
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