原油価格の高騰、二酸化炭素による環境問題が、テレビや新聞等に大きく取り上げられております。 私共は、いかに消費エネルギーを減らし、環境にやさしく住まいに健康増進・利便性・快適性の向上を図るにはどうしたらいいのか考え、「高断熱・高気密」を取り入れることにしました。
 
2009/10/13 21:53:46|削ろう会
これぞ匠の技 新潟三条大会

10・11日に削ろう会がありました。
今回は新潟三条市で行われました。

土曜日は仕事なので、日曜日に見学に行ってきました。

往復691Kmの日帰り、大変でした。

三条は金物の町で、大工道具の鑿や鉋の鍛冶職人がたくさんいます。
直接鍛冶職人に話が聞けるのも楽しみのひとつでもありました。


前にも紹介しました削ろう会は、伝統道具を残していこうと始まった会です。
その中で、鉋の薄削りを競う大会です。
単純にも思えますが、これがかなり難しいのです。
技術がなければ、ミクロン単位の鉋屑はでません。


上から3・4番目の写真は、一般に使われる寸八鉋による薄削りです。
削っているのは、テレビチャンピオンの大工王で優勝した谷さんです。
今回もテレビ取材が来ていました。
東京大会では、谷さんにコツを教えていただきました。
この大会でも、すばらしい鉋屑を出しています。


削ろう会では、大工の達人が多く集まります。そういった方達と話ができ、また技術も教えていただけます。
今回も何人かの人にアドバイスをいただきました。


5番目の写真は、削ろう会の名物大鉋の実演です。

木幅1尺、6mある木材をひと削り、薄い鉋屑を出すのです。

左の大鉋は女の子が引いてます。



最後まで見学できなかったのですが、私がいた時は
4ミクロンの記録がでていました。

手をかざすとその鉋屑の薄さがわかると思います。



会場の外では砥ぎ場のブースがあり、それぞれ砥いでいます。

薄削りをする鉋をつくるには、砥ぎは大事な作業です。

写真の中には、新潟の達人と有名鍛冶職人が写っています。

槍鉋の砥ぎをこの時見ることができました。

槍鉋は使ったこともなく、研ぐ方法も知りませんでした。

いい勉強させていただきました。


いつもいい刺激をもらっています。

職人として技術向上、つねに勉強です。

来年2月には神奈川大会があります。











2009/10/03 21:33:27|私どもの家づくり
家づくりのこだわり

お施主様のご厚意でホームページに載せさせていただきました。
奥様の仕事場です。

私共は墨付け・刻みを基本としています。
今回使用しました柱は、桧です。

この桧は、作業場に何年も保管してありました。
木材のいいところは、何年経っても削れば美しい木肌があらわれる事です。(写真@)
桧の香りもしっかりと感じられ、天然乾燥です。


墨付け・刻みをすることで、強度のある継手(木材と木材を1つにつなぐ)を適材適所に造ることができます。

この継手は追っ掛け大栓継ぎといいます。
これに栓を入れる事でさらに強度を増します。
つないだ木材はまっすぐ芯墨が通っているのがお解りいただけると思います。





今回の墨付けで、墨さしも新しく造ってみました。

黒い墨さしが今まで使っていたものです。
削って使用しますので、徐々に短くなっていきます。



また前に紹介しました、清久の鑿も今回デビューしました。
すばらしい鑿は砥いでも削っても申し分ありません。

使ってみて本当にいいので、清久の組鑿が欲しくなりました。
高いので、当分無理だと思いますけど・・。




高断熱住宅ではないので、一般の断熱材を使用しました。
10K100mm充填です。

一般断熱材もしっかりと施工すれば、その断熱材のもつ性能は
出ます。

高断熱住宅だけではなく、どの断熱材を使用してもしっかりと
こだわって施工させていただいています。







2009/09/16 22:56:00|高断熱・高気密住宅
政権交代 

今日政権交代、鳩山内閣が誕生しました。
歴史的瞬間などと、ニュースで伝えられています。

政権交代に不安という声もありますが、これからの景気・経済がよくなるよう、ただただ期待するしかありません。

そんな中、「CO2など温室効果ガスの排出量を2020年までに1990年比25%削減する」と民主党が目標にあげました。

京都議定書で排出削減目標が90年比と示されていることもありますが、これについては各分野で意見があるようです。


さまざまな産業の中で、多くの企業が環境問題に取り組まれております。

私共も家を建てる立場から、まずは家庭からのCO2の排出を減らす家づくりを心がけております。

住宅の高断熱・高気密化により、消費エネルギーを減らすことができ、経済的にもCO2排出削減にも繋がります。



国だけの取り組みではなく、我々個人個人が生活の中で
CO2排出・環境問題を意識していくことで、結果
大きな成果がでるのではないでしょうか。



地元小沢さんが環境大臣になられましたね。







2009/09/10 21:50:48|大工道具
なつかしい。
最近、朝夕だいぶ涼しくなりました。

この夏は、暑さ対策の秘密兵器で快適に乗り越えた感じがします。


今日は、お客様が事務所に来られました。 事務所のカウンターには大工道具をいくつか置いてあります。

常に道具は変わるのですが(仕事で使うので)、来られた方に大工道具を見てもらったり、
手にとっていただくのもあり置いてあります。

墨壷を手に取り、「懐かしいなぁ」とおっしゃいました。昔、家を建てた時に大工さんが使っているのを見たそうです。

今ではプレカットが多くなったので、墨壷を使って仕事をする姿はだんだん減ってきてるので、
「昔は」とか「懐かしい」とか感じるのかもしれないです。

うちでは墨壷、まだまだ現役です。来月には墨付け・刻みが始まります。


夏の暑さ対策の秘密兵器、しっかりとご説明させていただきました。
実験してみて、これからお客様にご提案してもいいかなと思ってます。
納得されてました。よかったです。







2009/08/23 18:13:44|新住協
研修
新住協の研修に行ってきました。

今回は「地域木造住宅市場活性化推進事業」のモデルハウスの概要報告・
長期優良住宅先導的モデル事業として木造モデル住宅の設計施工の指導がありました。


「地域木造住宅市場活性化推進事業」とは、地域木造住宅市場の活性化に資する
木造住宅の供給体制整備・普及推進・担い手育成・企画開発その他の事業を公募し、
優れた事業を応募した者に対して、予算の範囲内で国から補助金がでる制度です。

なんだか難しい説明ですが、簡単に言ってしまえば、
定められた基準を満たして住宅を建てれば補助金をいただけるというものです。

長期優良住宅制度を含め、まだ疑問な点や わからない事もいくつかありますので
より深く勉強し、お客様にご提案できるようにしたいと思っております。


また東京大学名誉教授の内田祥哉先生を迎え、特別講話がありました。
新住協の理事で高断熱・高気密の第一人者であり、いつも研修でお世話になっている
鎌田教授の恩師だそうです。
古き良き時代の日本建築・伝統工法に強くご理解があり、
在来の大工の私にとっては、大変勇気を頂けた思いでした。


風景の写真は、会場となったホテルのラウンジから見える恵那峡です。