18・19日に削ろう会が行われ、19日の日曜日に行ってきました。 削ろう会ってご存知でしょうか?
現在の大工工事では電動工具の普及で、手道具の使用が減ってきています。 大工の伝統と技術を守っていこうと始まったのがこの削ろう会です。 この大会はいかに鉋で木を薄く削れるかを競うものです。 内容自体は簡単なものに思えますが、これが本当に難しく技術が必要なんです。
写真が小さく見えにくいですがすみません。画像をクリックしていただけると多少大きく見えます。
@が会場の風景です。全国から大工の達人が集まってきます。 AやBは丸太のはつりや部材と部材を釘や金物を使わず結合させる継手を実演したものです。 鉋削りだけではなく、こういった伝統技術を見ることができます。
C・Dは鉋屑で造花を造っています。これも薄削りで出した鉋屑だからこそきれいな花が造れます。
E〜Hは一般の方が鉋・槍鉋を体験しているところです。 子供・女性・外国の人。 削ろう会は大工だけが参加するばかりではなく、一般の方も参加できます。たくさんの方に大工の技術を間近でご覧いただける場でもあります。
J〜Kは大工さんの鉋の数々です。 Iの槍鉋は平鉋がまだ使われる前に鉋として使われていたものです。今では、国宝のお寺などの改修工事ぐらいでしか使われません。Kの鉋は刃が鑿です。珍しいですね。
L〜Qは大鉋です。幅の広い木材を一発で削ります。
N〜Pは台が木ではありません。透明な鉋。 大工さんが自分で台を造ったものです。すごいです。
Qは白い服の人が持っているのが鉋屑です。薄く途中で切れることなく削り続けてます。すごい技術です。
R〜22は鉋の薄削りがよくご覧になれると思います。
Rは鉋を手で持たず、鉋に糸をつけ引っ張って削ってます。 これはびっくりです。
23・24は鉋屑を手にとってみたものです。 手が透けて見えるほどの薄さです。 ミクロンの世界です。
鉋は刃の研ぎ・台の調整すべてが完璧にできないと薄く削ることはできません。 とても奥深い道具です。
今まで3回削ろう会に行きましたが、すばらしい達人たちに勉強させていただいてます。
大工は常に勉強ですね。
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