原油価格の高騰、二酸化炭素による環境問題が、テレビや新聞等に大きく取り上げられております。 私共は、いかに消費エネルギーを減らし、環境にやさしく住まいに健康増進・利便性・快適性の向上を図るにはどうしたらいいのか考え、「高断熱・高気密」を取り入れることにしました。
 
2008/11/09 22:20:28|快適な水廻り空間へ
快適な水廻り空間へ5 水廻り完成

浴室・トイレ・洗面所が完成しました。

上の写真は、前にも載せました完成予想図です。


この工事で、バリアフリー対応の使いかっての良い
水廻りに改修すると同時に、水廻りが北側にある為
暗さを感じる事と通風がうまくとれない点も解消しました。



安全性や使いやすさを配慮し、水廻りの配置を変えました。

間取りが変わったことによって動線も短くスムーズに移動
できるようになったとともに、開口部からの明るさを
その部屋だけではなく、水廻り空間全体に明るさが広がる
ようになりました。
お施主様から 朝、照明がつきっぱなしかと思うほど明るく
なったと言っていただきました。


水廻りを一つの部屋としてまとまったことで
利便性・快適性が向上できたと思います。







2008/10/13 20:52:47|快適な水廻り空間へ
快適な水廻り空間へ4  壁・天井断熱
壁と天井の断熱を行いました。

今回の改修工事で水廻りの高断熱をご提案させていただきました。

基本的には壁の断熱材は外壁側だけですが、今回は水廻りの部屋全体の壁に断熱材を入れました。
室内側に断熱材を入れるのは特に気を付けて施工しました。
外壁側も同じですが、湿気を壁内に入れないように、また湿気が壁内に入ってしまっても排出できるようにします。
室内側は、暖房している部屋と無暖房の部屋との温度差、湿度で
壁内で結露しないようにすることを注意し施工します。
その施工の写真は後日アップします。

壁の断熱材は、床同様高性能グラスウール16K100mm入れました。
左上の写真はユニットバスの設置場所です。緑色のシートが防湿シートで湿気の浸入を防ぎます。
右上の写真は壁の断熱材を入れたところです。

天井の断熱材は高性能グラスウール16K200mm入れました。
左下の写真で点検口の穴から断熱材の厚さがご覧いただけると
思います。
右下は天井裏から見た天井断熱です。隙間なくしっかりと断熱材を入れてあります。
グラスウール・断熱性能は厚さが大事です。








2008/10/05 13:08:23|快適な水廻り空間へ
快適な水廻り空間へ3  床断熱
この工事では床で断熱をとりました。

大引きと大引きの間に100mmの高性能16Kグラスウールを入れました。(左上)
また、根太と根太の間に60mmの32kを入れました。(右上)
床には合計160mmの断熱材が入ってます。


床断熱で大事なことは、床下の気流を壁の中に入れないということです。
そのため先張りシートにより壁の中に気流を入れない施工をしてあります。室内側の間仕切り壁も同じです。床断熱を一体化させ、床下からの気流の浸入を防ぎます。(左下)

右下の写真は間仕切り壁の所も断熱材が一体になっているのが
ご覧いただけると思います。









2008/09/30 21:34:59|その他
木造耐力壁ジャパンカップ 
先日、私が岐阜県で大工修行させていただいた会社が木造耐力壁ジャパンカップ予選に出場されたので応援に行って来ました。


木造耐力壁ジャパンカップとは、各チームが創意工夫し設計・施工した実物大の耐力壁を水平方向に引っ張り、どれだけ耐えるかを競うものです。

出場チームは、工務店・設計事務所・住宅メーカー・大学・専門学校などさまざまです。ですのでいろんな考え・発想・工夫などの耐力壁が見れ、そしてその結果がわかるのでとても勉強になります。

競技の採点方法はたくさんあります。
使用する木材の樹種・量、釘・ビスの種類や量、組み立てする人数とタイム、そしてどれだけ耐えるか、解体作業、その他まだまだあります。


左上の写真は、会社の組み立てた耐力壁です。
この耐力壁を水平方向に引っ張ります。
グラフの写真の黒色のラインは予想図で赤色は実際の引っ張りのラインです。
右下に35.76KNとありますがこれは引っ張りの荷重です。単位は
KN(キロニュートン)で表示されます。
その下はひずみです。
35KNの荷重をかけると右上の写真のように大きく傾きます。
左下の写真は、荷重に耐えた結果土台が裂けたものです。


いろいろな耐力壁を見させていただき、どの耐力壁も伝統工法が
使われており十分木造耐力壁は強度があることがわかります。


この耐力壁が見事予選3位で決勝に進みました。
決勝でも優勝を目指して頑張っていただきたいです。











2008/09/29 19:25:54|快適な水廻り空間へ
快適な水廻り空間へ2  耐震補強
今回の工事は現在の水廻りの配置が変わるので、その部分の解体工事を行い無事終わりました。


柱だけになってみると耐力壁(筋交い)の量や筋交いがあるところでも金物が取り付いてない等の点が見えてきました。

耐力壁は間取りによって設けることができない事もありますし、
35年以上前は筋交いを釘でとめていたので仕方ない事だと思います。

今回新しく設置した柱・既存の柱の柱頭柱脚を金物でとめ、必要量の耐力壁を新たに設け、既存の筋交い共に金物で補強しました。