中央病院に一カ月ごとの定期検診に行く。 心臓科だ。 体調のあちらこちらの不調を唱えても、「心臓のせいではない、透析の不十分だ」 とたいてい言われる。 腎臓科へはふだん行くことがない。
透析生活と言うのは、当たり前だが、健康な人間の生活ではない。 体調の現状維持ができているように見えて、実は全然そうではないこともある。 どこかかしこが悪くなってゆく危険性もある。 これはやむを得ないことなのかもしれない。 代わりに気をつけていて、異常を感じたら、自分から医者にすっ飛んでいかなければならない。 ておくれにならぬためにも。 しかし、病的に異常なのか、よくありうる異常なのかの見分けが難しい。 微妙過ぎて、医者に症状説明もしにくい。
たとえば透析の後、背中の筋肉が硬直して、食事がしづらい。 普段でも汁やスープがないと、物がのどを通って行かない。 先日は消化器科に掛け込んで、このことを訴え、内視鏡検査まで綿密にやって、逆流性とか心配していた食道がんというものではない言われた。 要するに消化器系には問題はないということだ。 症状説明しにくいとはこのことだ。
遅ればせながら、「猫町」第5集のレイアウトをやっている。 国立国会図書館でも、「「猫町文庫」の納品のお忘れではありませんか」まで言ってきてくれる。 きめ細かいサービスが出来るようになったものだ。 アドビのindesignというプロの印刷屋も使っている優秀なソフトを使っている。 優秀は優秀でありがたいが、年一回くらいの使用では、使い方を忘れてしまいそうだ。 ときおりマニュアルに帰ったりしながら、進めている。 若い時に倣ったのと違って、物覚えがだいぶん悪くなっている。
様々なものにカタチをつけていかねばならない。 大学の方も迷惑をかけてはいけないから、今年度いっぱいにするつもりだ。 ますます世間が狭くなってゆくが、しょうがない。 やがては消える身だから。
この病院に「長期滞在」したことを思い出して、長々とお世話になるもんではないな、とひとつぶるっとした。 |