新聞、雑誌等に書いたもの、どっかでしゃべったこと、書き下ろし……の置き場です。 主に文学・歴史関係が多くなるはずですが、何にでも好奇心旺盛なので、どこまで脱線するか?!。 モノによっては長いのもありますが、興味のあるところから御覧下さい。
 
2012/04/18 7:46:42|文学
文芸誌「猫町文庫」第3集刊行!

取り急ぎお知らせのみ。


ただ今鋭意配布中。








2012/04/14 16:39:17|本・読書・図書館
猫町古本市の開催について

猫町古本市について、体力に余裕のない猫町主人に代わり、雑誌「猫町文庫」の執筆者でもある飯野正仁氏が中心になって開催される模様。ご協力をお願いしたい。


詳細はいずれ提示されることと思うが、以下、飯野氏のブログを引用する。


写真は2010年の第一回古本市。


時 現時点では確定しておりませんが、「甲府のまちの芸術祭」が9月22日(土)〜10月8(祝)に開かれますので、この期間中の3日間で設定します。決定しだいお知らせいたします。

 所  cocochi(ココチ) 〒400-0031 甲府市丸の内1−19−21  2F 
             電話 055−287−8619

 勧進元:「猫町文庫」

 今年も古本市を開きます。お手持ちの古書、著書、雑誌、レコード、パンフレット、その他の「紙もの」等々出品していただけませんか。自慢の品を非売品として見せびらかすだけでも結構です。

 前々日までに「cocochi」にご自身で搬入していただくか、または宅配便でお送りください。
 その際、「付箋」に出品者名、売値を記入して本の奥付に貼付してください。後日、売り上げを清算いたします。
 
 残品は最終日17:00までに搬出してください。残本の処理を代行することもできますし、着払いの宅配便で返送することも可能です。

 会期中は会場にぜひ遊びにおいで下さい。無駄話に大いに花を咲かせたいと思います。
 (なお、専用の駐車場はありません。近くの駐車場をご利用ください。)

 内容についてのお問い合わせは、
  飯野 eno4765@gmail.com までご遠慮なくどうぞ。








2012/04/12 14:53:08|文学
桜だらけ

ある人のメールに「春は来るものですね」とあった。


盆地はどこを向いても桜、桜、桜。扇状地の登り口は、真っ白な桜桃の花と桜が一緒に咲いている。桃には、まだ早い。


でも、桜はなぜか気持ちが浮き立つような効果をもたらさない。花見で賑やかにやれる気がしれない。


桜は基本的に人間の痕跡。それも余り幸せな痕跡ではなさそうだ。


そう言えば、去年の三月、あの非情な津波が到達した先端に、桜を植樹するプロジェクトを行っている人がいるらしい。なんと悲しい桜だろう。


太宰治に「春昼」という小品があったのを思い出した。「四月十一日……」という始まりに続くのはこうだ。


武田神社は、武田信玄を祭ってあって、毎年、四月十二日に大祭があり、そのころには、ちょうど境内の桜が満開なのである。四月十二日は、信玄が生れた日だとか、死んだ日だとか、家内も妹も仔細しさいらしく説明してれるのだが、私には、それが怪しく思われる。サクラの満開の日と、生れた日と、こんなにピッタリ合うなんて、なんだか、怪しい。話がうますぎると思う。神主さんの、からくりではないかとさえ、疑いたくなるのである。


写真はわに塚の桜。ただし、何年か前の撮影。








2012/04/08 9:30:51|樋口一葉
慈雲寺の桜

リーフレット『樋口一葉と歩く・山梨編』の表紙写真を撮りなおしておきたいなと前々から考えていたので、慈雲寺を覗いて来た。


案の定、今年の桜はまだ早く、もう一週間は遅れそうな塩梅だ。


とは言え、近くの「区」民は駐車場や車の誘導の準備に大わらわ。ささやかな露店もちらほら出始めている。


大藤の方からは、引率者がいるのかいないのか、女子学生らしい一団が100人ほど坂道を登ってゆく。とばくちの手漕ぎの井戸を珍しそうに触っている。


農協の方には、桜にあてが外れた年輩の一段がバスの駐車場までばらばらと下ってゆく。できれば滝本院まで登れば、眺めがいいのにと思うが、急坂だし、特に勧めもしない。


ま、慈雲寺さんにはありがたいような、ありがたくないような現象だな。かなり前から桜の根元を踏み固めないようにすの子を強いたり、柵を結ったりしているが、近隣への気遣い等もあるだろう。


今週は狭い坂道を大勢の人が埋めつくすだろう。バス道は車だ。


写真も必要だし、お寺さんの拙著の在庫も知りたいが、ちょっと二の足を踏む思いだ。


 


都留文大の講義開始ももうすぐ。資料を用意する。資料類を載せた教科書は定めてプリント類は減らし、講義の度ごとに、教育現場なんかの最近の実践例などを示してやろう。


それに出席票のコメントにコメントし返すのは時間がかかり過ぎるるから絞ってゆこう。


色々心づもりもある。


遠いし、正直不安もあるが、また、文大坂の喫茶バンカム・ツルのコーヒーが呑めるのは楽しみだ。もちろん真面目な学生諸君に逢えるのも、まんざらではない。


 








2012/04/01 14:32:00|甲府
サンリン閉店!!

がっかりだ。途方に暮れていると言ってもいい。


久しぶりに甲府駅前の「レコード屋」サンリンに出かけた。車内jから見ると店の中の明かりが消えていて、違和感がある。店の前には鎖。休みは火曜日のはずだったが……。


車を向き変えて、もう一度店の前を通りかかると張り紙らしきもの。


自分の小遣いでレコードやがてはCDを買えるようになって40年か。とは言え、年に数枚買える程度の私には、いつでも頼もしい「レコード屋」だった。私の音楽の趣味はかなり偏っている。オペラだの声楽、それもスペイン、イタリアなど地中海沿岸の歌や舞曲を好んでいる。そして、たまにモダンジャズのLPのCD化されたもの……。店の棚を眺めて、これというものがあれば買って来ていた。大きな書店の棚を眺めるのと同様だった。


こんなレコード屋は甲府には他にはなかった。


ここは楽譜なども扱っていたから、合唱や吹奏楽、オーケストラの関係者なども利用していたように思う。私などよりも、もっと上得意だった客もいるだろう。たまにしか行かない私も、店番をしていたビートルズのような兄弟にも顔を覚えてもらっていた。


結局、甲府の街はサンリン・レコード店一つ存続させられなかったのだ。


「なくてぞ人は恋しかりける」


今や、若いモンの多くはネットからアイフォントやらに「おとして」聴いているようだ。あるいは、レンタルCDか。私などもCDを時折アマゾンなんかで買うこともある。


とは言え、頑是ないようだが、閉店されてしまったら、私らどうすればいいのだ。そうそう銀座のY楽器へばっか行けるわけでもない。アマゾンは膨大すぎる。


孤独に行動する癖のある私は、閉じてから知るという目によく遭う。この間も山梨市駅近くで私が愛好していた蕎麦屋が閉店になっていた。正しくは、別の店に吸収されていて、足を入れづらいのだ。韮崎のオムライスのうまい店も何時の間にか消えていた。良心的だと私が思う店は、この土地では、たいがいこういうことになる。ここはいい本屋だと思っても、たちまち下らなくなる。


甲府の街、山梨県の「発育力」もいったいどうなっていることか。住人のレベルなのか、経済的危機なのか。地域の衰退はいろんな形で現れる。