夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2012/08/31 9:38:10|活動報告
やまなし少年海洋道中 2012レポート6(頼れるヒーロー・ヒロイン編)

今日で8月が終わります。
そして、「夏」も、残暑の中ではありますが、
だんだん遠ざかっていきます。

海洋道中に参加した子供たちにとって、
この夏は、まさに八丈一色に染まり、
体験した、ひとつひとつが、素敵な思い出として、
そして、大事な宝ものとして、
貴重な、経験値として、彼らの成長につながっていきました。

そして、この海洋道中を語るうえで、
絶対に外すことができないのは、
彼らを間近で支え続け、共に成長する、
子供たちにとって、本当に心から頼れる、
ヒーロー・ヒロインであるのが、
5人のボランティアリーダー達です。

中学生の時、この海洋道中に参加し、
ボランティアリーダーの姿に憧れ、
リーダーになった子も居れば、

ひょんなきっかけで、関わった子もいますが、
彼らの頑張りがなければ、
この事業は、絶対に成り立たないのです。

そして、今回参加した子供達も、
懸命な、リーダーの姿に何年か後の、自分の姿を写し、
また、この海洋道中に戻って来るのです。

スノーケリングで、みんなが安全で居られる様に、
「バディー、バディー!!」と、声を掛け続け、
全員の無事を守ったリーダーには、
ナイスバディー賞(爆)

そして、全員に「よくがんばったDE賞!!」
今回のリーダー同士の、チームワークも最高で、
辛いことも多かったろうけれど、ずっと笑顔を忘れずに、
9日間を、頑張り続けました。

心から、感謝したいですし、
きっと、子供達は、もっともっと感謝してると思います。

ハル、まっつん、ゆっぴー、大ちゃん、いおりん、
本当に、お疲れ様でした。

また、一緒に活動できることを、楽しみにしているよ!!


写真は、1枚目

リーダーを中心に、円陣で気合を入れる2班(サバイバルの日)

2枚目

頼もしい5人の、ヒーロー・ヒロインたち!!ありがとう








2012/08/24 8:44:16|その他
やまなし少年海洋道中 2012レポート5(旅だちはフリージア編)

残暑がひときわ厳しいですねぇ。
昨日は、二十四節季の、「処暑」だったそうですが、
なかなか、この暑さは暫くおさまりそうにありません(泣)

さて、海洋道中のレポートが、少し滞って居りましたが、
実は、デジ・カメ子さまを水没させてしまい、
少しブルーな日を過ごして居りました(涙)

ですが、先日、一緒に島に行った子から、
「ブログみたよ〜!!」と、
嬉しい言葉をもらって、復活致します(爆)

八丈島は、とっても花々が綺麗に咲きます。
島の花は、ストレッチア!!
とっても、ゴージャスな花です。

島の至る所で見られるのは、
おなじみ、ハイビスカスの花と、ブーゲンビリア。
どちらも、南国のイメージ!!
フラダンスが似合いそうですね(笑)

で、もうひとつ。
今回の海洋道中で、自分達を、ほっと和ませてくれた花。
それが、フリージアです。
楽しみにしていたクルージングが、
悪天候で中止となってしまい、淋しい気持ちで、
急きょ訪れた植物園。
その庭先で、鮮やかに黄色やピンクに咲き誇った、
見事なフリージアのお花畑がありました。


「旅だちはフリージア」は、
松○聖子さんの大ヒット曲ですが、
八丈島への旅は、ある意味、子供たちにとっては、
様々な体験を重ね、成長し、
強く、やさしい大人への旅だちでもある―。
そんな気がしています。

最終日、かめりあ丸を
モーターボートや、ジェットスキーが追いかけて来てくれて、
見送ってくれました。

子供達は、ずっと手を振り続け、
「また来るよ〜!!」
「ありがとう!!」
って、叫び続けていました。

島の人たちのあたたかさに応え、
ありったけの力で、手を振っていました。

陽が沈んだAデッキで、
各班のメンバーが、体験を支えてくれた、
ボランティアリーダーと、指導者の方に、
感謝の気持ちを伝える最後の「班別ミーティング」
それぞれの班で、過ぎた日を共に分かちあいながら、
泣いて、笑って、素敵な時間でした。

どの班にも、違ったカラーと個性があって、
ふりかえり方は色々ですが、
夢の様な島での生活から、
ネオンに輝く、東京湾と街の明かりを見つめながら、
それぞれの「現実」に、戻っていきます。

その現実に戻って来てからが、
本当の旅だち・・・。
どいつも、こいつも、あの子も、この子も、
優しい、素敵な大人になって欲しいなあ!!
って、無邪気にはしゃぐ子供たちを見ながら、
毎年、このひと時が、自分にとっても、嬉しいひと時です。

あの夏の日、島で見たフリージア!!
健気に、でも目いっぱいに明るく、鮮やかに咲いている様は、
未来の可能性に満ち溢れた、子供たちとダブります。

最高の9日間を、みんなありがとうね!!

って、まだレポートは、チョッと続くかも(爆)

写真は・・・

1枚目
かめりあ丸を追いかけてくれるモーターボートたち

2枚目
「また来るよ〜!!」手を振り続けました

3枚目
Aデッキでの最後の班別ミーティングの様子

4枚目
この花がフリージア!!







2012/08/18 10:13:00|活動報告
やまなし少年海洋道中 2012レポート4(サバイバル踏破編U)

甲子園では、本県代表の東海大甲府高校が3回戦を突破。
見事な快進撃を続けています。嬉しいニュースですね!!

さて、サバイバル踏破の子供たちの頑張りも見事でした。
2回目の今日は、豪雨となった2日目の模様を中心に、
全体を振り返ってみたいと思います。

各班とも2日目は、雨中のスタートとなりました。
が、やはり海岸直近の横間ヶ浦のビバーク地では、
避難するほどではなかったとの事です。
顔が雨に濡れていながらも、起きない「つわもの」も、
居たらしいです。眠かったのね〜(爆)

さて、雨をやり過ごす為にも、
各班のペースは自ずと早くなっていき、
このまま歩けば、午前中にはべースキャンプに、
到着しそうな勢いの班も出て来ました。
だって、半端な雨量ではなかったので、
心情としては、一秒でも早く着きたい―。
と、思うのは当然のこと。

が、ベースキャンプの方も、
まだ子供達を迎え入れる準備が整わないので、
仕方なく、屋根のある休憩場所で、
暫く時間調整する班もありました。痛し痒しやなあ!!

最も雨の恩恵と、地元の恵みに出会ったのは3班です。
休憩で立ち寄った八重根漁港では、
漁師さんたちから、なんとトレトレの、
カツオのお刺身が振る舞われたのであります!!

たまたまパトロールで合流してしまった
3人の指導者も、ちゃかりご相伴にあずからせて戴きました。
もう、最高に美味しかったです。
何度も云いますが、「たまたま」ですからねっ!!

雨は一向に止む気配を見せず、なんと大雨警報とのこと。
それでも、5つの班は誰ひとり落後者も出さず、
見事に歩き切りました。

雨にも風にも負けなかった彼らの頑張りを、
心から讃え、迎えた指導者面々でした。

そして、今年も、本当にたくさんの八丈島の人たちが、
頑張る子供たちに声を掛け、励まして下さいました。
差し入れもたくさん戴いたそうです。
感謝してもし切れない程、感謝しています。
本当に本当にありがとうございました。

そして歩き切った仲間たちへ・・・
本当におめでとう!!

写真は、1枚目
乙千代ヶ浜から脱出して再スタートの4班の面々

2枚目
八重根漁港でカツオの刺身にテンションマックスの3班

3枚目
雨中の1番ゴールは1班

4枚目
5班も完遂しました!!







2012/08/17 8:55:30|その他
やまなし少年海洋道中 2012レポート3(サバイバル踏破編T)

なんと云っても、この海洋道中の最大のハイライトは、
子供たちがビバーク(野宿)をしながら、
それぞれの班が決めたルートで島一周に挑む、
『サバイバル踏破』です。
25周年の今回、八丈島の自然は、
子供たちに、大きな試練を与えました。
それは、初日の猛暑と、翌日一転しての豪雨でした。
まさに『サバイバル』と、呼ぶに相応しい、そんな2日間でした。

今回、過去の反省から、
「子供たちを見ると、ついつい水をあげてしまう・・・」
親心からですが、給水の過多によるペースの乱れが指摘され、
一部の人家が無い地域を除いては、
基本的に給水はやめて、パトロールに集注する旨が、
指導者に申し送られていました。
そして、何よりも子供達の力を信じてバックアップしよう!!
そんな思いから、パトロールプランが練られていました。


初日は、一部に股摺れ等で、歩けなくなった子供も居ましたが、
一時ベースキャンプで、手当の為に収容した以外は、
各班とも割とペースは順調で、予定時刻より1時間以上も早く、
ビバーク地に到着した班もありました。
久々の温泉にも、どの班も入浴することもできました。
日が沈むと、割と涼しく疲れを癒せたと思います。
股摺れの子も、夜には再び合流できました。

しかし、夜8時を過ぎた頃、パラパラと雨が・・・。
星が見られなくて残念だね。と、
ミーティングでは、そんな程度に話していたのですが、
今回、海岸に直近のビバーク地である、
「横間ヶ浦」と、「乙千代ヶ浜」の、2か所については、
安全管理の為、指導者も同泊することになっていました。

10時過ぎに、自分と、もう1名の指導者が、
車でその2か所に向かいました。
自分が泊る「乙千代ヶ浜」は、
全く電波が届かない、光もない、
海岸の間際にある東屋で泊るので、

自分は、一段上がった、なんとか電波が拾える場所で、
車中で泊ることにしました。
深夜3時過ぎ、風と雨音で目が開いた自分はビックリ!!
雨量が半端ではなく、風も強く、次第に波も・・・
しかし、こんな時間では避難も難しく、
暫く、車内で様子を見る事に・・・。

一時的に弱まることもありましたが、
4時過ぎには、再び豪雨となり、
急いで、東屋まで下りて、子供達を起こし、
避難の準備をさせ、避難場所の指示があるまで、
ここを動かない様、支度だけ整えよと伝え、
本部に連絡し、対応しました。

幸い、荒天時のビバーク代替地としていた、
同じ場所の都道に近い所にある、
ゲートボール場の控室を、早朝にも拘わらず、
島の教育委員会の方が開けて下さり、
一時的に、そこへ避難してひと息つくことができました。
こうしたフォローアップが、
本当にしっかりできているので、我々も安心なのです。

ようやく雨も小康状態となり、
出発に差し支えないと云う事で、
仕切り直しの2日目が始まりました!!

いやあ、それにしても、あんな雨、
今まで体験したことがなかったので、
自分も、正直、少し焦りましたが、
無事に見送ることができ、ほっとしました。

次回は、豪雨の中のゴールまでを紹介しますね。


写真は、1枚目

ふれあい牧場の展望台に並んで絶景を眺める2班

2枚目
昼食のラーメン。匂いがたまらん、自分にも食べさせて〜っ!!

3枚目
パトロール車から声援を送り、それに応える3班

4枚目
子供達の行く手を阻む難所、大阪トンネルの長い坂







2012/08/16 14:45:24|活動報告
やまなし少年海洋道中 2012レポート2(25thアニバーサリー編)

今日は厳しい暑さです。
熱中症対策を万全にしてくださいね。

さてそれでは、
今年度の「やまなし少年海洋道中」レポートの、第2弾です。
先の記事にて、今回が25周年となるBIG事業である―。
と、紹介させて戴きましたが、
このアニバーサリーの、特別な企画もありました。

この事業の歴史を語るうえで、
切っても切れないのが、島の教育委員会の、
全面的なバックアップと、島の人たちのあたたかい支えです。
その中でも、とりわけ「縁」が、深いのが、

島の山梨県人会の皆様と、
私たちが、「八丈島のおかあさん」と、慕う、O田さんです。
O田さんのご主人様が、
以前に、この事業の島の担当者であったのがご縁で、
ご主人様が他界されて以降もずっと、
毎年、我々のお世話をしてくださっています。

今回も、底土港でのお迎えに始まって、
足しげくべースキャンプに足を運んでくださいました。
いつもにこやかに、穏やかに、優しく迎えてくださり、
本当に頼りにしてしまう、おかあさんです。

この25周年にあたり、
ご縁の深い方々から講話を戴きました。
O田さんからは、この事業に関わった経緯や、
今まで会って来た過去の中学生達の事などを、
話してくださいました。

その中で、凄く印象に残ったのは、
今から10年前までは、来てくれた子どもたちに、
島で採れた海の幸を、味あわせてあげることができたのに、
今では、島の人たちでさえ、
食べられなくなってしまったものがたくさんある。
それを、皆さんに味わってもらえないのが、淋しいと・・・

自分が関わり始めた、その直前頃まで、
海は、今よりもっともっと豊かだったそうです。
自分からしたら、今でも充分に豊かな海だと思うのですが、
「変わってしまった海」を、
O田さんは、とても心配されていらっしゃいました。
そして、
どんな環境の変化が原因かは、解らないけれど
皆さんも、環境のことを、
色々と自分で考えてみて欲しいって、おっしゃっていました。

私たちは、「来た時よりも美しくしてお返しする」
ことを、環境目標に据えていますが、
目に見えない環境へのインパクトについても、
しっかり考えていきたいと―。
決意を新たにしたメッセージでした。
子供たちの胸にも、きっとダイレクトに届いたことでしょう。

上陸2日目は、八丈島の小中学生の皆さんとの交流会です。
その直前にも25周年記念のセレモニーがありました。
前記したO田さん始め、我々を支えて下さって来た皆様に、
感謝状の贈呈と、ハイビスカスの記念植樹を行いました。

植樹したこのハイビスカスは、
期間中に見事な花を咲かせてくれました。
我々を祝福してくれるかの様に、紅く、鮮やかに、
山梨と、八丈島との、絆の花が咲きました。

この交流会で、出会った八丈の子供たちは、
今月、今度は、山梨の八ケ岳にやって来ます。
この島外学習団は、山梨が八丈に行き始めた翌年から、
山梨に毎年やって来てくれます。
だから、今回が24回目。そして来年が25周年です。

四半世紀の時を超えて、今尚、絆を深めていく
この事業に、関われていることに、
大きな感動を覚え、そして、誇りを持って、
これから先も、長く、永く、
続けていきたいと思いました。

写真1枚目

 八丈島のおかあさんへ感謝状を・・・

2枚目
 植樹したてのハイビスカス

3枚目
 島の子供たちとの交流会の様子

4枚目
 25年間の子供たちを見て来た団旗がはためく!!