三宅先生に贈る色紙に寄せ書きしたときのお話です。「色紙(しきし)の表と裏はどちらか知ってる?」と、残っていた館生に尋ねてみました。
当然のごとく「白い方が表、こちら(ベージュ色の銀紙がちりばめられた方)が裏でしょ」という答えでした。
でも実は色紙の表は、ベージュ色の黄色い方といわれています。こう答えると、意外という表情をしていました。
基本的には、サインをしていただくときには色紙の黄色い方を上にして渡します。しかしそこで、謙譲の美徳を知る日本人は「私はまだ表に書くほどの人間ではありません」と謙遜(けんそん)して裏、つまり白い方に書くのが通例となりました。でも大物はそのまま黄色い表に書いてもよいのでしょう。
書道では表に書かれた作品を数多く見てきました。
最初から白い方を上にして渡すのは、本当は失礼にあたるのでしょう。
ずっと前、会社で退社する仲間のために、私が黄色い方に寄せ書きの口火を切って書いた時、周囲のほとんどの人が「なんで裏に書くの?」と驚いていました。
「色紙の常識」を知っておくと、何かの時に役立つかもしれません。いや、トリビア(生きていく上で全く必要のない無駄な知識=雑学)の一つでしょうか。
にほんブログ村  |
|