今月の初め、京都から和歌山へ足を延ばしました。ホエールウオッチングの街だけあって、大きな体育館(剣道試合場で二十数面取れます)の名前はビッグホエール。その外観はまさにクジラでした。
観光名所もいくつもありますが、時間の関係上、紀三井寺(きみいでら)だけに絞り込みました。わが家では神社仏閣に参拝するとご朱印を記帳していただく習慣があります。海を見るか迷った末にお寺を選びました。熊野古道もある和歌山の伝統文化の一端に触れたかった思いでした。
紀三井寺は、西国三十三ヶ所観音霊場の2番札所です。ちなみに1番は那智山青岸渡寺(那智勝浦町)でこれも和歌山です。
紀三井寺は、その石段の数の多さが印象的で、以前、山形県の「山寺(立石寺)」を参拝したときのことが思い出されました。山寺ほどの深奥さはないものの、私にはその静けさ、石畳の荘厳さなどに共通点が感じられました。石段の途中をふと見渡すと、やはり、ありました。芭蕉の句碑です。
「見上ぐれば 桜しもうて 紀三井寺」
「静(閑)けさや 岩にしみいる 蝉の声」と詠んだ山寺。紀三井寺と山寺を見て、芭蕉は「似ているな」と思ったのでしょうか。
和歌山入りを決めたのは、前日の5月3日夜の第43期中堅剣士講習会の同期会の席上でした。4日の宿も何も決めていなかった私ですが、和歌山の貴志先生のご配慮で、心休まる宿を紹介していただきました。和歌山は優しい方が多いところです。 |