甲斐直心館の通常稽古後の先生方の講評の中で、北村先生から「自営業から40代で会社員となって、なかなか自分の時間が作れないようになり、20年間剣道をお休みしていました。誘われて剣道を再開したのが3年前。直心館ができたときでした。最初に皆さんに話したのは、構えが大事だよ、しっかりした構えを身につけましょう、ということでした」というお話がありました。北村先生には30年も前の中学校時代から本当にお世話になったことが頭の中を駆けめぐりました。
その後、小川さんから「今日の稽古、教えは二度とありません。先生方から言われたことを忘れないで、次の稽古に臨んでください」といったお話がありました。お二人の話が「一期一会」という言葉につながり、感慨深いものがありました。
2009年新春。新しい剣道団体の必要性を感じ、北村先生、久先生に協力をお願いして同年4月、甲斐直心館を立ち上げました。館生はほとんどが初心者。地道な活動が続きました。その後、直心館の考え方に共感していただいた指導者が増え、館生も徐々に増え、3年たたないうちに50人を超える人が甲斐直心館に関わってくれるようになりました。
甲斐直心館の活動は、甲斐市周辺の剣道人口の減少に歯止めを掛ける一定の役割を果たしてきたように思います。北村先生は巨摩高校で剣道を始め、67歳となった今もその瞬発力、運動能力の高さは群を抜いています。段位にはこだわらず、遥か昔に三段を取得して以降は「三段で十分」と、昇段審査を受けることはありませんでした。何ものにもとらわれない、自由闊達(かったつ)なところが北村先生の持ち味でしょう。
北村先生は「3年一区切り」ということもおっしゃっていますので、甲斐直心館の館生も今のように北村先生に教えを受けられる機会は今後減っていくことも考えられますので、多くのことをどん欲に吸収し、一期一会の精神で稽古に、試合に臨んでください。
ほかの先生方からは「素振りを一本一本大切にしよう」「攻めて打つ努力をしよう」などのお話がありました。先日の体育会TVを例にしたお話もありました。番組を見た館生も何人かいました。
話変わって、茨城に住む、妻のいとこが昨朝倒れ、昨夜亡くなりました。くも膜下出血だということです。53歳でした。妻も昼すぎに山梨から駆けつけ、会うことができたとのことでしたが、非常に残念です。周囲への心配りを忘れないお姉さんのような存在でした。
旧市川大門・旧豊富・旧甲西町出身であろうという有泉の家系では終戦で海軍の祖父が自害して以来、誰も亡くなっていないという希有な血筋でした。102歳の祖母もかくしゃくとしています。50代という若さです。体調管理の大切さを思い知らされ、一期一会の言葉がさらに重く響いてきました。
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