夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2018/12/06 8:22:41|活動報告
西湖自然教室 第2弾!! 命はめぐる・・・

いよいよ平成最後の師走となりました。
穏やかで暖かな師走の入りとなりましたが、
皆さん、どうか体調管理には、
お気を付けくださいね。

さて、先にこのブログで紹介させて戴きましたが、
日差しが柔らかい初冬の一日、
西湖のハッピービレッジさんの自然教室に、
再び呼んで戴きました(^◇^)/

前回は、日本で唯一、
この西湖で命を繋いで来た「奇跡の魚」、
クニマスが、この富士山麓の西湖で、
どうして「適応」できたのか―。
それを考えるワークショップを、
地元の小学生と一緒にさせて戴きましたが、

今回は、この「適応」を、更に発展させて、
同じ環境の下で、様々な生きもの達が、
どの様に関わり合っているんだろう?
そんな事を考えるワークショップでした。

今回来てくれたのは、
前回も来てくれた子が3人と、
新たに、小学2年生の男の子が加わった、
4名の元気なお友達です。

午前中は、
ハッピービレッジの理事長さんご夫婦が、
富士五湖のうちの3つの湖を、
眼下に眺める事ができる眺望スポット、
三湖台へ、ハイキングに連れて行ってくれました。

ハイキングの途中で、
予め理事長さんに相談して、
「自然の落とし物―」と、して、
気に入った「宝もの」を、
幾つか拾って来てねって、伝えておきました。

そして、理事長さんのお気に入りの場所で、
絵本の読み聞かせもしてもらって、
午後から、自分が合流する―。
って云う趣向にしました。

とってもお天気が良かったので、
きっとお弁当、凄く美味しかったんだろうなあ・・・。
な〜んて、思いながら、
アクティビティーを仕込みながら、
彼らの到着を待っていました。

「オーイ!!」
子ども達の元気な声が、段々、近付いて来ます。
「おかえり〜、また会えたね!!」
って、事務所でお出迎えです。
で、プログラムの前に、
冷えた体をお茶であっためよう!!
って事で、暫しティータイム。

「ほら、こたつにあたったら出れなくなっちゃうよ」
ってな事で、30分ほど休憩して、
プログラムの始まりです。

拾って来てくれた「宝ものは」、
後で披露してもらうこととして、
先ずは、環境に適応するために、
生きもの達がしてる事ってなんだろう?

そう。それは、食べる事。
でも、自然はキビシイので、
食べてる生きものもまた、
誰かに食べられちゃうかも・・・。
その為にどんな手段をとるのか―。

それを感じるアクティビティーからスタート!!
ロープで仕切った向こう側に、
幾つか、「人が作った物―」を、
紛れ込ませてあります。

さあ、その「人が作った物」は、
一体、何個あるでしょう!?
それを、よーく目を凝らして探してみます。
でも、見つけても「あったー」なんて、
言ってはいけません。口に出して数えてもいけません。
静か〜に、自分だけの目で確かめるのです。

正解は12個―。
だったんだけれど、
1回目の正解者は無し!!
「ぜんぜん、足りてないよ〜!!」
「えーっ、うそぉ、ないよ〜」
大体、半分くらいしか見つけられませんでした。

「さあ、みんな少ないからもう1回だよ」
「よ〜し」気合いが入って来ましたよ(^v^)

ゴールで正解を、そっと耳だけで聴きます。
「おしいっ!!」
5年生の男の子が、ニアピンです。
一方、低学年の男の子は、
まだ、まだピンから離れてるぞ〜!!

「さあ、これが最後3回目だよ」
「じゅうにこ!?」
やっぱりさすがに上級生です。
5年生の2人が、見事に正解!!

じゃあ、何があったか確認しよう。
って事で、答え合わせをしました。
イチバン分からなかったのは、
どうやら、栗のおもちゃだった様です。
ありそうなだけに見つけられない・・・

こんな風に、身を隠したり、
周りの景色に紛れてしまう事で、
えものを捕まえたり、
敵から身を隠したりしてるんだね。

「忍者みたーい!!」
最年少の1年生が言いました。
「そだね〜!!」
つかみはOKでしたね(^u^)

お次は、色を探すアクティビティーです。
「なんで、木は葉っぱの色を変えるのかな?」
「同じ木の葉っぱなのに、ほら色が微妙に違ってるよ」
「ほらほら、ここんとこ、この色とおんなじだよ」

って、ドングリの割れたすき間から見えた、
中身のなんとキレイな色かっ!!
「すごいね〜。みんないっぱい見つけるねぇ」
なんて色探しをしていたら、
「色オニやりたーい!!」
なーんてリクエスト。

「おっ、イイね〜!!」なんて、
チョッとノッたんだけど、理事長さんから、
「ここで野に放つと、終わんないよ〜」
って、そっと耳打ち―。
「そ、そだね」って、納得(>_<)

「じゃあ、おやつにしよう」
と、声を掛けて、事務所に戻りました。
ココアとマシュマロのおやつが済んで、
さあ、いよいよ宝ものの披露です。

全員で拾って来た「宝もの」を、
シートに広げます。
「おっ、すごいね〜」
2年生が拾って来たのは、結構おっきな石です。
5年生の男の子が拾った中にも、石がありました。

「じゃあ、お気に入りを1個決めて」
それぞれがお気に入りを選び出します。
「では、ここからそのお気に入りの物語を作ってみよう」
「えー」っと、聴いてないよの視線が集まりましたが、
「これから、タイソンがお題を出すからね。」
「それについて話してみて。
 じゃあ、お気に入りにした理由からだよ」

みんなそれぞれに、
宝もののストーリーを考えてくれました。
生れた場所や、どうしてその場所にいたのか?
お友達はいるのかな・・・
とか、お題に答える形で、
ストーリーが語られていきます。

みんな素敵なサイドストーリーを語ってくれましたが、
今回は、初めて参加してくれたKくんの
宝もののサイドストーリーを紹介しますね。
彼は、2年生の割には体がおっきくて、
でも、とってもいいキャラを持った子です。

なんと宝ものは、「石」です。
それも、1キロ程もありそうな立派な石です。

どうして気に入ったのかは、
持って帰れるギリギリのおっきさで、
「ぼくを呼んでたから・・・」だそうです。

生れたのは(たぶん)ずっと前(何年前だろう)
三湖台ができた頃かな(Kくんよりず〜っと長生きだね)
どけたらダンゴ虫がいるかなって思って・・・
(いなかったんだね。でも、いい隠れ場所だね)
あったかいんだ(わかる、わかる!!)
でも、重かったあ(おつかれさま)

って、感じで生きもの達に、
あったかい隠れ場所を提供していた、
石おじいちゃんでした(*^_^*)

他には、
中のたねが、ひらひらと飛んで行って、
でも、ちゃんと形で残ってる。

(そっかその種はどんな形かな?)
プロペラみたい。
(あのあと、あそこに残ってたらどうなるかな)
誰かにカリカリ(誰かな?)
リス!!(そっか森のエビフライだね)

って、語ってくれた、
これは、松ぼっくりさんでした。

自然の全ては、色んな繋がりを持って、
バランスを保っています。
その全部が「適応」に、繋がっていくのかもね・・・
そう。命はぐるぐる回っています。

そんなお話しをして終わりました。

子ども達が語ってくれた自然のストーリー、
その中に人間も入って、
仲良くできると素敵だよね!!

さすがに富士山麓。
日が陰ると、たちまち肌寒くなりました。

子ども達の保護者さんが迎えに来てくれました。
また会おうね!!
約束しましたよ。

これから富士山麓は、厳しい冬です。
早くあったかくなれ〜!!

そりゃ、気が早いがなあ!!
そだね〜

次の春、花咲く頃に会えるかな(^◇^)/

写真は上から

1枚目  
さあこれから、自然の仕組みを感じてみよう。

2枚目
うーん、難しいなあ・・・。人工物は幾つ見つかる!?

3枚目
秋の葉っぱや、木の実の色って、色いろあるよね(*^_^*)

4枚目
事務所に戻って、お気に入りの自然のストーリーを語ります。








2018/11/27 17:00:00|活動報告
実践インタープリテーション3 『水辺の環境教育学』クラフトで・・・

サケの遡上観察授業を終えた、
翌日の11月21日の水曜日は、

今度は、自然ガイド環境保全学科2年生の後期授業、
『水辺の環境教育学』の、担当3回目の授業となりました。

この前の週が実習週であった為、
学生達とも3週間ぶりの対面となりました。

今回のインプリのテーマは、「水生植物」です。
実習に入る前、この回ではクラフトで、
インプリを実践すると伝え、
少し時間もあるので、クラフトの準備をしておく様に―。
と、指示をしておきました。
なので、学生達がどの様なクラフトを、
考えて来て発表してくれるのか、
とても楽しみにしていました。

授業の冒頭、前回と同じ様に、
アクティビティーの実践による各自の、
インプリ発表の評価をし合いました。

自分と仲間の評価を、
それぞれに書いて見せ合う事によって、
より自身のインプリについて、
客観視できる様にしていくのです。
前回、とても大きな進歩が見られたので、
このワークの後の発表が、
より、充実するであろう・・・。
そう考えていました。

今回は、その評価をあえて発表させず、
準備して来たクラフトを仕上げて、
直ぐに発表する―。と、伝えて、
準備作業に取り組ませました。

が、女子1名の他は、
材料や資材など、
一向に机の上に置かれないまま、
時間が経過します。

只々、発表用の情報だと思うのですが、
時折、スマホの画面などを確認していました。
まあ、それでも、
時間になったらクラフトそのものが、
出て来るんだろうなあ・・・
そんな風に思っていました。
そして、タイムリミットを迎えました。
発表の順番は、くじで決めると伝えて、
準備作業中に、自分が作ったくじを引かせます。

トップバッターは、
前回、フルーツバスケット的な、
アクティビティーを提案してくれたIさんからでした。

早速、準備して来た、
毛糸や、色の付いた紐、綿・・・
資材を並べます。
自分は、何が始まるのか、ワクワク。
の、一方で、男子2人の表情が、
チョッと固まりました。

たまらずKくんが、
「クラフトをやった体で解説するんですよね?」
「クラフトをするのが今日のテーマでしょ!?」
「自分もそう思ってました・・・」と、Hくん。

どうやら男子2名は、「解説」を、
インタープリテーションと、履き違えている様です。
ガラガラっと、前2回の授業で伝えた筈の、
インプリの定義が、自分の中で音を立てて崩れました。

「誰が、やった体で・・・なんて、言った?」
「いえ、言われて居ませんが、そうだと思ってました」
Hくんが、答えてくれました。

一体、彼らは何を聴いていたんだ・・・
憤慨しましたが、表情には出さずに、
まあ、言い訳は後にして、
とにかく現状で発表する様に指示して、
Iさんの発表を続けてもらいました。

参加者にある生きものになったと仮定させてから、
「あなたは、どんな生きものですか?」
「自分の性格も考えてネ」。
「あなたのお家には、何があるかな?」
「どんなお家に住んで居るのかな?」
「前にある色んな材料を使って、
あなたのお家を作って見せて下さい」

そんなナレーションで始まりました。
水辺―。と、云う制約はなかったものの、
魚だと仮定すれば、水生植物は想像します。
水草の森、藻でできたトンネル、枝の滑り台・・・
自分は、「わんぱくな魚の子ども」
と、仮定した途端に、
どんどんイメージが膨らんで来ました。

水草がお家であり、ベッドでもあり、
遊び場でもあり―。
Iさんだけはインプリの定義を、
正しく理解できた様です。

続いて、男子達の番。
先ずはHくんから、
彼は折り紙を考えていた様で、
Iさんの準備した材料の中に色画用紙があったので、
それを借りて、スタートしました。

先ず黒板に「葦」と、大きく記しました。
「皆さん、この字を何て読みますか?」どうやら、
川原に群生している葦をモチーフにしたようです。

葦は「あし」と、読む他に、
「よし」とも読まれることがあり、
「善し悪し」の、語源かもしれないと伝え、
「では、ここに葦で作った紙があります」
と、言ったので、

「あ、そういう紙が本当にあるんだね」って聴くと、
こくんと頷きました。普通の紙で、
各自、好きなものを折り紙で折っていきました。

ここまでの流れで、彼が何を語ろうとしたか、
判断がつきました。
だったら、
鼻から普通に折り紙させたらいいじゃん!!

インプリになってないとは云わないけれど・・・
葦の解説の方がメインになってしまってますよね。
ちゃうねん!!

最後はKくん、いきなり、
「今日は水草テラリウムと云うのを作りましょう」。
「材料は・・・」
と、前置きして、用意してもいない材料の数々を伝え、
作り方を淡々と説明していきます。

そこに、水草も材料に加えていながら、
観察とか、デザインという工程も伝えないまま、

「これで、ステキな水草テラリウムが完成です!!」
?????
「インプリじゃねーな・・・」
これは、単なる工作ですよね。

ネットを見るとこうした、
「水中の箱庭」みたい・・・。な、テラリウムが、
密かなブームになっている様な、
情報や、動画が結構あります。

どうやら、それをコピーした模様―。
なので、チョッと途中で質問をしてみたところ、
「あれ、どうだったっけ?」
と、メモを見直しました。

彼からしたら、ちゃんとネットからでも情報を集めて、
「水草」に、ついてイメージができるものとして、
これをまんま発表したのだろうし、
ド直球の工作で、何か変なのかな・・・?
と、思ったと、予測できます。

彼の生真面目さが際立った発表でしたが、
彼に、「それ、自分では作ってみたの?」
って、聴いたら、それはしていないとの事。
だったら、例えでも、やっちゃダメでしょ(怒)

もしかしたら、
自分の伝え方が悪かったのかもしれません。
只、はっきりしたのは、
「自然解説」イコール「インタープリテーション」だと、
勝手に判断した―。と、云う事です。
その解釈で、前2回もやっていたと云う事です。

設定したテーマに、ゲストとガイドが、
双方向で、体験を通じてコミュニケーションを行うのが、
インタープリテーションですから、
その定義、全く誤解してしまっている様です。
あれだけくどく言ったのにな・・・。

でも、Iさんは自身の知識の範疇で、
前回も、今回も、
楽しく、双方向で、体験を通じたコミュニケーションを、
やろうとしていました。
彼女は、定義を正しく理解してくれました。

先生は、ガイドではなく自然そのものなんだ―。
この基本の基を、
改めて認識させてあげないといけません。

この授業、最終的な成果として、
この3名で、実際に水辺に持って行って、
「使えるセルフガイド」を、完成させる―。
と、云う課題を設定しています。

それぞれの発表を聴いて、
率直な感想と、お小言も伝えて、
改めて、インプリの定義についておさらいさせました。

授業の後半で、そのセルフガイドの完成に向けて、
編集会議をさせました。編集長に決まったのは、
自ら手を挙げたIさん、最初の顔合わせの時に比べ、
この積極性と、表情が凄く変わって来ています。
「水を得た魚―」そんな観さえ見えて来ました。

彼らの知識量では、
そのセルフガイドに、多くの知識は詰められません。
それでも、命に輝いている水辺は、
きっと彼らの感性の中に呼び掛けるものがある筈で、
それを形にして欲しい―。と、伝えました。

さあ、次回は最後のカテゴリー
「水辺の外来種」に、ついて、
相棒の先生からの知識教授と、次回のインプリの実践は、
ストーリーテラーとしました。
自分の担当は、年が開けた1月9日です。

彼らの口からこぼれた物語は、
一体、何を語ってくれるでしょう。

寒い冬の後に、
必ずやって来る命の春―。
そんな「キラメキの水辺」に、ガイドとして、
連れて行って欲しいな。


編集長、そして男子2人も、頑張って!!













2018/11/26 17:07:26|活動報告
母なる川へ・・・(サケの遡上観察in桑取川)専門学校授業

皆さん11月22日は、
「小雪(しょうせつ)」だったそうです。
里にも雪が、舞い落ちる頃―。と、云う事ですが、
暦の通り、東北や北海道にも、
遅れていた雪が、辻褄を合わせる様に降ったそうですね。
そうそう。併せて22日は、
いい(11)ふうふ(22)の日だったので、
この日に合わせて、
入籍されたカップルさんも、多かったそうですね。


11月は、こんな感じで記念日が多いのですが、
11日が、なんと「サケの日」なんです。知ってました?
な〜んでかっ!?
それはねっ。サケと云う字を漢字で書くとねっ、
魚へんに、十一がふたつ・・・。
ほら、分かったでしょ(^u^)/
そうなんや〜

このギャグ、若い人には、
分かるかなあ、分かんねぇだろうなあ(爆)

さて、前置きはここまでにして、
今回は新潟の専門学校の授業として、
11月20日に行った、
フィールド観察「サケの遡上観察」を、行いました。

場所は、学校のある妙高市から、
クルマで小一時間の所にある、桑取川です。

毎年この川には長い旅を終えたサケ達が、
命を繋げる事だけに戻って来る、母なる川です。
毎年のこの時季、この命の営みを見る為だけに、
この桑取川へ、自分も帰って来るのです。
でも、今年は温かくって、
ちゃんと戻って来てくれているのだろうか・・・
たくさん帰って来てくれているのだろうか・・・
って、とても心配していたのです。

この授業の対象は、新一年生達。
だから、学校のすぐ近くに、
こんな凄いフィールドがあるんだって事を、
知ってもらう為に、どうかサケ達が、
その姿を見せて欲しいものです。

学校で新一年生と、初のご対面!!
「よろしく、タイソンです(^−^)」
19名の学生達と共に、いざ桑取川へ!!

昨夜の雨のせいか、川には濁りが入っていました。
それでも川底には、いました、いました・・・
今年もたくさんのサケ達が、
母なる川へ戻って来ていました。
「おかえり〜」って、声を掛けながら、
今年も、お世話になっている
桑取川漁協さんんへご挨拶です。
もう、顔なじみでもあるので、
自分達の方も、「ただいま〜」って、感じです。
「今年も1年生達を連れて来ましたぁ!!」

先ず漁協の広間で、組合長さんから
サケの管理についてお話しを伺いました。

川に入ったサケは、
許可を得た一部の者にしか、
採捕が認められていない事。

採捕されたサケから受精卵を作り、
厳しい温度管理の下に、一定期間飼育され、
再放流される事。

海に出たサケは、日本海を北上して、
網走沖、そしてベーリング海に至り、
早い個体で2年、平均4〜5年で戻って来る事。

そして、耳石に刻まれた水温の記録から、
何処で生まれたサケなのか、
世界各国で情報を共有している事・・・etc

組合長さんの熱心なお話しに、
学生達もメモを執りながら、しっかり聴いています。

そうするうちに、投網漁の準備が整いました。
早速、川原へ降りて、漁を見学させて戴きました。

網で採られたサケは、
暴れて筋子や白子が痛んでしまわない様に、
すぐさま棒で頭を叩かれます。

チョッと残酷にも見えるのですが、
強い個体から、
強い遺伝子をもった受精卵を作り、
またこの母なる川に戻って来られる様、
種の保存と、資源を維持していく為に、
大事な作業なのです。

これを間近に見た学生達は、
きっと、人と自然の正しい関わり方についても、
あれこれ考えさせられた事でしょう。

暫く漁を見学させて戴いた後、
今度は、採ったサケから作った加工品や、
採卵後のサケをそのまま、
市場よりお安い価格で購入させて戴きました。
この購入額が資源の維持管理費に回り、
資源保護の一助になるからです。

中には、お腹にまだ筋子がビッシリ詰まった、
雌の個体を、捌き方を教えて戴いて、
購入した学生もいましたョ。
「今夜は鍋パーティーだ!!」って、
盛り上がっていました(*^_^*)/

こうして桑取川で、面々と引き継がれて来た、
命の営みを肌で感じた学生達でした。
2時間程でしたが、お礼を伝えて再び学校へ。

午後は、自分と相棒の先生と二人で、
サケについての補習の講義を行いました。

新一年生との授業は、
これで最初で最後となりますが、
とても積極的で意欲的な学生が多かったので、
これから大きく羽ばたいて欲しいと、
強く願った秋の日でした。

写真は上から
1枚目 漁協より桑取川の河口を望む

2枚目 組合長様の話にじっくり耳を傾けます。

3枚目 採ったサケを持たせて戴きました。

4枚目 サケが網で採られた後、質問をする学生










2018/11/05 11:11:11|活動報告
西湖畔でクニマスワークショップ!!

11月は霜月ですね。
朝晩、めっきり寒くなりました。
紅葉も盛りかな!?
そろそろ終盤戦の所もあるでしょうね(^u^)

さてさて、
久しぶりに大好きなクライアントさまから、
嬉しいオファーを戴いて、
やって来たのは、富士五湖のひとつ西湖畔―。
ご夫婦揃って友人の、
NPOハッピービレッジさんです。
このブログでも、
以前に何度か活動をお伝えしましたね(*^_^*)

西湖と言えば、云わずと知れた、
「奇跡の魚(うお)」の、クニマスが、
棲息している唯一の湖です。

以前、地元の小学校で、
一度、クニマス授業をさせて戴いて以来です。

9月の下旬、自分が他の用事のついでに、
お2人のご自宅に、ふらっと寄らせて戴いたのですが、
急に引越しされたとかで、今度のお家は、
前のお家の、割と直ぐ近くでした。
その時、
「また、ああいうの一緒にやりたいですねぇ・・・」
って、お互いにそんな気持ちを話していたら、

暫く経って連絡を下さって、
「今度ウチで地元の子が来て自然教室するから、
タイソン、あれやってよ〜!!」
って、何とも粋な計らいで、
オファーを戴きました!!

そして過日、秋のいい日に、
久々にハッピービレッジさんで、
ワークショップの開催と相成りました。

自分の出番は午後からで、
午前中は、ご夫婦で西湖畔にある、
クニマス展示施設の見学に行って戴いて、
よ〜く、クニマスちゃんを観察してもらった後で、
お手製の巻き紙芝居で、「クニマス物語」の、
一節を披露して戴いて居りました。

遠い秋田県の田沢湖から、
はるばるクニマスがやって来た経緯を、
西湖の竜宮伝説と、
田沢湖の辰子姫の伝説と絡めて語った紙芝居で、
これが、本当に巧くできていて、
ワークショップの展開にはうってつけなのです。

午後、自分がお邪魔すると、
待っててくれたのは、地元の小学生5人組。
男の子が3人、女の子が2人です。

でも、彼らのお家はどっちかって云うと、
本栖湖や、精進湖の方が近いんだって・・・
けれどいっつも一緒に遊んでいるから、
みんなきょうだいみたいに仲良しです!!

早速、彼らが待っててくれてる間に、
描いていてもらったクニマスの絵を、
自己紹介しながら見せてもらいましたよ。

みんな凄くしっかり見て来てくれたようで、
クニマスの特徴を、
ちゃんと捉えていましたよ(^v^)/

なので、自分も家から描いて来たクニマスの絵で、
自己紹介「タイソンで〜す!!」

その後、紙芝居の内容を思いだしてもらって、
その感想を聴きました。
クニマスは、元々、
秋田県の田沢湖の固有種であった事―。

当時の国の方針で、田沢湖に玉川温泉の、
水が注ぎこまれる事になって、
一部の卵が、この西湖にやって来た事など、
しっかり話してくれました。

そこで、
「じゃあ、なんで西湖で生きて来られたんだろうね」
って、質問をして、思った事を、
幾つも、書き出してもらいました。

どっちにも龍が居たから・・・
そんな子どもらしい発想も、凄く大事です。
伝説と云うのは、何か守らなければならない、
大切な地域の「宝」を、ずっと引き継ぐ為に、
こしらえたお話しが多いので、
信憑性もあるんですよ。

そして、みんなで一緒にその理由を考えて、
生きものの、「進化」や、「適応」に、
ついて考えました。

子ども達はエネルギー全開で、
外でできなかったのがチョッと残念でしたが、
また今度、違う形で一緒に遊ぼうね。
って、約束して来ました。

秋の素敵な出会いになりました。
はっぴー!!

で、どうやらその約束も叶いそうですよ。
これから冬に向かって行きますが、
継続でやろうって云う事で、
理事長から、改めてオファーもいただきました!!

ありがとうございました(^◇^)/

写真は上から
1枚目  子どもが描いてくれたクニマス。
    体色も、鰭の位置も、脂ビレもある・・・凄い!!

2枚目 これも上手に描けてますよね〜・・・感心!!

3枚目 開催したのは理事長宅
   紙芝居が後ろに見えてるの分かりますか?

4枚目 タイソンの説明をちゃんと聴いてくれました!!
    ありがとう!!







2018/11/03 8:57:03|活動報告
実践インタープリテーション2『水辺の環境教育学』今回は・・・

さあ、いよいよ11月に突入しました。
今日は文化の日。素晴らしい秋晴れですね〜。

さて、妙高にある専門学校での、
2回目の担当授業が、10月31日(水)にありました。
で、今回のテーマはと云うと、『水生昆虫』です。
ひと口に水生昆虫と云っても、非常に多様で奥が深く、
また、まだまだ分かっていない謎も多い生きもの達です。

その多様で難解な生きものに対して、
どの様な形でインプリを実践するのか・・・
それは、一つの決まったスタイルなどなく、
インタープリターの知識と、経験値の中で、
想像、創造され、そのパーソナリティーと共に、
子ども達やゲストに伝えられます。

前の週の授業で、相棒の先生から、
水生昆虫についての基本的な「知識」が、
既に伝えられていて、それを持って、
今回の実践授業として行いました。

教室に入っていきなり、
「今日って何の日?」
「ハロウィンですか?」
「では、あの言葉をどうぞ・・・」
「トリックアトリート!!」
「ハイ、ではお菓子をどうぞ・・・」
って、1つづつチョコレートをプレゼント。
「じゃあ、チョコっと食べて頑張ろう!!」
おやじギャグですね〜(^u^)

「実はね、自分が日曜日にある水辺で見つけた、
  ヤツの絵を描いて欲しいんだよね〜」
と、A3サイズの裏紙を配って、
「だって、結構、インパクトが強いヤツだから、
 イメージを話すから、チョッと描いてみて」

と、云ってある水生昆虫をイメージしながら、
話して描かれた絵は、傑作!!
もちろん、本当にいるモデルはあるんだけれど、
こんなヤツがいるかもしれないよ。

これ、全てが前振りのインプリなのです。

お絵描きの体験の後、
今日の展開に入る前に、
前回の淡水魚の各自のインプリについて、
自分以外のメンバーについて、
長所を褒めるのではなく、
課題をしっかり指摘して、
建設的に厳しく、
批判的に優しく評価して下さいと、伝えて、
他者評価と併せて、
自己評価も書いてもらいました。

自己評価と、おおよそ他者の評価には、
そんなに差が無いとは思いますが、
中には意外な指摘もあった様で、
こちらが簡単な事だと思っていても、
他者にとっては、意外に難しい事―。
に、なるケースは多いものです。

ましてや相手に知識や経験が少なければ、
全てが難しく、そこに楽しさは想像しにくいものです。
だからこそ、より知識ではなく、
体験を通して感じてもらう能力―。
それがインプリなのではないでしょうか・・・

その後、前回の授業の復習で、
水生昆虫のどんな事、どんな習性、
どんな虫?に、興味が持てたか聴いてみました。

結果は当然、三人三様でしたが、
では、その興味を持った事を、
アクティビティーにして体験しよう―。
と、云うのが今回の課題です。
そこから、発表にむけて準備が始まりました。

準備時間は、およそ1時間。
その中で、ゲストに楽しさやワクワクする期待感が、
伝わりそうな虫インプリを考えてもらいました。

それにはある程度、
知識部分の裏付けもなけねばならず、
前回の授業のメモを見たり、
資料として持って行った図鑑で確認させたり、
学生達は、頑張っていました。

そして発表!!
先頭を切ったKくんは、興味を持った、
「虫食」の事、
ランチに水生昆虫を食材にするとしたら、
どんな料理を作ろうか・・・
そんな感じで、虫を使った中華風ランチを、
イメージしました。
こんなんどう?って、みんなで決めたのは、

餃子とワンタンスープ、
そしてゴマ団子が付いた中華セット!!
みんな中に見えない様にして仕込む―。
そんな発想になりました。

うーん、このアクティビティーは、
この学校のメンバーならできても、
普通の人に、虫食べましょう!!は、
引かれちゃうかもよ・・・
確かに世界中で、色んな昆虫食はあるけれど、
日本では、限定的でしょう。

続いてHくんのアクティビティーは、
水生昆虫のカードと、
川をイメージしたマップを用意。

上流部と思われる所にキレイ
中流部には、フツー
下流部には、汚いと記してあります。

じゃあ、その虫カードを、
その虫が住んでるだろう場所に戻してあげて・・・
と云う問いかけでスタート、
その姿と形と、名前から生息地をイメージします。

でも、その虫の生息地は、果たして・・・
名前がチョッとダーティーでも、
意外にキレイな水を好んだり、

これはキレイな場所に住んでそうだと思っても、
意外に汚くても住んで居たり、
生物指標を後で語るには、
楽しいアクティビティーとして使えそうです。

最後のHさんは、準備が間に合わず、
こんな事したかった―。
と、イメージを伝えてくれました。

それは、フルーツバスケットって知ってますよね。
あの要領で、参加者は水生昆虫の絵やカードを持ち、
リーダーがヒントカードの様な物を持ち、
それを一斉に伝えて、みんなが動く―。
と、云うもの。これ、絶対面白そうだから、
さっきのカード使ってやってみようよ。

ってことで、Hくんのカードを拝借。
自分が思いつくままヒントカードを作って、
こんな感じかな?って、やってみました。
3人なので盛り上がりはイマイチでしたが、
これきっと大勢でやったら、楽しいよね!!
その発想にインタープリターとしての、
素質は十分、備わっていましたよ。

あとは、みんながみんなまだ真面目に、
愚直に、正しく、やろうとし過ぎていて、
ワクワク感に欠けてしまっている事を指摘しました。
それは、最初の評価の時にも、
自分からも相手からも指摘されていた事。
でも、それを補うのは経験と、
本物に触れてみることだよね。

体験第一、説明は後・・・
知るより感じる事が大事・・・
楽しさこそ学ぶ力なり・・・
もっと自分で楽しまなきゃね。

あの真面目さの殻を、
水生昆虫の様に自分で破って、
羽化できたら、きっと羽ばたける!!

今の彼らは幼虫期間。
さあ、美しい成虫になって羽ばたける様に、
最後までこの授業、頑張ろうな!!







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