先日カーラジオから、こんな話題が流れました。 某公共放送で、海外に住んでいらっしゃる方からの、 現地レポートを伺うコーナーでした。
その日のレポーターは、 夢だったヨットでの世界半周を叶えるため、 自宅を売却され、ヨットを購入。 フランス人のご主人と、10歳のお嬢さんと、 ペットのビーグル犬で旅に出たものの、
このコロナ禍で足止めを余儀なくされ、 現在、カリブ海のある美しい島国に滞在されていると云う 日本人女性からのレポートでした。
この中で、「食中毒で苦しんだ―」と、報告があり、 その状況を、当時の経緯と症状を伝えて下さっていたのですが、 カリブ海・ヨット仲間からもらった魚・・・。 焼いて調理して食べたら・・・。 下痢・嘔吐・震え・関節が動かない・・・etc と、回復するまで一ヶ月を要した期間などを聴いていて、 「これ、シガテラちゃうん!?」と、 一人、ラジオにツッコんだ直後でした。
ご本人から、 「どうもシガテラ中毒だったそうです・・・」と、 補足の説明があって、納得すると共に、 お嬢さんが当たらなくって本当に良かった―。 と、その地獄の様な期間を想像して、 この毒の恐ろしさを、改めて認識しました。
ところで皆さんは、 この『シガテラ毒』に、ついて、 どのくらいご存じでしょうか・・・。
運良く、自分は一度も当たった事はないのですが、 当たるかもしれない魚は、 思うに幾度か食しています。なので、 当たらなかったのは、たまたまであるか、 自分が、そうとう図太くできているかのどちらかでしょう。
上の写真は『イシガキダイ』ですが、 磯釣りでは誰もが憧れるターゲットです。 けれど、このお魚も、シガテラ毒を持っている―。 と、されています。
さて、この書き方、少し違和感を覚えませんか? 断言できていませんよね。 シガテラ毒がある魚です―。と、 断言しても良いと思われると思いますが、 ここには敢えて断言しない事としました。
なぜならば、この毒自体は、 特定の魚種によって媒介される毒ではないし、 言い換えると、どんな魚であっても、 このシガテラ毒に当たる可能性もあるし、 その魚自体に毒がある訳ではないからです。
その魚が食べているものや環境から、 次第に魚の体内に蓄積されていく、 副産的な毒だとも言えるからです。
では、シガテラ毒とは、どう云う毒なのでしょう。 この毒は、主に熱帯地域に広く存在している、 植物プランクトンである、 有毒渦鞭毛藻(ゆうどくうずべんもうそう)によって、 引き起こされるそうです。
この有毒渦鞭毛藻は、 毒素を産生する能力を持った渦鞭毛藻だそうで、 要は、海藻を食べる魚や、貝などの軟体生物、 またその魚介を食べる魚食魚の体内に蓄積され、 それを食べた人間は、中毒になる可能性が高い―。 と、されています。
現在では、400種にも及ぶ魚にシガテラ毒が、 蓄積されていると云う報告もあって、 これだけ聴けば、もう魚なんて食べられない・・・。 そう思われてしまう方も少なくないでしょう。
上記のイシガキダイの他にも、 ウツボや、カマス、ブリ、ヒラマサと云った、 日本でも馴染みの魚にも、 中毒の報告例があります。
その上で、是非とも皆さんに注意して欲しい事を、 これから予防策として幾つか書きますので、 参考にして戴けたら有り難いです。
特に、最近になって釣りを始められた方や、 魚釣りをする家族や、ご友人が身近に居られる方は、 その方にも聴いて戴いて、予防に努めて下さい。
1 釣った魚を安易に人にお裾分けしないこと。 特に知らない魚は、絶対に人にあげてはいけません。
2 生で戴いた魚を知らない場合は、絶対に食べないこと。 シガテラ毒は加熱などには一切影響されないので、 どんな調理方法であっても、中毒を引き起こす可能性があります。
3 釣ったら、必ずシガテラ毒蓄積の、 可能性の高い魚かどうか調べる事。 磯で釣れた魚、特に暖かいエリアで釣れた磯魚は注意です。
4 日本人は特に刺身で食べてしまいがちなので、 もらった魚であったら、絶対に生食しないこと。
5 海外で釣りをした場合は、特に気をつけること。
これらを徹底して実践して欲しいと思います。
釣り人側も、もしかしたら大切な人に、 苦しい思いをさせてしまう可能性を配慮して下さい。 お裾分けするのであれば、 ご自身も、調理して食べて大丈夫だった場合に限り、 内臓などをきちんと処理した上でお裾分けして下さいね。
最近、磯で大型のフエフキダイなどを、 ぶっ込み釣りで狙うファンが増えています。 フエフキダイは、シガテラを蓄積しやすい魚種なので、 食べる際には、特に注意が必要です。
けど、魚嫌いにはどうかならないでくださ〜い!! |