暮れも押し詰まって来ましたが、 今年の釣り納めは、お済みですか? また、来年の初釣りの予定はお決まりですか?
ところで今日は、「イソ釣り」について、 色々とお話しさせて戴こうと思います。
実際に、海岸線に突き出た岩場や、 沖にある海上に頭をもたげている岩場の事を、 「磯(イソ)」と、呼んだり、 特に沖の岩場は「瀬(せ)」と、呼んだりします。
まだこれから寒くなって来ますので、 初心者の方は、春になって暖かくなったら、 チャレンジして下さい。
また、イソ釣りのベテランの先輩方は、 これから自分が書く解説に、 ツッコんだり、同意戴けたりしたら幸いです。
では、上の2つの写真をご覧下さい。 両方とも、10月に仕事で行って来た、 山口県長門市にある、「地磯」です。 この二つの岩場は、地続きでさほど離れていません。
この二つの写真を先ずは見比べて戴いて、 用語の解説をしながら、この磯の何処で釣ればいいか・・・ ポイントの見方も解説していきますね。 太字になっているのが用語の解説です。
先ずは左の写真の磯ですが、 もしあなたが、私が写真を撮った手前の岩場から、 正面に見える亀の甲羅に似た、 大きな岩場の方へ向けて竿を出すと仮定します。
ここで釣りをする場合、 仕掛けを入れるポイントは、何処がいいでしょうか? 一緒に考えてみましょう。
先ず目を付けたいのは、大きな岩の右側に、 白い泡みたいに見える場所がありますよね。
この白い泡の様に見える場所を、 『サラシ』と、呼びます。 泡があると云う事は、当然ですが空気を含んでいる―。 と、云う事です。と、云う事は、 その泡の下は新鮮な空気が絶えずあるので、 魚も集まり易い場所である―。 と、云います。
実際に、『グレはサラシを釣れ!!』 と、云う言葉もあります。 『グレ』とはメジナの事で、 山口県の場合は、メジナは『クロ』と、呼ぶみたいです。
なので、サラシが見える辺りに仕掛けを入れると良いかも・・・。 そう思うかもしれません。確かに、サラシの下には、 結構、魚が居ると思いますが、 もっと良く、全体を見てみましょう。
ここからは、自分だったら・・・。 と、云う事で話しますが、こっちの方がいいぞ!! と、ベテランさんはツッコんでくれるかもしれません。
では、解説しますね。 サラシの手前に白いさざ波が立っている様に、 見える場所がありますね。 それと、サラシの湧き方を見比べると、 大きな岩にぶつかる様に見えているので、 潮の流れは、壁になってる岩に向かっています。
一方、自分が写真を撮っている位置の左側には、 切り立った別の岩があって、 その手前は波が穏やかです。 なので、小魚は集まっているでしょうが、 大きな魚は、余りいないと仮定します。
先ず自分だったら、 先に左側にコマセを打って、小魚を集めます。 コマセは、魚を寄せる為の撒きエサの事です。 そして、撒くのではなく、打つ―。 と、表現します。
そこから、正面に仕掛けを入れて、 仕掛けに同調するように、 コマセを更に打ちます。 サラシに向かって行く潮に乗せるんです。
魚を掛けるポイントのイメージは、 サラシの手前です。
魚はハリ掛かりしたら、 サラシに向かって走る筈―。 そこを食い止めて、魚が私の方に顔を向けたら、 この勝負、自分の勝ちだと考えています。
逆に、大きな岩の右奥の方にも、 白い波が見えています。 が、良く見ると何かに覆い被さっている波です。 即ち、頭を出していない岩がある様です。
この見えていない岩の事を、 『カクレ根』とか、『シズミ根』 と、云って、ここに走られたら、 この勝負は、魚の勝ちです。 左の写真の磯の攻略法は、こんな感じでしょうか!?
では、皆さんは、 右の写真の磯の攻略法を、考えて下さい。
一番先っぽに見える濡れた岩から、 『サラシ』が、出ています。
この磯は、先端に向かって下っていますね。 余り先に立つと波を被るし、非常に危険です。 竿は敢えて、自分が写真を撮っている位置としましょう。
この解説は、長くなるので、 攻略のヒントを用語解説しますよ。
手前のサラシのその向こう。 潮は左から右に流れている様です。
こうした潮の流れですが、 見えていない岩場の方から流れて来ます。 この潮を「払い出しの潮―」 と、呼んだりします。
一方、サラシは岩にぶつかっていますから、 サラシの向こうの潮は、手前に押しています。 と、云う事は、異なる潮の流れがぶつかっている―。 と、云う事です。
こうした潮のぶつかる場所を 「潮目(しおめ)―」と、云って、 こうした場所もポイントになりやすい場所です。
さあ、これらをヒントに、 釣り方も含めて、攻略法を考えてみてくださいませ!!
魚を、引き上げる場所も考えないと、 折角、掛けても、獲れないかもしれませんよ(^_-)
こうしたポイントの一つ一つのピースを、 ジグソーパズルのように、繋げていくのが、 磯釣りの醍醐味ですよね(^_^)v
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