鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/12/06 9:06:01|お魚紹介
突然ですがクイズです(^_^)v
さて、タイトル通り、
突然ですがクイズです(^_^)v

次に挙げるお魚の名前で、
本当に居るお魚は、どれでしょうか!?
みんなありそで、みんななさそうな名前ですよ。
では、3択でお答え下さい。

1・シッカリカサゴ
2・チャッカリカサゴ
3・ウッカリカサゴ

さあ、この三つのうちに答えがありますヨ(^_-)

ヒントは、上の写真をよ~く見て下さい。
このブログにも出て来た、
あるお魚にクリソツでしょ!?

なので、釣りでも良く間違われちゃうんですよね。
けど、どっちかって云うと、
その名前の魚より、メバルに近いお魚なのですよ!!

もう、分かりましたよね。
その魚より、背側の模様がクッキリなんです(^_^)v

たまには、こんなお遊び投稿もいいでしょ(*^_^*)







2020/12/05 9:06:01|トピック
気になる『海洋熱波』と釣りの未来!!
『海辺の環境教育フォーラム2020オンライン』の中で、
参加した『気候変動』に、ついての分科会に参加して、
どうもこの言葉が気になってなりません。

それは、『海洋熱波』と、云う言葉です。
世界各地で、『熱波』が、報告されていますが、
海の環境でも、同じように『熱波』が起きているのだそうです。

話題提供して下さった方も、強く懸念されていましたが、
2014年〜16年にかけて、米国のアラスカ州から、
カリフォルニア州南部にかけて起きた『海洋熱波』は、
『ブロブ』とも、呼ばれていて、
海の生態系に非常に大きなダメージを与えた―。
その様に話して下さいました。

どう云うことかと云うと、
海水面の水温が上がると、お風呂のふたの様に、
海にふたを被せた状態となり、
海水がかき混ぜられないことで、海中の酸素が奪われ、
大量のアシカが座礁死する―。
そんな事象が発生したとの報告がありました。

また、2019年にも米国の西海岸一帯で、
この『海洋熱波』が、発生しており、
『ブロブがやって来る!!』と、
海洋生物のショッキングな写真と共に、
危機感を煽る記事が報道されたそうです。

また、単純に海水温があがる事で、
本来その場所で採捕される水産物の不漁が続き、
地元の漁業に深刻なダメージを与えている―。
そんなニュースも、つい先日のラジオの特集で流れていました。

北海道では、定置網による『秋ザケ漁』が盛んで、
秋ザケ漁については、期間限定である事も、
このブログで紹介しました。

今年の秋ザケは壊滅的な不漁だったそうですが、
じゃあ、何も捕れなかったのかと云うと、そうではなく、
大量のマンボウや、本州では馴染みの深いブリが、
たくさん網に入ったそうです。

マンボウは、大きくて重いため網へのダメージが大きく、
捕れてもほぼ商品価値がないため、
網から外されてそのまま海に放たれるそうですが、
一度ダメージを受けたマンボウは、
おそらく死んでしまうでしょう。

また、ブリは捕れればそれなりにお金になりそうですが、
北海道には、元々ブリを食べる習慣がないため、
結局、なかなか値が付かない状況もあって、
その利用について模索が続いていると、
記者の方が話していました。

その時の話題の中で、驚いた話しがありました。
現状の海水温が、秋ザケ漁が好調だった際の海水温と、
どれくらい差があるか―。と、云う話しがありました。

そうしたら、おおよそその当時と比べ、
平均して3度~4度ほど高いのだそうですが、
これを陸地の気温に換算すると、
なんと20度くらいの差になってしまうんだそうです。

と、云う事は、気温差で云えば、
北海道と沖縄くらい差がある訳ですから、
そこに居た魚が棲みにくくなるのは、当たり前ですね。

ところで、つい先日の東京湾のサワラゲームの投稿で、
少し触れましたが、釣り人からすれば、
釣りたい魚が遠征せずとも各地で釣れる様になる―。
って、云うのは歓迎される事だと感じます。

が、今まで釣れた事のない魚が、
突然釣れたりしたら、先ず「おやっ!?っ」って、
疑問を持つと思います。
そしたら、釣れてラッキー!!

ではなくって、「なんでだろう」と、
その原因について考えてみたり、
あそこでこんな魚が釣れた―。その事を、
安易にSNSに流すのではなく、関連期間に通報してみたり、
水温を改めてチェックし直してみたりなど、
とにかく、あれ?って気付く事が大事なんだと思います。

日本の釣りは、日本各地の四季の移ろいの中で、
様々に進化して来ました。
そこには、必ず「食文化」と重なって、
様々な郷土料理も生まれています。

ゲームフィッシングでは、
とかく「釣り上げること―」が、ステイタスになりがちです。
が、もっともっと海の環境について、
考えてみる必要性を感じます。

上の写真は、水揚げされたブリの写真ですが、
こんな立派なブリに、北海道では値がつかないなんて・・・
それは、やっぱり悲しいですよね。

あっ、因みにこの市場は、
北海道とは関係ありませんので、予めご承知置き下さい。


 







2020/12/04 9:06:01|お魚紹介
江戸前の隠れた高級魚です!!
ここのところ、「未利用魚」について、
幾つか話題を提供させて戴きました。

流通に乗っているお魚以外にも、
美味しいお魚って云うのは、結構いるもんで、
「隠れた高級魚」なんて呼ばれている、
通好みのお魚さんも、少なくありません。

中でも江戸前(東京湾近郊)の魚は多様で、
見た目はぶちゃいくでも、味は最高!!
しかも、通は「江戸前天ぷらで・・・」なんて、
云う代表的な、スーパーサブフィッシュを、
今日は2種、紹介しましょうね。

そのお魚は、『ギンポ』と、『トラギス』です。
江戸前の代表的な天ぷらダネの魚と云えば、
シロギス・メゴチ・アナゴなんかがクリーンアップですが、

出て来れば、必ずヒットをかましてくれる
代打の神様として、特にこの2種類の魚は、
食通に好まれています。

上の写真の、左が「ギンポ」
右の写真が「トラギス」ですが、
ねっ。見た目は・・・。でしょ(^_^;)

これが天ぷらになると、
衣の下の身は白身でふわふわ。
衣と一緒に噛むと、サクッ、じゅわ〜っと、
甘みが口いっぱいに広がって、
ああ、もう堪えられん!!

どっちも、シロギスやカワハギ釣りの、
「外道」として、釣れて来るので、
これだけ狙おうとしてもなかなか数が揃えられないので、
この魚が揃えられるお店は名店だし、
間違いなく美味しいと思って間違いありません。

けど、釣り人ならば、割と手軽に手に入るかも!?
なので、年明けの初釣りは、トラギスメインで、
シロギス釣りなんて、シブいかも〜(^_^)v







2020/12/03 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
東京湾のサワラゲームなどに思う・・・
近年、東京湾の各地で、
ルアーによる、サワラゲームが好調だ!!
そんな話題を良く聴きます。

大型で、しかも食味も、釣り味も最高で、
アングラーにとっては、とっても嬉しい限り―。
なのでありますが、

良く考えてみると、
かつての東京湾で、サワラなんて釣れたっけ・・・。
そんな風に思っています。

それだけ、ベイトになる小魚が増えた。
と、云う事ですから、東京湾が豊かになっている―。
この事実の裏打ちにもなる訳ですが、

やはり、疑問はつきまといます。
サワラの元々の棲息エリアは、
一般的には関西・九州エリアで、
特に東シナ海から、山陰エリア沿岸で獲られています。

が、徐々に棲息エリアを広げ、
最近では、北陸から日本海側の東北南部のエリアまで居ますし、
東京湾や、太平洋エリアでも釣れる様になって来ました。

何が言いたいかと言うと、
本来は見られなかったエリアで、その魚が見られた、
釣れたと云う事の背景には、
やはり、気候変動―。
即ち「地球温暖化」が、影響しているのでは?

って、云う疑問です。
安易にそれに結びつけるのは、良くないと思います。
が、水温上昇により魚の棲息エリアが拡大している事実は、
釣りをされている方にとっては、
既に周知の事実だと思っていたので、
敢えて、問題提起をしてみました。

漁業にも関係してくる事象ですから、
単に嬉しい事象―。って、捉えるのではなく、
地球全体について、ちょっと考えてから、
釣りを楽しみたいなって思いました。

皆さんは、こういう現象、どう思いますか?
そして、どう考えたら良いと思いますか?







2020/12/02 9:06:01|レッツスタディー!!
クロダイから海苔を守る対策を考えてください!!
先日の『海辺の環境教育フォーラム2020』の、
2日目の分科会では、気候変動について意見を交わしました。

何度かブレイクアウトをして、
たくさんの方と意見を交わしました。
が、同じ会場でありながらでも、
オンラインでは、直接お話しできなかった方も、
少なからずいらっしゃいました。

この分科会では、
「気候変動」が、原因かどうか定かではないが、
最近、身近な海で気付いた変化や異変についても、
意見を交わしました。
そして、ブレイクアウト終了後に、
各グループで出て来た事象を、
全員でふりかえりしました。

その中の一つにあげられていた事象に、
「クロダイによる、海苔の食害」が、ありました。

この海苔の漁をされている場所が何処かというと、
割と身近な海である東京湾です。

ご存じの方も多いかとは思いますが、
現在の大田区や江東区などは、
海を埋め立てて出来た場所で、
かつては、広大な干潟が広がっていた海でした。

そして、名産の「アサクサノリ」の、
一大漁場としても栄えていました。
海が近くに見えないのに品川とか大森などには、
今も海苔を販売するお店が少なくありませんよね。
因みに「アサクサノリ」は、商品名ではなく、
歴(れっき)とした、種の名前です。

が、かつての高度経済成長により、この辺りの海は汚れ、
一時は、背骨の湾曲したボラが居たり、
周辺も悪臭があったりで、
環境の悪化が著しかったエリアでもあった訳ですが、

様々な水質浄化の施策がなされ、
工場などからの直接的な排水は禁止され、
次第に東京湾の水質は、
現在進行形で改善しています。

そして、アサクサノリ漁を復活させるべく、
千葉県側の富津などでは、
海苔の漁獲高も、年々回復している状況がありました。

が、この水質浄化により、
魚のエサになる生物相も多様化して来たことにより、
雑食で名高い『クロダイ』が、
なんと海苔を食い尽くす―。
と、云う食害が各地で見られる様になったそうです。

自分もこの食害について、話しは聴いていましたが、
元々、クロダイ釣りが好きであることや、
クロダイが食べた―。と、云う証拠が明確でなかった為、
半ば半信半疑の状況にありました。

が、この検証をすべく、
海苔のヒビ(※注)の水中カメラを入れ、
海苔を食い荒らす犯人を撮影しようと試みた結果、
その映像には、クロダイが伸びかけていた
海苔の芽や茎を食い荒らす様子が、
バッチリ撮られていたのです。

こうした検証を受けて、
地元の漁協等では、海苔のヒビの周りに、
防魚ネットを張り、ヒビへの侵入を抑える対策や、

クロダイも捕って、水産物として販売し、
周辺の飲食店で、クロダイを素材にした料理を出し、
地域活性にも協力しよう―。
そんな動きもあるそうですが、
根本的な解決には至らず、食害は減って居ないようです。

そこで、クロダイには罪がない訳ですから、
「駆除」ではなく、「利用」する形で、
食害を減らす対策はないのか―。

はたまた、全く別の方法で、
海苔も、クロダイも守れる施策はあり得るのか―。

是非、海から割と遠い場所にいらっしゃる方々にも、
お知恵を頂戴できたら有り難いなと思い、
投稿致しました。

潮位を人為的に操作してでも、
海苔のヒビとクロダイのエサ場が分けることができれば、
少なからず、海苔ヒビへのクロダイの侵入は、
防げるかもしれません。

只、海苔の味を知ってしまったクロダイですから、
一定量の海苔については、
敢えてクロダイのエサ用に栽培する手もあるかもしれません。

また、釣り人に一役買って戴くアイディアも、
あるかもしれません。クロダイ釣りは、人気ですから!!

いずれにせよ、
東京湾がかつての豊かな海に戻っている現状を、
後退させずに、名産の「アサクサノリ」が、
再び、東京の水産資源として広く食卓にあがって欲しい―。

そんな風に思います。
何か、なるほど!!と、納得できるようなアイディアを、
このブログにお返し戴けると幸甚です。
何卒よろしくお願い致します。

※注 海苔ヒビ(上 左写真)
海苔の胞子は、海中を漂い、網などに定着し育ちます。
その事象を利用し、海底に竹竿などを刺し、
その竿と竿の間に網を張ることにより、海苔を定着させます。

基本、竹竿は刺さっているだけなので、
潮位の変化により、深く刺したり、浅く刺したりすることで、
海苔が乾燥に晒されるのを防ぐ事が可能です。

この竹竿と網がセットになったものを、
『海苔ヒビ』と、云って、伝統的に使われています。