さあ、いよいよ今日から師走です。 コロナで明けたこの一年も、残り僅かとなって来ました。 なんとか穏やかなお正月を迎えたいものですね(^o^)
ところで、日曜日に終わった、 『海辺の環境教育フォーラム2020 ONLINE』の、 最終セッションは、LIVEで生配信されました。
海の専門家たちが、事前に公募で集まった、 オーディエンスからの様々な質問に、 その場で答えちゃおう!! って企画です。
一発目の質問で、いきなり来ましたこの質問。 タイトルの通り、魚は痛みを感じるのか― と、云う質問です。 正に、『コロンブスの卵』の如きこの質問が、 いきなり出て来ちゃいました(>_<)
しかも、回答者は司会者がいきなり振って指名する―。 そんな、すっげープレッシャーです。
最初は、「魚類」の、研究をしていた別の仲間に、 白羽の矢が立ったのでありますが、 「魚類の専門と云っても、担当分野外だよ〜」 と、明確な答えが出ませんでした。
そりゃ、そうだよなあ・・・。 って、他人事の様に思っていたら、 「釣りって、魚が痛そうだよね!?」と、 まさかの前振りが来て、 「鯛損さんは、どう思う!?」って、 ほっとした直後に急転直下の、 回答者また振りが来てしまったのです(T_T)
「えーっ」、ってびっくりして、 ともかく答えなきゃと、思ったら、 ミュート解除を忘れてしまって、 「鯛損さん、ミュートになってるよ〜!!」
えっと、こ、個人的な見解でいいですかあ!? と、自分的には「痛点はない―」と、思って居ます。 って、お答えしました。が、がですよ。
どう見ても痛そうですから、 痛みを感じている―。って、扱う側が思っていれば、 それだけ丁寧に、扱うだろうから、 「痛い」と、思って扱う方がいいんじゃないですか・・・。 って、お茶を濁した答えでお返ししました。
もう、この魚の傷みについての議論というのは、 ずっと続いているのですが、 結局のところ、 未だに正確なエビデンスがないのが現状です。
魚の脳の神経回路は、大脳新皮質が小さいので、 痛点は無い事はないが、痛みは感じない―。 と、云うのが、一応は定説なのですが、
一方で、痛点は確実にある―。 と、する研究結果も発表されています。 特に、エディンバラ大学で行われた、 レインボウトラウト(ニジマス)を使った研究では、 ニジマスの頭部周辺に58カ所もの、 痛点が確認できたとされていて、 信憑性も高い研究として知られています。
この質問、結局のところ、 ダイバーさんにも、インタープリターの面々にも、 明確な答えは出て来ませんでした。
もし、魚が釣る度に、 痛みに絶えかねて涙をこぼしたりだとか、 鰾(うきぶくろ)を収縮させて、 泣き叫ぶ様な音を出したりなんかしたら、 胸が痛んで、とても釣りなんかできません。
活き作りや、ましてや躍り食いなんて、 恐ろしくて食べられたものじゃありません。
なので、極めて釣り人的な解釈をするのならば、 痛みは感じていないけど、魚は大切に扱おうね―。 と、なっちゃいますわね〜。
どなたか、明確な答えが出来る方、 いらっしゃいますか!?
永遠に解決しないQ&Aってことで、手をうちません!?
写真は、駿河湾の三保沖で釣れた、 カサゴですが、水圧で目が・・・。 痛っそうですよね〜(>_<) |