鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/12/01 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
「魚は痛みを感じるか」大論争!!
さあ、いよいよ今日から師走です。
コロナで明けたこの一年も、残り僅かとなって来ました。
なんとか穏やかなお正月を迎えたいものですね(^o^)

ところで、日曜日に終わった、
『海辺の環境教育フォーラム2020 ONLINE』の、
最終セッションは、LIVEで生配信されました。

海の専門家たちが、事前に公募で集まった、
オーディエンスからの様々な質問に、
その場で答えちゃおう!!
って企画です。

一発目の質問で、いきなり来ましたこの質問。
タイトルの通り、魚は痛みを感じるのか―
と、云う質問です。
正に、『コロンブスの卵』の如きこの質問が、
いきなり出て来ちゃいました(>_<)

しかも、回答者は司会者がいきなり振って指名する―。
そんな、すっげープレッシャーです。

最初は、「魚類」の、研究をしていた別の仲間に、
白羽の矢が立ったのでありますが、
「魚類の専門と云っても、担当分野外だよ〜」
と、明確な答えが出ませんでした。

そりゃ、そうだよなあ・・・。
って、他人事の様に思っていたら、
「釣りって、魚が痛そうだよね!?」と、
まさかの前振りが来て、
「鯛損さんは、どう思う!?」って、
ほっとした直後に急転直下の、
回答者また振りが来てしまったのです(T_T)

「えーっ」、ってびっくりして、
ともかく答えなきゃと、思ったら、
ミュート解除を忘れてしまって、
「鯛損さん、ミュートになってるよ〜!!」

えっと、こ、個人的な見解でいいですかあ!?
と、自分的には「痛点はない―」と、思って居ます。
って、お答えしました。が、がですよ。

どう見ても痛そうですから、
痛みを感じている―。って、扱う側が思っていれば、
それだけ丁寧に、扱うだろうから、
「痛い」と、思って扱う方がいいんじゃないですか・・・。
って、お茶を濁した答えでお返ししました。

もう、この魚の傷みについての議論というのは、
ずっと続いているのですが、
結局のところ、
未だに正確なエビデンスがないのが現状です。

魚の脳の神経回路は、大脳新皮質が小さいので、
痛点は無い事はないが、痛みは感じない―。
と、云うのが、一応は定説なのですが、

一方で、痛点は確実にある―。
と、する研究結果も発表されています。
特に、エディンバラ大学で行われた、
レインボウトラウト(ニジマス)を使った研究では、
ニジマスの頭部周辺に58カ所もの、
痛点が確認できたとされていて、
信憑性も高い研究として知られています。

この質問、結局のところ、
ダイバーさんにも、インタープリターの面々にも、
明確な答えは出て来ませんでした。

もし、魚が釣る度に、
痛みに絶えかねて涙をこぼしたりだとか、
鰾(うきぶくろ)を収縮させて、
泣き叫ぶ様な音を出したりなんかしたら、
胸が痛んで、とても釣りなんかできません。

活き作りや、ましてや躍り食いなんて、
恐ろしくて食べられたものじゃありません。

なので、極めて釣り人的な解釈をするのならば、
痛みは感じていないけど、魚は大切に扱おうね―。
と、なっちゃいますわね〜。

どなたか、明確な答えが出来る方、
いらっしゃいますか!?

永遠に解決しないQ&Aってことで、手をうちません!?

写真は、駿河湾の三保沖で釣れた、
カサゴですが、水圧で目が・・・。
痛っそうですよね〜(>_<)
 







2020/11/30 9:06:01|トピック
どうやらイソミミズではなかった様です(^_^;)
一昨日、もしかしたら・・・。
と、投稿した「イソミミズかも?」とした、
干潟という環境で見つけた生きものの写真の件で、

この記事で紹介させて戴いた、
ミミズ愛にあふれる若き研究者の方が、
早速、監修して下さいました。

結果、どうやらこの写真の生きものは、
貧毛類のイソミミズではなく、
多毛類のゴカイの類であろう―。
そんな見解を戴きました。

が、逆に凄く「釣り」の、方にも興味を持って戴いたそうで、
とても嬉しく、有り難いレスポンスを賜りました。

そして、もっとイソミミズにアクセスできそうな、
「場所」に、ついても、ご教授戴きました。
機会があったら、今度、掘ってみようっと!!

新しい釣りエサとしての可能性もさることながら、
知れば知るほど奥深い「ミミズ」についての、
正しい理解も深めていけるかもしれません。

実際、彼も釣りが割と好きらしく、
東京湾で絶滅とされた「アオギス」が、
このイソミミズをエサとしていた可能性を検証しようと、
釣りをしてみた事もお話し戴きました。

掘れば掘るほど、ミミズのように色んな話題が飛び出しました。
釣り人の皆様からも、
イソミミズについて、ご存じな知識や場所などがあれば、
是非、このブログにレスポンスを返して戴ければ、
有り難いですね(^_^)v

写真は、清水で釣れたハゼの写真です。
が、因みにエサはオキアミでした(爆)







2020/11/29 18:48:01|レッツスタディー!!
お疲れ様でした『海辺の環境教育フォーラム2020ONLINE』閉幕
一昨日と、昨日の2日間に渡り開催された、
オンラインによる、
初めての『海辺の環境教育フォーラム2020』が、
大盛況のうちに、無事に閉幕致しました。

先ずは、この機会を1から築きあげて戴いた、
実行委員の皆様方、本当にありがとうございました。
お陰様で、大変に有意義な機会となりました。
心から、感謝申上げます。

やっぱり、「海」と云う、共通のキーワードの下に、
集った仲間達との交流は、そこに身を置いて置くだけで、
たくさんの刺激を受け、幸せな時間でした。

また、たくさんの再会と、はじめましての出会いから、
この先も協働していけそうなチャンスも、
新たな広がりを見せそうな繋がりも発見できました。

皆様のポジティブな考え方は、
このコロナ禍を乗り越える勇気も、たくさん戴きました。

昨日の分科会では、世界共通の課題となっている、
気候変動についての環境教育の推進について、
アツい議論が交わされました。

一方、様々な災害や、気象海象の変化を全て、
気候変動、即ち「地球温暖化の原因」と、する事については、
慎重にならないといけない・・・。
などの、イケイケばかりではない冷静な議論もありました。

特に子ども達に、この気候変動を伝えていくためには、
やはり、「体験」が、大切である―。
ここだけは、共通認識として、
居合わせた全員が、共有できたかと思います。

その中で、自分が出したアイディアも、
皆さんには好意的に、しかも興味を持って聴いて下さいました。

それ自体が、直接に気候変動に繋がらないとしても、
『食』の、体験と云うのは、
何かの拍子で気付きに繋がるかもしれない・・・
そんな意図で、「回転寿司DEミーティング」
なる一案を出してみました。

自分達が食べているこの寿司ネタは、
どんな魚だろう・・・。
多くの子ども達は、そのネタとなった魚の正体までは、
知らずに食べています。

また、これまで寿司ネタとされなかった、
いわゆる、「未利用魚」の利用や、
輸入魚介類や、養殖魚介類についての興味も、
「食べる事」で、意識していけるかもしれません。

釣り人は、時に未利用魚については、
美味しい食べ方や、そのレシピについても、
たくさんの知識を持っているかと思います。

釣り人の出番が、この気候変動への大いなる気付きに、
広がっていく可能性って、
きっと大きいんだろうな。って、思いました。

ひょっとすると釣り人こそが、
こうした水辺や海辺の諸問題について、
イチバンの旗手になれるかもしれませんね(^o^)/

そんな事にも、気付かされた2日間でした。
ありがとうございました!!

写真は、伝統漁法でありながら存続が厳しいかも・・・。
とされている、ムロアジの『棒受け網漁』の様子です。







2020/11/29 9:06:01|釣魚料理
やっぱし「肝醤油」はウマイじゃんね〜
カワハギと云えば、
フォアグラを越えるとされる『肝』を、
食さないわけには参りません。

お醤油に、一尾分の肝を溶かして、
その透き通った「テッサ」の、様な身を、
たっぷり付けて戴いちゃって下さい(^o^)
思わず、ほっぺた落ちるかくらいの、
濃厚な肝の味に、箸が止まりません。

また『肝醤油』は、お刺身もさることながら、
皮を剥いだ身を、豪快にぶつ切りにして、
鍋に放り込み、ほっこり仕上がったら、
肝醤油をタレにして食べても絶品ですし、
『ポン酢肝醤油』でも、イケますよ〜!!

もしも、たくさん肝があったなら、
さっと湯通しして、それを裏ごしにして、
レバーペーストにしてもうんまいです!!

でも、肝を外す際、これだけは気をつけて下さいね。
それは、肝に貼り付く様に付いている、
胆嚢(たんのう)を、絶対に傷つけない事です。
もし、胆嚢が潰れて胆汁が身に付いてしまうと、
強烈に苦くて、
二度と食す気にはならなくなってしまいます。

でも、ほぼ脂肪の塊ですから、
美味しくて食べ過ぎてしまうと・・・
知りませんよ(^_^;)







2020/11/28 22:48:07|トピック
イソミミズって知っていますか?
本日の『海辺の環境教育フォーラム2020 ONLINE』の、
夜の懇親会に参加して来ました。

自分は『フリートーク』の、
懇親会に顔を出したのですが、
やっぱり、スゴい人が来ていました!!

なんと、ミミズに情熱を注ぐ、
若き学生研究者です。

ミミズと云えば、釣りのエサでは定番ですよね。
『キヂ』は、「黄血」から来ているミミズが、
釣りエサになった際の呼び名です。

ハリを刺すと体から、黄色い体液を出すので、
『キヂ』と、呼びます。

で、このミミズにハマってしまったこの学生さん、
我々に熱きミミズ愛で語ってくれました(^o^)

彼が研究の対象としているミミズと云うのが、
タイトルにある『イソミミズ』と、云うミミズで、
どちらかと言えば、ゴカイなどと同じで、
貧毛類だとおっしゃって居ました。

ところで、実際にイソミミズの実物を、
見せて戴いた時に、そう云えば・・・。
と、思い出した生きものの写真がありました。

早速、保存のデータを掘ったところ、
上の写真が見つかりました。

これって、もしや「イソミミズ?」ですかね。
採ったのは、新潟県上越市にかつてあった、
干潟の様なフィールドで、専門学校の学生達と、
ベントスの調査の授業をした時のものです。

引き潮の状態で底をわずかに掘ったら、
こんなん出てきましたぁ!!

で、これが採れた直後、
これをエサにして釣り糸を垂らしたら、
たちまち、キュウセンベラが食って来ました。

今日、彼から聞いた話しでは、
ベラやハゼが大好物なんだそうで、
やっぱり、そうなのかっ!?
と、未知の世界の扉を開けてしまったかも・・・。

なんでもこのミミズ、
体から、緑色の発光物質の入った体液を出すそうで、
『ホタルミミズ』とも、云われているみたいです。

結構、全国的に分布している様ですよ。
知らない話しは、ホント興味が尽きません。

集まった全員が、大いに湧いた『イソミミズ』
知らなかっただけで、今までにも採ってたかも!?