鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/11/11 11:11:11|お魚紹介
おまけに今日は「チンアナゴの日」なんですって!!
朝ご紹介した通り、
今日は、十一が縦に二つ並んだ魚で、
「サケの日」なんです!!

加えて、1が並ぶ魚って云えば、
そう。その通り!!
チンアナゴですよ。

海底にお尻を隠して、
みんな同じ方向を向いているので、
アナゴというニョロ型のお魚ですから、
必然的に、みんな「1」になっちゃいますもんね。

と、云う事で、
今日は、「チンアナゴの日」でも、
あるそうなんです。
説明不要ですね(^_^;)

なので、ここで半ば強引に、
マメ知識をぶっこんじゃいますm(_ _)m

チンアナゴが、なんで同じ方を向いているか―?
なーんでかっ!?
それはね。
潮の流れていく方にみんな向くんだってさ。

オーレッ!!

これ分かるかなあ!?
分かんねーだろうなあ!!







2020/11/11 9:06:01|トピック
今日は『サケの日』です!!
11月と云うのは、
割と『○○の日』って、云うのが多いですよね。
1が2つ並んで「いい・・・」
って、語呂合わせができるからなのでしょうが、
お休みでないから、なかなか覚えられませんよね(笑)

ところで、11月11日は、
『サケの日』だと云う事、
皆さんは、ご存じでしょうか!?
理由は『サケ』を、
漢字で『鮭』って、書くと分かります(^_-)v

つくりを良く見ると十一(じゅういち)が縦に、
二つ並んでいるのにお気づきになると思います。
と、云う訳で、今日は『サケ(鮭)の日』です。

既に皆さんもご存じの通り、
川で生まれ、海に出て、旅をして、
生まれた川に帰って来る―。
そんな魚であることは、ご存じですよね。
サケの遡上は、今まさにクライマックスです。

以前、漁業調整規則―。
を、紹介させて戴いた時に触れましたが、
川に戻って来たサケは、
厳格に、採捕する事が禁じられています。

一方、種の保存と資源確保のために、
採卵し、受精させ孵化させて、厳しい温度管理を経て、
再び稚魚を川に返し、そのサケがまた海で育ち、
母なる川に戻って来るのです。

この水温管理については、
耳石に現れる、水温の記録によって分かる様になっていて、
世界各国で、この情報を共有しているのです。

川に戻って来たサケは、皮膚も硬く、傷だらけですが、
種を残す本能で、故郷の川に戻って来るのです。

こうした命の営みを、しっかり感じながら、
サケを味わいたいものですね。

写真は、新潟県の上越市を流れる「桑取川」で、
漁協さんを訪ねて、作業を見せて戴いた際のものです。

左側はオスのサケ 格安な価格で売られていました。
右側はメスのサケから採卵し、
受精卵を作っているシーンです。

採捕が禁じられている河川で、
特別なルールの下で釣りをさせてくれる場合があります。

次回は、そんな「サケ釣り」について、
お話しさせて戴きますね。



 







2020/11/10 9:06:01|レッツスタディー!!
釣り人が果たすべき役割は?(海洋プラスティックゴミについて)
10月の後半から、
環境教育の講演の機会が増えています。
このコロナ禍で、大変に有り難い事で、
その都度、工夫しながらお伝えしています。
これから、来年の2月くらいまで、
既に10講演以上の依頼を戴きました。

お伝えしている対象は、保育園・幼稚園児たちです。
そこで話している内容はと云うと、
『海洋プラスティックゴミ』の、問題です。

尾びれに釣り糸が絡まって、
それが原因で衰弱し、命を落としてしまった―。
実在した子イルカの話しを題材にした絵本の読み聞かせと、
子ども達も大好きな、海の生きものについての、
クイズや、お絵かき披露などを交えながら、
30分〜40分ほど、話しを聴いてもらっています。

子ども達は、ちっちゃな心と体をいっぱい使って、
このお話しを聴いてくれます。
色んな物・事に関心があって、
じっとしていられない子ども達が、
絵本を読んでいる間は、
じっと聞き入ってくれてもいます

その子イルカを苦しめたのは、
紛れもなく「釣り糸」でした。
そして、プラスティックを素材にした釣り具が、
たくさん売られて居り、
また自分を含めて、
釣り人は、それを好んで使っています。

だからこそ、我々釣り人が、
この『海洋プラスティックゴミ』に、対して、
果たすべき役割が、絶対にある―。
と、考えています。

単に釣りなんかしなきゃいい・・・。
そんな極論ではなく、
技術的に、プラスティック以外の素材で、
コスト的にも、安く、安全に、
自然分解する素材は、あり得ないのか―。

意志に反して、不可抗力で飛んでいってしまったり、
切れてしまったりで、ゴミになってしまう釣り具と、
レジ袋や、エサの袋などに対して、
それを回収すべきなのか否か―。
考えれば考えるほど、
矛盾していく現実が横たわっていますよね。

そこで今回のレッツスタディーは、
特に、釣りをしたことがない方々、
釣り人を疎ましく思っていらっしゃる方々にも、
広くご意見を賜りたく、投稿させて戴きました。

自分が実践している事を書いてみます。
先ず、釣り具を購入した際は、
必ずパッケージを外しています。

おおよそゴミになってしまいがちなのは、
釣り具本体よりも、パッケージが多い気がするからです。
パッケージも、紙類とプラスティックを分けて、
地域のゴミ出しのルールに則って、ゴミ出ししています。

また、竿やリール、ルアーなどは、
可能な限り、中古品を買う様に努めています。
そうすれば、パッケージのゴミも少なくできると、
考えているからです。

自分が言える立場ではないかもしれませんが、
釣り具は飽和状態であり、
新品が必ずしも良い道具であるとは限りません。

釣りの最中、食事などのパッケージもまた、
ゴミになりやすいので、状況が許せば、
同行者と同じ袋でまとめて購入し、
別途にゴミ袋を用意し、ゴミは必ず持ち帰っています。

更に、自分達が出した以外のゴミも、
必ず拾ってから帰る様にも努めています。
が、これも釣りをされない方からしたら、
自己満足―。そう云われても仕方ありません。

マナーとゴミとは相反するもので、
仮にマナーがどんなに良くても、ゴミは出てしまうし、
100%持って帰って来られるかも分かりません。

プラスティックそのものは、
今後も様々な形で使わざるを得ないでしょう。
だからこそ今できる事、
今からできる事を、整理していきたいのです。

釣りは自分にとっても、大切にしたい趣味であり、
今の自分の仕事の中心にある活動です。

皆様のお知恵や、考えを共有できたら有り難いです。
一緒に学んでいきましょう!!

 







2020/11/09 9:06:01|釣魚料理
太陽と風が魚を旨くする干物

予想以上にたくさん釣れてしまった時、
あなたはどうしていますか?

そう云う場合は、
始めから必要以上に釣らない―。って、云うのが、
好ましいと思います。

が、何をやっても、面白い様に釣れてしまう場合、
こりゃあ、止めろって言われても、無理ですよね。
だって釣れるんだもん。

こうした場合、釣った魚を無駄にしない方法が、
幾つかあると思います。
先ず、知人やご近所にお裾分けする事―。です。

以前、釣り具屋さん時代、
住んでいたアパートのお隣さまが、
お魚が好きなお家だったので、
良く、タチウオやイカ、アジ、イサキなど、
引き取って下さいました。

時には、「お金払うから釣って来て!!」なんて、
云って下さった事もありましたが、
あくまで、趣味の結果なのでお金は一切、
戴いた事はありません。当然ですけどね・・・。

その場合は可能な限り、
内臓を出してからお渡ししました。
これはある意味、戴いてもらえる方への、
マナーだと思っています。

続いては、加工して保存して食べる事―。です。
少し前に、イカの塩辛について話しましたが、
塩辛なんかは、結構日持ちするので、
保存食にはなりました。

そして、自分が良くやった手段は、
「干物」を、作る事でした。
色々な魚で干物を作りました。

で、干物を作る際の開き方も、
味を良くするのには、重要なポイントになりました。

そこで今日は、
美味しい魚の「開き方」に、ついて考えてみます。

一般的には「腹開き」と、「背開き」が、多いですよね。
干物の代名詞と云えば、「アジの開き」ですが、
お店で売っている開きは、腹開きが多い気がします。

毎年行っている八丈島のくさやも、腹開きです。
何より内臓をしっかり取り出せるので、
見た目や、安全性でも、腹開きがセオリーだと思います。

只、背開きにしても、
そんなに味に遜色はない様に思います。

一方、背開きが美味しい干物と云えば、
「ホッケの開き」でしょう。
皆さんも居酒屋さんで、良く食べますでしょ!?

背開きの良いところは、
お腹側にある脂の乗った身を、
しっかり食べられるって事だと思います。

特に北の海に棲んでいるホッケなどは、
脂がのってますから、断然、背開きの方が、
美味しいと思います。

そして、今が旬の「カマス」などは、
半身を背開きにする「片袖開き」が、
美味しいでしょうね。

なぜならば、カマスって細長いでしょ!?
こう云う細長い魚は、尻尾の方まで味わう為にも、
片袖開きにするといいですよね。

サンマは釣ることはありませんが、
やっぱり長細い魚なので、片袖開きが美味しいです。

海水程度の塩水に漬けて、水気を切り、
風通しの良い場所で、天日干しにすれば、
身はふっくらして、最高のおかずに変身します。

太陽と風の力で、魚の旨味が引き出される干物を、
是非とも皆さんも作ってみて下さい。

でも、これからの時季は、乾燥し過ぎるので、
一夜干しとか、冷蔵庫で一晩寝かせる―。
って、言う手もありますよ(^o^)

写真は上から、
アジの開き(腹開き) ホッケの開き(背開き)
そして、カマスの開き(片袖開き)です。

 







2020/11/08 9:06:01|釣り具の小宇宙
へらぶな釣りの道具の小宇宙
各地で紅葉が盛りだと思います。
水面に映える紅葉っていうのも、贅沢ですよね。

そんな贅沢な紅葉も拝める魚釣りだったら、
やってみたいな・・・。
なんて、思いません!?

実は、無い事はないんです。
その釣りはと云うと、山上湖でのへらぶなの野釣りです。
この時季の山上湖の朝は、既に寒くって、
肌がキーンとしますが、
鏡のような湖面に映える紅葉や、
風で波立つ湖面で揺れる紅葉が見られるのは、
釣り人の特権かもしれませんね(^o^)

ところで、このへらぶな釣りですが、
日本の四季の中で釣りを愛で、
釣りを楽しむ風流を味わう釣り――。
と、云う気がします。

日本生まれ、日本育ちの、唯一、
釣果を食べることはない釣りだと思います。
断言しないのは、中には食べる方もいらっしゃるかもなので、
ちょっとファジーに書いてみました(^_^;)

そして、へらぶな釣りでは、
ちょっと変わった道具を使います。

それが上の写真の釣り具で、
左の写真が『弓万力(ゆみまんりき)』と云い、
右の写真を『フラシ』と、云います。

特に、弓万力なんかは、かなり変わった形をしていますよね。
どうやって使うかと云うと、
右の写真にチラっと写っていますが、
弓万力の先に、このようにフラシを差し込んで使ったり、
竿掛けを差し込んで使います。

へらぶな釣りでは、
常にエサの状態を確かめて手直ししたり、
また全く別のエサに変えてみたりと、
エサに触れている時間が多いので、
竿は、竿掛けに掛けて、アタリを注視しています。

この時、弓万力の弓状になっている部分を、
スライドさせる事で、微妙な深さの調整ができたり、
手元からの距離を変える事もできます。

またフラシは、魚をストックしておく網なのですが、
この形、他の釣りでは、
魚籠(びく)と、呼びますよね。

へらぶな釣りのハリには、カエシが付いて居らず、
このフラシのリング状になっている上に、
タモ網を置き、ハリを外してから、
タモ網をひっくり返すと、そのままフラシに入ります。

そして最後に何尾釣れたかを仲間内で競ったり、
目方で競ったりもします。

また、どちらの道具も釣り人の趣向が現れるので、
細工や、彫刻が施した弓万力があったり、
高級なリリアン糸で丁寧に編まれたフラシがあったりで、
道具に凝る人は、こんな所にも着目しています。

へらぶな釣りは自然と一体となって、
粋を楽しむ、そんな釣りだからこそ、
ちょっと変わった釣り具が進化したんだと思います。