鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/10/21 9:06:01|釣魚料理
この季節のイカ料理だったら・・・(自家製塩辛)
自分はかつて、とんでもない『船酔いスト』でした。
まあ、山国育ちなので、当然ちゃあ当然なのですが、
どんなに大きな船であろうと、岸壁から船が離れた頃には、
顔面蒼白、胸はムカムカ、そのままトイレへ直行―。
って、くらい船が苦手でした。

が、前職が釣り具屋だった訳ですから、
必要に迫られて、半ば強制的に船釣り研修と云うか修行に、
行かされる羽目になり、最初の船釣りの獲物が、
なんと、『ヤリイカ』ですよ(涙)

確か焼津の小川港からの出船だったと記憶していますが、
丁度、今頃の季節だった事を覚えています。
御前崎・石廊崎を結んだ線上付近にある、
イカの好釣り場、
『石花海(せのうみ)』に、向かいました。

ヤリイカと云えば、仕掛けのオマツリは茶飯事で、
釣る前にきっと潰れてしまうだろう・・・。
と、テンションはどん底でした。が、お天気は秋晴れでした。

その当時、イカ釣りがちょっとしたブームになっていて、
色んなメーカーから、次々と新しい『イカ角』が、
売り出され、まだ当時は珍しかった『イカ角投入器』も出て、
そのモニター釣行って感じだったのです。

酸っぱいものを噛みしめながらも、
ポイントでは、フラフラと投入―。
すると、一発で乗りました。
でも、まだタナまで行ってない?
『スルメだあ!!巻け〜』船長の檄が飛びます。

1パイでしたが、割と大きいスルメイカで、
スルメは食腕が長く、ヤリイカより上に居るから、
途中でなんか違和感あったら、スルメだぞ。って、
教えてくれました。

そして、ヤリを釣りたかったら、無視して落とせ―。と、
指示されました。海の男の指導は、こんな感じです。

後、要領を得た自分は、スルメも、本命のヤリイカも、
全部併せると、ビギナーズラックでしょうが、
50パイ近く釣ったのです。

そう云う時って、楽しくて船酔いなどすっかり忘れて、
イカ釣りにどっぷりハマってしまったのでした。
それ以来、船釣りがイカに限らず、大丈夫になりました。
只、寝不足だと、未だにダメですけどね・・・

さて、随分と前置きが長くなってしまいましたが、
その時に、船長から教えて戴いたのが、
スルメの肝を使って、
ヤリイカを入れる『塩辛』です。

良くありがちですが、
子どもの頃に食した「塩辛」は、衝撃的で、
食べようなんて気には全くならなかったのですが、

とりあえずやってみようと云う事で、
教えてもらった通りに作ってみたのです。

スルメの肝には塩を振ってしばらく寝かせます。
すると、余計な水分が抜けて、
肝はねとっとした感じになります。墨袋を外して、
肝をボウルに絞り出し、
お酒を加えながら肝を伸ばしていきます。

そこに、別に捌いておいたヤリイカの身を投入します。
げそも吸盤が気にならないので、小さく切って投入―。
和辛子を少し加えて更に混ぜ合わせます。

それをタッパーに移して均等にかき回し、冷蔵庫です。
そして、毎日、かき回して発酵を促進させると、
もう、3日目くらいからいい味になってくるんですよ。
チョロっとお醤油を垂らしても美味しいです。

まあ、それが白飯オンザライスに最高!!
いくらでも食べられちゃいました。
写真は木の芽なんかが乗っていますが、
これからの時季は、柚の皮です。
最高に合います。

スルメの方は、そのままお刺身にしても美味しいし、
焼いてもいいし、サトイモと一緒に煮てもウマイ!!

なので、自分は塩辛とお刺身もヤリイカにして、
スルメは煮物か揚げ物にして食べるのが、
好きだったなあ・・・(^^)

寒さが少し増してくる晩秋には、
スルメもヤリも両方釣れるので、
是非チャレンジしてみては、イ・カ・ガ!?

でも、地元に戻って来て、今の仕事を始めてからは、
イカんとも、お金がかかってしまうので、
イカ釣りに一度も行けてないんですよね〜(泣)

イカんなあ(^_^;)
 







2020/10/20 9:06:01|レッツスタディー!!
おでんの中の魚を探せ!!
ついに今日で、連続更新が半年になりました!!
見て下さっている方のお陰で、なんとか続けて来れました。
本当にありがとうございます!!

さて、やっぱり寒くなって来ると、
なんか自然に、おでんが食べたくなって来ますが、
おでんのネタ、あなたは何がお好きですか?
もう、コンビニにも出てますよね〜

おでんと云えば、「ダイコン」とか、
「玉子」とか、「コンニャク」とかを、
イチバンに挙げる方が多いのも分かりますが、

おでんと云えば、練り製品。
はんぺん・つみれ・ちくわに、さつまあげと、
自分は、お魚素材の練り物が、
いっぱい入っているのが好き〜〜!!

で、今日のレッツスタディーでは、
こんなチャレンジをしてみましょう(^_-)

この写真のおでんの中には、
一体、どんなお魚たちが隠れているんでしょう。
見えているものばかりでなく、
ダシの方にも、お魚がいるかもしれませんよ。

おでんネタにもなりそうな、
お魚を、どんどん探し出して、
「いやあ、以外に魚を食ってんなあ!!」とか、
「なんか水族館、食ってるみたいじゃん」とか、
そんな風に風に、気付いて戴けたら嬉しいです。

さあ、あなたは何種の魚を、
おでんから見つけられますか!?







2020/10/19 9:06:01|釣り具の小宇宙
タコもイカもタイもタチウオも!!(テンヤの小宇宙)
昨日の投稿で、甲イカを釣る道具として、
『テンヤ』なる、釣り具に、ちょっと触れました。

では、「テンヤ」ってなに?
って聴かれると、バシっと答えられない自分です。

見たままで云えば、オモリの付いた掛けバリ―。
と、云うのが、分かりやすいかと思います。
フォルムとしては、ジグヘッドのような、
日本の釣り独特の、エサ釣りとルアー釣りの、
両方の特性を併せ持った、釣り具なのです。

そこで、テンヤで何が釣れるの?って聴かれたら、
タイトルの通り、色んな魚や頭足類(イカ・タコ)が、
釣れちゃうんです。

でも、対象魚によって、テンヤの形は様々です。
上の写真は、左が『タコテンヤ』
右が『スミイカ(甲イカ)テンヤ』です。

ちょっと写真では分かりにくいのですが、
左のタコテンヤの真裏にオモリが付いていて、
その上にかまぼこの板の様に、
平たくなっていますね。

一方の『スミイカテンヤ』の方は、
真っ直ぐな棒の先にハリ、そしてオモリは、
最も手前の部分に釣り鐘状に付けられています。

これは、ここに付けるエサと釣り方により、
この様な形状の違いが生じます。

昨日の投稿で、
スミイカ・カミナリイカの釣り方として、
底をトントンして誘う―。と、書きましたが、

このトントン小突く作業がし易い様に、
この場所に、オモリが付いています。
そしてエサのシャコは、棒に真っ直ぐ通して、
ピンク色の糸で更に巻いて、シャコを安定させるのです。

一方のタコテンヤは、一見した形は船の様で、
底で安定させて余り動かさないのが特徴です。
タコテンヤに縛るエサで有名なのは、
白い物に興味を持つタコの習性があるので、
ブタの脂身を乗せて縛ったりします。

その他、好物なのはカニとエビなので、
赤い布を貼り付けたり、
当然、本物が手に入るなら、本物の方が間違いありません。

また、タイのテンヤは生きたエビを、
タチウオのテンヤは、魚の身を刺して使ったりします。

テンヤって、ある意味とっても不思議な釣り具です。
また、その語源も良く分かっていないらしいので、
日本独自の釣り文化の産物って思えば、
格調高い釣りもできるってもんです!!








2020/10/18 9:06:01|お魚紹介
甲イカはどっち!?
次第に朝晩の冷え込みが、
気になる季節になって来ました。
北海道なんかでも、初雪の便りが早かったので、
今年は、寒い冬になってしまうかもしれませんねえ(涙)

ところで、釣りの方はと言いますと、
寒くなったら寒くなったなりの対象魚がある訳で、
それに寒さに耐えるために脂を乗せた魚たちに、
出会える季節でもある訳です。

そこで今日の投稿は、
東京湾の冬の定番となる、甲イカについてお伝えしましょう。
早速ですが、ここでクイズです(^_-)

上の写真の、どっちが甲イカでしょうか!?
って、「どっちも同じじゃん!!」って、
ツッコミを感じます(^_^;)

その通り、どっちも甲イカです。
「何じゃそりゃ!?」って、
ふたたび、ツッコまれてますよねm(_ _)m

が、正確に申上げると、
甲イカと云うのは、甲羅を持ったイカ類の事を指すので、
どっちも「甲イカ」で、間違いではありません。

但し、左右の写真を、よ〜く見比べてみてください。
何か違いが見つかりませんかぁ!?

それでは、それぞれの正式和名を申上げます。
先ず左の甲イカは、『スミイカ』と、云います。
続いて右の甲イカは、『カミナリイカ』と、云います。

そのように言われると、カミナリイカの模様に、
稲妻に似た線が見えて来ませんか?

釣りではどっちが多く釣れるかは微妙ですが、
若干、カミナリイカの方が比率が高い様な気もします。

江戸前寿司のイカのネタと云えば、
スミイカが最高だと言われていますよ。

身はどちらも厚くて、ねっとりした甘さが特徴―。
でも、捌いてそのまま刺身にするより、
一度冷凍にしてから、常温で解凍した刺身の方が、
甘さが強い様に思います。

最近のスミイカ釣りでは、
定番のテンヤ釣りの他に、餌木での釣りも流行っています。
通常エサには、シャコをテンヤに縛り付けて、
底を叩くように誘って釣ります。

そろそろスポーツ新聞の釣りコーナーでも、
スミイカ釣りの船の釣果情報が、
載り始める頃だと思いますので、
是非、興味のある方は、チャレンジしてみて下さいね。

但し、スミイカもカミナリイカも、
墨をかけられる恐れがあるので、
くれぐれも、お気を付けて(^_-)
 







2020/10/17 9:06:01|トピック
ザリガニ釣りまでケチつけないで!!
投稿用に、色んな写真を探していたら、
アメリカザリガニの写真がありました。

ご存じの方も多いと思いますが、
アメリカザリガニは外来種、
かつて、食用ガエル(ウシガエル)が持ち込まれた際に、
そのエサとして、持ち込まれました。

それが爆発的に繁殖し、
在来の、ニホンザリガニを駆逐したと言われています。
でも、それとて確信的な答えだとは、
自分には思えません。

元々あった畦を破壊して、
コンクリートで固めた用水路を造ったのは誰ですか?
農薬の影響は、絶対になかったと言い切れるのですか?

アメリカザリガニは、
日本の田んぼに入り込み、畦に穴を開け、
稲の根を食い荒らすなどの被害が出ていることから、
『農業害虫』として、駆除の対象にもなっています。
ペットとして持ち込まれた、
外来のザリガニが近年多くなって来た事で、
アメリカザリガニを特定外来種の本丸として、
指定しようと云う流れもありますよね。

が、自分もそうであった様に、
水辺の自然に触れる機会として、
真っ先に、見たり触れたりできるのは、
やはりアメリカザリガニではないかと思います。

ザリガニ釣りは、全ての釣りの入門でもあり、
割り箸にたこ糸を垂らして、
煮干しや、スルメを巻き付けて、
そりゃあ良く釣りに行ったものです。

中でも、大きなハサミを振りかざし威嚇してくる、
まっ赤なアメリカザリガニの事を、
「マッカチン」と呼び、
時にハサミで指を挟まれたりして、
自然は痛い―。って、云う感覚も、
覚えて来た様に思います。

今、外来種問題がことさら取り上げられる様になって、
アメリカザリガニを子どもが釣る事にさえ、
眉をひそめ、ケチをつけたがる人が、
増えて居るような気がします。

被害の事を思えば、
多少は仕方がない部分もあるでしょう。
しかし、子どもはこうした遊びから、
水辺の自然を見て、触って、体験して学のです。

網でアメリカザリガニを掬い取って、
悪い奴らだと、子どもにハサミを引きちぎらせる、
そんな誤った体験をさせた―。なんて話しも聞きます。

被害については、その時には知らなくっても、
小学生にもなれば段々と気付いてくるものです。
それに気付きさえすれば、子どもは考えます。
自ら学ぼうとします。

けれど、鼻から悪者扱いにして、
子どもにやっつけさせるのは、
明らかに大人の誤ったエゴです。看過できません!!

在来種であれ、外来種であれ、
命の重さに変わりはありません。

先日とある番組で、
ドイツでも増えてしまっているアメリカザリガニを、
調理して、ハンバーガー弁当にしている―。
そんな、番組を見ました。
あっ、それいいなあ。って、思いました。

本国のアメリカでは、
あのカーペンターズの名曲『ジャンバラヤ』にも、
ザリガニのパイが出て来ますし、
各国で食用にもされています。

むしろ日本は、身近な水辺の水質が悪化し、
その中でも懸命に命を繋いで来たマッカチンに、
水質悪化の責任転嫁をしている観さえあります。
人の手によって、連れて来られただけなのに・・・。
です。

大手を上げて奨励はしませんが、
子どもが水辺の自然に触れる機会としての、
ザリガニ釣りにまで、ケチつけるな!!
と、言いたいですね。

そんなこんなの投稿文を書いていたら、
アメリカザリガニの特定外来種指定の見送り―。
そんなニュースが出て来ました。

理由は、特定外来種に指定され、
飼育の届け出義務が課せられるのを嫌がり、
大量投棄される恐れがあるからだそうです。
「・・・」

それよりも、いい加減「生態系云々・・・」の、
議論はやめにしませんか。

第一、生態系を理路整然と説明できたとしたら、
それこそ怪しいと、自分は思いますけどね・・・。