鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/10/16 9:06:01|釣り用語の解説
釣りの『ちょうちん行列』ってご存じ!?
今年の秋は、新型コロナウィルスの影響で、
地域の方々の、心の拠り所にもなっている、
『秋祭り』が、あちこちで中止の憂き目に遭っています。

と、云うか、お祭りに限らず、
人が集まるイベントそのものが、ことごとく中止で、
淋しい思いをされている方も、きっと多い事でしょう。

ところで、お祭りの照明の定番である、
ちょうちん(提灯)に、ついては、皆さんご存じですよね。

お祭りによっては、ちょうちんを手に持って、
鎮守様までとか、地域の方やお客さんも混ざって練り歩く、
『ちょうちん行列』なんて、お祭りならではの風情ですよね。

そんな『ちょうちん行列』が、最大のイベントになる、
お魚釣りがあるのをご存じでしょうか!?

海の上に、ちょうちんがズラッと並ぶんです。
しかも赤々と・・・。
って、ちょっと気になりません!?

そこで今日の投稿は、
釣りの『ちょうちん行列』に、ついてお話ししますね。

上の写真を見て戴くと、
なんとなくハハ〜ンと、察しがつくと思いますが、
まっ赤な魚が、行列を成して浮いていますよね。
これが、釣りで云う『ちょうちん行列』です。

では、この浮いているちょうちんの正体はなんでしょう。
皆さん、これほど赤い魚体をしている魚って、
どんなお魚を思い浮かべますか?

そう。そのお魚は、おおよそ『キンメダイ』です。
が、良く見てもらえば分かるでしょうが、
赤いけれど、キンメダイとは明らかにフォルムが違う魚が、
紛れ込んでいます。でも、このお魚も赤いでしょ!?

このお魚は、「アコウ」と、云うお魚で、
漢字では『赤魚』と、書きます。
が、スーパーなどで、漬け漁や干物になっている、
「赤魚」とは、別の種です。

そしてアコウは、『メヌケ』とも呼ばれています。
目が抜けてしまうから『メヌケ』です。

キンメダイも、アコウも、割と深海に住むお魚で、
浅くても、水深400b。
深い場所だと、600bも沈めないと出会えないお魚です。

釣りそのものは、とても静かで、
幹イトに20本〜最大100本くらいの枝バリを付けて、
その全てに、イカの短冊だとか、
サバの切り身だとかを付けて、海に投入します。

そして、船長が指示した水深まで達したら、
上げろの合図があるまで、ひたすら待つ―。
そんな地味な釣りです。加えて、糸の出し入れは、
今ではほぼ、大きい電動リールを使うため、
合図があったら、リールのスイッチをポンと押すだけ。
ねっ、字で書くだけだとなんか退屈そうな釣りですよね。

けれど、20本以上ものハリに、
エサを付けるだけでも大変ですし、
ましてや、それを全く絡ませたりせずに全部さばくのは、
年季がが居るのです。玄人肌の釣りなのです。

船長の合図で巻き上げると、
次第に魚の内臓や、目などは水圧の変化についていけず、
目が飛び出たり、大口を開けたまま、ぽっカーンと、
浮いてしまうので、この様な行列になるのです。

それが赤い灯りのちょうちん行列となるって事です。
キンメダイも、アコウも、これからが脂が乗って、
美味しい季節になりますので、

我こそは!!と、思う方は、
海に赤いちょうちんの花を咲かせに、
チャレンジしてみて下さいね。

ああ、キンメの煮付けが食べたーい(^o^)/







2020/10/15 9:06:01|トピック
バスは流出しない!!
上の写真は、信州の野尻湖畔にある、
『遊漁券』の、自動券売機です。

早朝に来ても、漁券の購入ができるように、
湖畔の幾つかの場所に設置されています。
この券売機を利用して漁券を購入するのは、
おおよそバスアングラーの方が多い様です。

が、野尻湖の漁券には、
ブラックバス(ラージ・スモール問わず)は、
漁業権の対象魚種にはなっては居りません。なので、
極論を言えば、バスアングラーは、
漁券を購入しなくても釣りは可能な筈です。

ところが、
仮にバスオンリーと思われるルアーで釣りをしても、
漁業権の対象魚種である魚が釣れないとは限りません。
そこで、野尻湖漁協では、バスアングラーにも、
漁券の購入を求めています。

これに異を唱えるバスアングラーは、
自分が知る限り、ほぼ皆無である―。と、言えます。
野尻湖におけるバスアングラーの方々のマナーは、
誰が見ても模範的で素晴らしく、
湖畔にルアーや、ラインが放置されている様な状況は、
只の一度もありません。

関東圏で唯一、スモールマウスバスが、
釣れる貴重な湖として、その名は、全国に響いています。

野尻湖漁協では、
バスアングラーに漁券を購入してもらう事で、
遊漁券収入を確保し、そのお金を使って、
ワカサギを中心に、育苗と放流に力を入れて居ます。

逆に冬期は、バスは禁漁にして、
ワカサギ釣りの集客によって、
漁業の運営を行っています。
収支についても、非常に透明性が高いのが素晴らしいです。

また、絶対にバスが外部の河川等に流出しないように、
二重・三重に防護ネットを張り、
最も外側のネットでは、ワカサギの稚魚も通さない程、
小さな網の目で流出を防いでいます。

この様な対策をしっかりと施したうえで、
広くバスアングラーにも配慮されているので、
ここから外部にバスを持ち出してやろう―。
だなんて輩は、絶対にいないと断言できます。

バスアングラーは、バスが釣れる釣り場を守りたい―。
そんな思いの方が圧倒的ですので、
世間で言われる様な、『心ない釣り人』は、
来ないですし、絶対に来れない仕組みを構築されています。

ここまで書いても、少なからず批判的な方はいるでしょう。
そう言う方にこそ、
野尻湖へ行って対策を見て来て下さい。
漁協に行って、どれだけ対応されているか聴いてみて下さい。
きっと、ぐうの音も出ない程、返す言葉はないでしょう。

間もなくバスも禁漁となるので、
蔓延る外来魚排除論に、
正しく現実を直視してもらいたい―。

野尻湖に限らず、
バスを釣ることができる湖沼を有する漁協では、
流出に対しては、本当に徹底して管理されて居ますし、
バスアングラーも、よからぬ事を考える様な人は、
いらっしゃらない―。
それが、正直な感想です。

ですからイメージや偏見で語られぬ様、
今日の投稿を書きました。

因みに自分は、ほとんどバス釣りは嗜みませんが、
バスアングラーに嫌な気持ちにさせられた事は、
只の一度もありません。
これだけは、強く申し伝えます。







2020/10/14 9:06:01|お魚紹介
ギマっちゃうなぁ♪♫
写真のお魚の名前は、『ギマ』と、云います。
パッと見た目は、カワハギに似ていますよね。
けれど、背びれ、腹びれに一対づつ、
鋭くて硬い棘があります。
しかも、この硬い胸びれの棘で、
写真の様に、魚体を立たせる事までできるんですよ。
この棘に触ると、相当、痛いらしいんです。

くわえて、銀ピカに光る魚体は、
想像以上にヌラヌラしていて、触りたくなくても、
その棘に触ってしまう事が多い様なんです。
なにせ、ギマの名前は、『銀馬』と、書くそうで、
馬の顔をした、銀ピカの魚―。
そう云う事、らしいのです。
だから、リリースせよと。

・・・と、散々、云われていたので、
実は、この魚の存在は、相当前から知っていたのですが、
釣った人を見たことはあれど、
実際に触った事はないので、
「困っちゃうなあ!!」ならぬ、
「ギマっちゃうなあ!!」
と、云うタイトルにした次第です。

ところでこのお魚、
自分が静岡県に居た頃、浜松より西では、
良く釣れていて、釣りの雑誌にも載った事があるのですが、
自分が住んでいた、清水や沼津などでは、
殆ど聞いた事がありませんでした。

が、自分が山梨に帰って来た後、
およそ20年くらい前ですが、その頃には、
焼津から静岡、清水辺りでも、釣れる―。
と、云う話しを聞く様になり、
しかも、「美味しい」と、云う噂もちらほら・・・

そして、次第にギマは関東にも生息域を広げ、
東京湾でも普通に釣れる様な、
さほど珍しくもない魚になっているんですって!!

ならば、是非一度、
釣って、食べてみたいなあ!!
と、ギマへの憧れを強くして居ります。

見た目は、カワハギに似ているので、
その身も、その肝も、カワハギに激似で、
そりゃあ、美味しいことでしょう!!

カワハギも、そろそろ肝が張って美味しくなる頃だけに、
ギマも、きっとそろそろ美味しくなるんじゃないかと・・・

ホントに美味しかったら、
もう、ギマっちゃうなあ!!









2020/10/13 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
多毛類の雌雄について
先ずは、お食事中の方、
いきなり、気色の悪い写真で失礼しました。

さてさて、8月に千葉県の富津で釣りの指導をして来た―。
と、報告させて戴きましたよね。

その時に使ったエサは、
アオイソメとジャリメ(アカイソメ)でした。

参加してくれた子ども達は、
口々に、「キモ〜い!!」とか、
キャーキャー叫びながらも頑張って、
自分でイソメを付けていました。

そんな時、ふいにある女の子(小学校低学年)から、
「この変なのにも、オスとメスはあるの!?」って、
云う質問があったのです。

自分も、余りにも唐突な質問だったので、
恥ずかしながら、即答する事ができませんでした。

良く似たフォルムで陸に居るミミズは、
雌雄同体と云う事が知られていますが、
「えっ、イソメってどっちだったっけ・・・」
自信もないのに適当に答える訳にはいかないので、
その場では、オスとメスと云う事より、
イソメという生きものについての、知りうる知識を、
お話ししました。

で、帰宅してから、改めて調べてみると、
イソメ、即ち「多毛類」は、雌雄同体ではなく、
雌雄異体なのだそうです。
そして、体外受精で繁殖するケースが多い様です。

が、中には体内受精するタイプもあれば、
卵胎生のタイプも居ると云う事で、
正直びっくりしてしまいました。

直前の投稿で、
「ちょい投げ」の、魅力をお伝えしました。
エサは、やっぱりアオイソメを使いました。

そんな事もあって、改めて実に不思議な生きものだなと、
深く感心してしまいました。

その際に、生殖群泳と云う行動をするタイプもあって、
普段は、ベントス(底生生物)として生きている
イソメなどの多毛類が、生殖行動のために、
多数の個体が一斉に泳ぎ出し、
放卵・放精を繰り返すのですが、

これがよく言う『バチ抜け』と、云う行動である―。
と、気付いたのでありました。

バチ抜けの季節は既に過ぎてしまいましたが、
このバチ抜けを狙って、シーバスも荒食いするのです。

子どもの質問で、ハッとさせられるのは、
この限りでなく、大人が見過ごすところほど、
良く観察してもいるんですね。

今日は、『お魚のふ・し・ぎ』と、云う
カテゴリーでの投稿ですが、
変化球で、『釣りエサのふ・し・ぎ」として、
投稿させて戴きました。

それにしても、やっぱりアオイソメのこのフォルムは、
苦手な人の方が多いですよねm(_ _)m







2020/10/12 9:06:01|ニッポンの釣り
秋はちょい投げの季節!!
今日は台風一過で、気持ちの良い秋晴れですね。
さて、ここのところ釣りの話題は、
クロダイに偏ってしまって居りましたが、
折角、気持ちの良い季節ですので、
秋にピッタリの「ちょい投げ」を、紹介しましょうね。

投げ釣りは、100b以上も飛ばして、
遠くのアタリを拾っていく釣りなのですが、
『ちょい投げ』は、全くその逆で、
ちょいと向こうへ投げた仕掛けで、
テンポ良くアタリを拾っていく釣り方です。

投げ釣りより攻撃的!?
ではなくっって、更にお手軽な釣りです。

以前、『落ちハゼ』とか、『落ちギス』とか、
『落ち―』って、云う釣り用語を解説させて戴きましたが、
深場に落ちる前の、ハゼだったり、キスだったり、
イシモチだったり、メゴチだったり、
色んな魚種が狙えるのも、ちょい投げの魅力です。

写真は、新潟県の糸魚川市内の、
『能生(のう)』の、漁港で、
ちょい投げ釣りをした時に、一緒に釣りをした、
学生が一荷で釣り上げた時のものです。

サングラスこそかけて居りますが、
ねっ、笑顔は隠せないでしょ(*^_^*)/

エサは、アオイソメでもジャリメでも、
はたまた、最近はやりの、
『イソメにくりそつワーム』なんかでも、大丈夫ですよ。

秋晴れの下で、ちょちょいとちょい投げ、
チャレンジしてみませんか!?