投稿用に、色んな写真を探していたら、 アメリカザリガニの写真がありました。
ご存じの方も多いと思いますが、 アメリカザリガニは外来種、 かつて、食用ガエル(ウシガエル)が持ち込まれた際に、 そのエサとして、持ち込まれました。
それが爆発的に繁殖し、 在来の、ニホンザリガニを駆逐したと言われています。 でも、それとて確信的な答えだとは、 自分には思えません。
元々あった畦を破壊して、 コンクリートで固めた用水路を造ったのは誰ですか? 農薬の影響は、絶対になかったと言い切れるのですか?
アメリカザリガニは、 日本の田んぼに入り込み、畦に穴を開け、 稲の根を食い荒らすなどの被害が出ていることから、 『農業害虫』として、駆除の対象にもなっています。 ペットとして持ち込まれた、 外来のザリガニが近年多くなって来た事で、 アメリカザリガニを特定外来種の本丸として、 指定しようと云う流れもありますよね。
が、自分もそうであった様に、 水辺の自然に触れる機会として、 真っ先に、見たり触れたりできるのは、 やはりアメリカザリガニではないかと思います。
ザリガニ釣りは、全ての釣りの入門でもあり、 割り箸にたこ糸を垂らして、 煮干しや、スルメを巻き付けて、 そりゃあ良く釣りに行ったものです。
中でも、大きなハサミを振りかざし威嚇してくる、 まっ赤なアメリカザリガニの事を、 「マッカチン」と呼び、 時にハサミで指を挟まれたりして、 自然は痛い―。って、云う感覚も、 覚えて来た様に思います。
今、外来種問題がことさら取り上げられる様になって、 アメリカザリガニを子どもが釣る事にさえ、 眉をひそめ、ケチをつけたがる人が、 増えて居るような気がします。
被害の事を思えば、 多少は仕方がない部分もあるでしょう。 しかし、子どもはこうした遊びから、 水辺の自然を見て、触って、体験して学のです。
網でアメリカザリガニを掬い取って、 悪い奴らだと、子どもにハサミを引きちぎらせる、 そんな誤った体験をさせた―。なんて話しも聞きます。
被害については、その時には知らなくっても、 小学生にもなれば段々と気付いてくるものです。 それに気付きさえすれば、子どもは考えます。 自ら学ぼうとします。
けれど、鼻から悪者扱いにして、 子どもにやっつけさせるのは、 明らかに大人の誤ったエゴです。看過できません!!
在来種であれ、外来種であれ、 命の重さに変わりはありません。
先日とある番組で、 ドイツでも増えてしまっているアメリカザリガニを、 調理して、ハンバーガー弁当にしている―。 そんな、番組を見ました。 あっ、それいいなあ。って、思いました。
本国のアメリカでは、 あのカーペンターズの名曲『ジャンバラヤ』にも、 ザリガニのパイが出て来ますし、 各国で食用にもされています。
むしろ日本は、身近な水辺の水質が悪化し、 その中でも懸命に命を繋いで来たマッカチンに、 水質悪化の責任転嫁をしている観さえあります。 人の手によって、連れて来られただけなのに・・・。 です。
大手を上げて奨励はしませんが、 子どもが水辺の自然に触れる機会としての、 ザリガニ釣りにまで、ケチつけるな!! と、言いたいですね。
そんなこんなの投稿文を書いていたら、 アメリカザリガニの特定外来種指定の見送り―。 そんなニュースが出て来ました。
理由は、特定外来種に指定され、 飼育の届け出義務が課せられるのを嫌がり、 大量投棄される恐れがあるからだそうです。 「・・・」
それよりも、いい加減「生態系云々・・・」の、 議論はやめにしませんか。
第一、生態系を理路整然と説明できたとしたら、 それこそ怪しいと、自分は思いますけどね・・・。 |