直前の投稿で紹介させて戴いた、 『サッパ』に、良く似てるでしょう!?
が、サッパにドットデザインの服を着せて、 モヒカンのひれの後ろを側をたなびかせてる、 そんなフォルムのこの魚の名前は、 『コノシロ』と、云います。
コノシロは、江戸前寿司では欠かせない魚ですが、 特にその年のイチバン最初に捕れた若いコノシロを、 特に「新子(シンコ)」と、呼んで、光ものの逸品として、 寿司通に好まれています。
コノシロは小骨が多いため、酢じめにして、 骨は丁寧に抜かれています。 まあ、こうした丁寧な仕事が、 江戸前寿司の真骨頂ですよね(*^_^*)
さて、もうすぐ釣りに行くぞ〜。 と、明言した清水港でのカセ釣りで、 良く「税金だ―」って、云われて、 散々釣ったのが、このコノシロでした。
特に秋からは、キビレの群れが入って来ると、 それにそっくりなアタリを竿先に伝えてくれるので、 ウリャってアワセると、途中でふわっと軽くなって、 「やっべー、また税金払っちゃった―」と、 うなだれるのがパターンでありました。
さてコノシロが、 「税金」と、呼ばれるのにも訳がありまして、 前記した通り、アタリがクロダイやキビレに、 本当に良く似ているのです。
カセ釣りにおけるクロダイのアタリは、 実に繊細で、一気に食い込む様な事は先ずありません。
最初は、穂先がプルプルッと震えるくらいの、 「前アタリ」が、出るのですが、 臆病なクロダイは、なかなか食いつこうとせず、 エサを数回もてあそぶように確かめてから、 クンと、竿先を小さく抑え込む様な、 「本アアリ」まで、焦らされます。
その時に、キビレなどは、 ふっと食い上げる様なアタリを出すことがあり、 このアタリが非常に似ているんですよね。
コノシロは、おおよそ食い上げのアタリが多く、 コノシロが釣れる時は、エサが底から浮いてしまった時です。
ダンゴを沈めて確実にエサを底に届けてから、 クロダイのアタリを待つ訳で、 このダンゴが確実に底で割れた状態が確認できないうちは、 本アタリを見極めるための、税金として、 コノシロが釣れてしまう―。 って、訳です。
コノシロのほか、 ボラやクサフグなども税金だと言われていますが、 ある意味、ボラやコノシロがダンゴを割ってくれて、 その後方にいるクロダイが警戒心を無くす―。 みたいな関係なので、 やはり、税金はちゃんと払わないといけない―。 とまあ、魚に教えてもらう訳です。
そして、自分が足繁く通って居たとき、 コノシロと、ボラと、フグの三者の事を、 どれが釣れても、「今日のゴモラ」と、 称して、恐れておりました(>_<)
皆さん、税金はきちんと払いましょう!!
って、何のこっちゃm(_ _)m
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