鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/09/27 9:06:01|お魚紹介
税金だと言われた魚(今日のゴモラ)
直前の投稿で紹介させて戴いた、
『サッパ』に、良く似てるでしょう!?

が、サッパにドットデザインの服を着せて、
モヒカンのひれの後ろを側をたなびかせてる、
そんなフォルムのこの魚の名前は、
『コノシロ』と、云います。

コノシロは、江戸前寿司では欠かせない魚ですが、
特にその年のイチバン最初に捕れた若いコノシロを、
特に「新子(シンコ)」と、呼んで、光ものの逸品として、
寿司通に好まれています。

コノシロは小骨が多いため、酢じめにして、
骨は丁寧に抜かれています。
まあ、こうした丁寧な仕事が、
江戸前寿司の真骨頂ですよね(*^_^*)

さて、もうすぐ釣りに行くぞ〜。
と、明言した清水港でのカセ釣りで、
良く「税金だ―」って、云われて、
散々釣ったのが、このコノシロでした。

特に秋からは、キビレの群れが入って来ると、
それにそっくりなアタリを竿先に伝えてくれるので、
ウリャってアワセると、途中でふわっと軽くなって、
「やっべー、また税金払っちゃった―」と、
うなだれるのがパターンでありました。

さてコノシロが、
「税金」と、呼ばれるのにも訳がありまして、
前記した通り、アタリがクロダイやキビレに、
本当に良く似ているのです。

カセ釣りにおけるクロダイのアタリは、
実に繊細で、一気に食い込む様な事は先ずありません。

最初は、穂先がプルプルッと震えるくらいの、
「前アタリ」が、出るのですが、
臆病なクロダイは、なかなか食いつこうとせず、
エサを数回もてあそぶように確かめてから、
クンと、竿先を小さく抑え込む様な、
「本アアリ」まで、焦らされます。

その時に、キビレなどは、
ふっと食い上げる様なアタリを出すことがあり、
このアタリが非常に似ているんですよね。

コノシロは、おおよそ食い上げのアタリが多く、
コノシロが釣れる時は、エサが底から浮いてしまった時です。

ダンゴを沈めて確実にエサを底に届けてから、
クロダイのアタリを待つ訳で、
このダンゴが確実に底で割れた状態が確認できないうちは、
本アタリを見極めるための、税金として、
コノシロが釣れてしまう―。
って、訳です。

コノシロのほか、
ボラやクサフグなども税金だと言われていますが、
ある意味、ボラやコノシロがダンゴを割ってくれて、
その後方にいるクロダイが警戒心を無くす―。
みたいな関係なので、
やはり、税金はちゃんと払わないといけない―。
とまあ、魚に教えてもらう訳です。

そして、自分が足繁く通って居たとき、
コノシロと、ボラと、フグの三者の事を、
どれが釣れても、「今日のゴモラ」と、
称して、恐れておりました(>_<)

皆さん、税金はきちんと払いましょう!!

って、何のこっちゃm(_ _)m







2020/09/26 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
ご飯のおかわりがなくなるほど・・・
美味しいお魚だ―。って事で、
このお魚の別名は、『ままかり』と、云います。
ままは、『まんま(ご飯)』の事で、
ご飯がなくなってしまって、近所に借りに行くほど・・・
なんだそうで、この名前が付いたそうです。

が、このお魚の和名は『サッパ』と云い、
その語意は、味がさっぱりしているから・・・。
と、云う事なのです。

どうやら食味が良いのか、はたまたイマイチなのか、
果たしてどっちを信じたら良いのでしょう!?

ままかりと呼ぶ地域は、主に関西で、
サッパと呼ぶ地域は、主に関東です。

自分が覚えたのは、『サッパ』が先で、
同じ魚が「ままかり」と、呼ばれて珍重されている事を、
知ったのは、もうそれから何年も経ってからの事です。

そもそも、関東と関西では、食文化が異なり、
特に関東では、美味しいと云う前に、
食べるのが面倒―。と、云う魚は、余り食べたがりません。

以前に紹介した、「キュウセンベラ」も、そうですし、
「アイゴ」も、そうです。
下処理を丁寧にしてから調理すること自体、
特に江戸っ子は性に合わなかったんでしょうね。

正直、自分も、このサッパを焼いて食べてみて、
余りに小骨が多くって、
「美味しい」とは、正直感じませんでした。

が、関西では煮浸しにしたり、酢でしめたり、
出汁や調味料の加減で、美味しく食べさせる
「妙」を、知ることができました。
実際、とても美味しかったです。

ところで、最近このサッパを、
さっぱり見かけなくなってしまいました。
決してダジャレじゃないですよ(^_^;)

以前は、サビキに鈴なりで釣った記憶もあるのですが、
もう何年も、いや、十年以上も、釣った記憶がありません。

あんなにたくさん釣れていた魚なのに・・・
そう感じているのは、自分だけでしょうか?

サッパが今でもたくさん釣れてるとこ、
あなたは知っていますか!?







2020/09/25 9:06:01|レッツスタディー!!
果たしてこれは何の何?パートU
謎の物体を見て
「これは何の何?」かを、
考えて戴く企画の第2弾です。
今日も、これが何の何であるか、考えてみてください。

ところで、
前回の答えは、コメントまで見て下さった方は、
お分かりになったと思いますが、

あの即席麺そっくりのアレの正体は、
『アメフラシの卵塊』と、云うのが答えでした。
全く見当も付かなかった方も多かったでしょうか!?

さあ今回も、何やら変な形をしていますよ。
割れたお椀がひっくり返っている様にも見えますし、
とぐろを巻いている感じですから、
何かのウ○コ―。みたいにも、見えちゃうかな(^_^;)
ゴム製の破片のようにも、見えるかもしれませんね。
触った感触は、ゴムに似てるっちゃあ似てますし・・・

ですが、お椀でもウ○コでもありません。
ましてや、ゴム製品などでは決してございません。

これは、普段は砂浜の海の底にあったりするので、
なかなか目にする機会は少ないかもしれません。

が、潮干狩りなどに行かれると、
もしかしたら、見たことがあるかもしれませんね。

さあ、今回もレッツ・シンキング!!
潮干狩りで見るかも・・・。
ってのが、ヒントですよ(^o^)
 







2020/09/24 9:06:01|トピック
清水みなとの大名釣り
清水みなとの名物は〜♪♪
オンタイムでは聞いた事がないこの曲でありますが、
清水の次郎長の子分たちを歌った、
『旅姿三人男』の、一節(^o^)

自分が、静岡で覚えた数多い釣りの中で、
最もハマったのが、清水みなとの名物―。
クロダイのカセ釣りです。

いわゆる、かかり釣りとか、筏釣りと称される、
『クロダイのダンゴ釣り』の事で、
その奥深さに、すっかり魅せられてしまったのです。

全国各地にこの釣りができる場所は幾つもあるのですが、
写真の様に、「カセ」と、呼ばれる和船を曳いて、
清水港内に点在するポイントまで連れて行ってくれ、
雨の日でも寒い日でも、いつ行っても釣りが快適にでき、
しかも、お昼ご飯は、出前までしてもらえる・・・。
釣り人が大名様でいられると云う事で、
いつしか清水港のカセ釣りは、『大名釣り』と、
呼ばれる様になりました。
歴史も深くて、このスタイルが確立したのは、
なんと江戸時代まで遡ると言われています。

自分が静岡での最初の赴任地が清水でした。
この釣りそのものは、山梨に居たときに一度だけ、
体験したのではありますが、やはり、
本場で全て自分でこなせるようになって、
どんどんこの釣りにのめり込んでいきました。

ところで、自分の投稿時間が
毎日全く同じ時間に、設定してあるのにお気付きですか?
午前9時6分01秒です。感の鋭い皆様ならば、
理由までは分からないにせよ、
なんでこんな中途半端な時間なんだ!?
って、いぶかしく思っていらっしゃる方も居たでしょう。

実は、9(ク)6(ロ)ク 01(ダイ)と、
無理くり語呂合わせをして、
大好きなクロダイ釣り(正しくこの釣り)の事を、
臭わせていたのであります。

いつか、この釣りに行ける日が来るといいなあ・・・。
って、そう思って、同じ時間に予約投稿しているのです。

まだまだ、コロナも安心できる状況ではないのですが、
やや落ち着いて来た観もあります。

その中で、GOTOキャンペーンも始まって、
次第に各地に旅行される方も増えて来ました。

そんな矢先、釣友から「かかり釣りを教えろ!!」と、
直々に誘ってもらったので、
「ふんじゃあ一日たおれて行ってみるじゃんけ」と、
甲州弁では云わなかったですが、
「是非、一緒にやろう!!」って、流れになって、

実に前回の釣りから3年ぶりに、
清水みなとの大名釣りに行けそうです!!
やったあ(^o^)/

まだ、何月何日に行くのかは書きませんが、
行って来たなら、クロダイが釣れても釣れなくっても、
釣果報告させて戴きますね。

写真は、海に出る前の巴川を曳かれている様子です。
レトロな感じに加工してみました(^o^)

なんか、の〜んびりな感じに見えますが、
ポイントに着くまでに、
実は色んな準備もしているんですよ。

その辺も含めて、釣行後にはフルスペックで報告します!!
そして、この釣りに興味を持って戴いて、
清水に行かれる人が増えてくれるといいなあ・・・。
って、思って居りますので、乞うご期待!!
 







2020/09/23 9:06:01|お魚紹介
家康が愛した興津鯛(アマダイ)
徳川家康公が、このうえなく好んで、
『興津鯛』と、敢えて命名した魚の事をご存じでしょうか!?
その魚こそ、アマダイの事です。

家康は秀忠に将軍職を譲り、
駿河の駿府城に入り、隠居生活を送りましたが、
その際、事ある毎に所望するほど、
アマダイが好きであったと言われています。

その駿河国、現在の静岡県静岡市清水区に、
「興津」と云う、地域があります。
興津は駿河湾に面した海辺の町で、
桜エビ漁で有名な油比の隣町です。
その辺りで捕れたアマダイを、
家康は「興津鯛」と名付けて、深く愛したそうです。

アマダイは、
特に京料理で『グジ』と呼ばれ、お造りや、
椀種として重宝される高級魚ですが、
身が非常にやわらかい為、
特に焼き物で扱われる際には、鱗を引かず調理されます。

ほんのりと甘く優しい味は、
家康ならずとも、一度味わえば虜になってしまうでしょう。

ところで、アマダイの顔を良くご覧下さい。
左が「アカアマダイ」で、
右が「シロアマダイ」です。
更に「キアマダイ」と、云うアマダイも居ます。
区別は、見た目の色でおおよそ分かります。


駿河湾では水深があるため、
アカアマダイ・キアマダイに混じって、
この両者より深い海を好む、シロアマダイも捕れる海で、
この辺り一帯では、「シロカワ」と呼び、
特に珍重されています。が、実際、家康が、
どのアマダイが好きだったのかまでは分かりません。

が、アマダイの顔を見ていると、
家康が愛した―。と、云うのも、
なんとなく分かる気がします。

アマダイの顔って、
なんとなくぬぼ〜っとして、精悍な姿のマダイに比べ、
ぶちゃいくな顔をしていますよね。

実は家康は、醜女好みであったと、
多くの文献に残っている事もあり、
ことさら、家康の好みに合ったのかもしれません(^^)