久しぶりに清水でカセ釣りができる日が決まって、 ますますソワソワしてしまって居ります。 早く、クロダイちゃんに会いたいと、 釣れてもいないのに、釣れる事しか考えて居りません。 って、もしボウズだったら、このブログで、 どう申し開きすればいいんだろう・・・。 ともあれ、楽しみで仕方ありません。
ところで、カセ釣りに限らず、 クロダイのダンゴ釣りにおける『ダンゴ』には、 どう云う役割があるのか、ご存じでしょうか? そもそも、どうしてダンゴ釣りなんて呼ぶのでしょう!?
今日は、実際の釣行に向けて、 イメージトレーニングのつもりで、 『ダンゴ』に、ついてお話しします。
『ダンゴ』と、言っても、決して串に刺してある、 三兄弟みたいな「お団子」ではなく、 写真の様な、オニギリ大の泥ダンゴみたいなダンゴです。
では、そのベースとなっている素材はと言うと、 清水の場合では、オカラダンゴです。 オカラはお豆腐を作る際にできる副産物ですが、 適度な水分と粘りもあってまとまりやすいので、 とてもダンゴにし易い素材だと思っています。
そのベースに、沈む速度を上げるために、 砂利や砂をブレンド攪拌し、 集魚効果のあるサナギ粉なども入れて、 タライ山盛り一杯入れて配られます。
更に、釣り人の方で、市販の配合エサや、 アミエビなどの生エサ、養殖用の飼料などを、 自分好みでブレンドします。
こうして作られたダンゴで、食わせのエサごと包み、 ダンゴの中からぴょこんと飛び出した、 食わせのエサをクロダイが食べた瞬間を捉える釣りです。
それではここで、このダンゴの役割をお話ししますね。
役割その1―。 『コマセとしての役割』 当然ながら、ダンゴの役割の最たる物は、 魚を寄せるコマセの役割です。
但し、サビキ釣りの様に、 上からコマセカゴで撒くのとは勝手が違って、 臆病で、なかなか底から離れようとしないクロダイのために、 確実に海底に届いてから割れてコマセとなるのです。
続いて、役割その2―。 『オモリとしての役割』 カセ釣りの仕掛けは非常にシンプルで、 糸の先にハリだけ付いているだけの物です。
そんな軽い仕掛けを海底まで届けるためには、 それなりのオモリを付けなければ沈みません。 従ってカセのダンゴは、仕掛けを底に沈めるオモリ―。 と、思って戴いて差し支えありません。
そして、役割その3―。 『煙幕としての役割』 前記した通り、クロダイは非常に臆病な魚です。 目の前にエサがあっても、 なかなか直ぐには口を使ってはくれません。 特に澄んでいる海が苦手で、 クロダイが警戒感を薄める『濁り』を、 演出してあげる為にダンゴを使います。
着底したダンゴを、 はたまた、底に向かって落ちていくダンゴを、 今日のゴモラと名付けた、ボラ、コノシロ、フグらが、 ダンゴを突いて割ってくれる事で、 その後方にいるクロダイが、 濁りの中で安心してエサを食べる場所を作ってやるのです。
この様にダンゴには、非常に大きな役割があって、 クロダイに口を使わせるプロセスを楽しみ、 駆け引きするところに、この釣りの奥深さがあるんです!!
前回、3年前の釣行で、 ダンゴの使い方が大きく進化していました。 余計なコマセを加えると、エサ取りが寄りすぎてしまい、 却ってクロダイが食う間がない―。 そう言う状況も出て来ました。
そのため、より雑食であるクロダイしか興味を示さない、 コーンとか、生サナギとか、練りエサとかを、 食わせ易くするためのダンゴに変わって来たのです。
前回の課題を活かして、 今度の釣行では、2桁の釣果を狙いますよ〜(^^)
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