今日からいよいよ9月ですね。 そして、今日9月1日は、防災の日でもあります。 この日は、1923年(大正12年)に発生した、 関東大震災の被害の記憶を忘れないように―。 と、云う事に加え、 9月には台風などの災害が多いことから、 1982年に、この日に制定されました。
ところで皆さん、 自分が釣りをしている最中に、 もし、大地震が来たら・・・。 なんて考えた事があるでしょうか。
地震を予測する事は、未だ難しい事ですが、 地震が近付いている時、 またはどこかで地震が発生した時、 不思議なくらい釣れなくなります。 魚が見えていても、釣れない状況が続いたら、 どこかで地震があった時だと、 言い換えてしまっても、さほど支障はないと思います。
が、目の前の海が穏やかであれば、 その場所で揺れを感じない限り、 差し迫った危険は感じる事はないでしょう。
大地震の際、最も注意しなければいけないのは、 言わずと知れた、大津波の危険性です。 もし、釣りの最中に大きな揺れを感じた場合は、 何はともあれ、直ぐにその場から離れ、 高台に避難する事が求められます。
この際、釣り具の撤収は後回しにしましょう。 また、県をまたいで車で釣りに来たとしたら、 ともかく、津波警報が解除されるまでは、 車は置いて、当該地区の避難先に、 逃げる様にして下さい。
津波のパワーは甚大ですから、 車など一瞬で呑み込まれてしまうでしょう。 命を守る行動を取ることが肝心です。
また、大潮のタイミングで、 台風や、相応の低気圧が接近すると、 高潮の被害にも巻き込まれるかもしれません。
どんなに楽しみにしている釣行であっても、 台風が当該地域に近付く、 または通過する事が予想されたら、 釣行は潔く諦めましょう。 それが懸命な対処方法です。
更に、釣り場で地震があったりすれば、 同じ場所で釣りをしていた方達が、 パニックに陥る可能性も考慮しましょう。
慌てず、釣り場にいる人達に注意を喚起し、 先ず落ち着いてもらって、地元の方がいたら、 避難先を聴いて、一緒に避難するようにします。 この際も、車は使わず徒歩で向かいます。
が、可能であれば、ロックを解除し、 キーを差し込んでから避難するといいでしょう。 これは、揺れが収まってから、 速やかに車を移動できるようにするための配慮です。
磯釣りで同様のケースがあった場合、 とにかく瀬渡し船の船長の指示に従い、 勝手に動かないで下さい。 場合によっては、船で沖に避難する方が、 助かる可能性が高いかもしれません。
私たちは、2011年3月11日に、 東日本大震災を経験しました。 多くの人たちの命を奪い去った大津波の映像を、 繰り返し見ました。
あの様な惨事を再び繰り返さないためにも、 遊びの釣りであっても、 被災する可能性は0にはなりません。
自分だけは大丈夫―。 と、思う心境の事を、正常性バイアスと言います。 が、それはあり得ないので、 今日の防災の日を機会として、
もし釣り場で災害に遭ってしまったら・・・ と、云う思考を釣りのプランに加えてみましょうね。
写真は、関東の某エリアの海岸です。 見てお分かりの通り、海抜はほぼ0bです。
ひとたび津波が来れば、呑み込まれる海抜なので、 急いで高台に逃げる―。 こうした場所は釣り場に多いので、 参考にして戴けたら有り難いです。
また、川にも山津波の危険性や、 崖が崩れるなどの危険もあるので、 釣行する際には、地図と一緒に、 当該地域のハザードマップも見るように心がけましょう。
釣りで大切な命を落とさないために、 自分で出来る対応策を日頃から考えておきましょう。
|