秋になって来ると、 釣り人の間では、こんな会話が弾んでいます。 「そろそろ、落ち○○を釣りに行こうよ!!」
それでは、この「落ち」って、 一体どんな意味なのでしょう!? あなたは、ご存じですか?
以前、この毎日更新を始めた最初の頃に、 「ノッコミ」と、云う釣り用語を解説しましたよね。 産卵を控えた魚が浅瀬に移動して、 エサをたくさん食べる事で釣りやすい状況になる―。 これが、ノッコミでした。
対して「落ち」は、ざっくり云うとその逆です。 冬に備えて深場に移動を始める時季で、 ノッコミ同様にエサをたくさん食べて、 体に脂肪を蓄えるので、 食味の良い魚を狙うのには、絶好のチャンスと言われます。
例えば「落ちギス」は、 肘を叩くくらいに大きくなって、 お刺身でも食べられるくらい美味で大型になります。
また、「落ちハゼ」は、 数aのデキハゼから大きく育って、 深場に移動する際には、ケタハゼと呼ばれ、 大きさの桁が上がるほど大きくもなり、 食味もバツグンになることで知られています。
落ちは、魚たちにとって冬を越すための、 非常に重要な行動なのです。
中でも秋の「落ちのマダイ」は、 脂が乗って、非常に美味しくなるので、 ノッコミ時季と同様、 釣り人が大挙してやって来るのです。
以前、釣具屋だった時には、 静岡の美保沖のマダイ釣りに、良く通ったっけ・・・
大きくはないけれど、1〜2`くらいの個体は、 正に至極の味でございました。
ああ、また落ちのマダイ、釣りに行きたいなあ(^o^)/
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