鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/08/25 9:06:01|釣り用語の解説
「落ち」って分かります?
秋になって来ると、
釣り人の間では、こんな会話が弾んでいます。
「そろそろ、落ち○○を釣りに行こうよ!!」

それでは、この「落ち」って、
一体どんな意味なのでしょう!?
あなたは、ご存じですか?

以前、この毎日更新を始めた最初の頃に、
「ノッコミ」と、云う釣り用語を解説しましたよね。
産卵を控えた魚が浅瀬に移動して、
エサをたくさん食べる事で釣りやすい状況になる―。
これが、ノッコミでした。

対して「落ち」は、ざっくり云うとその逆です。
冬に備えて深場に移動を始める時季で、
ノッコミ同様にエサをたくさん食べて、
体に脂肪を蓄えるので、
食味の良い魚を狙うのには、絶好のチャンスと言われます。

例えば「落ちギス」は、
肘を叩くくらいに大きくなって、
お刺身でも食べられるくらい美味で大型になります。

また、「落ちハゼ」は、
数aのデキハゼから大きく育って、
深場に移動する際には、ケタハゼと呼ばれ、
大きさの桁が上がるほど大きくもなり、
食味もバツグンになることで知られています。

落ちは、魚たちにとって冬を越すための、
非常に重要な行動なのです。

中でも秋の「落ちのマダイ」は、
脂が乗って、非常に美味しくなるので、
ノッコミ時季と同様、
釣り人が大挙してやって来るのです。

以前、釣具屋だった時には、
静岡の美保沖のマダイ釣りに、良く通ったっけ・・・

大きくはないけれど、1〜2`くらいの個体は、
正に至極の味でございました。

ああ、また落ちのマダイ、釣りに行きたいなあ(^o^)/








2020/08/24 9:06:01|トピック
釣りで感じたアマモ場の重要性
昨日は二十四節気の一つ、
『処暑』だったそうです。
暦の上では、暑さが落ち着く時季だとのことですが、
少しだけ、酷暑が和らいだ様な気がしませんか?
と、云う事で、
このまま少しづつ涼しくなると良いですね。

さて直前の投稿で、久しぶりに投げ釣りをした―。
と、釣果報告をさせて戴いた訳ですが、
この時、改めて気付いた事がありました。

それは、
『アマモ場の重要性―』に、ついてです。
『アマモ』は、海草ですが、
多くの海の生きもの達にとって、
実に様々な役割を果たしていると云う事を、
実感したからです。

アマモが繁茂していると云う事は、
即ちそこは浅場であると云う事です。
アマモは光合成により、
酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する訳ですが、
浅場では絶えず水が動くことで、
海水には、豊富な酸素がいつもある訳です。

また、繁茂している事で、
特に魚の稚魚や、小さな生きもの達にとっては、
命を育む「ゆりかご」であり、
命を守る「隠れ家」でもあるのです。

釣れたクロダイの幼魚も、フグ達も、
このアマモ場に守られていました。
それは、アタリがあったのが、
ほぼ、アマモ場の周辺であった事でも明らかです。

また潮が引いてアマモが顔を出した干潟では、
そこかしこにカニやヤドカリが見られ、
ゴカイが海底を掃除した糞塊が幾つもあって、
海が健やかである証拠を、たくさん見つけました。

魚種は特定できませんでしたが、
小さな小さなお魚の赤ちゃん、
小さなマハゼもたくさんいました。

世界は新型コロナウィルスの、
感染の恐怖に晒されて居る中で、足下の海では、
たくさんの命が、アマモ場によって、
大事に生かされていました。

こうした命の営みを、子ども達にも、
もっと見せてあげられたら良かったな・・・

写真は、アマモ場の間近で釣れたクロダイちゃんです。
見えるかな(^o^)









2020/08/23 9:06:01|釣果報告
久しぶりの釣りに感激!!
両腕が日焼けでヒリヒリです(T_T)
でも、なんとなくこのヒリヒリが心地良いのです。
なんでかって云うと、
この夏、初めて野外でのお仕事を戴き、
そして、その合間にステイホーム以降
初めて釣りをする事ができたからです。

行って来たのは、千葉県の富津―。
子どもの体験事業として、
「海釣り体験」の、指導をさせて戴く事となり、
ポイントチェックとして、投げ釣りを行いました。


指導前日の夕方は、
大潮で、満潮に向かっていく時間帯―。
海岸は広々として快晴(^o^)
支度をしながら、ワクワクしている自分がいました。

準備を整え、エサのジャリメを付けて、
いざ、キャスト!!
体験用のロッドをそのまま使わせて戴いたので、
遠投はできませんでしたが、
きれいな放物線を描いて飛んでいく天秤と仕掛け、
着底し糸ふけを取り、さびく・・・。

すると、コンコン・・・
直ぐに魚信(アタリ)です。
シロギスではなさそうですが、それでも胸躍ります。
自粛期間後お初のお魚は、
かわいいクサフグちゃんでした。

同行した仲間も、フグしか釣れないのですが、
とっても楽しそう!!
終始笑顔で久しぶりの海の爽快感と、
お魚との「糸電話」を、楽しみました。
これだけアタリが続くようなら、
子ども達にもきっと釣れるでしょう!!

その後、子ども達が泊まっている宿に向かいご挨拶。
試し釣りの報告をしました。

明朝もっかい場所取りと試釣をして
本番に備えました。
すると、今度はフグちゃん以外にも、
クロダイの幼魚(チンチン)も釣れました。

参加してくれる子ども達と、
イメージが被ります。

本番では、朝イチでセイゴとマハゼが釣れ、
子ども達も大喜びしてくれました。

が、朝は昨日とは真逆の干潮へ向かう時間帯で、
あっという間に干潟状態(>_<)

それでも最後まで頑張ってくれた子ども達でした。
ああやっぱり、釣りって楽しいよね!!
久しぶりの投げ釣りに感激した2日間でした。

写真は試釣の風景だけにしましたよ(^^)







2020/08/22 9:06:01|お気に入りの場所
お気に入り水族館4 魚津水族館(リュウグウノツカイを訪ねて)
昨年の11月―
出張のついでに、ついに念願が叶って、
富山県の魚津水族館に行って来ました。
魚津と云えば、過日このブログでも紹介しました、
『蜃気楼が見える街』として、有名ですよね。

この珍しい自然現象が起きる街だからなのか、
富山湾そのものが神秘に満ちた海だからなのか、
不思議な生きものも多く出没しています。

記憶に新しいのは、
地震などの前触れではないかと密かに囁かれている、
『リュウグウノツカイ』が、水揚げされた事です。
以前、静岡県の美保にある水族館でも、
剥製になった標本は見たことがあるのですが、
頭に鮮やかな冠を被り、
魚体は銀色に煌めく、巨大なタチウオのようなフォルム。
人魚伝説も多く残されています。

そして、生きたままこの魚津水族館に持ち込まれ、
暫く生きていた―。との、ニュウースが流れた時、
直ぐに行きたい衝動に駆られたのですが、
ようやく実現できたのです。

魚津水族館は、市営の施設。
建物自体も、少しレトロな感じも漂っていましたが、
この日はお天気も良く、
立山連峰も良く見えていたので、
魚津駅から徒歩で向かって行きました。

街そのものも古き良き時代が感じられ、
30分ほど掛かって到着しました。

さあ、リュウグウノツカイに会いに来れました。
勿論、既に死んでしまっていたので、
剥製の標本ではあったのですが、
解剖した際の観察の結果などが、
詳しくパネルで紹介されていたり、
結構、見入ってしまいました。

また、神通川の生きもの達の展示や、
富山湾の生きものたちの展示。
クラゲの展示なども、興味深く見て来ました。

カワハギの曲芸なんかも面白かったし、
アシカのショーも、じわっと楽しかったです。

いつか蜃気楼も見てみたいし、
富山湾に出没する本物のリュウグウノツカイも、
絶対に見てみたいなあ!!







2020/08/21 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
お食事中の方ごめんなさい(お魚に住み着くパラサイト)
お食事中に、
たまたまこの記事に目が行ってしまわれた方、
本当にごめんなさい。
どうか、お食事が済んだら読んで下さいませ。

お魚に限らず、生きものに別の生きものが寄生する―
パラサイトって云うのは、良くある事です。

以前は人間にも寄生する厄介者もありました。
が、人類の英知を集めて、抑え込んでいる状態です。
今回のウィルスも、ある意味パラサイトですが、
ワクチンの開発にも光が見えているようですね。

ところで今回は、私たちが良く知っていて、
良く食べてもいるお魚に寄生する生きものを、
二つ紹介させて戴きたいと思います。
こんなんが魚から出て来たら、もう食べたくない・・・
なんて思わずに、お魚のふ・し・ぎとして、
知識の一つとして、覚えて下さればと思います。

左の写真は、『サヨリヤドリムシ』と云います。
その名の通り、主に『サヨリ』と云う、
お魚に寄生する生きものですが

サヨリは、懐石料理の椀ものなどに良く使われる、
品の良いお魚で、美味しいお魚なのですが、

このような小判型をしたいきものが、
エラや口の中にパラサイトしています。
特に毒はありません。
魚も寄生されて居る事には、
余り気付いて居ないそうです。

さて、右の写真の方が、気持ち悪さは上ですよね。
この生きものは、この状態を見てもらうと、
分かりやすいと思います。

魚の舌に寄生して既に同化しています。
と、云う事は、魚の舌と同じって事で、
『ウオノエ』と、呼ばれるパラサイトです。

しかもこのお魚が何かと云うと、
あの高級魚として有名な、
『ノドグロ(アカムツ)』なんです。

アカムツに限らず、ムツの仲間には、
このウオノエが良く寄生しています。
只、市場に出る際には、
おおよそ切り身になっていたり、
既に調理済みなので、見たことない方が殆どでしょう。

また、先の記事で紹介したサンマには、
見た目が海藻のひじきにそっくりな、
ヒジキムシなんてパラサイトもいます。

このヒジキムシは、直接肌に噛みついて、
生き血をすするみたいな、吸血虫です。

それから、良く皆さんもご存じな、
アニサキスは、海水の中に居るので、
多くの魚や、鯨類にパラサイトしています。

確かに気持ち悪いですが、
これも命のつながりですから、
しっかり目を向けていきたいですね。

でも人間は、決して誰かにパラサイトするような生き方は、
しちゃダメですよ!!