鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/08/21 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
お食事中の方ごめんなさい(お魚に住み着くパラサイト)
お食事中に、
たまたまこの記事に目が行ってしまわれた方、
本当にごめんなさい。
どうか、お食事が済んだら読んで下さいませ。

お魚に限らず、生きものに別の生きものが寄生する―
パラサイトって云うのは、良くある事です。

以前は人間にも寄生する厄介者もありました。
が、人類の英知を集めて、抑え込んでいる状態です。
今回のウィルスも、ある意味パラサイトですが、
ワクチンの開発にも光が見えているようですね。

ところで今回は、私たちが良く知っていて、
良く食べてもいるお魚に寄生する生きものを、
二つ紹介させて戴きたいと思います。
こんなんが魚から出て来たら、もう食べたくない・・・
なんて思わずに、お魚のふ・し・ぎとして、
知識の一つとして、覚えて下さればと思います。

左の写真は、『サヨリヤドリムシ』と云います。
その名の通り、主に『サヨリ』と云う、
お魚に寄生する生きものですが

サヨリは、懐石料理の椀ものなどに良く使われる、
品の良いお魚で、美味しいお魚なのですが、

このような小判型をしたいきものが、
エラや口の中にパラサイトしています。
特に毒はありません。
魚も寄生されて居る事には、
余り気付いて居ないそうです。

さて、右の写真の方が、気持ち悪さは上ですよね。
この生きものは、この状態を見てもらうと、
分かりやすいと思います。

魚の舌に寄生して既に同化しています。
と、云う事は、魚の舌と同じって事で、
『ウオノエ』と、呼ばれるパラサイトです。

しかもこのお魚が何かと云うと、
あの高級魚として有名な、
『ノドグロ(アカムツ)』なんです。

アカムツに限らず、ムツの仲間には、
このウオノエが良く寄生しています。
只、市場に出る際には、
おおよそ切り身になっていたり、
既に調理済みなので、見たことない方が殆どでしょう。

また、先の記事で紹介したサンマには、
見た目が海藻のひじきにそっくりな、
ヒジキムシなんてパラサイトもいます。

このヒジキムシは、直接肌に噛みついて、
生き血をすするみたいな、吸血虫です。

それから、良く皆さんもご存じな、
アニサキスは、海水の中に居るので、
多くの魚や、鯨類にパラサイトしています。

確かに気持ち悪いですが、
これも命のつながりですから、
しっかり目を向けていきたいですね。

でも人間は、決して誰かにパラサイトするような生き方は、
しちゃダメですよ!!







2020/08/20 9:06:01|レッツスタディー!!
サンマ釣りってどうしてないの?
さあ、今日は「レッツスタディー」変化球版です。
先日、お魚紹介の投稿で、
「ヒラマサ」と、「ブリ」を、取り上げましたが、
皆さん、どっちがどっちか区別が付きましたか?

これは本当に難しいので、
もし分からなくても、余り気にしないで下さいね。
でも、よ〜く見比べると、
口の周りがちょっと違うのが見えて来る筈―。
でも、今日も答えは明かしませんよm(_ _)m


ところで、今回は敢えて皆さんもよ〜くご存じの、
秋の味覚と言えば・・・。
そう。サンマでございます。
漢字で書くと『秋刀魚』と、書くのですから、
秋になったら、やっぱり「サンマ」ですよね。

でも、きっと皆さんもご存じでしょうが、
ここ数年ずっと、「サンマ」の、不漁が続いています。
日本に近付く前に、他国の漁船に捕られてしまう―。
なんて話しも良く聞きますが、
これには、温暖化が大きく影響していると思っています。

ところで、日本人くらい魚釣りが大好きな国民が、
サンマを釣りに行かないのはどうしてでしょうか?
しかも、秋になれば、どうしても食べたくなる、
あの大衆魚を、なんで釣りに行かないの?
って、不思議じゃありません?

それに、どんな釣りのノウハウ本を見てみても、
『サンマ釣り』って、ないんですよ。

と、云う事で、今日はこれがレッツスタディー!!

どうしてサンマが釣りの対象にされないのか・・・
それを、皆さんに考えて欲しいのです。

もうかなり昔のことになりましたが、
東京湾に迷い込んでしまったサンマを釣った―。
と、云うニュースは確かにあったのですが、
それは、本当にたまたまのお話し・・・。

さあ、今年のサンマの豊漁を祈って、
サンマ釣りがない理由を、いっぱい考えて下さい。
日本近海に流れる海流の事。
水温の事。食べてる餌の事。
色んな事がヒントになると思います。

個人的には、自分も釣ってみたいけど、
きっと釣れる前にダウンだわなあ(>_<)

今年の初値が確か一尾5900円ですから、
ああ、今年もサンマを食えないのかあ・・・







2020/08/19 9:06:01|お魚紹介
愛しのブッチャー(^o^)/ (こちら本家本元のボラ噺し)
『空飛ぶボラ』として、
『トビウオ』を、紹介させて戴きました。
なので今回は、本家本元の『ボラ』について、
お話ししたいと思います。

『ボラ』は、今では余り歓迎されないお魚かもしれません。
ちょっと臭って来そうな河口部にもたくさん居るし、
釣りでも、何処に行っても「外道扱い」(T_T)
余りにも可哀想な気がしませんか!?

なので、自分がボラの名誉にかけて、
全力で弁護したいと思っています。
それでは、タイトルを『愛しのブッチャー』と、
した理由からお話しましょう。

ブッチャーって聴けば、
おおよそプロレス好きの方には、
直ぐにその姿が想像できると思います。
その通り!!
ブッチャーと言えば、あのお方です。
黒い呪術師の異名を取るヒールレスラー、
アブドラー・ザ・ブッチャーさんの事です。

彼は黒人レスラーとして、
大きな偉業を成し遂げた伝説のレスラーで、
敢えてヒールになって、嫌われ役を貫きましたが、
それは、レスラーとして成功するための手段でした。

彼は、黒人の置かれていた状況を打開するために、
ファイトマネーの多くを、貧しい黒人と、
その子ども達のために投資し、光を当て続けました。
なので、彼は黒人の方たちにとって、
正に光であり、憧れの存在なのです。
そんな彼の生き方に心を打たれます。

それとボラと、どういう関係があるんじゃ!?
って、事ですが、ブッチャーの得意技って、
ご存じですか?

たくさんあるんですが、特に知られているのが、
「地獄突き」と、「ヘッドバット(頭突き)」です。

そして、頭突きを連続して繰り出すと、
もうブッチャーの勝利パターンです。
その後、地獄突きで、観衆を魅了し、
相手が倒れれば、毒針エルボーでフィニッシュ!!
でしたね(^o^)

このままだとブッチャーの話し―
で、終わってしまうので、
ボラに繋げましょうm(_ _)m

自分は、黒鯛のダンゴ釣りが大好きなのですが、
この時、税金のように釣れるのがボラです。

いわゆる「外道」には、違いないのですが、
ボラが釣れないと黒鯛は釣れないのです。

この時、ボラが黒鯛を連れて来てくれるからこそ、
本命の黒鯛が余計に嬉しいのですが、
このダンゴに、ヘッドバットを食らわしてくるのが、
誰あろうボラ様であり、
あの立て続けのヘッドバット攻撃と、
主役を引き立てるヒールを演じるボラ様は、
正に『愛しのブッチャー様』って、訳なんです。

それだけではありません。
ボラ様は元々、大衆にとって手の届く、
「美味しい魚」の、筆頭でした。

白身で旨味が強く、
酢味噌で戴く、『ボラの洗い』は、
そこの水質が良ければ良いほど、
美味しく絶品です。

また、昆布の旨味を加えた『昆布締め』や、
あの高級珍味、「カラスミ」は、
ボラの卵巣を塩漬けしたもので、
なかなか手に入らない貴重なものです。

また、珍味と言えば、
ボラの幽門は、「ボラのへそ」とか、
「ソロバン玉」などとも呼ばれ、
甘辛いタレを付けて、焼けば、
砂肝のような食感で、通好みの味なのです。

マダイだよと言われて、ボラのお刺身を出したら、
きっと、誰もがマダイだと疑わないでしょう。
それくらい美味しい魚なのです。

と、云う事はですよ。
ボラをヒールにしてしまったのは、
我々だって事ですよ。
その事を、先ずは我々が強く認識しなきゃいけません。

ボラは我々と川と海との、
正しい関係を知る、バロメーターだと信じて、
川も海も大切にしないといけませんね。








2020/08/18 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
空飛ぶボラ(トビウオの不思議)
トビウオには申し訳ない気も致しますが、
ワタクシ、トビウオの事を、『空飛ぶボラ―。」
と、呼んで居ります。

だって、飛ばない時のトビウオは、
頭がちょっと平べったくて、
お口は、鯉っぽくて、
パッと見た目は、『ボラ』に、ソックリ!!
夜は警戒心も薄れて、なんかぼーっと泳いでる・・・

そんな魚がですよ、ビューっと空を飛んじゃう訳ですよ!!
この飛行が、実に見事なものでして、
最長記録だと、500bくらい一気に飛んだと言う、
記録があるようです。

毎年、八丈島に行くと、必ずトビウオに会えますが、
自分が釣具屋だった時代では、
美保の海岸や片浜の海岸で、
ワカナゴと前後して釣れ始めたので、
夏が来たことを知らせてくれる、自分にとっては、
「夏の使者―」なのであります。

では、なぜにトビウオは、空を飛べる様になったのでしょう。
改めて写真を見て戴くとお分かりの通り、
飛んでいる時に広げているのは、
胸びれと腹びれです。

これを飛行機になぞらえると、
胸びれが両主翼。腹びれが尾翼です。
更に尾びれの下側が長くなっていて、
それでバランスを取って、真っ直ぐに飛ぶんです。
正に飛ぶために進化した体なのです。

その訳は、水目直下でプランクトンを食べるトビウオは、
いつも、カツオやシイラなど、大型の魚に狙われています。
クジラやイルカも大好物にしています。

この時、泳いで逃げたのでは間に合わず、
とっさに空中に飛び出す事を覚えたんですね。
そんなきっかけから、徐々に泳ぐから、
飛ぶ―。事を選んだ魚がトビウオです。

釣りでも、サビキを口にくわえたまま、
飛ぶ事があるので、その時は、まさしく「凧」ですよね。
本当に不思議なお魚です。

でもなあ、あの普段の間の抜けたお顔・・・
もちょっと、精悍であって欲しいよなあ(^_^;)







2020/08/17 9:06:01|トピック
川で生きもの探すならこんな場所をチェック!!
先の投稿で、川に潜む危険について触れました。
が、川は命に溢れた魅力的な場所でもあります。
だから、安全に対して予防策を講じたうえであれば、
川でいっぱい遊んで欲しいとも思っています。

ところで、「ガサガサ」って、聞いた事ありますか?
たも網やサデ網などを使って、
川原をガサガサってやって、生きものを捕まえたり、
観察する活動です。
まあ、このガサガサも何処でもやって良い訳ではなく、
管轄する内水面漁協さんや、
地元の方の許可をもらってやって欲しいのですが、

生きものを探すならこんなとこだ!!
って、チェックしたいポイントを、
今日はお話ししましょうね。

上の写真、何の変哲もない川の流れを写したものですが、
こういう所に、いるんですよ。
色んな生きものが、隠れているんです(^o^)/

その根拠は―。って、云うと、
ほら、川原に草が生い茂ってますよね。
しかも、川原なので、根は浮いている―。
って言うか、隙間がありますでしょ!?

こういうところに生きものは身を潜めています。
大雨で増水した時なんかは、
特にこういう所に隠れてじっとしています。

なので、網を川の流れと水草の根っこあたりに構えて、
なるべく、奥の方から足でガサガサってやると、
色んな生きものがゲットできると思いますよ。

例えば、サワガニとか、川エビとか、
お魚では、ヨシノボリやカジカ、
それに、オイカワやアブラハヤ、
アユやヤマメなんかも入るかもしれません。

捕れたら、釣具屋さんでもアクリル製の、
観察ケースとか売っていますから、
それに入れて色んな角度から、
生きものを観察するのは、
本当に楽しいですよ。

それに、こんな所にこんな魚が―。
なんて意外な発見があるかもしれません。

夏休みの、良い自由研究のネタにもなると思います。