鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/07/02 9:06:01|釣り具の小宇宙
リールの小宇宙1(草創期)
前の記事で、『脚立釣り』を、紹介させて戴きました。
写真で見てもお分かりの通り、
あんな高い脚立の上で、
長〜い『のべ竿』を、使っていますよね。
今な船でその場に行って、
短いリール竿で釣れちゃいますもんね。
どうしてわざわざ、こんな面倒臭い釣りをしてたんでしょう?


日本の釣りは、『リール』の登場によって、
革新的に変わりました。が、一方で、
リールに代わる物はなかったのかと云うと、
決してそう言う訳ではありませんでした。

その場所の水深よりも長い道糸を確保する為の道具として、
竿の手尻近くに、『テバネ』と、呼ばれる、
糸巻きを取り付けて、それに道糸を巻き付けていました。

が、その長さはせいぜい10bくらい巻けば充分で、
要は、それ以上の水深がある場所には、
和船では、なかなか漕いで行くことは不可能でした。
その為、リールは必要ともされていなかったのです。

が、戦後、手漕ぎの和船から、
船外機付きのボートが登場し、
より水深のある場所へもアクセスできる様になり、
その分の道糸を確保できたり、
岸からもより広く、遠いエリアを釣りたい欲求から、
GHQなどが使っていたと思われるリールが、
日本にも持ち込まれました。

そして、終戦の年(1945年)に、
日本で初めての国産リールとして、
『富士リール』(写真左)が登場したのです。

このリールは、瞬く間に釣り人の間に広がりました。
また、このリールは、珍しい「横軸リール」で、
リール本体を横倒しにすることで、
投げる事も可能になったのです。

そしてこのリールは、
様々な釣りに対応できることから、
なんと2006年まで、長く釣り人に愛されたのでした。

一方、投げる機能が付いたリールとして、
先ず持ち込まれたのは、
両軸リールの頭に帽子を被せた様な形をした、
『クローズドフェイスリール(写真右)』でした。
このリールは、スピンキャスティングリールとも呼ばれ、
クラッチ操作ひとつで、スプールがフリーとなり、
こぼれる糸を帽子が受け止める事で、
投げた時、糸は遠心力で螺旋状に進むことで、
投げ易さを演出したのです。

日本の釣りの歴史は、
神世の時代まで遡るのですが、以外にも、
リールは、戦後になってから、一気に広がったのです。

日本でのリールの草創期は、
戦後の工業の発展にも大きく貢献したと言えるでしょう。







2020/07/01 9:06:01|ニッポンの釣り
古き良き時代の脚立釣り
今日から7月です。
そして今日から、
小売店などでレジ袋の有料化が始まりました。
ご存じでしたか?

この措置により、少しでもプラゴミが減って、
海洋汚染にブレーキが掛かってくれる事を祈ります。

ところで、想像もつきにくいかもしれないですが、
かつて東京湾には、大きな干潟が広がっていました。
その干潟も開発による埋め立てが進み、
残り少なくなった干潟を、多くの人達が守っています。

干潟の生き物たちの「ゆりかご」となる、
アマモ場を育てたり、
かつての海苔の大漁場であった東京湾に、
再び、アサクサノリのひびたてを行ったり、
干潟の再生に取り組んで居られる方達もいます。

さて皆さんは、『脚立釣り』と、云う
チョッと変わった釣りをご存じでしょうか!?
現在は、ほぼ見ることはできなくなりましたが、
東京湾の主要な干潟では、
干潟の海底に脚立を立てて、その上に乗って、
日がな一日、釣りをする―。
そんな光景が見られたそうです。

潮の干満差が大きい干潟では、
潮が引いている状況では、歩いても行ける場所が、
満潮時には、すっかり海底になってしまいます。

この干満の差を逆手に取って、
なら始めから、高い脚立に乗っかって、
釣りをしていれば大丈夫だと云うことで、
始まったのが、この『脚立釣り』です。

そして、何を釣っていたかと云うと、
おおよその場合、「アオギス」でした。
アオギスは、シロギスと同じキスの仲間ですが、
体色が青みが掛かった美しい色で、
シロギスよりも大型になり、食味も良い事から、
多くの釣り人が、この脚立釣りを楽しんでいました。

が、東京湾では、開発に伴いアオギスは激減し、
今では、東京湾のアオギスは、
絶滅してしまいました。

写真でもお分かりの通り、
今の時代にあっては、先ず危険だと云うことになり、
なかなかこの様な「粋(すい)な釣り」は、
できないかもしれませんが、
それでも、こうした釣り文化を復活させようと、
活動されている方々もいらっしゃいます。

干潟の生物の多様性が広く認知される様になり、
海も次第に回復しつつある今、
改めて、この様な釣りが見直され、
また東京の至る場所で、
こんな風に釣り糸を垂れる、そんな時代が、
戻って来たらいいなあ・・・。
なんて、思うのです。

皆さんは、『脚立釣り』やってみたいですか?







2020/06/30 9:06:01|レッツスタディー!!
釣りの七要素 追記 鯛損からの伝言
今日で6月も終わりですが、
新型コロナに翻弄され続けて過ぎた半年でしたね。

緊急事態宣言が解除され、
日常が徐々に戻って来てはいるものの、
これから真夏に向けて、
第二波が襲って来るかもしれません。
皆さんも、ご自身による感染防止対策を、
怠らず続けて下さいませ。

さて、釣りの七要素について、
その1から7までお伝えさせて戴きました。
それぞれに、皆さんにも考えて戴きたい要素の肝を、
『レッツスタディー』として、
問いかけさせて戴きました。
皆さんが考えて下さった事の全てが繋がっていて、
その全てが大切であると考えています。

そして、冊子の巻末には、
釣りを始める際に、最も考えて欲しい「ココロ」を、
「タイソンからの伝言」として、
猫の被りものを外した自分が語っています。
この七要素の締めくくりとして、
見て戴けたら有り難いです。

「いただきます」の、言葉の意味は、
七要素を伝える中で、
おそらく皆さんも気付いてくれた事でしょう。
ですが、伝言では、改めてその意味を伝えています。

命は命の犠牲のうえに生かされているもの―。
そして命を支える「食」は、
まさにその命の犠牲をいただくのだと云う事、
だからこその言葉であり、
この命の循環を、このような素敵な言葉で、
表現できる日本語は、素晴らしい言語だと思います。

「いただきます」は、
「もったいない」に並ぶ、世界に誇れる言葉です。
是非ぜひ大切にして、毎日の食事をいただきましょう。

この「いただきます」には、
食に対する感謝もさることながら、
自然への畏敬の念を持つことや、
食物連鎖のある意味頂点に君臨している人間へ、
求められ続ける「責任」だとも、思っています。
だからこそ、自然に対しては謙虚でありたい―。です。
それこそ人類が目標に掲げる、
サスティナブルな生き方に通じるものではないでしょうか。

それでは、「いただきます」と、セットになった、
素敵な言葉、も一つありますよね。
そう。「ごちそうさま」です。

七要素のラストメッセージからの、
レッツスタディーは、この「ごちそうさま」の、
言葉の意味を、皆さんに考えてもらいたい―。
これを問題にしたいと思います。

食事の後、我々日本人は、
当り前の様に、「ごちそうさま」を言います。
これは、確かに習慣なんだろうけれども、
どうして言っているんでしょう。
この言葉の意味、考えた事はありますか?

「ごちそうさま」は、誰に言っていますか?
それも併せて考えてみてください。
そして、「ごちそうさま」は、
食事以外の生活の場面でも、度々使われますよね。
どんな場面で言っていますか?
そんな事も併せて考えてみると、
この言葉の意味も、きっと見えて来ると思います。

ヒントは、「ごちそうさま」を漢字で書くと、
「御馳走様」と、書きます。
表意文字の漢字には、驚かされますね。

たくさんの「ごちそうさま」に、
会えるのを期待しています。

さあ、明日からいよいよ七月です。
暑さに負けず、コロナに負けず頑張っていきましょうね!!







2020/06/29 9:06:01|お気に入りの場所
お気に入りの水族館2(アクアマリンふくしま館内編)
アクアマリンふくしまの館内の印象は、
率直な感想として、
これまでの水族館と何かが違う!!
と、云うものでした。

それは、魚や海獣たちの見せ方も違うし、
様々な教育的な配慮もされているし、
展示の一つ一つにストーリー性がある―。
そんな印象でした。

圧巻なのは、『潮目の大水槽』です。
寒流と暖流がぶつかり合う潮目の海を、
見事に再現しています。

そして、両方を見比べてみると、
海の表情が明らかに違うことに気づきます。
そこに泳ぐ魚や生き物の世界も異なります。
きっと、ずっと同じ場所で見ていても、
決して飽きるなんて事はないでしょう。

また、自分が感激したのは、
これまでにも何度も書いていますが、
水族館の中に「釣り堀」が、ある事です。

そして、釣った魚は自分で捌いて、食べる―。
そんな体験を通じて、命の大切さや、
「食べる」事の意味と、大切さに気付けるのです。

自分が釣りの七要素の中でも、
特に伝えたかった「食育的アプローチ」を、
既に実践されている事に感銘を受けました。
また、「食べる」については、
レストランのメニューにクジラ肉のお料理まであり、
日本人の食文化にも迫っています。
クジラ肉を食べると云う文化は、
他国からは、批判されている側面がある事も、
承知の上で、提供されている勇気にも感銘しました。

また、館内にはビオトープやビーチまであり、
海と山、川、田んぼ、様々な自然の繋がりを、
体感できるのも魅力の一つだと思いました。

また、なかなか見ることができない魚たちとの、
出会いもまた新鮮で刺激的です。
『アバチャン』なんてお魚知っていますか?
『ナメダンゴ』って、分かります?
こんなユニークなお魚たちにも会えますし、
なかなか飼育が難しい、サンマの水槽もあります。

更に動物の飼育にも積極的で、
特に『ユーラシアカワウソ』の愛らしい姿や表情は、
本当に癒されますし、飼育の記録も更新中です。

更に更に、お魚好きには堪らないのが、
不定期ではありますが、
館内にお泊りできるツアーがある事です。

自分も、これまでに2回、
大水槽の下で寝かせて戴きましたよ〜!!

目が覚めた時、真上でお魚が泳いでるので、
自分が海の中にいるような、これは夢なのか、
そんな錯覚を、2回とも起こしちゃいました!!

もっともっと魅力は語り尽くせないのでありますが、
このくらいでやめておきます。
後は、ご自分で見て感じて欲しいと思ってます!!

興味を持たれた方は、
県を跨ぐ移動がもっと自由にできるようになったら、
是非ぜひ、お出かけ下さい。

また、福島県内には、姉妹館として、
猪苗代湖の畔に、
『猪苗代カワセミ水族園』もあり、
淡水に棲魚や生き物たちとも出会う事ができますよ。

ああ、また行きたいなあ(*^-^*)




 







2020/06/28 9:06:01|お気に入りの場所
お気に入りの水族館1(アクアマリンふくしま出会い編)
この仕事を始めるずっとずっと以前から、
自分は、水族館が大好きでした。

水槽を泳ぎ回るたくさんの魚たちや、
イルカのショーなんかを見ていると、
ドキドキワクワクして、時間も忘れてしまいます。

只、生まれてこのかた海なしの山梨県住みなので、
特に子供の頃などは、海も遠い存在であり、
ましてや水族館は、憧れだけの場所でした。

自分が初めて水族館と云うのを認識したのは、
小学生の低学年の時、
家族で静岡に釣りに行った際に、
沼津の三津浜と云う場所にあった某水族館に、
偶然、潜入できてしまった事からでした。

もう40年以上も前の事ですが、
釣り場の脇に遊歩道みたいな道があって、
知らずに歩いて行ったら、
大きなプールが見えて、
ネットの横から、中に入れちゃったんですよね。
そしたら、イルカがドーンとジャンプして、
興奮したのを覚えています。

今にして思えば、それはスタッフさんの通用口で、
遊歩道などではなく、きっと水族館と漁港を繋ぐ、
スタッフさんの専用通路だったんですね。
子供の好奇心からの裏口潜入であったと、
どうかお許し下さいませ。

釣り場に戻ってそれを母に話すと、
「そりゃ水族館だよ」って、事になって、
次に同じ場所に行った時に、
初めて本物を見せてもらったのでした。

そんな水族館との出会いから、
趣味として釣りをずっと釣りも続けていて、
水族館は自分にとって、魚と海を学べる場所に
当たり前の様になっていきました。

それが、この仕事を始めた事で更に広がり、
ついには、水族館でお仕事する機会もできたのです。
随分と長い前置きになってしまいました。

そんな訳で、新しいカテゴリー
『お気に入りの場所―』。って、事で、
これまでプライベートも含めて、
行って見て来た、素晴らしい水族館の事も、
何館か紹介していきたいと思います。

自分が初めて水族館で仕事をさせて戴いたのが、
福島県いわき市にある、
環境水族館『アクアマリンふくしま』さんです。

2011年の3月11日・・・
何が起こったのかお話しするまでもないでしょう。
この直後に福島県に起こった事も、
敢えてお話しする必要はないかと思います。

当然ですが、このアクアマリンにも、
大津波が押し寄せ、主要な電源を失ってしまいました。

が、迅速で適切な対応で、
先ずはゲストとスタッフの人命救助―。
続いて、飼育している海獣や、
魚たちの救助に当たりました。
当時の生々しい様子も、映像で見せて戴きました。

そして、更に被災地に元気を取り戻そうと、
同年の7月には、営業を再開させたのです。
この時の、スタッフの皆様のご努力には、
本当に頭が下がる思いがしました。

そして、その翌年の2012年、
自分も所属している『海辺の環境教育フォーラム』が、
主たる運営を担う『子ども海の日』を、
フォーラムと併せて開催したのです。

この時が初めてのアクアマリンふくしまでのデビューでした。
前夜祭で、これはフォーラムの参加者向けに、
アジのつみれ汁作りのワークショップを行い、

メインの子ども海の日では、
以前『作って見よう』で、紹介させて戴いた、
カワハギ釣りの「集奇作り」の、ワークショップでした。
本当にたくさんの子どもや、親子連れの方々に、
楽しんでもらいました。


更に三年前の9月には、
当初釣りのプログラムを企画したのですが、
あいにく台風の影響で中止となり、
集奇作りのワークショップに切り替えて実施。
この時も、台風が接近しつつある中で、
たくさんの方に体験して戴いたのです。

更に更に、一昨年には
館内にある釣り堀をお借りして、
ラボ・ツー・クラスの教材と、プログラムを、
公開授業の形で行い、
地元の小学生たちと、釣りの七要素を実践したのです。

この時、ワタクシなんと、
お魚の泳ぐ水槽で釣りまでさせて戴いたんです!!
もちろんハリは付けませんでしたが、
魚がエサをどんな風に食べるのか、
その瞬間を観察したんです!!

標本にする魚を釣りで集める―。
って、云う事は、あるあるみたいなのですが、
標本の魚を釣っちゃうと云うのは、
おそらく、自分が初めてなのではないんでしょうかね!?
自分の方が興奮しちゃいました!!
この様子は、ラボ・ツー・クラスの中の、
動画で今でも見ることができますよ!(^^)!

そんなこんなで、先ずイチオシ水族館は、
やっぱり、ここアクアマリンふくしまさんです。

自分の事ばかり書いちゃいましたね。
これ以上長く書いちゃうと、読んでもらえなくなっちゃうので、
実際の館内の紹介は、また明日!!
おっ楽しみに〜!!