鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/06/27 9:06:01|トピック
Kちゃんとの出会い(釣り人だからこそ伝えたい)
実は、先日パソコンを新調しました。
が、セットアップを外部にお願いしていて、
「完了が27日です」との事で、
「ヤバい、更新が途切れちゃう・・・」。

と、慌てて予約投稿と云う機能で、
1週間先の記事として、これを書いて居ります。
なので今回は、文章のみで更新です。
何卒、ご容赦下さいませ。

さて、自分が魚釣りから環境教育を発信したいと、
この『フィッシングメッセンジャー』の、肩書を携えて、
環境教育の実践者のネットワークに加わったのは、
2004年の事でした。

当時、西伊豆の賀茂村(現西伊豆町)で、
開催された『海辺の環境教育フォーラム』
と、云う全国規模のミーティングに、
初めて参加しました。

この時、その場所へ行って何を言われるのか、
正直、酷く怯えている自分がいました。

きっと多くの人が、釣り人を良く思っていないだろう。
「釣り人が海を汚す」
「マナーがなっていない」
多くの批判を浴びることになるだろう・・・。と、
本気で思っていました。

が、いざそのミーティングに出かけてみると、
「やっと、釣り人さんが来てくれたよ」
「一緒に、頑張りましょう」
「ぜひ、一度、釣りを教えて下さい!!」など、
批判など微塵も感じることはなく、
たくさんの方々が、声を掛けて下さったのを、
今でも鮮明に覚えています。

そして、その翌年には、
お話してきた冊子を作る事になったのです。
このミーティングへの参加が、
自分の環境教育の実践者として、
大きなターニングポイントになった事は間違いありません。

2泊3日のミーティングの最終日、
ある方が、一枚の写真を自分に見せてくれながら、
「こんなイルカの子がいたんですよ」と、
教えてくれた方がいました。
続けて、「この子、釣り糸が尾びれに絡まって・・・」
と、哀しいエピソードをお話しして下さいました。

この方がそれから3年後に、
自分の活動の大きな柱となる『イルカのKちゃん』の、
著者である、田口周一さんでした。
只、この時は、「そうですか?胸が痛いです」と、
差し障りのない会話で終わってしまい、
再会はできるかな・・・。
程度の交流しかできませんでした。

その2年後に、今度は三浦半島へと
開催地を移して行った同じミーティングに、

「あなたが鯛損さんですか?」と、絵本を持って、
声を掛けてくれた、お二人の女性がいました。
たまちゃんと、さくちゃんでした。

彼女たちは、この絵本を読んでみてください。と、
自分に手渡してくれました。
表紙にある著者の名前を見て驚いたのです。

「もしかしたら、この方と一昨年お会いしています。」
「聞いていますよ」と、彼女たちは言いました。

あの時お話してくれた悲しいお話が、
絵本になった事を聴き、
「ぜひ、鯛損さんに釣り人として、この話を伝えて下さい」
そんな風にお話し下さったのです。

絵本から伝わるメッセージも、
釣り人への批判など微塵もなく、事実を知る大切さと、
釣りをする方だからこそ伝えられる事がある・・・。
そんなお話をして下さり、
早速、絵本を一冊買わせて戴いたのでした。

じっくり読むと、Kちゃんを苦しめたのは、
確かに釣り糸でしたが、どうやら漁で使うもの―。
の、様でした。が、そんなことは関係なく、
人間が作った釣り糸が絡まって、
イルカの尾びれがちぎれてしまうほどの、
ダメージを与えてしまったと云う事実―。

この事実は決して変えようがなく、
頭を鈍器で殴られた様な強い衝撃を受けたのです。
以前に見せて戴いた、実物を写した写真より、
ずっとリアルに響いたのです。

「やらせて下さい。やってみます!!」

そう返事した自分は、帰宅後に直ぐに動きました。
先ず、この絵本の紹介と、釣り人への問題提起として、
釣り人しか読まない、いわゆる「業界誌」に、
記事を投稿したのです。その記事は採用され、
Kちゃんが、釣り人に紹介されたのです。

記事は思いのほか反響があった様で、
後日、田口さんをはじめ、
この絵本を手掛けた皆さんから、
御礼のメッセージを戴いたのです。

更にその翌年に地元の仲間達と、
環境教育に関わるイベントを開くことにしたのですが、
当初、お招きしようとしていた方がNGとなってしまい、
急遽、自分の提案で田口さんをお呼びして、
Kちゃんのお話をしてもらおうと、
お声がけさせて戴いたら、
喜んで引き受けて下さったのです。

お招きして更に驚いた事に、
実は、田口さんは、山梨県の大学を卒業されていたことや、
地元の地名や、お店も良くご存じだった事に、
仲間も感動して交流が始まったのでした。

以来、自分は折に触れ、Kちゃんの絵本の読み聞かせと、
海の環境について講演させて戴いています。

マイクロプラスティックの問題が報道されて、
ここ数年で更に関心も高まって、
年々、講演数が増えているんです。

こうした状況を、
Kちゃんは、山梨の海を元気に泳いでいます―。
って、自分はお伝えしています。

イルカのKちゃんとの出会いは、
海のない山梨と、広くて大きな海を繋いでくれました。

長くなってしまって、ごめんなさい。







2020/06/26 9:06:01|トピック
海の中の釣りゴミ
釣りが環境に与えるインパクトは、
決して小さくはありません。

釣り具や釣りで出たゴミが、
海の生きものにとって、
大きな脅威になっている事も、
ご存じの方が多いと思います。

本人は凄くゴミが出ないように配慮されていても、
釣りには、「根掛かり」や、ハリスが飛んでしまうなど、
不可抗力も付き物であり、ジレンマを感じますよね。

ところで上の写真は、
環境教育の仲間である、あるダイバーさんが、
海底清掃した際に、撮影して送って下さったものです。

左の写真は、フィンなども入ってはいますが、
多くが釣りのゴミですよね。
中でも、糸が付いたままのジェット天秤が、
多いように感じます。

投げ釣りをする時には、
大概の方がジェット天秤を使います。が、
海底に岩が多いと、根掛かりしやすくて、
でも、投げる前は海底が見えていないので、
根掛かりしにくい「海草天秤」って、
余り使いませんよね。

天秤のもう片方の腕には、
当然ですが仕掛けも付いていますから、
そこに魚がかかったりしてしまうと、
無用な殺生をしてしまうかもしれません。

また、こうしたゴミを陸上へ回収する際には、
ダイバーさんにも、糸や、ハリが引っ掛かって、
「結構、怖いんだよね」って、教えてくれました。

右の写真は、海綿に釣り糸が巻き付いているのが、
お分かりになるかと思います。
成長に合わせて、糸も食い込んでいくので、
自分では動けない生物なだけに、
痛々しく見えてしまいますよね。

陸上以上に海底のゴミも心配ですが、
こうした写真を見る事で、
改めて、釣りが与える環境へのインパクトを、
しっかりと自覚する事が大事なんだと思います。

そして、多くのダイバーの方々が、
海底を時折、清掃して下さっているのだ―。
と云う事実を、ちゃんと受け止めて、

同じ海で活動する仲間同士として、
協働していけたら嬉しいですね。

ダイバーさん達は、
決して釣り人を批判されていません。
それは全くの誤解ですから、
お互いに、仲良く活動したいですよね!(^^)!







2020/06/25 9:06:01|レッツスタディー!!
釣りの七要素7 『後片付けをする(釣り場も食卓も)
さあいよいよ、釣りの七要素もラストの7つ目です。
そして、この7つ目の要素こそ、
釣り人に絶対に実践して欲しい、
大事な大事な要素です。

それは、後片付けをする―。と、云う事。
当り前の事ですが、
なかなかできそうでできない事かもしれません。

自分が釣り具店を辞めて、
今の仕事である『フィッシングメッセンジャー』に、
なった一番の理由は、
釣り場のゴミ問題を何とかしたかったからです。

勤めていた釣り具店で買って下さった商品を、
入れて渡していたレジ袋や紙袋―。
見覚えある袋が、無造作に捨てられている。

中には、エサが付いたままの釣りバリや糸―。
配合エサのプラスティック製の袋、
アミコマセがまだ張り付いたビニール袋、
フックが一本欠けたルアー、
食い散らかした仕出し弁当・・・etc

今から20年くらい前までは、
本当に釣りに行くのが恥ずかしかったです。
それに、ゴミ拾いをしているのに、
何故か白い目で見られたり、

それよりもっと胸が痛かったのが、
フグや、ネンブツダイや、ゴンズイや、
招かれざる外道の魚たちがひからびて捨ててある―。

いつしか、「自分はゴミを売ってしまった・・・」
そんな罪悪感に駆られ、釣り具店を辞めたのでした。

でも最初は、旗振れども踊らず、
思えば、自分は自分が釣り人にあるにも拘わらず、
同じ釣り人さん達を、皆、ゴミ捨て犯人だと、
軽蔑していたのです。でも、それは大きな間違いでした。
そんな気持ちじゃ、誰だって声掛けてくれませんよね。

多くの釣り人さんは、やはり汚い釣り場は嫌で、
いつしか釣りに来なくなっていたんです。
でも一緒にやればゴミ拾いも楽しく、
そこに、環境教育の仲間が声を掛けてくれたんです。
色んなノウハウを教えてくれて、
釣りで環境教育やりましょう!!
そんな声を掛けてくれたんです。
こうして、この冊子も生れました。

10年ほど前からでしょうか、
釣り場がとても綺麗になりました。
釣り人の意識が大きく変わって来たのです。

追い風として、
マイクロプラスティックによる海洋汚染や、
海の生きものたちへの誤食等の被害が、
環境問題として大きく取りあげられる様にもなり、

釣り人が自らの手で、釣り場を汚してはいけないと、
声をあげ、周りも巻き込んで、
クリーンアップ活動を始めました。

でも、そんな今でも、まだ汚い釣り場は存在します。
ゴミを捨てるあなたの行為、
きっと誰かに見られれていますよ。
ゴミを捨てる、そのままにして帰る行為を、
あなたは、子どもに見せられますか?

釣りが好きなのなら、
遊び場が汚れているの嫌ですよね。
チョッとした心掛け一つで、
釣り場はもっともっと綺麗になります。

釣った魚に感謝する気持ちを持てば、
残さず、美味しく、戴けるでしょう。
捨てるところが少なければ、食卓だって綺麗な筈です。

ずっと幸せになりたいなら釣りを覚えなさい・・・
それは、より自然に寄り添って、
より自然に感謝する事だって理解しています。

釣り場に残して来て良いのは、
足跡と思い出だけ。

魚がたくさん釣れる海を、みんなで取り戻しましょうね!!

今日は、最後にレッツスタディー!!
色々な釣り具を思い浮かべて下さい。

プラスティック製の物、使わなくなったらどうしますか?
金属製の物、海に放置したらどうなるでしょう。
缶やビンはどうでしょう。

使った釣り具をゴミにする時、
気を付けたい事、気を付けないといけないこと、
いっぱい考えてみましょう。

考えたらやってみましょう。
それが、釣り人がしなきゃいけないレッツスタディー!!
かもよ(*^_^*)










2020/06/24 9:06:01|お魚紹介
『前略ゴロタの穴より』 ソイヤッ!!
って、タイトルで遊んじゃってゴメンナサイ。
圧巻のパフォーマンスで一世風靡した。
あの路上パフォーマンス軍団の、
あの曲のタイトルを弄っちゃいました(*^_^*)

ところで、皆さんは「ゴロタ」って、知ってますか?
釣りをされる方であれば、直ぐ想像がつくと思いますが、
ゴロタと云うのは、砂とか砂利などではなく、
ゴロゴロとした石で埋め尽くされた海岸の事です。

こうした海岸での釣りが、
今ホットなスポットになっている事もあって、
敢えて砂浜とは分けて、
「ゴロタ」とか、「ゴロタ場」って、呼ぶ様になりました。

で、その「穴」と、云うのは、何なのでしょう!?
前記した通り、石が積み重なってできた海岸ですから、
所どころが奥まって「穴」の、様になっているんです。

こうした「穴」に、写真のお魚が居るんですよ。
そしてこの「穴」に、ブラクリだとか、
ジグヘッドリグなどを突っ込んで釣るスタイルを、
「穴釣り」って呼んで、人気があるんです。

が、多くの方が「穴釣り」って聴けば、
冬の凍った湖に「穴」を、空けてワカサギを釣る、
「あの釣り」だと、思っていると思いますが、
こんな「穴釣り」も、実はあるんです。

そして、このお魚の名前なのですが、
『ムラソイ』って、云うお魚でして、
そんな訳で、
おそらくワタクシ(50代男性)位の人が釣ったら、
思わず「ソイやっ!!」
って、叫んでしまうのかなあ・・・。
そう思って、あの曲のタイトルが出て来ちゃったんです。

ところで、この『ムラソイ』ですが、
以前、『魅惑のロックフィッシュ』の、記事で紹介した、
『カサゴ』に、良く似ていますよね。
勿論、ソイもロックフィッシュなので、穴釣りでは、
カサゴも一緒に釣れたりします。

両方が釣れたら分かり易いのですが、良く似ている様で、
カサゴとは明らかに違う場所があります。
それは、胸ビレの形です。ムラソイの胸ビレは、
明らかにカサゴよりも丸みを帯びていて、
カサゴに比べて、あまりとげとげしくありません。

なので、どっちか見分けがつきにくかったら、
胸ビレの形を見れば、おおよそ判断がつくのです。

夏の夕方、周りの景色がセピア色に染まっても、
穴釣りは、なかなかやめられません。
あっちの穴、こっちの穴から、
ソイヤ、ソイヤと顔を出す。
ムラソイちゃんと遊びましょう!!

ですが、ライフジャケットとヘッドライトは、
必携ですよ〜!!

前略 道の上よりお伝えしました(*^_^*)







2020/06/23 9:06:01|ニッポンの釣り
数珠子釣りって知ってますか?
上の写真を見て、思わず「キモっ」て、
引いちゃってる人、きっと多いですよね。

釣りの七要素の2で、
「釣りの七つ道具―」と、云うのを紹介しましたよね。
その中に、「釣りバリ」が、ありました。

魚を逃がさない様に、エサを付けたハリに掛ける―。
殆どの釣りで、釣りバリは欠かせないアイテムなのです。

が、唯一、釣りバリを使わないで釣る釣りがあるんです。
極めて珍しい釣り方なので、今回はそれを紹介します。

ハリを使わないで何に掛けるのか―。
それはねっ。エサを咥えさせたまま釣っちゃうんです。
それがタイトルの数珠子釣り(じゅずこつり)なんです。

余計、???が駆け回っちゃってますよね。
要するにハリに引っ掛ける事は鼻から考えてない―。
って、事です。
なので、どんな魚でも釣れる訳ではありません。

この釣りのターゲットは、夏の人気者のハゼです。
そして、この釣りの本家は、宮城県の松島湾です。
宮城の方にとって、
ハゼはお正月のお雑煮には欠かせない魚で、
釣ったハゼは「焼き干し」にして、出汁をとります。
もちろん姿のままなので、ハゼも食べます。

そんな訳で、釣りバリを呑み込んでしまったりして、
大事なハゼを傷ませない様に釣る為にするために、
顎の力が強く、食欲旺盛なハゼなら、
エサを咥えたまま放さないだろうと云う観察の元で、
編み出された、究極の釣りなのであります。

世界広しと云えども、釣りの常識を覆したこの釣りは、
地元ではまだまだ人気も健在の様です。

にしても、「数珠子」って、何?って、話しですよね。
皆さん、お坊さんが手に持っている
「数珠(じゅず)」は、見た事がありますよね。

数珠玉が繋がって輪になっていますが、
その形は、ボコボコとした輪っかです。
その形を先ずは思い浮かべて下さいネ。

そして、ハゼはどんなエサを食べているかと云うと、
海底の多毛類(ゴカイやイソメの仲間)が主食です。
なので、このゴカイやイソメを使います。

それを、タコ糸を使ってイソメの体の中を、
通し刺ししていく訳です。金属ではないので、
イソメをしごきあげていくと、
ボコボコと数珠玉の様に膨らんでしまう訳です。

その仕掛けと云うかエサの形が数珠に似ている事から、
「数珠子釣り」と、呼ばれる様になりました。

名人になると、
いっぺんに竿を3〜4本も同時に操って、
ハゼを次々に釣りあげます。が、おそらく、
自分も含めて、素人にはなかなか釣れないでしょうね。

でも、ハリで魚を傷めない工夫がなされたこの釣りは、
魚に優しい、自然に優しい、釣りなのかもしれません。