鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/07/05 9:06:01|レッツスタディー!!
海の健康をチェックできるガイドブック(海辺のカルテ)
九州地方での大雨被害が、とても心配です。
どうか命を守る行動を、最優先に考えて下さい。

さて、「海は今、健康でしょうか?」
そんな風にふいに聴かれたら、
あなたならどう答えるでしょうか?

プラスティックゴミによる海洋汚染を始め、
誤食や絡まりなどによる海洋生物への被害。
温暖化に伴う海面上昇。
漁業資源の枯渇問題・・・etc
正直、最近のニュースを知れば知るほど、

「海が健康だなんて、とても言えないよなぁ・・・。」
そう感じる事でしょう。

でも、こうした海を苦しめる諸問題について、
あなたはどれくらい実感できているでしょうか?
知識や正しい情報は、当然あった方が良いに決まってますが、
実感を伴わなければ、やはり他人事になってしまうものです。

写真の冊子は、自分が今の仕事を始めた頃に、
とてもお世話になり、大きな力を貸して下さった、
海の環境NGOであるJEENさんが刊行されたガイドブックで、
『海辺のカルテ』と、云います。

この冊子は、体験できるアクティビティー集と、
指導者用のティーチャースガイドとセットになっていて、
海の健康度を、問診出来るような作りになっていて、
患者さんの為にお医者さんが作成する『カルテ』に寄せて、
患者さんである「海」と、
お医者さんである「体験者」が、診断していくのです。

もう一つの当方のブログにも、
7月2日の記事で紹介させて戴きました。

この冊子は過日にお話しした、
海辺・水辺で環境教育活動に取り組んでいる仲間の集まり、
『海辺の環境教育フォーラム』に、初めて参加した際に、
当時、JEENの代表をされていた小島あずさ様と出会い、
フォーラムの席で戴いたものです。

釣りで出るゴミについても、
非常に関心が高くて、たくさんお話しさせて戴きました。
そんなご縁もあって、以来、
自分の活動にも理解を示して下さって居り、
ずっと友好的に交流させて戴いているのです。

二年前、久しぶりに山梨でお会いする事ができ、
再会を喜んで下さいました。

さてそこで、今日のレッツスタディーは、
この『海辺のカルテ』に、
納められているアクティビティーの中から、
間接的にではありますが、
皆さんにも体験して戴こうと思います。

では、やってみますね。
あなたがよく出かける海の風景を思い浮かべて下さい。
これから、幾つか質問するので、
ノートに書き留めてみて下さい。
もちろん、裏が白くて書くことも可能なチラシでもいいですよ。

その海は、どこの海ですか?(地名が分かったら書いてみて!!)

その海に、いちばん最近出かけたのはいつ?

じゃあ、何をしに行ったのかな?
行けなかった人は、どうして行けなかったのかな?
今度行ったら、何をしたいかな?

どう?それぞれ書いてみてください。

それが書けたら、次にいきますね。
その海で、あなたと繋がりがあるものがありますか?
それを、詩や文章で書いてみましょう。
こんな事をキーワードにしてみるといいですよ。
★風・★波・★船・★資源・★スポーツ(好きなこと)

先ずは、自分と海との関係がうまくいってるのかなあ・・・
海のお医者さんになるためのチョッとした訓練です。

カルテを書くには、お互いに信頼し合わないとね(^o^)

海に行ける人は、
是非、海に行って体験してみてくださいね。

なかなか海に行けない人は、
好きな海を思い浮かべてやってみてくださいね。










2020/07/04 9:06:01|釣り具の小宇宙
リールの小宇宙2(スピニング登場)
今回は、『リールの小宇宙』と題して2回目の投稿です。
リールの日本における爆発的な普及は、
戦後からだと云う事や、リールの普及そのものが、
戦後の経済発展に貢献した―。と、云う事も、
お話させて戴きました。

一方で、日本の『釣り』そのものが、
多様であるが故に、リールもまた、進化し続けました。
富士リールの爆発的な普及で成功したF社は、
続いて、リールを活かす為の、
ロッドビルド(竿造り)へと、次第にシフトします。
そして、リールを装着する『リールシート』。
更には、リールの糸を導く役目を担う『ガイド』の、
作製も手掛ける様になりました。

そしてF社は、この分野で多くの特許を得た事から、
ロッドビルドと、それに使われるパーツに特化した、
一大メーカーへと発展を遂げていくのでした。

ロッドの性能が高まるほど、
より使い易く、投げ易く、軽く・・・etc
と云う性能を兼ね備えたリールが必要とされ、
草創期に流行った『クローズドフェイスリール』から、
欧米で広く使われていた『スピニングリール』に、
注目が集まるようになりました。

当初は、アメリカのダイアモンド社のリールや、
ドイツのABU社のカーディナルモデルに人気が集まりました。

この当時は、カーディナル33に見られる様な、
インスプールタイプのスピニングリールに、
フォルム的にも人気が集まっていた様です。
このABU社のリール等の輸入を手掛けていたのが、
後に名人として様々なメディアに登場する事になった、
H氏が釣り具の提供を受けていたO社でした。

そこで、日本のメーカーが着目したのは、
見た目も去る事ながら、より使い易くする為の、
精密さや、完成度の高さであり、
それを具現化したのが、歯車やバネと云った
部品メーカーであったS社でした。
S社と云えば、部品の緻密さと完成度の高さから、
自転車やマウンテンバイクのメーカーとしても有名です。

一方で、レジャーとしての釣りの普及に、
大きく貢献したのが、後に深夜番組で、
様々な釣りを紹介した前記のH氏と、新鋭のD社でした。

やがて、この二つのメーカーによって、
釣り具の普及は、爆発的に進んで行きます。
そこにo社も加わって、釣りブームは定着します。
中でも、このスピニングリールの商品開発は、
S社とD社が互いに競い合って、
素晴らしい機種が続々と発表される事になります。

釣り人の間では、デザインとフォルム重視のD社と、
機械としての性能重視のS社のリールの競争が、
現在の業界の繁栄を築いて来たと言えるでしょう。

そういう意味で、『スピニングリール』の登場こそ、
日本の新しい釣り文化の礎となったと言っても、
決して過言ではないと思います。







2020/07/03 9:06:01|トピック
オサガメのお腹の中から・・・
レジ袋の有料化の義務化が全国一斉に始まった、
7月1日の朝、ラジオからこんなニュースが流れて来ました。

高知県の室戸沖に仕掛けてあった定置網に、
オサガメが死んで掛かって居り、
解剖したところ、お腹の中からレジ袋が出て来た―と、
クラゲと間違えて食べてしまったのではないか―と、
云う、ショッキングなニュースでした。

オサガメは、絶滅が危惧されている大型のウミガメですが、
激減している要因の一つとして、
プラゴミ等の誤食による死亡が指摘されています。

ご存知の方も多いと思いますが、
ウミガメは多くの種類がクラゲを食べていて、
海中や海面をユラユラと漂う、こうしたレジ袋などは、
ウミガメにはクラゲにしか見えないのでしょう。

こうした海洋生物に及ぼすプラゴミの被害は、
まだまだ氷山の一角にしか過ぎない様な気もします。
たまたまレジ袋の有料化が始まった朝のニュースだったので、
よりショッキングに伝わったと思います。
多くの方が、改めてゴミを出さない―。
と、云う意志を、強く持って戴くきっかけにして欲しいです。

釣り具にも、様々なプラスティック素材が使われています。
風に舞って、海に飛ばされてしまった・・・
と云う、不可抗力も確かにあり得るでしょう。

が、仕方ないって、決めつけてしまうのと、
予め袋から出しておいてから使うのでは、
両者の間には大きな意識の差が見られます。

自分も含めて釣り人は、
釣りに行く度に、自然に深刻なダメージを与える、
武器を持って釣りをしているんだ―。
って、意識を共有したいものです。

川からのゴミの流入も深刻であり、
川にも釣りから出たゴミは多くあります。

釣りに行ったら、最後にチョッと周りを見渡して、
気が付いたゴミだけでも拾う様に心掛けたら、
きっと気持ちよく家に帰れると思います。







2020/07/02 9:06:01|釣り具の小宇宙
リールの小宇宙1(草創期)
前の記事で、『脚立釣り』を、紹介させて戴きました。
写真で見てもお分かりの通り、
あんな高い脚立の上で、
長〜い『のべ竿』を、使っていますよね。
今な船でその場に行って、
短いリール竿で釣れちゃいますもんね。
どうしてわざわざ、こんな面倒臭い釣りをしてたんでしょう?


日本の釣りは、『リール』の登場によって、
革新的に変わりました。が、一方で、
リールに代わる物はなかったのかと云うと、
決してそう言う訳ではありませんでした。

その場所の水深よりも長い道糸を確保する為の道具として、
竿の手尻近くに、『テバネ』と、呼ばれる、
糸巻きを取り付けて、それに道糸を巻き付けていました。

が、その長さはせいぜい10bくらい巻けば充分で、
要は、それ以上の水深がある場所には、
和船では、なかなか漕いで行くことは不可能でした。
その為、リールは必要ともされていなかったのです。

が、戦後、手漕ぎの和船から、
船外機付きのボートが登場し、
より水深のある場所へもアクセスできる様になり、
その分の道糸を確保できたり、
岸からもより広く、遠いエリアを釣りたい欲求から、
GHQなどが使っていたと思われるリールが、
日本にも持ち込まれました。

そして、終戦の年(1945年)に、
日本で初めての国産リールとして、
『富士リール』(写真左)が登場したのです。

このリールは、瞬く間に釣り人の間に広がりました。
また、このリールは、珍しい「横軸リール」で、
リール本体を横倒しにすることで、
投げる事も可能になったのです。

そしてこのリールは、
様々な釣りに対応できることから、
なんと2006年まで、長く釣り人に愛されたのでした。

一方、投げる機能が付いたリールとして、
先ず持ち込まれたのは、
両軸リールの頭に帽子を被せた様な形をした、
『クローズドフェイスリール(写真右)』でした。
このリールは、スピンキャスティングリールとも呼ばれ、
クラッチ操作ひとつで、スプールがフリーとなり、
こぼれる糸を帽子が受け止める事で、
投げた時、糸は遠心力で螺旋状に進むことで、
投げ易さを演出したのです。

日本の釣りの歴史は、
神世の時代まで遡るのですが、以外にも、
リールは、戦後になってから、一気に広がったのです。

日本でのリールの草創期は、
戦後の工業の発展にも大きく貢献したと言えるでしょう。







2020/07/01 9:06:01|ニッポンの釣り
古き良き時代の脚立釣り
今日から7月です。
そして今日から、
小売店などでレジ袋の有料化が始まりました。
ご存じでしたか?

この措置により、少しでもプラゴミが減って、
海洋汚染にブレーキが掛かってくれる事を祈ります。

ところで、想像もつきにくいかもしれないですが、
かつて東京湾には、大きな干潟が広がっていました。
その干潟も開発による埋め立てが進み、
残り少なくなった干潟を、多くの人達が守っています。

干潟の生き物たちの「ゆりかご」となる、
アマモ場を育てたり、
かつての海苔の大漁場であった東京湾に、
再び、アサクサノリのひびたてを行ったり、
干潟の再生に取り組んで居られる方達もいます。

さて皆さんは、『脚立釣り』と、云う
チョッと変わった釣りをご存じでしょうか!?
現在は、ほぼ見ることはできなくなりましたが、
東京湾の主要な干潟では、
干潟の海底に脚立を立てて、その上に乗って、
日がな一日、釣りをする―。
そんな光景が見られたそうです。

潮の干満差が大きい干潟では、
潮が引いている状況では、歩いても行ける場所が、
満潮時には、すっかり海底になってしまいます。

この干満の差を逆手に取って、
なら始めから、高い脚立に乗っかって、
釣りをしていれば大丈夫だと云うことで、
始まったのが、この『脚立釣り』です。

そして、何を釣っていたかと云うと、
おおよその場合、「アオギス」でした。
アオギスは、シロギスと同じキスの仲間ですが、
体色が青みが掛かった美しい色で、
シロギスよりも大型になり、食味も良い事から、
多くの釣り人が、この脚立釣りを楽しんでいました。

が、東京湾では、開発に伴いアオギスは激減し、
今では、東京湾のアオギスは、
絶滅してしまいました。

写真でもお分かりの通り、
今の時代にあっては、先ず危険だと云うことになり、
なかなかこの様な「粋(すい)な釣り」は、
できないかもしれませんが、
それでも、こうした釣り文化を復活させようと、
活動されている方々もいらっしゃいます。

干潟の生物の多様性が広く認知される様になり、
海も次第に回復しつつある今、
改めて、この様な釣りが見直され、
また東京の至る場所で、
こんな風に釣り糸を垂れる、そんな時代が、
戻って来たらいいなあ・・・。
なんて、思うのです。

皆さんは、『脚立釣り』やってみたいですか?