鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2020/05/04 9:06:01|作ってみよう!!
何コレ!?釣り具『集寄』を作ってみよう!!

GWも残りわずかまで来ました。
普段のGWであれば、「もっと遊んでいた〜い!!」
って、思うのでしょうが、
今年は「早く仕事をさせてくれ〜!!」と、
叫んでいらっしゃる方が殆どでしょう。
こんなに長くて辛いGWは、
きっと誰も体験していないでしょう。

こんな時、何かに没頭できれば、
気も紛れるのでしょうが、なかなかその「何か」って、
直ぐには思いつきませんよね。

こう云う時、釣り人さんはと云うと、
好きな釣りの「仕掛け作り」に、没頭したりします。
フライフィッシングや、テンカラ釣りが好きな人は、
せっせと毛バリを巻いたり、

アユ釣りが好きな人なら、
友釣り用の、イカリ鉤を巻いたり、
鼻カン周りの仕掛けを作ったりと、
これから出会うであろうお魚さん達に思いを馳せて、
仕掛けのストックを準備しておくのです。


でも、釣りを余りされない人には、
毛バリもイカリも、難しい・・・。
そこで、誰でも割と簡単に作れて、
バリエーションもデコレーションなんかも、
楽しみながら作れちゃう、
「何コレ!?」って、思わず笑っちゃいそうな、
釣り具があります。それが、『集寄(しゅうき)』です。

集寄は、カワハギ釣りには欠かせないアイテム。
文字通り、この仕掛けでカワハギちゃんを、
寄せて、集めてしまう―。そんな道具です。

では、作り方を説明しましょう。
用意するものは、写真を見て揃えて下さいよ。

先ず、カラフルなビーズ玉。
100均や、手芸店で買えますね。
「よく光る色・形」それだけ基準にして、
好きなように選んで下さい。

それと、上下に穴が空いていて、
その中に糸が通せる様になっているオモリを数個。
余り重くなくていいですよ。

それから、中を通す糸や紐。これだけ。
只、カワハギの歯は割と鋭いので、
写真では、「仕掛け糸」と、云う、
ワイヤーでコーティングしてある糸を使っています。
が、なければフロロカーボンのハリス糸3号くらいの糸。

それと、「サルカン」と、呼ばれる、
接続の金具も用意します。

基本的には、この4種類だけでOKです。


では、作り方の解説です。
集寄の全長は、20aくらいと考えて下さい。

@先ず糸を30aくらいにカットします。

Aその先端にサルカンを1個結びます。
(結び方は引っ張って取れなきゃOK)

B続いて好きなビーズ玉を数個と、間に、
 オモリを1〜2個入れる。

C最後にもう片方の先端にサルカンを結べば完成!!

って、これだけの手順です。
が、これが色や光り方で、魚の集まり具合が違うんですよ。
それに、どの色がいいかも、釣り場や、お天気で、
毎回変わっちゃうから、ストックは多くあった方が、
アドバンテージが高いってわけ!!

このプログラム、東日本大震災の翌年、
福島県のアクアマリンふくしまで開催した、
「こども海の日」って、云うイベントで、
水族館に遊びに来てくれた、地元キッズ達に大好評!!

最後に、実際にカワハギの前で揺らして、
効果も確認しましたよ!!

結構、夢中になっちゃうので、
時間を忘れて作ってみてはいかがですか?

ところで、どうして集寄が効くのかは、
前にレッツスタディーで皆さんに考えてもらっている、
カワハギさんの口や習性と関係しているよ〜!!
作ってみたら、気が付くかも!?







2020/05/03 16:09:00|お魚紹介
世界一小さな対象魚(ターゲット) たなごころを知る
世界中を見渡しても、
日本ほど、多種多様な魚を釣る国はありません。

島国であり、豊かな水と、
多様な生物相があってこそですが、
それにしても、魚一種に対しても、
何通りもの釣り方や、仕掛けがあって、
これこそが日本が誇る、世界に類を見ない、
釣り大国である所以ではないでしょうか。

外国では、おおよそ大きな魚を釣る事―。
が、フィッシャーマンの誇りであり、
腕自慢の証しなのでしょうが、

季節を愛で、魚と戯れ、
道具に凝り、粋を味わう―。
こんな価値観こそ、日本の釣り文化の神髄です。

その中で、より小さい魚を釣る事を目的にしたのが、
現在、世界一小さな釣りの対象魚とされる、
「タナゴ釣り」では、ないでしょうか。

タナゴは、日本の田園風景が広がる所では、
昔は、あちこちで見られました。
短い竿と浮木には漆を塗り、薪絵まで施すと云った、
いわゆる「旦那衆」の、贅を尽くした遊びでありました。

時代が進むと大衆も楽しむ様になりましたが、
その釣りには風情が感じられ、
ゆっくりとした時間の流れも感じます。

対象が小さいですから、
当然、道具も、仕掛けも、小さくて繊細です。
小さな小さな針に、
玉虫(イラガの幼虫)の腸を、
針に巻き付ける様にして付けます。

浮木には、カヤの茎を短く切って色付けし、
それを幾つか道糸にくくって、その回転などで、
魚信(アタリ)を捉えて釣るのです。

自分がこのタナゴ釣りに興味を持ったのは、
釣りのバイブルにしていたあの漫画に出ていた、
とっても素敵な物語を読んだからでした。

そのタイトルは、「小さなビッグゲーム」
前記した通り、外国の人は、
大きな魚を釣るのが好きです。

この漫画の主人公は、ひとりの釣りの天才少年です。
ある時、一人の外国人が、「日本の天才釣りBOY」に、
会うために、はるばるカナダからやって来ます。
彼の名前はジャック。
背が高くて、胸板も肩幅も広いタフガイです。
でも、40代くらいのオジサンです。

噂を聴き付けたジャックは主人公に、

「早くBIGFISHを釣りに行こう」
と、しきりに誘うのですが、
主人公は、日本には「小さなビッグゲームがあるんだ」と、
逆にジャックを誘うのです。

ジャックは、「小さなビッグゲーム」が、
気になって仕方ありません。
一体、どんな大きい魚が釣れるのか!?
と、ワクワクして主人公の誘いを受けるのです。

主人公は、そのビッグゲームの場に、
ジャックと一緒に参戦しますが、
その釣りが、「タナゴ釣り」です。
勝手が分からないジャックは困惑し、
なかなか釣れないし、主人公が釣りあげるのは、
小さな小さな、何の変哲もない魚―。

ホワイ、ジャパニーズ、ピーポー!!

参加の大人も適わぬテクニックで、
数をどんどん伸ばしていきます。
そして、100匹を釣ると、主人公はこんな事を始めます。

大きな大きなジャックの手のひらの上に、
一尾づつ、その小さなタナゴを並べていきました。

そして100匹のタナゴが、
見事にジャックの手のひらの上に乗ったのです。

「ジャック、オラ、外国人のあんたに、
  これを教えてやりたかったんダニ」と、笑うのです。
そして、万丈一致で「たなごころ賞」は、
主人公とジャックが受ける事になり、ジャック大感激!!
日本の釣りの奥深さに触れ、小さなビッグゲームの、
本当の意味を察するのです。

素敵過ぎます。カッコ良すぎます。
この後、すっかり仲良くなった二人は、
今度はジャックが主人公を、
本当のビッグゲームに後で誘う事になるのです。

このビッグゲームこそ、
カナダの「サーモンダービー」です。

世界を繋いだ、日本の小さなビッグゲーム。
是非、このGWの期間に触れてみてはいかがですか?

そう。この主人公の名前は、「サンペイBOY」
もう。分かったでしょ(^u^)/

ちなみに、左の写真は「タイリクバラタナゴ」
外来種です。一方、左の写真が「タナゴ」固有種で、
手のひらのうえに乗せて、その小ささを愛でるのが、
「たなごころ」です。









2020/05/03 9:06:01|お魚紹介
カジカは鳴かないよ!!
五月に入ったと思ったら、いきなり真夏の様な暑さです。
こんな時にいちばん怖いのは、熱中症です。
まだ身体が暑さになれていませんので、
どうか皆さん、水分補給をしっかりやって、
脱水には充分過ぎるくらい気を付けて下さい。

緊急事態宣言も、どうやら延長の様子。
うんざりするのも当り前ではありますが、
暑さにも、コロナにも、どうか負けないで!!

気休めにもならないかもしれませんが、
気分だけでも、
皆さんを真夏の涼しい水辺にお連れしたくて、
こんなお魚を、今日は紹介させて下さい。

写真のお魚を、皆さんご存知でしょうか?
カジカです。日本固有の魚ですが、
実は近年、大幅に数が減少して居て、
絶滅の危惧も一部のエリアでは、叫ばれています。
清らかな流れでないと、なかなか棲息できない為、
多くの川で、見られなくなってしまったのです。

見た目は、ずんぐりしていて、
チョッとユーモラスな姿ですが、この魚の釣りは、
夏の川の風物詩としても知られています。

今はほとんど見られなくなってしまいましたが、
真夏の夜、カンテラの灯りを照らしながら、
灯りに驚いて動くカジカを、短い竿と仕掛けで、
引っかける様にして釣る光景が、
日本各地にありました。

普段は、石の下でひっそりと暮らしていますが、
肉食性で水生昆虫や、小魚も食べます。
食味も美味しいので、釣る人もたくさん居たのです。

そして、夏の川と言えば、
もう一つ「音」として、欠かせないのが、
「コロコロコロ・・・」と、美声で鳴く、
カジカガエルの鳴き声です。

せせらぎの音と共鳴して、
郷愁を感じさせる響きなのです。

さて、カジカの名前がどっちにも付いていますね。
実は、カジカガエルって、
保護色で、周りの石に溶け込んでしまうため、
見つけるのは、至難の技です。

時に、川底の方から音が聞こえて来る様な感じもあり、
川底には、同じく保護色の、このカジカが居る訳です。
なので昔は、このカジカが鳴いているって、
思われていた様です。

でも、カジカは鳴きませんよ。
どっちの名前が先に付いたのか、
自分には分からないのですが、
日本の夏の川の、希少なW主役なのです。

今年の夏、もし川でキャンプができるようになったら、
カジカガエルの声が、皆さんの心には、
どんな風に、響くでしょうか・・・。

このカジカが何処で捕れたかは、秘密にしますね!!







2020/05/02 9:06:01|釣り用語の解説
ノッコミって何?
釣り人さん同士の会話を聴いていると、
時々、「ん」と、思う時ってありませんか?
釣りには、色んな専門用語があって、
意味が分からないと、まるで外国語を聴いてるような、
そんな錯覚に陥る時がありますよね。

釣りをより多くの皆さんに理解して戴いて、
科学的な見地を加えていくには、
この分かりにくい「釣り用語」を、
誰でも分かる辞典風に、解説するのって、
大事だよなあ・・・。って、思いました。

そこで、その第一弾として、
この釣り用語『ノッコミ』に、ついて解説します。

この言葉の響きから、どんな事をイメージしますか?
何となく「勢い」を、感じませんでしょうか。
「ノッコミ」は「飲み込み」を、
言い換えたものでしょうが、こうする事で、

どんどん飲み込む様に釣れる―
って、イメージが湧いたら正解です。
魚が飲み込むが如くエサを食べる時って、
どんな時でしょうか?

そう。産卵を控えて、卵に栄養を蓄えたい時です。
この時季は、魚の警戒感も薄れ、
エサが目の前にあれば、本能的に食べてしまいます。
なので、より釣れる確率が高くなる訳で、
釣り人さんは、こぞって「ノッコミ」が、大好きです。
そして、このノッコミ時季の特徴は、
より大きなサイズが釣れるの時季でもあるのです。

魚種によって、この産卵期(ノッコミの時季)は、
異なりますが、おおよそ春先から初夏にかけてが、
多くのお魚の産卵期で、特に鯛の仲間は、
秋に深場で体力維持をしていた個体が、
春のノッコミ期に備えて、浅場に移動して来るのです。

こうした移動の事も含めて、「ノッコミ」と呼びます。
4月中旬から5月頃にかけては、
マダイのノッコミの最盛期で、沖は大船団です。

一方、湾口付近に居る事の多いクロダイは、
マダイより少し早い、3月下旬から4月いっぱいくらいが、
「ノッコミ」に、当たります。

写真は、2年前に清水で釣った、
ダンゴ釣りでの釣果です。
大きい魚で45センチありましたよ。

どうですか。この釣れる時季のノッコミと、
魚の食欲の関係、それに移動のメカニズム、
科学的にどのように説明すれば、
エビデンスになり得るでしょうかね。

お知恵を貸して下さいませ!!







2020/05/01 9:06:01|トピック
『やまめ床』とあまご
文豪、井伏鱒二は、こよなく釣りを愛した文人です。
そして、嬉しい事にこの山梨に何度も足を運び、
釣りを楽しんでいた事で知られています。

彼が山梨に足繁く通ったのには、幾つも理由があった様です。
大きかったのは俳人として名高い、
飯田蛇笏と、彼の子息である龍太。
そして、甲府に疎開していた太宰治や芥川龍之介など、
錚々たる面々で、釣りを通じて親交があったそうです。

井伏の随筆『川釣り』には、
山梨の川の名前がたくさん出て来ます。
その中の一つに、『信玄の隠し湯』として有名な、
温泉街を流れる川に何度も通い、その町で、
やまめ釣りの名人と呼ばれる理髪店の店主と出会います。

そして、井伏はその理髪店に「やまめ床」と名付け、
店主との交流を深めたのだそうです。

ところで、この床屋さんがある町を流れている川は、
富士川の支流です。富士川は、日本三大急流の一つですが、
静岡県の富士宮市・富士市を抜け、駿河湾に注ぐ川です。

富士川でおおよそ釣れるのは、
おそらく、「やまめ」ではなくて、
「あまご」だっただろうと想像できます。

では、どうして「あまご床」では、
なかったんでしょうか?

山梨では、秩父山系を抜けて、
東京湾・相模湾に注ぐ川では、
おおよそ「やまめ」が棲息し、釣れています。

そして、境界エリアなので、共存しています。
見た目では、同じ様なパーマークのある、
そっくりさんの魚ですから、
どちらも「やまめ」で、一貫して呼ばれていました。

あまごは、パーマークの周りに鮮やかな朱点が、
散りばめられているのが特徴です。
が、パッと見た目には、そう変わりません。

今では、しっかり「やまめ」と「あまご」は、
分類されて放流もされていますが、
文化的な視点で捉えるならば、
もちろん異論は多くあるでしょうが、
個人的には、どちらでもいいなあって、感じて居ます。

それよりも、こんなに高名な文人が、
山梨と山梨の川を、こよなく愛してくれて、
多くの川で、無心に釣り糸を垂れていたって云う、
事実が嬉しくてたまりません。

きっと、写真で見る一見怖そうなお顔も、
釣っている時は、満面の笑顔だったのかなって、
川のきらめきの向こうに、思いを馳せるのも素敵です。

この大型連休、興味を持って下さる方がいらっしゃったら、
井伏の『川釣り』を、是非読んでみて下さい。

山梨の方なら、知ってるあの川・この川が、
たくさん出て来ます。

釣ってるお魚も、釣り方も色々で面白いですよ。