山の緑が日に日に濃くなって来ましたね。 本当は、昨日で終わるはずだった、 緊急事態宣言ですが、 今月いっぱいにまでに延長になってしまいました。
また自粛かと考えると辛くなりますが、 自然の営みは、力強く続いています。 是非、窓を開けて、山の生命力を感じると、 きっと勇気が湧いてくると思います。
ところで、上の写真ですが、 左の魚は、サツキマス。 右の魚は、サクラマス。って、言います。 どちらも、今頃の季節にピッタリの名前ですよね。
そうそう。サクラマスは、富山県の名物の駅弁、 『ますのすし』に、なるお魚ですよ。
実はこの両者、渓流釣りで有名な、 あるお魚の銀化(ギンケ)した個体なんだけど、 知っていますか?
サツキマスは、アマゴの銀化。 サクラマスは、ヤマメの銀化です。
じゃあ、そもそも「銀化」って、どういう事でしょう。 なぜ、同じ魚なのに、銀化する個体と、 しない個体がいるってどうしてでしょう?
今日は、この銀化について解説しますね。
さて、ヤマメもアマゴも、 そもそも、どんなお魚の仲間かって云うと、 サケの仲間なんです。
サケって、皆さんも知っている通り、 川で生まれて、海に出て、 また、ふる里の同じ川に戻ってきますよね。
これを、難しい言葉で、 「母川回帰(ぼせんかいき)」って、言います。 だから当然、仲間のヤマメもアマゴも、 同じ習性を持ってるよって事なんです。
では、サケの肌ってどんなかって云うと、 ちっちゃい鱗がビッシリ貼り付いて、 銀ピカなんだよね。川に戻って来るまでは・・・
この銀ピカが「銀化」の、完成形です。 要するに銀化は、サケになるって事と同じです。
じゃあ、もともとヤマメやアマゴは、 何処に棲んでいるかって云うと、 海の見える河口からは、遠く離れた渓流にいるよね。
渓流エリアにいるヤマメも、アマゴも、 斑紋型のパーマークが特徴で、 大きくても「尺」。30センチくらいですよね。
でも、サケはって云うと、 70センチとか、時には1メートルなんて、 大きいのもいますよね。
サクラマスも、サツキマスも、 大きな個体では、サケと同じくらいになります。
大きさでは圧倒的に、銀化した方が勝ちなんだけど、 実はね、銀化した子は、縄張り争いに負けちゃって、 渓流から離れて来た個体なんだって!!
遠くまで逃げて来て、 もうすぐ海になるって頃に、 ヤマメはサクラマスに、 アマゴはサツキマスになるために、銀化します。 この様な個体を「海降型」と云い、 渓流に留まる個体を「陸封型」と云います。 ですが、人為的な建造物等の構造上の問題から、 海への道を遮断されてしまった場合は、 そのエリアから、上流と下流で、 陸封型と海降型で分かれる事になります。
そのままの体だと海に行けないから、 暫く川の水と海の水が交りあう、 汽水域で過ごすうちに、 体がピカピカになって来ます。
これが、銀化―。 スモルツとも呼ばれています。
そして、サケと一緒に海に出て旅をして、 同じ川に帰って来ます。 そして、卵を産み孵った仔魚たちは、 ヤマメ・アマゴになるために、 強い個体は、川を上って行きます。 ねっ。不思議ですよね。
これは遠い遠い昔から、 渓魚たちが、子孫を残すために引き継いで来た、 不思議な不思議な本能なんです。
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