鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2022/02/23 9:06:01|トピック
今日は富士山の日です!!

おはようございます。

今日2月23日は、
『天皇誕生日』の祝日です。

と、同時に、語呂合わせで、
こちらも日本の象徴である、
『富士山の日』富士山 でも、あります。

2(ふ)2(じ)3(さん) ですよスマイル
山梨と静岡の両県の皆さんは、
既にご存じの事と思います。

が、他県からご覧戴いている皆さんは、
ご存じでしたでしょうか?

やっぱり、雪を被った雄大な富士山富士山こそ、
日本人の心に刻まれているお姿でしょうが、
四季折々、富士山は違う表情を見せてくれる山―

そんな富士山を、毎日拝める我々は、
なんて贅沢なんでしょうラブ

ところで、富士山と並んで絵になるのは、
やっぱり富士五湖の風景ではないでしょうかびっくり

そして富士五湖は、
貴重な山上湖の釣り場としても、
全ての湖に、魅力と特徴がありますよね。

では、ざっと紹介しましょう。

河口湖は、やっぱりブラックバス釣りが有名です。
バスプロを養成する専門学校もあります。

西湖は、ヒメマスの好釣り場であると同時に、
クニマスが生き残っていた湖として、
脚光を浴びました。

本栖湖は、五湖の中で最も深い湖で、
神秘性がありますよね。
ヒメマス釣りがメインですが、
フライマンが憧れる、幻のブラウントラウトがいます。

最も小さい精進湖は、
なんと日本の山上湖でのヘラブナ釣り発祥の地―
湖面にボートが並ぶ光景は圧巻です。

そして、最も富士山に近い標高である山中湖は
避暑地として有名である一方、
冬の寒さも一番で、ワカサギ釣りが最も盛んです。

で、今日のメインの話題にしたいのが、
この山中湖でのワカサギ釣りです。

今は、色んなタイプの、
ドーム船での釣りが主流ですが、
かつては『氷上穴釣り』の、
メッカ
として有名でした。

えーっびっくり

と、思われる方も多いでしょうが、
以前の山中湖は、冬は全面結氷は当たり前で、
ワカサギは穴釣りで釣る魚だったのです。

残念ながら、
自分がワカサギ釣りを覚えた頃には、
全面結氷する事は、
ほとんどなくなってしまいました。

釣りが大好きな自分ですが、
ワカサギもヒメマスも、
この釣りを覚えたのは遅くて、
社会人になってからです。

が、凍った山中湖ピカピカピカピカは、
子どもの頃、何度も見ていました。

穴釣りしている釣り人さんも、
いっぱい見た記憶は確かにあります。

現在30代くらいの方か、
それ以降に生まれた方には、
地元の方でも、
穴釣りは想像できないかもしれません。

が、そんな時代を思い起こさせる、
記事写真が、
一昨日の地元紙に載ってましたでしょびっくり

凍った湖面に、
防寒のためのバンガロー(小屋)が、
所狭しと並んでいますね。

この写真が、昭和49年頃って書いていますから、
自分が10歳くらいの時です。

この頃の自分は、
既に海釣りに目覚めていましたラブ

山中湖を横目に見ながら、篭坂峠を越えて、
父ちゃん、祖父ちゃん、兄ちゃんと一緒に、
沼津くらいまで海釣りに行ってたんです。

だから、何度もこう言う光景は見ましたが、
ワカサギ釣りには、
当時は縁がなかったんですねガッカリ

気候変動により、おそらく、
山中湖が全面結氷する事はないでしょう。

ですが、山中湖でのワカサギ釣りは、
時代と共に形を変えながら続いていく
でしょうグッド

でも、凍っちゃうと、
カバは泳げませんねウィンク






 







2022/02/22 9:06:01|ニッポンの釣り
山梨では「渓流竿」が本当によく売れる!!
おはようございます。

一昨日の夜の風―
そして、昨日の風―
強くて、冷たくって、雪国では猛吹雪よろよろ
皆さんは、大丈夫でしたでしょうかびっくり


ですが、
今週末にはいよいよ春の暖かさ、
感じるみたいですよ〜晴れ
ああ、待ち遠しいラブ

待ち遠しいと云えば、
渓流解禁でございますが、
今日2月22日は、猫の日ですねこ

これから3月の解禁まで、
ねこの手も借りたい忙しさになると思うのが、
県内の釣具量販店さんではないでしょうか・・・

でも、自分が勤務していた時代と違って、
忙しいのはネットショップの方かもしれません。

只、この解禁前の、
渓流竿の爆販期間を、経験しているワタクシは、
あの時代を忘れる事ができません。

今日も昔話になってしまうのですが、
自分が釣り業界に飛び込んだ頃も、
静岡で何年か修行して地元に戻って来た際も、

あの、強烈な記憶は今も鮮やかなのです。
とにかく、渓流竿が売れに売れまくり、
レジに長い列ができるのです。

解禁が近付くほど
更に、解禁した後も暫く続く爆販期間
そんな話しを、今日はしてみたいと思います。

こんなに渓流竿が売れる場所は、
やはり、山梨県だからこそ―
なんだと思います。

もう、ソワソワが止まらない方、
今年、初めて渓流釣りにもチャレンジしたい―
そう思っていらっしゃる方にも、
知って欲しい。聴いて欲しい。

そして、ちょっと気をつけて欲しい、
渓流竿購入時の注意点や、
釣行前の注意点など、
お話しできればと思います。

量販店の最大の強みは、
やはり一般店に比べ、
竿の在庫の総量が圧倒的に多い事です。

取り扱いメーカー数も、
竿のアイテム数も多いので、
お客様に多くの選択肢を提供できる事です。

一方、ウィークポイントも当然あります
それは、
様々な事情で取り扱えないメーカーもあり、
100%お客様のご要望にお応えできない事


それと、小回りを利かせられない不自由さです。

先に、「ウラッポ修理」の投稿でも触れた通り、
その場でのパーツ売りができない事や、
修理などに時間を要す事などが挙げられます。

特に渓流竿に特にファンが多い、
がまかつ社(以下G社)さんの商品などは、
先ず入らない入れられない
と、思って下さい。

どんなにお得意様であったとしても、
G社さんの竿だけは、量販店での注文や、
購入は控えてあげて下さい。
ルールとして、無理なのです。

これは、量販店が代理店契約を、
なかなか結べないという事情があるからです。

ハリや仕掛けと云った小物以外の、

G社さんの釣具は代理店さんでしか扱えない

そんなルールをG社さんが設けているので、
店舗が大きければ大きいほど、難しいのです。

ですから、G社さんの竿がどうしても欲しい方は、
G社さんのネットストアで購入するか、
代理店さんでご購入下さい。

さて、自分が居た頃、
どれくらいの数の渓流竿が売れていたのか

2月のみ取り上げて、大雑把に申上げます。
が、これはあくまで自分が勤務していた頃―
の、数値なので、現状とは大分違うと思います。
それを含んでお聴き下さい。

2月はご存じの通り、
最長でも29日までしかない訳で、
通常は28日間ですよね。

この間に、200本は下りませんでした。
渓流竿のみですよ。

一日10本で280本ですから、
ほぼ、それと同ペースで売れて行きます。

さすがに3万円以上もする高額竿は、
そんなには売れませんが、
それでも多い時で、高額竿も1日3本―
なんて日も、ある訳です。

ですが、
高額竿はメーカーの製造も、
予注(予約注文)分+アルファくらいなので、

話題の竿が、どうしても欲しい

そう思われた方は、
商品の情報がリリースとなったタイミングで、
是非ご注文下さい

そして、わくわくしながら入荷をお待ち下さい。

特に5万円以上にもなる竿は、
その様にご注文戴ければ、
店舗の予注分として注文できます。

それでも、せいぜい1〜2本しか注文できません。
なので、良く良くご検討戴いてから、
注文して戴ける様にお願いします。

また、
量販店でも、メーカーのアンテナショップとして、
展開されているお店の場合、

S社の竿は入らない
D社の竿は入れられない

みたいな事もありますので、ご注意下さい。

良く売れる価格帯は、
やはり1万円前後の竿で、しかも硬めの竿です。

長さは、5.4〜6.3bの範囲内ですので、
在庫があったら、直ぐご決断下さい。

もうちょっと待てば安くなる照れ

それは、渓流竿の場合はありません自信まんまん

一度スルーしてしまうと、
ご注文を戴いても、夏以降とか、
禁漁間近とかまで入荷しない事もありますので、
プライスダウンは期待しないで下さいネ。

お次は、竿の弾力や硬さを確認したい時に、
是非ともご注意戴きたい事を書きます。

竿を伸ばしてみたい場合
可能な限り、スタッフにお声がけ下さい

伸ばし方一つで、新品ほど固着し易く、
縮められなくなってしまう場合があるからです。

「合いマーク」が、付いている竿なら尚更、
勝手に調子をみる行為はしないで下さい。

まあ、おおよその場合、
こうした竿は、
鍵付きのショーケースに入ってますから、
お声がけはマストと思って下さい。

「合いマーク」とは、
各パーツの口あたりに、
矢印などが書かれています。

この矢印が、
同一線上になるように伸ばす事が、
竿のポテンシャルを、
最大に引き出す事になっています。

更に慎んで戴きたいのは、

穂先を天井に押し当てて硬さを確かめる行為―

です。

これは、穂持ちに対して過負荷になりすぎて、

穂持ちが折れる

高い竿ほど簡単に折れる

なので、必ずお声がけしてあげて下さいネ。

そして、もし仮に、
折れてしまったら、何卒正直に申し出て下さい

決して、買えだなんて云いませんから、
折れちゃった場合は、不可抗力です。
隠さないで下さい。お願いします。

山梨での渓流竿の売れっぷりは、
長く居た静岡県でも、ありえない光景です。

静岡にもたくさん良い川はありますし、
人口だって山梨よりも多いのに、
あんなに爆発的には売れません。

じゃあ海の竿は売れるでしょびっくり

と、思われる方もいらっしゃるでしょうが、
月間100本以上だなんてあり得ない数です。

正直、天文学的な売れ様だと、
評価されます。
これは、お客様のお陰なのです。

それくらい特殊なエリアであると同時に、
それだけ、

渓流釣りの奥深さをご存じだからこそ

だからだと確信しています。

どうせなら、
デキるお客様グッドとして、お付き合い戴ければ、
お店のスタッフさんとしては、
嬉しく、有り難い限りでしょうラブ

何卒、ご協力の程、
宜しくお願い致します。





 







2022/02/21 9:06:01|作ってみよう!!
これからはキジは買わずに飼ってみませんか!?
おはようございます。

昨夜、ついに北京オリンピックが終わりました。
熱戦が多く、感動もたくさんありました。
日本が獲得したメダルの総数も過去最高です。

が、一方では、様々な問題も取り沙汰されました。
ジャンプ・スケートボードなどで起った、
不可解で不明瞭なジャッジの問題―

そして、
なんと云っても、未来ある選手を晒し者にしてしまった、
悲しいドーピング疑惑の問題は、
大きな禍根を残してしまったと思われます。

それでは今日の投稿に移りますね。
やはり、3月が近付いて来ると、
渓流釣りに行きたくなって来ます。

が、今年はこのオミクロン株の感染拡大で、
年明けからの仕事が、ことごとく中止になりました。

なので、とても釣りに行ける心のゆとりも、
経済的なゆとりも全く無くって、
当分、釣りには行けそうにありません。

ところで皆さんは、
『ミミズコンポスト』って、ご存じですか?

『ミミズコンポスト』とは
生ゴミなどの有機物を、
ミミズと微生物の力を借りて分解して、
堆肥に変える処理方法と、
それによってできた堆肥のことです。

皆さんが渓流釣りのエサにするミミズは、
ほぼシマミミズです。

で、皆さんは、
おおよそ釣具屋さんで、キジを買って、
それで釣りをされていると思います。

でも、どうでしょう。
丸一日、釣りをしていても、
買ったキジを、使い切れませんよね。

翌日に直ぐまた釣りに行くならともかく、
おおよそ半分くらいは、

川で処分―

してしまうのではないでしょうか。
また、キジが入っていた箱やパックは、
ゴミとして捨てていらっしゃるかと思います。

ですが、残ったキジを活用して、
ミミズコンポストを作ってしまえば、
勝手にミミズは増えてくれますし、
エサ代も必要なくなります。

釣りで使う分だけ掘って行って、
残ったら、またコンポストに戻す―

また、できあがった堆肥を使って、
家庭菜園などを作れば、

自ら作った作物を食べる―

その作物の不要な部分をミミズたちが食べて、

また堆肥になる―

堆肥が野菜を育てる・・・

と、こんな持続可能な、
循環型の生活を送れるようになるでしょう。

ミミズコンポストは、
100均でも買える材料でDIYも可能の様ですチョキ

以下に、そんな動画が見られるサイトへ、
リンクを貼りました。
(以下からアクセスしてみて下さい)
初心者向けみみずコンポーストの始め方 - YouTube

釣って帰ったお魚を美味しく戴いた後は、
骨も内臓も、ミミズたちに食べてもらって、

綺麗な堆肥になって、
多様な生きもの達も育んで欲しいよね。

これからは、キジは買わずに、
お家で飼ってみませんかびっくり

きっと栄養満点の、
我が家の土が生まれる事でしょう!!







2022/02/20 9:06:01|その他
今日は歌舞伎の日だそうでこんな話しにしました
おはようございます。

早いもので、2月も残り僅か・・・。
2月は逃げる―
とは、良く云ったものです。

そして今日、
北京オリンピックも幕を閉じます。

ところで2月20日って云うのは、
『歌舞伎の日』なんだそうです。

決して嫌いな訳ではありませんが、
普段は余り触れる事のない芸能なので、
こんな記念日があった事も知りませんでした。
不勉強で、申し訳ありません。

毎日ブログを更新するようになって、
ネタを考える時に調べ物をしたりする事も、
凄く勉強になりますね。
これも、ひとえに皆様のお陰です。

歌舞伎の日だと分かったところで、
歌舞伎に「釣り」が出て来る演目ってないのかな―

と、何気に調べて見ました。
そしたら、ちゃんとありました幸せ

その名も「釣女(つりおんな)」って、云うんです。
あらすじを調べて見たら、これが面白くって、
コントみたいなんですスマイル

それもそのはず、
元ネタは狂言だそうですよ。

なので、主人公は「太郎冠者(たろうかじゃ)」
そして、そして大名さん。

でも、まあ戦国大名とか、
そんなたいそうな身分ではなく、
まあ村長さんくらいの身分なんだそう。

それではあらすじです。

大名さんは登場すると、
セリフで、

この年まで「むさい」です

と、云います。

このむさいというのは、
「無妻」と書きます。
要するにまだ独身ということです。

なのでこれから、
えびすさまに願掛けに行くことにします。

ここで、太郎冠者が大名さんに、

「わたくしも無妻なので、
 「きびす」さまに願掛けをしよう」と言います。

きびすさまなんて聴いたことがない大名さんに、
太郎冠者は、口からでまかせで言い放ちます。

絵に描いたものは「えびす」で、
木に描いたものは「きびす」と、言い張ります。

​​でまかせを、すっかり信じて、
いたく感心した大名は、
太郎冠者は都の事情も詳しいと信じ、
観光ガイドをさせる訳です。

太郎冠者、実は都の事など何も知りません。

が、堂々と知ったかぶりをして、
テキトーな案内をします。

西ノ宮神社に着きます。
えびすさまに、お願いをします。

えびすさまって、何を持っていますか?

そうです。

釣り竿と鯛を持っていらっしゃる―

要は、大名さんにとっては、縁結びの神様ですよね。
そして、この「釣り竿」がこの後、
大事な小道具として活躍します。

そこで二人は、神社の中で「通夜」をすることになります。

この通夜というのは、神社仏閣で夜通し過ごす事―

だそうで、
葬式の前の「お通夜」の語源となっていますが、
早い話、

神社で野宿をしよう

と、云う事になりました。

大名は先に寝てしまい、
太郎冠者は寝ずの番をさせられるのです。

でも、太郎冠者も眠たいので、
突然、騒いでは大名さんを起こします。

とうとう太郎冠者は、めんどくさくなった大名さんに、
「寝ていい」と言わせます。

大名さんに夢のお告げがありました。
なんと、
神社の西の門の階段に妻がいるぞとのお告げ―

大名さんはよろこんで門に向かいます。

すると、そこに釣竿が落ちています。
これで妻を釣れ、ということらしいです。

この展開に太郎冠者は、

「二本棒にならないように、一本棒をくれたのだ」

と、言います。
これは、妻が不倫をしないように、エロ目棒を、
えびすさまがくれたんだ―
って云う、下ネタらしいです照れ

早速その釣り竿で、
大名は釣りをしました。

見事に身分の高そうな女性を釣り上げます。
なんと、お被りを取ると、絶世の美女なのですハート

その場で祝言です。
太郎冠者が持っていた酒で三々九度。
いやあ、めでたいめでたいびっくり

そのお祝いで、太郎冠者が舞います。

歌舞伎では、この舞いが見所だそうですよ。

ならば自分もと、
太郎冠者も真似して釣りをしました。

やっぱり、女性が釣れました。
即行でプロポーズ。そして、お被りを外したら・・・

すっごい醜女があらわれます。

ギャーッムンク

でももう結婚してしまいました。
女性はすっかりラブラブモードですラブ

幸せいっぱいで引っ込む大名カップル、
一緒に逃げようとして、引き戻される太郎冠者。
バタバタしながら幕―

と、まあ、コレ、コントですよね。
歌舞伎って、奥が深いんですね〜嬉しい

奇しくも、醜女を奥さんにしてしまった太郎冠者は、

「なんて日だ!!」

と、思うでしょうね。
そして、絶対のコレも云いますョ

「チクショー!!」スマイル

でも、直ぐに慣れて、
きっと幸せになるんだと思います(笑)

ちゃんちゃん。
めでたし、めでたし・・・

自分も今年は、
恵比寿様の釣り竿で、釣女ならぬ釣仕事、
釣り上げたいなあスマイル

お後がよろしいようで・・・







2022/02/19 9:06:01|その他
凍てつく海でのシラスウナギ漁を知って・・・
おはようございます。

いやあ、昨夜のカーリング女子の、
準決勝にはしびれましたねラブ

ロコソラーレ、決勝進出おめでとう!!

では早速、昨日の投稿の続きから始めます。

養鰻業を支えているのは、
ウナギの稚魚を採捕する、「漁」である

と、云う事をお伝えしました。

先日、大井川港でのイシモチ釣りを紹介しましたが、
当然この大井川にも、
ウナギの稚魚たちはやって来ます。

自分が居た榛原郡のお店で初めて迎えた冬でした。

可能な限り細かい目の手網がないか

とか、

とにかく明るいヘッドライトはないか

とか、

余り冬には聞かれない商品の問い合わせを、
たくさん戴いたのです。

当時自分は、網関係の商品や、
キャンプ用品の発注担当でしたから、
他のスタッフ経由でも、
たくさん問い合わせを戴いたんです。

で、店長と相談し、
何に使うのかリサーチする事になったのです。

先ずは聞き取りからです。
お問い合わせを戴いたお客様から、

何に使うのか

ストレートに聞いてみました。
すると、

「おお、ちょっとな・・・」

とか、

「いいもん、捕る・・・」

など、なかなか明確なお答えを戴けません。

リサーチを重ねる中で、

シラスウナギを捕るらしい・・・

そんな事を、釣り専門の常連さんから伺いました。

そしてある日のテレビのローカルニュースで、

シラスウナギ漁が解禁になりました―

と、お店の近くの海岸が映ったんです。

こ、これだびっくり

たくさんの人が、ズラッと海岸に並んで
波打ち際から、腰の辺りまで、
凍てつく寒さの中、網で掬って、
頭のヘッドライトで網の中を凝視しています。

そのヘッドライトは、大きくて凄く明るく、
海面までも、煌々と照らしていました。

そして、
透き通る様な数aほどのシラスウナギが、
網の中でニョロニョロ動く映像も出ました。

実は、自分が居たお店のあったエリアは、
榛原郡の中で、最も養鰻業が盛んな場所で、
お店の近くにも、
美味しい蒲焼き屋さんがたくさんあります。

うな丼が1パイ、500円なんてお店もあって、
給料が出ると、食べに行ってたりもしました。

ですが、

稚魚をどうやって確保しているか

と、云う事は、このニュースを見て、
初めて知ったのです。

そして、明確なお答えを戴けなかった理由も、
なんとなく見えて来たのです。

シラスウナギを採捕するためには、
「鑑札」が必要で、採捕中は、
必ず腕章を付けていないといけません。

その鑑札をもらうには、
割と厳しい審査があって、
容易には取得できないそうです。

が、このシラスウナギの取引価格が、
度肝を抜くくらい高額なのです。

1キロ単位だと100万円以上
とすると、一尾だけでも数千円から数万円・・・

どんなに寒くても、
そんなお金が入って来るのであれば、
分かりますでしょ?

・・・・そういう事です。

冬の海に立ち込んでの漁は、
本当にしんどいと思います。

が、正しいルールの元に厳格に採捕されなければ、
資源はやがて枯渇してしまうでしょう。

鑑札を持って、
地域の産業に尽くす捕り手さんもいらっしゃれば、
必ずしもそうでない人もいらっしゃる。

たくさん捕れればいいですが、
必ずしも上手くいかない・・・

それを知って以降、
店では、こんな対応をする事にしました。

通常で頼める範囲で、目の細かい網を数本注文し、
ヘッドライトではないキャンプ用の明るい投光器を、
単体で注文し、通常商品として在庫だけしました。

見る人が見たら分かると云う事で、
ポップなどの販促ツールは付けない事にしました。

網はもっと細かい目を求められてはいましたが・・・

ライトの注文は、在庫品以外は、
キャンプで使われる方のみに販売しました。

黙って在庫品を買っていかれる方には、
販売しない訳にもいきませんので・・・

量販店としては、
要望があれば注文するのが常でしょうが、

大切な水産資源を守る事も、
並列で実施していかなければなりません。

ウナギの養殖は、
確実に今は、正しい決断をする「岐路」に、
立たされています。