鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2022/03/08 9:06:01|トピック
消えゆく藻場・アマモ場
おはようございます。

3月5日の夜
海辺の環境教育フォーラムで主催された、
第5回 『海辺ゼミ』に参加しました。

テーマについては、
3月5日の投稿で紹介させて戴きました通り、

日本国際湿地保全連合(WIJ)の専門家に、
環境省が進めている

重要生態系監視地域モニタリング推進事業(通称:モニ1000)
の沿岸域調査について、お話を聴きました。

この通称モニ1000は、2003年から開始され、
以降、

100年間、モニタリングをする

そして、
全国1000ヶ所のモニタリングサイトを設置して、
継続して調査していくのだそうです。

100年間のモニタリングって、凄いですよね。
その100年で、沿岸の環境は、
どの様に変化していくのでしょう。

できれば100年後も、
変わらぬ景色と環境を、保って欲しいですよね。

そのモニタリングサイトの中から、
今回は、沿岸部の調査結果をお聴きした―
と、云う事になります。

自分は、「干潟」の調査結果に、
大きな興味がありました。

が、残念ながら、
今回は、「藻場」と、「アマモ場」が、
メインとなりました。
でも、非常に興味深いお話しが聴けました。

衝撃的だったのは、
各地のサイトで大きく衰退していた生態系が、
なんと、この二つの生態系です。

この二つの生態系は、

海のゆりかご

とも称され、
海の生きもの達を育む大事な大事な、
ハビタットなのです。

サイトは、ほぼ太平洋沿岸に集中していました。
と、云うのも、
日本海側と大きく環境が異なってしまうため、
新たに日本海側の調査モデルを構築しないと
できないのだそうです。

そのモニタリングサイトの中には、
自分が足繁く兄と釣りに通う、
「伊豆下田」の、藻場も含まれていました。

現地で良く見かける海藻類は、
カジメや、アラメと云った、コンブ類の海藻です。

自分ら兄弟が通う、
わんこが走る堤防でも、これらは見られます。

が、現状、これらの海藻類は、
茎の一部が残っているだけの磯焼け状態―
に、なってしまっているそうです。

ショック・・・ムンク
この原因は、主に海藻が主食の魚。

と云う事は、ほぼ間違いなく、

アイゴによる食害

です。
メジナ狙いで行っていますが、
ここ数年は、本当にアイゴばっかです。
型も割と良いので、面白くはあるのですが、

この先も、やっぱりアイゴばっかかぁ・・・

メジナは、コッパなら釣れるのですが、
エサがないので、アイゴの独壇場みたいです。

コロナ禍になって、
伊豆には昨年、西伊豆に一度行ったのみですから、
次回、下田に釣行した際は、
海藻の様子もチェックしてみようと思いました。

理由は様々でしょう。
安易に、

気候変動による温暖化

って、決めつけない方が良いでしょう。

お話しの中では他にも、
南は石垣島、九州は鹿児島県、
東北は宮城県志津川など、
多くのサイトで、アマモも海藻も、
衰退が顕著だとの報告がありました。

ゆりかごを失いつつある沿岸域、
豊かな海は、これからも在り続けられるのか・・・

これは一にも二にも、
我々人間の生活次第なんだと思いました。

そして、
沿岸域を使わせて戴いて居る釣り人こそ、
魚釣りがサスティナブルであるために、

何をするのか

どうしたら良いのか―

真剣に、真剣に考えないといけませんねグー


 







2022/03/07 9:06:01|トピック
ロシア産だけじゃなかった・・・
おはようございます。

昨日の投稿で、

ウクライナの国旗を胸に抱く魚

として、ホウボウを紹介し、
この戦争について考えるきっかけにと、
呼びかけさせて戴きました。

が、意固地になった暴君は、
支離滅裂の主張を繰り返し、
原発は占拠するわ、

少しでも反戦を唱える者がいたら、
逮捕できるように、
法律まで変えてしまう。

法律というのは、
権力者を縛るためにあるもの
ですが、
それさえ意に介さずやりたい放題。

本当に、もうこの暴君を止めるには、
身内から離反者が出て、
暴挙をなんとか食い止めて欲しい・・・
もうそれしか術がないかもしれません。

ところで、
軍事侵攻が始まった直後の投稿で、
ロシア産の水産品の輸入禁止や、
価格高騰に備えよ―


そんな話しをしました。

日本が輸入を止めるその前に、
既にその状況が顕著になって来た様です。

が、止まってしまった水産品は、
ロシアだけではなかった様です。

今、最も影響が出ているのは、
北欧、ノルウェー産の水産品ですガッカリ

しかも、回転寿司で人気ナンバー1の、
ノルウェーサーモンが、
既に入って来ない状況の様です目を見張る

原因は、
ロシア上空は現在、飛行禁止措置がとられていて、
ロシア上空を飛んで空輸される水産物が、
入れられない。飛んで来られない・・・
こうした状況が出て来ました。

ノルウェーは、ロシア産の海産物以上に、
我が国の食卓を飾っていますレストラン

皆さんが、
定食屋さんとか、高速道路のSAとか、
そんな場所で食べる、

『サバの味噌煮』や、

『サバの塩焼き』や、

『サバの缶詰』も

サバの多くが、ノルウェー産です。

更に、『赤魚』で、商品化されている
味噌漬け、西京漬け、粕漬けなどは、
アラスカメヌケと云う魚で、
多くがノルウェー産です。

また、カラスガレイアサバガレイと云った魚も、
ノルウェーの底引きトロール船などで、
獲られたものが、日本に入って来ます。

アジの干物などもあります。

ですから、北欧圏や、東欧圏、
また地中海沿岸の海産物も、
入って来にくい状況になるでしょう。

地中海沿岸では、
アナゴとか、マダコとか多いんです。

なので、今こそ国産の海産物を、
しっかり食べて欲しい。

これは、世界のためウクライナのため、
そう信じて、国産海産物を食べましょう。

この際、釣りを覚えて、
美味しいお魚は自分で釣る
なんてのはどうですかスマイル

値段は高くなるでしょうが、
「命」の重さ、尊さには敵いませんから・・・







2022/03/06 9:06:01|お魚紹介
ウクライナに敬意を込めて・・・(国旗を胸に抱く魚)
おはようございます。

世界各国で、
ウクライナ国旗の色を身につけたり、
シンボルタワーにイルミネーションをして、
敬意と連帯の意志を示しています。

ところで皆さんは、
ウクライナ国旗の色の意味、
ご存じでしょうか。

上がブルー
そして、
下は、イエローですよね。

上の青は、「空」を現わして居り、
下が黄色は、
ウクライナが生産国NO1である、
「小麦」を、現わしています。

抜けるような青い空の下で、
黄金色に輝く、広大な麦畑こそ、
ウクライナの象徴だそうです。

冬の厳しさを超えて麦は育ち、
春の陽光晴れを受けて、緑に満たされ、
そして、麦秋を迎えると黄金色に輝くんですね。

そんな美しい大地に今、
戦車が連なり、空からミサイルが降ってくる・・・
考えると、胸が締めつけられるようです泣く

もう既に、ロシアの戦争犯罪は明らかです。
一刻も早く、法の裁きを受けさせねばなりません。

下手をすれば、降伏を迫る手段として、
更に市民に容赦なく砲弾を浴びせるでしょう。
そうなる前にどうか・・・

さてそこで、
ウクライナの旗の色が、
であることが分かって、

同じ色の魚を紹介する事で、
この問題を身近に考えて欲しい―
って、思ったんです。

そこで、
「空(ソラ)」と、

「麦(ムギ)」

が、名前に入っている魚っていないかなあ・・・。

そう思って、持っている魚の図鑑を開きました。

すると、「竹麦魚」
と、漢字で表記される魚を、
見つけたんです。

この竹麦魚がどんな魚なのかと云うと、
上の右の写真の魚でした。

ご存じですか?
この魚は、ホウボウです。

ホウボウは、ヒラメ釣りや、
カワハギ釣りなどでも、
お馴染みのゲストなのですが、
余りメインで狙う魚ではありません。

ですが身は白身で美味しく、
とても上品な味わいの高級魚です。

ホウボウの名前の由来は、
鰾(うきぶくろ)を収縮させて、
グーグーと、割と大きな音を出すことから、
この名前が付いた―
と、されています。

また、アゴの下に鰭が進化したと思われる、
味蕾(みらい)と云う器官を持ち、
この味蕾で、海底を歩く様に泳ぐんです。

実は、この味蕾って、
エサを探すセンサーでもあり、
味を認識できる「舌」の役目もあるそうです。

でもでも、
写真を見て下さい!!
この丸い大きな胸びれの「色」ですよ嬉しい

黄色のコントラストが実に鮮やかでしょびっくり

ウクライナやぁラブ

ウクライナの国旗そのものだぁびっくり

今まで考えた事もなかったけれど、

ホウボウこそ、空と輝く麦を身体に持つ魚

ウクライナフィッシュです。

今を生きる我々日本人には、
到底想像も出来ない怖ろしさや不安と向き合って、
ウクライナの方達は生きています。

核をもチラつかす暴君に、
唯一の被爆国の国民である私たちは、
絶対NOを突きつけなければいけません。

魚を紹介したくらいで、
身近に感じられる事ではないでしょうが、
何か考えるきっかけになれば嬉しいです。

 







2022/03/05 9:06:01|レッツスタディー!!
今夜は海を学びます!!
おはようございます。

日本では、
春の暖かさが日に日に増している感じですが、

ウクライナ情勢は日に日に暗い冬の時代へ、
逆戻りしている気がしてなりません。

どうか、一日も早く「停戦」が実現するように、
更に世界で結束も強めつつ、祈り続けましょう!!

さて、自分が参加している
『海辺の環境教育フォーラム』では、

研究者から最新の情報を得られる場を作りたい―
と、云う目的で、『海辺ゼミ』と云う、
オンライン勉強会が、不定期で開催されています

そして今夜、
第5回 『海辺ゼミ』が、開催されます。

残念ながら今回もオープン開催ではありませんが、
とても興味深いテーマです。

さて、ホットな話題としては、
アサリの産地偽装事件も、
今回のテーマに関連する問題でしょう。

アサリも、ハマグリも、
棲息している場所はと云うと、
「干潟」ですよね。

日本沿岸の干潟というハビタットの現状って、
果たしてどのようになっているんでしょうかびっくり

干潟に限らず、
沿岸エリアには、「藻場」があったり、

海の生きもののゆりかごとなる
「アマモ場」もあったり、

様々なプランクトンが定着し、
生きもの同士が共存しあう
「磯場」があったり、

多様なハビタットが連続している場所です。

こうした様々なハビタットの現状を知るには、
調査結果に基づいた検証が求められます。

こうした活動を、
モニタリングと呼んだりも致しますが、

今回は、
日本国際湿地保全連合(WIJ)の専門家に、
環境省が進めている

重要生態系監視地域モニタリング推進事業(通称:モニ1000)

の沿岸域調査について、お話が聴けるそうです。
どんなお話しが聴けるのか、
とても楽しみです。

そして、

これまでの調査でわかってきたこと

いまの沿岸域に起こっていること

現状を伺って、
我々にできる事は何かあるのか―
共に考えるべき事って何だろう―

一緒に参加する仲間達と、
議論ができればいいなって思っています。

興味深い情報が出て来ましたら、
また追って、報告させて戴きますネチョキ

 







2022/03/04 9:06:01|ニッポンの釣り
清水のカセで使っちゃダメな配合エサ
おはようございます。

世界でウクライナに連帯する動きが、
日に日に広がっています。

今こそ独裁者に、
世界の連帯を見せつけたいところです。
が、その暴君が核のスイッチを握っている―
本当に恐ろしいことです。
一日も早く、停戦に持ち込まないといけません。

さて今日は、既にノッコミに入っていると思われる、
清水のカセによる、
チヌのかかり釣りについて投稿です!!

清水は、3つの釣り船店さんが組合を作って、
ポイントも共有しながら、
連携して、伝統のカセを守っています。

そして、3店とも共通の『コマシ』を使います。
ご存じの方が多いと思いますが、
清水のカセのコマシのベースは、オカラです。

オカラに砂利やサナギ粉等をブレンドして、
一桶いくらで精算するシステムです。

そして、このベースのコマシに、
釣り人それぞれが、色んなアレンジを加えて、
オリジナルのダンゴコマセを作る訳です。

そのアレンジ用に、
市販されている配合エサを、
色々と工夫して加えているのですが、

この清水のコマシに、
経験上、絶対に入れてはいけない物
って云うか、成分があります。

一方この成分は、
集魚には効果的とされています。

なので入っている配合エサが、
非常に多い事も知られています。

何だか分かりますか?

それは、ニンニクの成分です。

過去にそれを知らずに、
成分が入っている配合エサを、
コマシに混ぜて使ってしまった事があります。

が、逆効果てきめんって云うか、
嘘みたいにパタっと、アタリがなくなりました。
エサ取りのアタリさえなくなってしまうのです。

当然その日は、ボウズを食らってしまった訳ですが、
結果を船長に報告して、使った物も伝えた訳ですが、
その配合エサの品名を口走った途端に、

「それだ!!」

と、指摘されてしまいました。

そのエサと云うより、

ニンニクがダメなんだと

その後、清水のかかり釣りなどが紹介されている、
雑誌だったり、ムック本だったりを見たりすると、

清水はニンニクNG

これは、清水のカセに乗る時のセオリーの様です。

なぜNGなのか―

詳しい研究だったり資料は、
見当たらなかっので、
自分なりの仮説を立てました。

おそらく、
こう云う事ではないでしょうか・・・

ニンニクの臭いの素になる成分は、
「アリイン」と、云う成分です。

ですが、アリインそのものは、本来無臭です。
が、アリナーゼと言う酵素の作用によって、
「アリシン」に、変化します。

このアリインから変わったアリシンが、
あの独特の臭いになる
みたいです。

一方、集魚効果の根拠となりうる成分は、
生理活性物質である、
『スコルジニン』と云う化合物です。
いわゆるニンニクパワーの源です。

これが普通に、オキアミあみやアミエビや、
こうしたコマセの中に配合されるのであれば、
魚の活性も上がる筈です。

アミエビなどの汁の中には、
アミノ酸が実はたくさん入っているので、
魚が狂った様に集まってくるんだと思います。

が、このスコルジニンを構成する成分には、
窒素や硫黄が含まれているそうです。

おそらくこの硫黄や窒素が、
オカラに含まれる何かしらの成分と、
科学反応をお越し、

周辺の酸素濃度を下げてしまう

とか、

硫化硫黄みたいになって、毒ガス化してしまう

とか、

そんな状態になってしまうのではないだろうか・・・

と、想像するのです。

本当に見事に、アタリも反応もなくなるので、
ダンゴの周りには、魚が一切いないよろよろ

おそらく、そんな状態になっていると思われます。

それよりは、
過日、お伝えした通り、

清水ではチョコフレーバー!!

の、方が、絶対に釣れるコマシになると確信します。

誤解の無いように申し添えると、
あくまで、ニンニクがダメなのは、

清水に限って

と、云う事です。

他の魚種や、他の場所にとっては、
間違いなく、魚の活性に欠かせない成分だと思います。

他、赤土の成分は、元々使用禁止ですから、
清水でカセに乗る際には、
赤土ベースのダンゴエサはNGですNG

所変われば品変わる

とは、良く云いますが、
元気の源ニンニクが、魚の元気を奪う・・・
かもしれない。

そんな事も、色々と考えて実践できる事も、
かかり釣りの魅力かもしれませんネ

そして、当然ですがワタクシ・・・
ニンニクは大好物でーすスマイル

あっ、でもちゃんとTPOはわきまえますよ困った