暑さ寒さも彼岸まで・・・
とは、良く云ったもので、彼岸が明けたら、
ホント秋らしい陽気になりましたよね。
これから次第に、
朝は肌寒く感じる様になってくるんでしょうね。
そんな季節の変わり目です。
皆様、体調管理にお気を付け下さいませ。
ところで、
もうコンビニでは季節を先取りして、
中華まんだったり、おでんの販売が始まりました。
出始めると、つい買っちゃいませんか
まだ試験的な導入ではあるけれど、
プラスティックの容器を使わずに、
MY鍋などを持参したお客さんには、おでんが値引き―
そんなサービスも、一部のコンビニで始まったそうです。
ところで、おでんの具は色々ありますが、
タコが入ってる事もありますよね。
まあ、おおよそ足が串に刺して入ってる感じかなあ・・・
でも、頭も付いたまんまのタコが、
入ってるおでんって、見たことありませんか?
さすがにコンビニにある具には入ってないと思いますが、
都内のおでん屋さんとかだと、
割と入ってるんですよね。
でも、かなり小さいタコなんです・・・
頭がピンポン球よりちっちゃい感じで、
体長も、10aあるかないかくらいのタコです。
実はこのタコ、その大きさで立派な大人でして、
和名を
『イイダコ』って、云います。
なんとな〜く、
去年も書いた気がしない訳ではないのですが、
このタコを釣るエサとして、
らっきょうを使う事があるんですよ。
そう。あの
野菜のらっきょう。
カレーライスの付け合わせにもなってる、
あの、
らっきょうでございます。
タコをらっきょうで釣るんですよ
信じられますぅ
突然ですが皆さん、
らっきょうはお好きですか!?実は、ワタクシ余り好き嫌いはないのですが、
らっきょうと、
干しぶどうだけは苦手なんです。
生産者の皆様、本当にごめんなさい
特に
らっきょうは、
自分で食べるために買うことは絶対にありません。
食堂のカレーライスも、付け合わせが、
福神漬けだったら注文しますが、
らっきょうだったりするとスルーです。
特に甘酢漬けらっきょうが苦手なんです。
が、これで釣りができる―
これで、釣れる―
と、なると話しは別です。
おそらく、
らっきょうを買うのに何の抵抗もないでしょう
けど、絶対に、
タコのエサとして買う― なんて事は、
八百屋さんには、口が裂けても言えませんが・・・
「おそらく」って、敢えて書いたのは、
東京湾では割とポピュラーなターゲットなのですが、
釣りに行く機会がほぼないんですよね。
なので、知識として知ってはいても、
使った事がない― ので、
こんなまどろっこしい書き方になってしまいました。
では、何故今イイダコかって云うと、
丁度、この初秋からがシーズンなんです。
それと、石川県の
和倉温泉で、
イイダコ釣り大会が開催された―
そんなネットニュースを、
動画付きで見つけたのです。
能登和倉温泉で「イイダコ」釣りの大会 釣り上げたタコの総重量競う(テレビ金沢) - Yahoo!ニュースで、「へぇ、そうなんだあ・・・」と、思い、
半ば強引に、イイダコの話題をぶっ込んだ―
と、云う次第です。
なんでも和倉温泉では、観光客が浴衣姿のまま、
近くの堤防で、イイダコが釣れちゃうそうで、
この辺りの、秋の風物詩なんですって!!
だったら、いつか行ってみたいなあ・・・
と、そう思ったのです。
私事で恐縮ですが、
実は
和倉温泉は、新婚旅行で行った場所なのです。
その時は、季節は6月だった事、
近くの能登島に
クロダイ釣りができる筏がある事、
なので、
是が非でもクロダイが釣りたかった事―
そんな理由で、
奥様は島内の
「能登島水族館」で観光を楽しみ、
ワタクシは、
「箱名」と、云う湾奥のエリアで、
クロダイ釣りを堪能した思い出の場所―
なんでございます。
運良く、42aを筆頭にクロダイを数枚ゲットし、
他魚も、コノシロやら、ヤナギガレイやら、
色々と釣れました。
そして、その晩の宿にしていた
「輪島温泉」の旅館で、釣った魚を、
お造りにして戴いて味わったんです。
その中には、タコは無かった・・・
なので、このコロナが明けたら、
今度はこの秋を選んで、
また妻と旅行に行きたいなあ・・・
今度は、別行動じゃなく、
夫婦で肩を並べて
イイダコ釣りたいなあ・・・
なんて、思ってしまったのでした。
と、中年夫婦の、
のろけ話しなんてつまらないでしょうから、
きちんと、
イイダコの事。
そして、何でらっきょうで釣れるのか―
そこのところを、しっかりお伝えして、
今日の記事を締めようと思います。
イイダコの
「イイ」は、
ご飯を指す
「飯(イイ)」です。
上の左の写真が、その
「飯」の正体ですが、
ご覧の通り、
頭に飯粒が詰まってるみたいでしょ?実は
これ、イイダコの卵なんですよ。
イイダコに限らず、同じ仲間の
マダコも頭の中に、卵を抱えて居る訳ですが、
卵は何故か、イイダコの方がデカいんです。
なのに、元々の頭が小さいので、
この様に、びっしり飯粒の様に、
卵が詰まっている訳です。
従って、この
飯粒があるのは雌のタコです。
もう一点、
どうして、
らっきょうで釣れるのか―
と、云う説明です。
海の生きものですから、
当然、らっきょうなんて食べる筈は、ないんです。
と、云う事は、
イイダコは、らっきょうの事を、
別のエサとして認識しています。
イイダコは主に海底に暮らすベントス(底生生物)を、
捕食していますが、貝類は特に好きな様です。
東京湾では、
アサリや、
バカガイなども多くいますから、
特に白い物に反応しやすい特性があります。
また、
イイダコの雌は、
貝殻の中に卵を産み付ける習性もあるため、
光沢があって白いらっきょうを使ってみたら、
意外と乗ってくんじゃん!!
乗る―と、云うのは、まだ捕食前の状態で、
タコは獲物に覆い被さって抱き付いて、
鋭い歯(クチバシ)で固い物でも砕いて食べます。
だから、テンヤに先ずは乗っかって、
抱き付いてみる訳です。途中で、
「うえっ、貝じゃねーじゃん
」
って気付いた時には、テンヤのハリが刺さって、
釣られてしまう―。
と、まあこう云うカラクリです。
って、云う理由で、
らっきょうえさがスタンダードになった様です。
右の写真が、
らっきょうえさを付けた、
イイダコテンヤで釣れたイイダコです。
釣り方は至って簡単で、
らっきょうを付けた
テンヤを、
底でトントンするだけです。
イイダコはマダコに比べて、
断然に下処理が楽ですし、小さいだけに、
気色悪さも余り感じないでしょうし、
何より美味しいので、
東京湾にも、北陸にも行けるぞ!!
って方は、是非チャレンジしてみて下さい。
結構、乗るときはぽこぽこ乗りますから、
数釣りも楽しいですよ