鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2021/09/15 9:06:01|ニッポンの釣り
アユ釣りで季節の移ろいを知る(コロガシ・サクリ釣り)

皆さん、おはようございます。
朝晩は、めっきり涼しくなって来ましたね。
庭でコスモスが、静かに風に揺れています。

ところで先日、
興津川のアユ釣りの話しをしました。
まだまだ友釣りができるから行ってみましょう―
そんな話しでした。

が、おおよその河川では、
アユが産卵行動のため、下流に向かって行く―
これが「落ち鮎」と、云われる、
アユの最後の勇姿となります。

ご存じの通り、アユの寿命は1年―
実に太く短く、その命を輝かせます。

身体の皮膚がこわばって、
次第に赤銅色に変って来る頃、
再び川に、アユ釣り人が戻って来ます。
いわゆる、錆びたアユです。

これが、落ち鮎を掛ける『コロガシ釣り』です。
山梨では、『サクリ釣り』と、呼ぶ人もいますね。
コロガシではなく、『コロバシ』って呼ぶ、
そんなベテランさんも多いのではないでしょうか幸せ

ですが、『コロガシ釣り』と、『サクリ釣り』
厳密に言うと、釣り方が異なります。
そこで、混同しないように、
違いを解説しましょうね。

アユは雌(♀)が圧倒的に少なく、
一尾の雌に対して、圧倒的多数の雄が群がって、
産卵行動をするんです。

拠って、友釣りより圧倒的に個体数が多いです。
しかも雌が居る、同じ場所に集まっているので、
「密度」が、濃い訳です。
アユにコロナは関係ないので、
そりゃあ凄い「密」です照れ

なので、その場所でハリを引張れば、引っ掛かって来る―
これが、基本的な『コロガシ釣り』
『サクリ釣り』の、考え方です。

コロガシ釣りは、上流に仕掛けを振り込んで、
扇の形を描くように下流側に引っ張って釣ります。

が、サクリ釣りは、その逆―
下流側から上流側に引っ張るのがサクリ釣りです。

山梨では、おそらくサクリ釣りをやってる人の方が、
多い様に思います。
『シャクリ』って云う人も多いかな?

なぜなら、割と速くて深い流れの川が多いので、
底付近に居る落ち鮎を掛けるには、
重たいオモリを下流川にぶち込んで、
一気に沈めて、強く上流側に引っ張る方が、
確率が高いからです。

しかも、流れと逆行して引くので、
直線的に引くことになります。
なので、お腹とかにも掛かってしまうケースも、
割と多い様です。

と、この様に文字にしてしまうと、
どちらも随分と荒っぽい釣りだし、野蛮じゃん!!
って、感じる方も多いでしょう。

正直、自分も釣具屋さんになる前までは、
そんな風に思っていました。

ですが、釣りである程度、
雄を間引いてあげることであげることで、
強いDNAが維持できる―

その様な側面もあるようです。
梁を仕掛けてアユを捕る地域もありますよね。
梁も盛夏には仕掛けず、落ち鮎の頃に仕掛けます。
やはり、同じ様な理由があるようです。

それに、落ち鮎の方が大きいので、
食べ応えがあるのも魅力ですよね。

こうやって、人と自然が関わり合っている事で、
釣りの文化も息づいています。

さて、コロガシ釣りサクリ釣り
引き方が逆なだけで考え方は一緒ですから、
当然、仕掛けも同じで大丈夫なんです。

左の写真の一番上が、コロガシの仕掛けです。
おおよそフトコロが深く、
刺さり易いハリを使います。

一般的には、
「矢島」と、云うハリが多く使われます。
軸も太く、しっかりとアユが掛かります。

また、「キツネ」と、云うハリも使います。
非常に刺さりが良い一方、
矢島に比べて、流線的な形なので、
落ち鮎だと弾かれる可能性もあります。
これは、釣り人の好みで使い分けています。

続いてオモリです。
底を引きますから、確実に着底して、
尚且つ、石などに挟まりにくいと云う事で、
真ん中の写真の様な、
丸形で中心に結び紐が通っているオモリが、
良く使われます。

流れの速さや、深さによって使い分けたり、
コロガシサクリかでも重さを変えたりします。

そして、竿が肝心です。
仕掛けが割と頑固なので、柔らかい竿は不向きです。
できれば、コロガシ専用竿(写真下)が安心です。

長いうえに、友釣り竿より重たいので、
体力も要りますよ〜照れ

仕掛けをセットする順番は、
道イト・オモリ仕掛けの順になります。
オモリが下にあると、確実に根ががりします。

おとり鮎を使わないので、
釣りが単調になってしまいそうですが、

ポイントの見極めが特に重要なので、
見た目以上に、奥深い釣りだと思います。

只、コロガシ釣り自体が、
禁止になっている河川もある
ので、
管轄する漁協さんに、確認のうえ行って下さい。

因みに峡北漁協さんは、
10月1日に、サクリ・コロガシ釣りが解禁します。
鮎友釣解禁日 (kyohoku-gyokyo.com)

落ち鮎は、塩焼きも美味しいですが、
大型が釣れたら、是非とも甘露煮を作ってみて下さい。
頭から骨まで食べられます。
美味しいですよ〜!!

特に子持ちの雌アユは美味です美味しい







2021/09/14 9:06:01|トピック
清水に新たな海釣り公園を・・・
清水港から海釣り公園が無くなって、
10年の以上の月日が流れました。

メガフロートのその後については、
昨日の投稿でお話しした通りです。

釣りができる環境を維持するため、
日の出ふ頭の釣り場開放が実現した一方で、

新しい海釣り公園を整備する
永年の悲願であった、
この計画も着実に進められていました。

そして2019年の2月
ついに『新海釣り公園』の、
工事が着工
されたのです。グッド

清水区新興津地区 海づり公園いよいよ着工スタート!!|イシグロ フィッシングアドバイザー|釣具のイシグロ |釣り情報サイト (ishiguro-gr.com)

場所は、国道52号の終点で国道1号と交差する、
興津区に整備された新興津埠頭の一角です。

着工式の模様については、
同年4月に発行され『清水港湾事務所の広報誌』が、
以下のリンクからPDFでご覧になれます。
 ↓
no_138_.pdf (mlit.go.jp)

コロナ禍に突入する前、
自分も『駿河湾海を守る会』の総会に出席する中で、
この計画については、おおよそ伺っていました。

本来であれば、昨年、今年と、
その進捗について、現地確認できたのでしょうが、
総会は、2年続けて開く事ができませんでした。

昨年10月に、
クロダイ釣りに一度清水に行きましたが、
残念ながら、現地には行けて居りません。

完成は2022年度を目指して居ります。
が、このコロナ禍により、
おそらく多少の遅れはあるだろうと考えて居ります。

新しい海釣り公園は、
単に釣りを楽しんで戴くのみではなく、
学びの施設としても活用される様に、
整備が進められています。

きっと、コロナ禍が収束した後、
清水に再び、釣りの賑わいが戻って来る事でしょう。
そして、釣りを通じて子ども達の健やかな成長と、
環境についての気付きがたくさん生まれる事を、
大いに期待しています。

無事に開園となった時には、
自分も守る会の方達と協働を図る中で、
可能であれば、
環境学習の機会を持ちたいな―
と、考えて居ります。

皆さん、もう暫くお待ち下さいね。
山梨と静岡が、もっともっと近くなりますように・・・ハート
もっともっと身近に海が感じられますように・・・ハート








 







2021/09/13 9:06:01|トピック
清水港海釣り公園を覚えていますか?
中部横断自動車道の開通で、
より身近になった、山梨に最も近い海『清水』

その清水港に10年前まで浮かんでいた、
メガフロートを利用した『清水港海釣り公園』が、
あった事を覚えていらっしゃいますか?
また若い方には、知っていらっしゃいますか?

改正ソーラス条約の施行で、
全面的に釣りでの立ち入りが禁じられた清水港。
そこに、釣り人が船でアクセスする形で実現した、
巨大な海釣り公園があった
のです。

先日、昔の写真をあれこれ見返していたら、
1枚の何も書いていないDVDーRの
ディスクが見つかりました。

これ何のDVDだろう・・・びっくり
と、何気なく再生してみたのです。

そしたら、自分がかつて出演させて戴いた、
釣りビジョンの番組を録画した映像だったのです。

番組出演から数年後、
環境教育の指導者が集まるイベントがあって、
釣りで環境教育を実践している自分に、
主催者側からパネラーとして登壇戴けないかと、
オファーを戴いた事がありました。

その席に釣りビジョンの社長(当時)様も、
パネラーとしてご登壇されました。そして、
この映像を見ながらパネルディスカッションを、
した事を思い出しました。

番組は、全国各地の海釣りポイントを紹介するもので、
この回以降、東海エリア限定の番組に再編されました。

もう卒業されてしまいましたが、
当時、釣り番組のアシスタントをされていた、
O・Hさんと、海釣り公園で、
クロダイのダンゴ釣りをした時のものでした。

今も所属させて戴いて居りますが、
当時、海釣り公園の運営に関わっていた、
『駿河湾海を守る会』のインストラクターとして、
出演させて戴いたのです。

同会には清水で腕を磨いた、
ダンゴ釣りのスペシャリストたる先輩方が、
何名もいらっしゃる中で、

「喋れるから・・・」と、云う理由で、
僭越ながら、お声を掛けて戴いたのです。

運良く3枚の良型クロダイを釣る事ができ、
なんとか番組は無事にOAされましたテレビ

まあ、こんな昔話はともかく・・・
今、あのメガフロートが、何処に行ったかびっくり
お出かけになった事がある方には、
ご存じの方も、きっと多いかとは思います。

が、そこに海釣り公園があった事も、
知らなかった世代も増えていますので、
改めて、お話しさせて戴きたいと思います。

行った先に起った事故から、
10年と半年が経ったタイミングで、
不意に見つかった海釣り公園の映像―

これは、行った先の復興と、
これからの清水の事を、「お前が喋れ!!」と、
何だか云われて居るような気がしたんです。

前置きが長くなってしいまいましたが、
あのメガフロートは福島県に行きました。
東日本大震災で起った津波により、
未曾有の大災害となってしまった原発事故―

その当時は、
今より放射線レベルが高い汚染水を、
どう処理するかが問題になっていました。

海に放出する訳にはいきませんから、
何か大量に貯められる「器」が、必要だったのです。

そこに白羽の矢が立ったのが、
このメガフロートだったのです。
メガフロートはバランスを保つバラストとして、
中に海水を貯めてあります。

それを潮位や風浪によって起る揺れを、
中に水を入れたり、放出したりしながら、
バランスを取る訳です。

なので、急を要す案件だった事もあって、
オープン後、着実に来客数を伸ばしていましたが、
海釣り公園は、東京電力に譲渡する形
曳航されて福島県へ向かったのです。

ですから、このメガフロートが、
最大の国難を救ったと云っても、
決して過言ではない
でしょう。

ですが、汚染水は今も増え続けて居り、
汚水を貯めるタンクも限界となりつつあります。

そこでついに政府は、
トリチウムを含んだ処理水を、
飲料水レベルまで薄めた後、
海に放出する事を決めました。

当然、風評に苦しむ漁業者の方々からは、
絶対反対の声があがった事は、
多くの皆さんもご承知の事でしょう。

が、先送りできる状況ではなく、
批判覚悟で、菅内閣で決着を付けたのです。

コロナ対策では混迷を極めてはいますが、
非常に大きな政治決断であったと思いますし、
これについては異論も反論もあるでしょうが、
一定の評価もあって然るべきでしょう。

但し、絶対に風評被害が再発しないように、
しっかり取り組んで下さい。

そして、あのメガフロートはその役目を終えて、
ひっそりと埋め立てられるそうです。
日本の危機を救ったあの建造物に、
心から感謝したいですねハート

その後、再び釣り場を失った清水でしたが、
多くの方々の尽力により、
先に紹介した、日の出ふ頭の開放を実現させました。

だからこそ、釣り人はルールを守らねばなりません。
こうした努力が実を結び、
今、清水では、新たな釣り場の造成に向けて
計画が着実に進んでいますグッド

この新しい展開については、
また明日、お伝えする事にしましょう!!

 







2021/09/12 9:06:01|釣り具の小宇宙
9月はワカサギ釣りから始まりました(静岡勤務回顧)
今日は、
自分が静岡県の、釣り具量販店に勤務していた頃の、
9月のお店の品揃えについて、
回顧してみたいと思います。

夏は、お店も夏休みバージョンですびっくり

ほぼ家族向けの商品が大半でした。
サビキ釣りと、ちょい投げ釣りと、
簡単なウキ釣りと、レジャー用品・・・。

そして、アユ釣り―。
そんな商品の数々をを切らさないようにしていました。

但し、アユ釣りに関してはシーズン閉幕に向けて、
今ある友釣り商品を、
可能な限り売り切る事に注力していました。

けれど、単に在庫が減っているだけではダメで、
エサ釣りとコロガシ釣りについては、
徐々に商品を増やしていく―
少しずつレイアウトを変えていくのです。

一方で、秋以降の釣りの準備も、
怠らずに進めておかなければなりません。
夏休みが終わるのと同調して、
店内の商品を、割と大きく入れ替えていました。

その中で、
9月の声を聞いた途端に売れ出していたのは
冬の釣りのイメージが強い、
「ワカサギ釣り」の、商品です。

静岡県内の場合、
おおよそお客様が釣りに行くのは、
神奈川県の芦ノ湖でした。

10月になれば、海でまたワラサやら、
落ちのマダイやら釣れ出すので、
9月は丁度、移行期―
だったんでしょうね。

とっても、ワカサギのお客様が多かった―
そんな記憶があります。

特に9月は数釣りが楽しめるので、
出来合いの仕掛けについては、たっぷりしっかり、
確保して置かなければなりませんでした。

当時良く売れていたのは、
エサを極力付けないで釣る「カラバリ仕掛け」です。
O社の商品が良く売れていました。

ハリ数も14本から、36本バリまであって、
エサを付けない代わりに、
ハリの色が違っているんです。

そのルアー効果で、エサを付けずに釣る―
そんな仕掛けが流行って居ました。

後は、デプスメーター付きの小型の両軸リール
1メーター毎に色が変るワカサギ専用ライン
ボート釣り用の竿掛けと、ワカサギ竿・・・
中には魚探を買ってくださるお客様も居ました。

夏休みが終われば、直ぐに切り替えていました。
一方で我々スタッフも、
9月になると、他のお店のスタッフと休みを合せて、
芦ノ湖のワカサギ釣りに良く繰り出したものです。

清水からだと国道1号線を使って、
およそ1時間ちょいですから、
丁度良いドライブなんです車

大体、元箱根まで足を延ばしました。
箱根湾でも釣れるのですが、観光客も多いので、
自然と足は、元箱根に向きました。

そして、大体あの有名なお店でボートを借りて、
朝の9時から夕方5時までは、湖の上でしたね。
なので感覚は芦ノ湖への出勤でしたね。
当然、残業も度々ありましたウィンク

そして、自分達で実釣した結果で、
ポイントの情報や、釣果情報、
釣れる仕掛け、お立ち寄りスポットなどの情報を、
お客様に還元していくのです。

それともう一つ、
外道情報なんてのも意外に役立ちました。

なんか響きは良くないですが、
芦ノ湖と云えば有名なトラウトレイクだし、

日本で初めてブラックバスが移入されたバスレイク
ですから、時に獲物のワカサギをひったくっていく、
トラウトやバスの情報も喜ばれました。

どちらも、ワカサギをベイトにしていますから、
細いあの仕掛けにワカサギが付いていると、
仕掛けの回収中に、突然ガバっと食われるんです。

大概はグチャグチャで切られて終わりですが、
時に、40aくらいのブラウンや、レインボー
ランカーサイズのラージマウスも釣れました。

また、ハーリングや、
ヒメトロをされている他の釣り人さんと、
良く情報を交わしたりしていましたね。

おおよそ彼らは魚探を備えているので、
ベイト(ワカサギ)のいる所を通すんです。
だから、必然的にポイントが被るって訳です。

時に、遊覧船(写真)が通ると大きく揺れるので、
ボートから落っこちそうになった事も、
何度かありましたねえ・・・
怖かったぁよろよろ

今でこそ、ワカサギ釣りはメジャーな人気魚種ですが、
当時は、その走りみたいな時期だったと思います。

各地の湖にドーム船が登場しはじめたり、
ポツポツとワカサギ用の電動リールが、
出始めた頃だったかな?

それでも、芦ノ湖のワカサギ釣りの活況は、
静岡県内のお店では、
9月いっぱいで、次第にしぼんでいきました。
漁期は12月まで続くんですけどね困った

なので、当時の自分の感覚では、
9月がワカサギのハイシーズンだった
そういう思いが強かったですね。

芦ノ湖は9月が過ぎれば紅葉の季節です。
多くの観光客が箱根観光を楽しむ季節です。
次第に釣り人の足は遠のいていきました。






 







2021/09/11 9:06:01|トピック
昆虫食と外来魚食あなただったらどっちを選ぶ?
お陰様で、コロナワクチンの副反応は、
翌日、ちょっと身体がだるかったくらいで、
熱も無く、軽くて済みました。
今日は、安心感の方が強い感じです。

ところで、今日9月11日は、
「タンパク質の日」なんだそうです。

その理由として、
身体をつくる大切な役割を担う「タンパク質」は、
9種類の『必須アミノ酸』と、
11種類の『非必須アミノ酸』
の、計20種類のアミノ酸から構成されているそうです。

そこで、この911のアミノ酸の数を拾って、
9月11日を『タンパク質の日』と、
定めたそうなんです。

まあ、そんなこ難しい事はともかく、
タンパク質が人の身体を作っているんだ―とか、
イライラしやすい人は、
タンパク質が不足してる―とか、

アスリートが筋肉を増やすために、
プロテインを飲んでいる― とか、

人間にとって欠かせない栄養素である―
って事は、何となく分かりますよね。

そこで、最近になって俄に注目を集めているのが、
「昆虫食」です。

山梨県には、今でもクロスズメバチを追いかける、
「へぼ追い」をする地域もあったり、
イナゴなどは食べた事がある人も多いと思うので、
もしかしたら、そんなに抵抗感はないかもしれません。

が、やっぱり、虫が苦手な人って多いでしょ!?
ましてやそれを食べるなど、
考えただけでもゾッとする―。
そんな方も多いでしょう。

この先、気候変動や人口増加で、
食糧危機が見込まれる中、
動物や魚類などの、良質なタンパク質を含んだ、
資源が枯渇していく可能性が示唆されています。

そんな状況がある中で、
動物に代わる貴重なタンパク源として、
昆虫が見直されている事―

既にコオロギせんべい(写真左)などの商品も流通し、
市場規模も年々拡大している事―

など、昆虫の食材としての利用は、
今後、ますます広がって来るとされています。

が一方で、
本当に近い未来に食材が枯渇してしまうのか―
と、云う点に関しては、現状では予測の段階であり、
急を要する状況では無い―

と、云うような事も、
専門家の意見として聞いた事があります。

その話しの中で、
ブラックバスアカミミガメなど、
増えてしまっている、外来種を先に食べたら良い―
そんな事も仰っていました。

いきなり乱暴な・・・

なんて思いましたが、良く考えてみれば、
多くの外来種は、食用として輸入されたケースが、
極めて多いのです。

歴史を辿れば、
ニジマスも外来種ですし、ブラックバスも、
ブルーギルも、最初の目的は食用でした。

更に、食用ガエルとして知られるウシガエルも、
名前の通り、食用としての輸入です。そして、
そのウシガエルのエサ用として持ち込まれたのが、
アメリカザリガニでした。

今ここに書いた外来種の中で、
そのまま食用として流通しているのは、
ほぼ、ニジマスのみです。

一方で、様々な理由で流出した、
ブラックバスブルーギルアメリカザリガニなどは、
今では、特定外来種に指定されました。

アメリカザリガニについてはこれからですが、
ほぼ確定と云う状況です。
今後、ザリガニ釣りも出来なくなりますね。

田んぼや、水が綺麗な場所にいるザリくんらは、
茹でて食べると、マジに美味しいです。
でもまあ、あくまで個人的な感想ですので、
オススメしている訳ではないですよ困った

特定外来種に指定されると、
個体の持ち出しは厳しく禁止されて居り、
食べるから持って来た―
と、云うのは、むしろ屁理屈に過ぎません。
逮捕されてしまうかもしれません。

が、外来種法が施行される以前、
ブラックバスについては、
何度か釣って食べた事があります。
白身で淡泊な味で、とても美味しいですよ
様々なアレンジ料理もできそうです。

魚皮と身の間に独特の臭いがあり、
食用に適さない―
そう仰る方もいらっしゃいますが、
和食を考えてしまうから、そう思うだけです。

塩焼きは確かに美味しくないですが、
フライやムニエルなんかは美味しいです。
ハーブとの相性も凄く良いですよ。

ブラックバスの食利用については、
きっちり釣りと分ける形で養殖し、
もっと食べたら良いと、
個人的には思っています。

ブルーギルの輸入の経緯については、
以前お話しさせて戴きましたが、
鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」 (easymyweb.jp)
やはり、食用を見込んでいたというのは事実です。

只、食用にできる大きさまで年数が掛かるため、
早々に見切りを付けられた―

そして、米国との親善の証し―
だとして、理由を覆して(間違いではないが)、
伊豆の一碧湖に放流されたのです。

ブルーギルは、米国などでは、
『パンフィッシュ』とも、呼ばれていますが、
このパンとは、フライパンの事です。

丁度、フライパンに収まるくらいの大きさの、
ギルが美味しく、色んな調理法で食べられています。

バスにしても、ギルにしても、
養殖して、食用に加工してから流通させれば、
漁場も管理しながら利用できるんじゃないのびっくり
って、素人考えでは思っています。

そんな事できる訳がない―
素人は口を出すな―
費用はどうするんだ―
流出したら誰が責任取るんだ―


必ずそう云う批判も出るでしょう。
が、先ずはバスの漁業権のある漁協であれば、
少なくとも稚魚や卵を買う必要は無い訳で、
新たな魚種を開発したりするよりは、
ずっとコストも掛からないでしょう。

良質な水で育てれば、
きっと美味しいバスになる筈です。
そこで出した利益を、漁場管理に回せば良い・・・

内水面漁業には、様々な問題が山積しており、
むしろ現状維持の方がいい―
そう思っている観も否定はしません。

が、国(特に環境省など)が補助金を出すなどして、
バス・ギルの食利用を推進しても可笑しくない―
バスの美味しさを知っているだけに、
食糧難回避の為の施策として、アリだと思います。

さて、あなただったら、
昆虫食を推しますか、
それとも、先ずは外来魚食を推しますか?