一昨日に続いて、八丈島ネタです
八丈島では、
島の方々から色んな美味しい物も戴きます。
時には、大漁だったからと、
思わぬ海の幸を、
漁師さんが、ほいと手渡してくれる事もあります。
3年前はクルージングで、
ムロアジの棒受け網漁を見せて戴いた折りに、
網に入って来たと云う、
カンパチを丸々一尾、戴きました
70aは越えてたから、
なかなか立派なサイズでしたね〜
4〜5`はあったんじゃないかなあ・・・
ムロアジ漁で捕れたカンパチなので、
漁獲ではなく、事故みたいなものですから、
お金にはなりにくいんですよ。
実はね・・・
これが釣りだったら、メチャ嬉しい獲物なんですが・・・
そして、別の年には、
上の写真の魚を戴きました
このお魚、分かりますよね〜
じゃーん、
キンメダイですよ。
しかも、この大きさ凄いでしょ
なのに、魚の姿で戴いても、
なかなか料理できる人がいない訳です。
と云うか、料理はできるんでしょうけど、
食べられる形に捌ける人がいない―
と、云う事で、
結局、矢を向けられるのが、
釣り師である、ワタクシなのです。
魚を戴くと、お決まりの様に、
ニヤニヤしながら、手渡されます
立派なキンメですから、
お刺身でいきたいのは山々なれど、
そこはやはりキャンプですから、
生食には、気をつけなきゃいけません。
であるならば、
キンメは煮魚が旨い訳です
子ども達にも、食べさせてあげたいですもんね
じゃあ、捌かせて戴きましょっ
先ずは鱗を引いたら、
次は三枚おろし(右写真)にします。
こういう作業には、
子ども達も興味津々、
ガッツリ食い入る様に見られちゃいます
三枚おろしした半身を、更に3割りにします。
班が5つあるので、計6割りになる算段ですが、
1割り余りますよね。
これは、こっそりリーダー達に食べさせたいので、
6割にする訳です。
それに、骨の付いた切り身が余ってますよね。
もちろん、この骨から旨味が出る訳だし、
骨の間にある身や、
頭も二つに割って一緒に炊けば、
かぶと煮もできるじゃないですかぁ
なので、捨てるのは鱗とエラと内臓のみです。
これをどうやって炊くかと云うと、
失敗しない黄金比があるんです。
醤油・砂糖・お酒を等割りにする事―
1:1:1の割合で同量使うんです。
が、砂糖がない時は、コーラを使います。
また、日本酒がない時は、島の焼酎にします。
後は生姜を1個、皮を付けたまま薄切りにして、
煮汁にぶちこむって、かなりワイルドな手法
基本野外料理ですからね。
落とし蓋はアルミホイルを被せる事で対応します
麦茶を作る用に、ガスコンロは指導者テントにあります。
必ず煮汁が煮立ってから魚を入れて、
中火で炊くこと20分―
この間、
絶対に魚を弄ってはいけません。
時折、煮汁をスプーンで掬って、
キンメにかけてタレを纏わせるくらいです。
火を止めたら、さまします。
余熱で更に味が染み込むんです
これを夕食時に、
みんなで味わうんですよ
いやあ、うまいっすよ〜
けれど、当然ですが、
毎年戴ける訳ではありません。
って事は、喰ってない子も、
実はいっぱいいるんです
是非、キンメ喰ってみたい子は、
来年一緒に八丈に行きましょー
但し、山梨の中学生に限りまーす