鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2021/08/06 9:06:01|読み物
不定期連載 第二弾 『やどかりくんのお引っ越し』 W
皆さん、昨日の女子卓球の団体戦
金メダルを掛けた闘いをご覧になりましたか!?

本県出身の、平野 美宇選手の健闘と、
これまでの努力の日々に、
心からの拍手を送りましょう!!

凄い 銀メダル
本当におめでとうございますチョキ

さて、余りに暑くて、
きっと皆さんも、釣りどころじゃないですよねエロ目
なので今日も、オリジナル童話の続きを書きます幸せ

ついにイソギンチャクのチャックと、
冒険の旅に繰り出したやどかりくんは、
岩ガニのゲンさんのアドバイスも受けながら、
最後の難関の岩場の手前までやって来ました。

ここを渡り切れば、
自分の体に合った、新しい家があると云う場所まで、
辿り着く事ができます。

しかし、これから越える岩場を越えるには、
満ち潮に隠れている間だけです。

さあ、二人は無事に超えられるのかびっくり
更なる試練が待ち受けているのでしょうか・・・

オリンピック選手を応援するような気持ちで、
チャックとやどかりくんの応援も、お願いしますグッド

4・泳げ、やどかりくん

波もなく平らな海面が、
大岩までつながっ ています。

でもしばらくすれば、海面ではな くなってしまうので、
チャンスは今しかあり ません。

二人はかくごを決めました。
やどか りくんは、静かに顔を沈めました。
チャック を乗せた家だけが浮かんで見えます。

イチ、 ニイ、サン。

やどかりくんは心の中でそう言 って、
脚で思いっきり貝を蹴りました。

「うおーっ。ホントにオレだけ浮かんでい るぞ!!」

「お月様の言った通りだ!」

やどかりくんは、
両方のツメを大きく動か して必死に泳ぎます。

が、最初はふらふらし て、右に左に揺れていました。

「もっと落ち着け、やどかりくん」

チャックは急ぐやどかりくんを静めるよう に、
低いどっしりとした声で言いました。

「ツメで水をかいたら、
  横に大きく広げる といいかも?」。

そのひと声で、すーっと滑る様にまっすぐ 進みました。
やどかりくんも落ち着きを取り 戻したようです。

「いいぞ。その調子」

まるで、いつか見たタコブネのご一行さま みたいに、
軽やかに進んでいきます。
大岩の 頭が、更に間近に迫って来ました。
このまま いけば、直ぐにでも到着できそうです。

チャ ックも自分の見事な水先案内に、
気分を良くし ていました。

と、その時です。
とつぜん、ゴツンと二人 の家に
後ろから何かがぶつかりました。

これは・・・。

どうやら、人間が出したゴミの様です。
浮 いてはいるのですが、大きくて重いボールの ような物です。

二人の行き先をふさいでいる ばかりか、
重くて動きません。チャックは、 遠い記憶をたどって、
コレが何なのか思い出 そうとしました。

こ、これは・・・。
やどかりくんに会うずっと以前に、
まだ海 をただよってっていた時です。

仲の良かった フジツボさんが抱き付いたボールに、
よく似 ている事を思い出しました。

これは、魚や貝を養殖するいけすに付いて いるブイだ・・・。

たしかフジツボさんは、
ここに抱き付いて一生暮すって言っていた。

このままでは、体力を消耗するだけです。

「もぐれ、ヤドカリくん!」

そう言ってチャックは、大きく息を吸いま した。
早くここを乗り切らないと、また潮が 引いてしまう。

チャックの声に応じて、
二人 は家ごと、いったん海に沈みました。

ブイの下は割と深くて、乗り切るためには 
更に深くもぐらないとなりません。

でも、口 をふさがれているチャックの声は、
泡になっ て、やどかりくんに届きません。

これは、ヤバいと思ったその時です。

「見つけた。あそこだ。早く早く・・・」。

誰かの声が聞こえて来ました。

「みんな、準備はいいか。一気に持ち上げ るぞ。
 ソレ、イチ、ニイ、サン・・・」

集まって来たのは、
ちっちゃな無数のゴン ズイ兄弟たちでした。

ブイと同じように丸く なって、
二人の家を持ち上げてくれました。

そして先頭のお兄ちゃんが、
やどかりくんに お家に入るようにうながしました。

「僕らにさわると、しびれちゃうから、後 は任せて!」

ゴンズイ兄弟たちは、見事な連携プレーで、
家を持ち上げ、海面まで押し上げてくれまし た。

チャックには、ゴンズイたちと同じよう な毒があるので、
さわってもしびれたりしま せん。 

「ウワーッ!」

どーんっ。

一気に海面に出たと思った瞬間、
そこに大きな岩が見えました。

「つかまれ、やどかりくん!」

ギュッと身を乗り出したやどかりくんは、
両手を伸ばして、必死に岩につかまりました。

「らんぼうでごめんよ」。

ゴンズイ兄弟のお兄ちゃんが、
ひげを申し 訳なさそうに触りながらあやまりました。

「ありがとう。ホントありがとう。
  命拾い したよ。おーい、やどかりくんも大丈夫か」。

はあ、はあと、息を荒げながら、

ゆっくり 家ごとやどかりくんが姿を現わしました。

「わーい。よかった、よかった」。

弟、妹たちがいっせいに拍手して、
やどか りくんの無事を確かめました。

気が付くと、 もう随分と潮が引いていました。
ゴンズイ兄 弟たちが、ちょっと遠くに見えました。

「みんなのお陰でたどり着けたよ。
 本当に 死んじゃうかもって思ったよ。ありがとう」。

たえだえの声で、やどかりくんがお礼を言 うと、
再び拍手がわき起こりました。


岩場越えの最中、
ゴミになった養殖生け簀のブイに行く手を阻まれた二人を、

玉になったゴンズイの兄弟たちが助けてくれました。
見事な連係プレーで、二人を目的の岩場の縁まで届けると、
潮が引きかけていました。

でも、どうしてゴンズイ兄弟たちは、
二人の事を助けてくれたのでしょうか・・・


いよいよ次回が、最終回です。
ゴンズイ兄弟たちに二人の事を伝えてくれたのは、
やっぱり・・・
でした。

ソフトボールのアメリカとの決勝戦、
見事な連携で、サードライナーが、
ショートライナーダブルプレーになった、
あの、スーパープレーの瞬間に似てるかな?

きっと、海の生きもの達も、
こうやって、助け合っているんでしょうねラブ
 







2021/08/05 9:06:01|レッツスタディー!!
どうして魚が採れなかったか!?
聞きましたか皆さん!?
また勝沼が全国トップの暑さですって怒る

39℃を越えるなんてヤバいですよね。
今日も暑くなりそうですから、
どうか熱中症には気をつけて下さいね。

コロナ感染と症状が似て来てしまうので、
病院に行けなかったら、本当にヤバいですから、
先ずはちゃんと予防しましょうね。

ところで、昨日再開した当ブログですが、
清里の森で色んないきもの達を採取した
そんな話しを書きました。

水辺での活動でしたが、
通常の水辺ではおおよそ採れるいきものって云えば・・・
そう。お魚魚です。

魚釣りをしない水辺でも、
大概は何か居るものですが、今回は0でした。

水生昆虫もたくさん居た訳ですから、
状況としては、魚も居て然るべき―
ですよねポカン

と、云う事で、
今日の投稿カテゴリーは、久々のレッツスタディー本

どうして、キープ協会の森の中を流れる川に、
お魚がいなかったのはなぜでしょうびっくり

って、云うのが今日の課題ですチョキ

一つ決定的な理由が、当日に判明したのでありますが、
これは、地理的状況の問題でした。
なので仕方のない事として先に書いておきます。

実は、採取した場所の下流側に、
明らかに段差がある場所がありました。
高低差が2b弱あり、上流側に土管が通っていました。

と、云う事は、
大水が出ればその土管も水没し、
魚類の行き来が可能となる訳ですが、

平水時は、この土管は人工の滝の様になっていて、
魚が遡上ができない高低差です。

が、この問題を置いといても、
おそらく魚は採れなかったでしょう。
その理由を皆さんも考えて欲しいと思います。
どうしてでしょうかね。

調べる手段やツールは問いませんが、
きちんと答えを考えてみて下さいネ幸せ

以下にヒントを書いておきますので、
ご自宅の近くにある河川などの様子を、
思い浮かべて、考えてみて下さい。

一般河川にあって
こうした私有地の所有者がある河川にないものは、
何でしょうか? 
組織―
と云った方が気付きやすいかもしれません。

一般河川の魚は、
全て自然に棲息し繁殖しているのでしょうか
・・・
釣り人は何のために存在しているのでしょうか?

こんな事がヒントになりますよ。
もし、釣りをする人が当てられなかったら、
ちょっと勉強した方がいいかもですよ悲しい

さあ、それではレッツスタディー!!

どうして魚が採れなかったんでしょうかっびっくり

写真は、笛吹川で釣って採取した、
オイカワ・アブラハヤ・ウグイのパヤーズ達です照れ

パヤ、パヤ、パヤ音符音符

 







2021/08/04 9:06:01|トピック
命は廻る(清里の森で見た・触れた命の輝き)

8月に入ったと思った途端に、
緊急事態宣言は、再延長怒る

ついにロックダウンも協議せよ―
との、分科会からのお達しまで飛び出しました。
が、今さらロックダウンなど、
五輪をやっているのですから、
それは無理な話です。

ところで、叔父の逝去に伴い、
数日のお休みを戴いて居りましたが、
しっかりお別れができました。

なので、今日から再開させて戴きます。
引き続き、ご覧戴けましたら嬉しく思います。

このブログでも触れていますが、
7月31日(土)に、
清里のキープ協会様に呼んで戴きました。

同協会の環境教育の拠点となる、
八ヶ岳自然ふれあいセンターが主催する、
生きもの観察会の講師を、努めさせて戴いたのです。

プログラムは、
キープ協会が擁する広大な森の中を、
縫うように流れる小さな川で、いきものをさがし、
森との繋がりや、命の繋がりを、
観察しようというものです。

嬉しい事に午前1回、午後1回の両方の機会も、
定員いっぱいの盛況となりました幸せ

2回とも、素敵なご家族に参加戴いて、
どちらも凄く良い雰囲気で終える事ができました。

が、再開直後の今日の投稿では、
午後のプログラムの様子を、
お話しさせて戴きたいと思います。

両回とも3カ所で活動しましたが、
同じ川でありながら、少し環境が異なるポイントです。

最初は森の手前にある湧き水の小さな池―
ここでは、オタマジャクシがたくさんいます。
既にカエルになった子もいれば、
足が生えて来た子、これからの子・・・

参加してくれた子ども達も、
テンションが一気にあがって、採取してくれました。
オタマがいるので、それを狙ってやって来ていたのは、
ミズカマキリくんでした!!

2つ目のポイントは、広い牧草地を背中に控える、
広葉樹の多いエリアの流れです。

ここで採取できたのは、
カゲロウトビケラカワゲラなどの水生昆虫たち、
石の裏側や、落ち葉の堆積している流れの脇に、
小さな虫たちが棲んでいます。

森の葉っぱが落ちて、川に積もることで、
森の栄養をたっぷり含んだごはんと、
ふかふかのベッドがあります。

皆さんの想像力を膨らませてもらって、
居そうな場所を探してもらうと、
居ます、居ます。
森は、こうして命を育んでいるんですね。

では、この小さな命が最高に輝く場所に行こう―
最後にお連れしたのは、
湿地と緩やかな蛇行が続くエリアです。

採取していたテンションを静めるために、
目を閉じて、周りから聞こえて来る色んな音に、
静かに耳を凝らしていたら、

ドーン!!
雷の音も響いて来ました雷

が、このポイントが今日のハイライト。
皆さんに語りかけます。

ここで、静かに良く目を凝らしていて下さい・・・
ほら、あそこびっくり
ほら、そこにも・・・びっくり

小さな虫たちの羽化が始まっていました。
ふわふわと飛び交うこの虫たちは、
今日の限りで命が尽きます。

明日になれば、また別の虫たちが、
ここで羽化を始めます。
だから、この光景はこの時だけ・・・

雷雨が降ってしまうギリギリまで、
幻想的な虫たちの命の舞を見つめました。

が、とうとう雨粒が木々の葉を叩いてきたので、
急いでふれあいセンターに戻る事にしました。

センターに着いたとたんに滝のような雨雨
そして、雷鳴雷雷

ギリギリですり抜けて来ました。
最後は、採取して来たいきものたちを、
じっくり観察して記録しました。

簡易顕微鏡で細部まで見つめ、
スケッチしたり、特徴をメモしたり・・・

それぞれのいきものたちが、
森と水でつながっている
ことを実感できた様でした。

最後に戴いた評価のメッセージに、

カゲロウが見られて良かった

いきものがたくさん見つかった―

楽しかった・・


そんな嬉しい言葉がありました。

マスクの夏になっても、
いきものたちの命の営みは続いています。

命は廻る―
素敵な夏の思い出になってくれたかなラブ
 







2021/07/30 9:06:01|その他
お詫び(訃報につき数日お休みさせて下さい)
毎日、たくさんの方が、
拙い当方のブログにお立ち寄り下さり、
心から感謝申上げます。
とても励みになります。

さて、私事で誠に誠に恐縮ではございますが、
実は、私にたくさんの釣りを教えてくれた、
私が大好きだった叔父が、
天寿を全うし天に召されました。

ヤマメ釣りが大好きだった叔父とは、
何度も一緒に釣りに行きました。
良く笑い、良く喋り、釣りも上手でした。

渓流釣りを指南してくれたのも叔父でした。
コイ釣りや、ハヤ釣りも教えてくれました。
釣りの師のひとりです。

また、兄と叔父と私と3人で、
何度も何度も、海に釣りに行きました。
頑なにリールを嫌がり、
魚との直接の対話を楽しんだ叔父でした。

晩年はさすが三間(5.4b)ののべ竿は、
重たそうでしたが、それでもリールは、
使わなかった叔父・・・

たくさんの思い出が、
走馬灯の様に頭を駆け巡っています。

我侭で申し訳ないのですが、
喪に服したく、数日の間ブログをお休みさせて下さい。

在りし日の叔父の笑顔と、
釣りで交わした他愛ない話の数々を思いながら・・・

合掌

おじちゃん、また兄貴と3人で釣りに行こうね。
ありがとう・・・







2021/07/29 9:06:01|提供できるプログラム
海に行けない子ども達のために
昨日の都内の、
新型コロナウィルスへの新規感染者は、
とうとう3000人を越えてしまいました。

既にワクチン接種を終えた高齢者の方々も、
安心を手に入れ活動範囲が広がり、
若者は、感染自体をさほど恐れていない現状も、
浮かび上がって来ているようです。

緊急事態宣言の効果も限界と云えます。

おそらく、8月には5000とか、
6000とか、そういう数字に都内は、
変ってしまうかもしれません。

さて、昨日は甲府市内の某児童館へお邪魔して、
夏休みに入った子ども達に、
海ゴミや環境の話し―。を、させて戴きました。

1年生から3年生くらいの30人ほどの子ども達に、
身近な話題から、海にあるプラスティックゴミの事と、
それによる環境被害や、
海の生きもの達への被害について、

ライフワークの『イルカのKちゃん』の絵本の、
読み聞かせ
をメインに話して来ました。

夏休み中なので、一様にリラックスしていますし、
自分も、お行儀良くしてなくっていいよ―
って、声を掛けて、お勉強の時間にならないように、
お伝えする事を心掛けていました。

子ども達に幾つか、
海や、海の生きものについて質問してみたのですが、
少し驚いたのと、残念だったのが、

海に行った事のない
或いは、
海に行けない

子ども達が、意外に多かった事でした。

子どもそれぞれに、違う事情があるとは思いますが、
以下の事情が、現状では考えられます。

1)コロナ感染防止のために(今年は)旅行しない―

果樹農家の多い土地柄ですから、
2) 農繁期で連れて行かれない

または、コロナで経済状況も悪化してしまい、
3) 海水浴、旅行どころじゃない

けれど、可能な限り子ども達には
海に行って欲しい、感じて欲しい、遊んで欲しい・・・
そう思わずに居られません。

海の環境を考えるうえでも、
直接、海に触れた事があるかどうかで、
その感じ方や、考え方が大きく変って来るからです。

昨日も、分別や、リサイクルなどについても、
一緒に考えようと、話しましたが、
やはり海の遠さが気になりました。

そこで、そんな方々のために、
もしお役に立てるのであれば、

是非、海へ子どもを連れて行ってあげたい―
って、考えました。

海水浴だけじゃなく、
海釣りでも、磯遊びでも、
海洋体験のお手伝いがしたい―

当方には、海の専門家とのネットワークがあり、
様々な体験もコーディネートが可能
です。

地域のこどもクラブや、育成会の活動などで、
海に連れて行ってあげたいなあ・・・

って、思っていらっしゃる方や、
団体様がいらっしゃいましたら、
是非、ご相談下さい。

山の子たちに海との繋がりを、
感じてもらう機会を、一緒に考えませんか?


ページの左側にある、
問い合わせフォームからメールでご連絡戴ければ、
必ずお返事させて戴きます。

写真は、八丈島の海
スノーケリングで目の前に泳いでいた、
アカウミガメです。