鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2021/05/18 9:06:01|釣り用語の解説
お食事中の人はごめんなさい(>_<) バチ抜けって知ってますか?

各地で梅雨入りが早まっていますね。
ジメジメ、ムシムシ・・・
うっとうしい季節が、また始まります。

だけど今年は、去年の様な大雨の被害だけは、
出て欲しくないですよね。

ところで、朝から左の写真を見て、
ギョッと引いてしまわれた方、
ホントごめんなさい(>_<)

お食事中の方、
もっとごめんなさい(>_<)(>_<)

山梨県の方には余り馴染みのない光景ですが、
丁度このくらいの時季に、
大潮が近付いて来ると、

海に近い河川で見られる様になる、
何とも不思議で気色の悪い光景が、
左の写真の現象です。

『バチ抜け―』って、云うんですが、
ご存じの方、はたまた実際にご覧になった方、
って、県内にどのくらい、
いらっしゃるのでしょうか!?
殆ど馴染みが無い事と思います。

この水面を埋め尽くすほどの、
おびただしいニョロニョロ
、何だと思います?
実は、これが『バチ―』と、呼ばれる、
ある生きものたちの総称です。

この生きものたちは、
普段は河口付近の、
泥や砂の中に隠れて生きている、
イソメゴカイと云った多毛類たちです。

別の言い方をすれば、
ベントス―。
底生生物の一種です。

ある目的の為に、
砂の中かから抜けて出て来て、
川の流れに乗って流されていくわけです。

その目的と云うのは、
命を繋ぐ行動―。
即ち繁殖行動なのです。

繁殖のために、
バチたちが、普段の住処の砂の中から、
一斉に抜けて出て来るから、
『バチ抜け』です。

そしてなんで、
敢えて流れ易い日を選んで出て来るか―。
って云うと、流された先で産卵した方が、
より子孫を広範囲に広げられるからです。

でも、まあこの数ですから、
まともには、見ていられないですよね〜。
なのに、こんなバチたちを、
大好物にしている魚がいます。

それが、スズキ(写真下)です。
もう『シーバス』って云う方が、
定着しちゃってますかね(^_^)v

このバチ抜けが始まると、
スズキさんたちは、もうテンション矢印左下矢印左下です!!
狂った様に荒食いをします。

なので、ルアーでシーバス釣りを始める際には、
もっともうってつけな時季
だと云われています。
が、使うルアーは、「ワーム」ですよ(^_^)v

当然、ズズキさんの他にも、
バチ好きの魚もいますから、
その魚に似せたルアーでの、「ミノーイング」も、
非常にヒット確率があがる訳です。

でもまあ、このバチの量ってハンパじゃないから、
シーバス釣れても、
大概は、バチを吐いちゃうらしい・・・
ですよ。

シーバス釣りビギナーさん達には、
うってつけ情報だったかもしれませんが、
ほぼビジュアル事故―。

の、光景ですから、
ニョロニョロが苦手な方には、
毒情報だったやもしれません(^_^;)

どうかタイガーホースになりませんように・・・







2021/05/17 9:06:01|トピック
ある年の『水辺の○○実習』やっぱり女性は頼りになるなあ(^^)
緊急事態宣言が、
追加で発令された地域が増えました!!

と、云う事は、
感染拡大が全く止まっていない―。
って、事です。

本県も、変異株の感染者が増えています。
改めて強く意識して、
感染拡大を何としても食い止めねばなりません。

さて、
風薫る五月も、早くも中旬となりました。

2年前まで非常勤講師をしていた、
新潟の専門学校では、
丁度このタイミングで実習週間に突入でした。

自分が受け持っていた実習は、
『水辺のアクティビティー実習―』
と、云う実習でした。

学校がある妙高市では、
海にも山にも、アクセスが容易なのです!!

なので、月曜日から金曜日まで、
近隣の水辺を楽しみ、味わい尽くす、
まさに水辺のアクティビティーを体験する―。
そんな実習をやっていました。

淡水の水辺は相棒の先生が担当し、
海辺は自分が担当していました。
そして、海辺の実習はキャンプを張って、
食材は現地調達―。
釣って、獲って、食材を確保しました。

ある年の『水辺のアクティビティー実習――』
この年は、
柏崎に出来た『海の管理釣り場』で、
食材を釣ってから、キャンプ地である、
糸魚川市のキャンプ場に向かう―。
そんなスケジュールでした。

なので、例年よりも早く妙高を出発―。
一路、柏崎へと向かったのでした。

事前に相棒の先生と下見に行って、
そこそこ釣れたので、
まあ、食材は心配ないだろう・・・。
そう高をくくっていたのです。

が、がっ、がっっ、
なかなか釣れない―
クサフグばっか―
晩ご飯のおかずがない―

特に男子連中と来たら、
釣れなくっても、どうにかなるしょ〜
的な感じで、投げて待っているだけ(>_<)

唯一、社会人経験者の年長の学生が、
黙々と釣っていましたが、
やはりフグばっか・・・

エサが動かないから、
​​​釣れて来るのは、クサフグ・・・。
だったら、まだいいんですが、
なんと、ヒトデを一荷で釣る始末―

「お前ら、ホントに今夜は飯だけだよ!!」
と、煽るのですが、釣果がありません。

午前中には釣りを終えて、
糸魚川に向かう予定だったのに、
午後2時を過ぎてもノーフィッシュよろよろ

とうとうキャンプ場から学校に、
「学生さん達、まだいらっしゃってないのですが・・・」
と、心配の連絡があったらしく、

留守番の先生から連絡が来て、
ボウズを覚悟した時でした。
もう行かないと・・・

「先生、何か釣れましたョ!!」

と、朝から淡々と釣っていた、
女子学生が釣り上げたのは、
なんとっ!! 
良型の『メバル』でした(写真左)。

「やったー!!」
全員の顔に安堵の表情嬉しい

続いて、
「先生、これ何ですかぁ!?」
と、別の女子学生が見せてくれたのは、
これまた美味しいお魚の、
『カナガシラ』でした(写真右)。

カナガシラは、大きな胸びれを持つ、
ホウボウの仲間です。

ホウボウほど大きくはならないのですが、
味蕾(みらい)
と、呼ばれるひげの様なヒレを使って、
海底を歩く様にして、エサを探すのです。

「うわあ、カナガシラやん。
  これ、美味しいんだよ!!」
って、教えてあげるとにっこり(^^)

いやっ、凄い、あっぱれ!!
やっぱり、女性は頼りになるわあラブ

それを見た相棒の先生は、
即行で仕掛けを付け変えて、
カナガシラを1尾追釣!!

自分もなんとか
ちびメバルが釣れて、
ギリギリのところでボウズ脱出―。

既に糸魚川に着いて、
テントを張り終えてなきゃいけない午後4時―。
やっと、柏崎を出たのでした。

男子どもは移動中も爆睡眠い
糸魚川のキャンプ場に着いたのは、
日没直前の午後5時過ぎでした。
そこからみんなでテントを張って・・・

手の込んだ料理はできませんでしたが、
なんとか全員で、
苦労して女子が、釣って下さったお魚を、
みんなで味わう事ができたのでしたスマイル

確か、味噌汁にしたんだよなあ・・・

男子ども、感謝せ〜よ!!

料理も積極的に手伝ってくれた女子たち、
彼女たちは、当時あった保育学科の学生です。

きっと、面倒見の良い保育士さんとして、
今も活躍してくれてると思います!!

今日はそう言えば今頃だったよなあ・・・
と、回顧の投稿でありました(^_^;)

 







2021/05/16 9:06:01|ニッポンの釣り
甲府市内で気軽に釣りが楽しめそうな場所を探して・・・5
立夏を過ぎて、
暦のうえでも夏―。

またこの暑さは、
もう真夏―!?
そんな気候が続いていますね。

まだ身体が暑さになれていないし、
マスクが離せませんから、
皆さん、熱中症には、
くれぐれもご注意下さい
ネ(>_<)

ところで、
甲府市内で気軽に釣りが楽しめそうな場所探し
ですが、
先日も1カ所、
とても気になる場所を見つけました

川と云うより
以前お伝えしたフナとナマズを釣った場所―。
みたいに、ほぼ水路なのです。

ぶどう畑の脇を流れているので、
この辺りのぶどう畑に、
水を供給するんだと思います。

水量も割とあって、
コイが結構たくさん居るのが分かるのですが、

アクセスできそうな場所とか、
クルマが置ける場所とか、
何より、
この場所に行く道が分からないのです。

水路の様な感じなので、
足場が少し悪いのですが、
こんな所に、こんな場所があったとは!?

長く甲府に居ても、知らなかったぁ(>_<)
どうやって行けばいいんだろう・・・

いやあ、気になる(^_^;)
気になるけれど、
子どもさんには、かなりリスク高めかも・・・
 







2021/05/15 9:06:01|釣果報告
荒川で釣ってみたら・・・

昨日まで、怒濤の鮎釣り5連続でした(^_^;)
しかも、最後の5日目は、
ついつい長〜くなってしまいました。
何卒、ご容赦下さいませ(>_<)

それで今日の投稿は、
甲府市内で気軽に釣りが出来そうな場所
の、1回目の投稿で紹介した荒川に行って、
釣りをしてみました。

が、釣ったポイントは、
その時に写真に写したポイントより、
若干、下流側に移動した場所での、
釣りとなりました。

理由は、下見に訪れた時より、
凄く減水してしまっていたからです。
おそらく河川工事が影響している―。

と、思われますが、
ともあれ、
下流側に竿が出せる場所を見つけました。

川原には、黄色くてキレイではあるけれど、
周りの植物を浸食する外来種、
『オオキンケイギク』が、
次々に花を開いています。

さて、時間のリミットは2時間弱―
果たして釣れたのでしょうか!?

この日は、前回まで使っていたエサがなくなったので、
新たに『つけるだけ』と、云う練りエサを購入。
仕掛けは同じですから、
ポイントを決めて釣り始めるまで僅か3分でした。

水が濁っていて、
なかなかタナが決まらなかったのですが、
ウキ下30aくらいで、
もぞもぞとウキが動き始めました。

が、キメアタリがないまま時間が過ぎます。
タイムリミットまで30分となった頃、
いいアタリが出ました。

が、合わせが強かったのか、空振り―(>_<)
と、手前に魚影が見えました
が、どうも泳ぎ方がコイでもフナでもありません。
ナマズっぽくもありません。

なんだろうなあ・・・
と、思い、魚影の見えた辺りに仕掛けを投じました。
ツンと、沖に走るようなアタリ!!
それっ、

確かに手応えがあった瞬間、
ハリスが一発で飛びました。
0,8号のハリスですから、
そこそこのコイでも切れない筈―

気を取り直してハリスを交換しました。
再チャレンジすると、
またも同じ様なアタリが出て、
また同じ様にプツン(>_<)

いや、これはコイじゃないぞ!!
鋭い歯がないとこんなに簡単には切れない!!

リミット間際で最後のあがき・・・
再び沖へ走るツン―

うりゃ、キーン・・・

糸が鳴る走り、最初のひとのしをかわし、
頭を自分の方に向ければ、
こっちのものです。

竿であしらおうとしたところで、
再び沖に走られて、無念またプツン泣く

何だったんだろ・・・
バラした事よりも、魚の正体を確かめたかった・・・
コイやフナではない、あの魚影―魚
ブラックバスでもないですね。

ぽかった―。
って、範囲で云えばニジマスみたいな魚影でした。
まあでも、荒川のあの場所で、
それはないでしょう。

昔は放流して、
マス釣り大会なんかもあった記憶があって、
残りマスが釣れた―。
なんて事もあったみたいなんですけどね。

ちょっとあの魚の正体が分かるまでは、
荒川に通うことになりそうです!!

再釣行を誓ったのでしたグー
オオキンケイギクと、
同じ類いの魚だったら、どうしよ・・・

その為にも、釣って正体を明かしたいです。
多摩川が「タマゾン川」なんて異名が付いて、
外来種が多くなってしまっている現状もあります。

荒川の様な都市河川では、
同じ様な事が起こりうるので、
なんとか正体暴きしたいですね。
 







2021/05/14 9:06:01|釣り具の小宇宙
アユ釣り道具の小宇宙3(釣りのメカニズムを理解して選ぶ)

鮎釣り投稿、連続3日目―
あっ、いやっ、
ドブ釣りの分も入れたら5日連続でした(^_^;)

大好きな釣りなので、
書き始めたら、
なかなか止まらなくなっちゃって・・・
ひとまず、これで区切りにします(^_-)

さて、道具の紹介と選び方を書いて来ましたが、
今日は仕上げとして、
竿と、友釣りを成立させるための、
仕掛けや、細部の小物について、
一気に紹介しようと思います。

途中でくたびれたら、
また気が向いた時に、
続きを読んで下さいませ(^_^)v

今日は写真のない道具の事も書きます。
左の写真は、全て仕掛けの部分ですので、
文中に書き込みます。
予め、ご承知置き下さいネ(^^)/

それでは、鮎竿の事から始めます。
が、いきなり掛かった鮎の、
「取り込み」から、説明しますよ。

友釣りは、おとり鮎を、
縄張りを持った鮎の、正しく「縄張り」へ、
強制的に送り込む釣り
です。

従って、取り込む際には必ず2匹の鮎を、
同時に取り込まないといけません。


これは釣り方と、釣り人の趣向によりますが、
取り込み方は二つ―。

「抜き」と、「寄せ」です。
ですが、最初は「寄せ」の取り込みを、
理解すべしと、自分は考えています。

さて、友釣りの竿は長い
この事は、多くの方が認識されていると思います。
7.2bから長い物で11bもある延べ竿です。

今の鮎竿は普通に、
「抜き」の取り込みができるでしょうが、
そんなに長い代物であれば、
本来なら重くって、とても片手で抜いて、
タモでキャッチなんて事は難しいのです。

竿の著しい進化と軽量化により、
「抜き」が、主流になった訳ですが、
竿はあくまでバランスで選ぶべきだと考えます。

硬調とか、中硬々とか、
硬さの表示も参考にしますが、

先ず釣りに行く川の川幅がどれくらいあるのか、
自分の腕力はどの程度か、
その竿を一日持ち続けてどうか・・・

等々を総合的に判断して、
自分の身体に合った竿を選んでもらえば、
硬さは余り気にしない方がいいです。

基本、竿が硬くなれば重くなるし、
柔らかくなれば、軽くなる傾向です。
自分は川に立っていますから、
二尾の鮎に引きずられないことが大事です。

そして取り込みは、
「寄せ」を基準に考えて欲しい・・・

選ぶ際には、最初から10b竿を選ばない事。
全部延ばして暫く持ってみる事。
そして、腕が疲れたりしない事を基準に、
選んで欲しいなあって思います。

綺麗な寄せの取り込みは、
その人の確かな技量を物語るもの
―。
抜いてホームランなんて云うのはダサいです(>_<)

続いては、仕掛けについてです。
友釣りの仕掛けは、おおよそ3段階に分かれます。

天井糸(天糸)水中糸
そして、鼻カン周り仕掛け
の、3つです。

では、それぞれ解説します。
先ず天井糸は、おとり鮎を操作して、
泳がせたいポイントへ導く糸
だと、
考えて下さい。

素材は、ナイロン製でも、
フロロカーボン製でも構わないと思いますが、
水切れが良くって、竿先にまとわり付かない糸で、
竿の半分から、やや手元に近い部分まで、
天井糸にします。
太さは0、8号〜1.2号くらいが良いと思います。

この間に、リリアン糸などをはさみ、
チチワ結びで、水中糸へ連携します。

水中糸は、おとり鮎に負担を与えず、
活発に泳ぎ回る手助けをする糸
です。

その為、糸自体が沈みやすく、
可能な限り細ければ、鮎は元気です。
そう考えると、
ナイロン製は水を吸収しやすいので、
今は余り使われなくなりました。

糸自体が沈みやすい―
しかも、より細く・・・。
と、云う事で開発されたのが、
金属糸です。

D社から発売された『メタ○○○ー』は、
画期的で、友釣りを大きく変えました。
太さは髪の毛よりも細い、0.01号―

ですが、金属なだけに錆びたりとか、
値段が、高くなってしまったり、
キンクによるバラしが課題となり、
かつての人気は影を潜めています。

変って今主流になりつつあるのが、
フロロカーボン製の水中糸です。
吸水性が殆どなく、適度に伸びるので、
使い勝手も、コスパも、良いと思います。

この水中糸の川面に出ている部分に、
目印を付けるので、
水切りの良い糸が好まれるのです。
太さについては、
自分はおおよそ0.3
〜0.4号くらいを使っています。

最後になった「鼻カン周り仕掛け」です。
この釣り方を考えついた先人の、
アイディアや探究心は、本当に凄いと思います。

ここが最も肝になる部分ですので、
写真で説明していきましょう。

では、一番上の写真をご覧下さい。
絵と云うより、イラストですね(^_^;)

これは鼻カン周りの仕掛けが、
どんなセッティングになっているかを、
とっても分かり易くしてあります。

先ず鼻カンから説明します。
おとり鮎は、この鼻カンによって、
仕掛けと繋がれています。


鼻と呼ばれているのは、
「吻(ふん)」と、云う部位なのですが、
通常魚の吻は、中で繋がっています。

この部分に昔は真鍮で作った
「輪っか」を通したそうですが、
吻の片方から輪っかの先を通せば、
もう片方から先が出て来ますよね。

魚は痛点がないと云われてはいますが、
最近の研究では、魚にも痛点はある―。
そう考え直されているようです。

が、そんな事を考えると、
魚釣り自体できなくなっちゃいそうなので、
自分は考えないようにしています(T_T)

さて話しを戻しましょう。
今は手返しが早くなる、ワンタッチの
移動鼻カン
がメインになっています。

仕掛け糸に鼻カンと、
『逆さバリ(逆バリ)』を結んだものが、
二番目の写真です。

実は、この逆さバリこそ、
友釣りを成立させている、
最も重要な役割を担っています。


逆さバリは、
鮎の尻ビレの端から、
ほんの少し腹ビレ側に寄った位置に、
逆さまに、浅く刺して置きます。

逆さバリのチモトあたりには、
ハリス止めが一体化していて、
このハリス止めに装着するのが、

3枚目の写真の「掛けバリ仕掛け」
と、なる訳です。

写真は、3本錨(いかり)と、4本錨ですが、
注目して欲しいのは、
錨バリの底からちょこんとはみ出している、
糸の先端です。

実は、これが大事なんです。
掛けバリの仕掛け糸は、
張りのある腰の強い糸で、
『ホンテロン』などが、良く用いられます。

この張りのある糸が、掛けバリより先に、
川底を擦って流れるので、
根掛かりを防いでくれるのです。

縄張りに侵入者(おとり鮎)を見つけると、
野鮎は、追い払おうとして、
背ビレ辺りをぶつける様に、
体当たりして来ます。

この時に逆さバリから出ている掛けバリに、
体が触れると、食い込む様に刺さる訳です。

そうなると、掛かってしまった鮎は、
自分の縄張りに戻ろうとして、
更に深く掛けバリが刺さっていきます。

なぜなら、野鮎が身を翻した瞬間に、
逆さバリが外れて、
テコの原理が活かされるっていう、
なんとも科学的な理論のうえに、
この友釣りは成立しています。


ハリの種類も様々あって、
刺さり易くて外れにく『キツネ』
とにかく掛り易『早掛け』
とにかく深く刺さる『矢島』などです。

また、上記のハリの進化形とも言える、
様々な掛けバリも出ています。

ハリの大きさは、
いずれも、7号を基準に選んで下さい
出来合いの物で充分です(^_^)v

また錨バリではなく、
ハリを分散させて付ける「ヤナギ仕掛け」は、
同一方向に分散させてあり、

「チラシ仕掛け」は、
互い違いに分散されています。

まだまだ鮎釣り道具には、
たくさんたくさんアイテムがありますが、
また機会を見つけて紹介しましょう。

最後まで読んで戴き、
本当にありがとうございました。