鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2021/04/20 9:06:01|お気に入りの場所
祝 ブログ毎日更新1周年 回顧 新婚旅行でも釣りをした!!

実は、このブログを毎日更新しよう―。
そう決めてから、コツコツ続けて、
今日で1年が経ちました。

コロナ禍のにあって、何かできる事はないか―。
と、釣りと魚のお話しをしながら、
フィッシングメッセンジャーと云う自分の仕事を、
一人でも多くの方に知って戴きたくて、
途中、出張で数日途切れた以外、
1年休まず続けて来られました。

と、云う事は、
依然としてコロナ禍である―。
と、云う認識ではありますが、
スタート直後に比べたら、
5割ほども、アクセスが伸びてきたんです!!
このブログを、見て下さっている皆様へ、
心から感謝申上げます。

さて、1周年記念の今日は、
夫婦の思い出話しをさせて下さい。

自分たち夫婦が結婚したのは、
1999年の6月でした。

当時まだ自分は、
釣り具店に店長として勤めて居りました。
が、心の中では、結婚を機に、
今の仕事での独立を考えていました。

独立の意志は、予め交際中に妻に伝え、
こう云う仕事をしたい・・・。

と、打ち明けたところ、
夢を叶えて欲しい―
と、背中を押してくれました。
が、独立後の仕事でも釣りに関わろうとしていたので、
店長のまま結婚をしました。

只、結婚が決まって、
式、披露宴に向けて準備していた期間は、
敢えて釣りは断っていました。

だから、新婚旅行に行く時には、
どこかで釣りをさせて欲しい―。
と、ずっとお願いをしていました。

交際中、何度か一緒に釣りをしましたが、
妻には、イマイチ不向きだったらしく、
旅行でも、釣りをしている時は別行動で・・・。
そんな了解ももらっていました。

で、自分たちが選んだのは、
北陸3県を回る5泊6日のクルマ旅でした。

その2日目、
石川県の和倉温泉に泊まり、翌朝、
橋で繋がった能登島で、
クロダイ釣りをさせてもらう事にしました。

妻は、能登島内の水族館の見学や、
島内の散策に充ててもらい、
自分のクルマで自由に動いてもらったのです。

能登島の『箱名(はこな)』と云うエリアは、
自分が特に好きな、
筏釣りが有名な場所でもあります。(写真上)

筏に渡船してくれる船宿さんを探し、
旅行前に予約しておきました。

宿で朝食を済ませた後で行ったので、
渡船屋さんに着いたのは、既に日も高くなった、
午前9時半頃でした。

渡船の船長さん曰く、
「今からだったら、コレ持ってけば何か釣れるよ」と、
オキアミを勧めてくれました。

鼻からこんな時間からじゃ、
クロダイなんて釣れっこないじゃん!!
そんな対応に思えました。
一見さんですしね〜(^_^;)

けれど、初日にエサは既に購入してあり、
まあ、そのオキアミも、
折角なので買わせて戴きましたョ。

島の入り江の奥にある箱名は内海なので、
全く波もなくて湖の様な佇まいです。
滑る様に、筏に渡船が着きました。

「ありがとうございました。やってみます」
謙虚にお礼を言って、お代を渡しました。
もちろん、少し多めにお渡ししました。

筏の上には自分一人、
足もとには、鏡のように穏やかな能登島の海―。

トイレもありますから、
本当に海を独り占めした感じ・・・(^o^)

さあ頑張ろう!!気合いが入ります。
釣果があったら、
「夕食は宿で魚を調理してもらおう!!」
そう、約束していたので、ボウズは許されません。

船長さんには、ちょっと袖にされてしまいましたが、
清水のダンゴ釣りで鍛えていますから、
実は釣る自信は、結構ありました。

寄せてしまえば、ツ抜けもいける!!
ボウズは、1_も考えていませんでしたネ。

元々、魚影が濃いんでしょうね。
最初の1枚は、始めてから1時間足らずで、
25aのクロダイをゲットしました。

そこから、15分後くらいだったと思いますが、
ズンッと、明確なアタリが出ました。
すかさずアワすと、結構大きそうです。
釣れたのは、この日最大の42aでした。

クロダイは計5枚釣ったと記憶しています。
他にも、コノシロ、アジ、カレイなどが釣れて、
チヌは2枚キープして、アジなどもキープ。
他の生きている魚は、リリースしました。

午後3時半に迎えに来てもらって、
釣った42aを見せると、
目をまん丸く見開いた船長さんが、

「今日、一番大きいヤツです。
写真に撮らせて下さい。」


なんて、朝とは真逆の対応となり、
ちょっと良い気分だったかなあ(^_^)v

波が穏やかだと、
あんなにもアタリが明確なんだ・・・。
カセに揺られる清水とは、
段違いの釣りやすさでした。

妻と合流して釣果を見せると、
「わあ、凄い、これで食べられるね!!」
と、向かった先は能登半島。
輪島に宿を取りました

早速、調理交渉で、
3000円お支払いしてお願いしたら、
なんとも豪華な船盛りにして下さいました。

クロダイはお刺身と焼き霜のお造り、
コノシロは、ごまを衣にした揚げ物に、
焼き物も、煮物まであってフルコース

二人では、食べきれないほどの量でした。
宿の夕食も最高でした。

「他のお客さんにもお裾分けできたね」
妻が言いました。
「ホント、そうだね。釣りができて良かったよ」

あれから、今年で21年目となります。
未だ稼げては居ませんが、
なんとか仕事になるまでには成長できました。

忙しい時には、今でもすれ違いが多いけれど、
今こうして「フィッシングメッセンジャー」として、
仕事ができるのも、

わがままを許してくれた妻のお影だと感謝しています。

コロナが明けたら、
また久しぶりに、旅行にでも行きたいな・・・。
もちろん、釣り竿はいつも持ってます(^o^)

下の方の写真は、お造りのイメージです。
が、もっと豪華な感じでしたよ(^^)/



 







2021/04/19 9:06:01|ニッポンの釣り
釣り師の悪いクセ(教え魔になっていませんか!?)
今日4月19日は、
『地図の日』
なんだそうです!!
またの名は、『はじめの一歩の日』とも、
呼ぶそうです。

初めて日本地図を作った伊能忠敬が
全国測量のために、江戸を旅立った日―。
まさしく、はじめの一歩を踏み出した日―
なんですって!!

どっちの呼び方が好きかって云うと、
やっぱり、『はじめの一歩の日』ですよね(^_^)v

新年度になって、
社会人としての第一歩を踏み出した方、
大学生としての第一歩を踏み出した方、
高校生として・・・
中学生として・・・
ピカピカの1年生として・・・
ようちえんデビューとして・・・

そして、もしかしたら、
釣り人として、第一歩を踏み出した方―。
って、いるのかなあ(^_^;)


どんな方も、最初は何もできなくって、
教えてもらって、自分で経験値を積んで、
次第に出来る様になりますよね。

でも、出来なかった事が、出来る様になった時って、
ホント、嬉しいですよね。

出来る様になったのは、
もちろん自分が頑張ったからなのですが、
あなたが出来る様になるまでに、
色々教えて下さった方も、
きっと何人か居らっしゃいます
よね(^_^)v

では、その教えて下さった方、
優しかったですか?
それとも、厳しかったですか?
褒めてくれましたか
弱点を指摘して、
徹底的に鍛えてくれましたか?

人によって教え方も様々ですよね。
でも時に、聞いてもいないのに教えてくれたり、

ダメ出し、上から、スパルタで、
ひたすら厳しかったりの先生も、
いらっしゃったかもしれませんねえ・・・(>_<)

で、そういう厳しかったり、
必要以上に、あれもこれも教えてくれる人って、
正直、時にありがた迷惑だったりしませんか!?

時には、異性に対しても、
手取り、足取り・・・。
な〜んてね(T_T)
指導と云う名目じゃなければ、
単なるセクハラじゃん・・・

こう言う人を、
「教え魔」って云うんだそうですよ!!
そして、結構、釣り人って「教え魔」ですよね。
心当たりはありませんか!?
自分も釣り人ですが、
今は、教え魔ではありませんよ(^^)/

先日、夕方のラジオニュースで、
この「教え魔」について、
あなたは大丈夫ですか・・・?
みたいな、特集をやっていたんです。

ついつい、
そうそう、釣り人って、こう云う人多いよね〜
って、ツッコんだり、自分は大丈夫かな?
って、思わず自問自答しちゃったりました。

釣りって、やっぱり最初は教えてもらえると、
とっても有り難いのだけど、
次第に覚えて来ると、
自分の思う通りにやりたくなります
よね。

そういう時には、釣れていてもいなくっても、
自分なりに考えてやっているから、
時に、アドバイスがウザかったりしませんか!?

エサはこうしろ!!とか、
そんな竿じゃ釣れん!!とか、
余計なお世話じゃ・・・(>_<)

また、教え方はすっごく紳士的なのに、
エサは大丈夫?
これ、使ってみて!?
どう、釣れた!?
って、一生懸命に世話をやいてくれる人もいますよね。

また、これも有り難い反面、
いや、そこまではいいんで・・・。
って眼で、作り笑いするしかないですよねえ。
困ったもんだm(_ _)m

自分も、釣り具店勤務の時は、
ちょっとお節介だったと反省しています。

売りたい・・・。じゃなくって、
釣りを楽しんでもらいたいから、
アレもコレも、必要以上に勧めてしまう・・・(^_^;)

でも、
フィッシングメッセンジャーと云う仕事を始めて、
子どもさんや、
釣りを初めて体験される方に指導させて戴いて、

釣り具店勤務当時は思っても居なかった、
教わる側の方の思いをお聴きして、
あれこれ気付き、あれこれ悩みました。

釣りをやってみたいな・・・。とか、
ちょっとだけやってみようかなあ・・・。とか、
いわゆる初心者の方々にとっては、
釣り具屋さんって、実は凄く敷居が高い―。

って、知りました。

店員さんも優しく教えてはくれるんだけど、
専門用語が全く分からない・・・(T_T)
外国語に聞こえる・・・(>_<)
・・・みたいな。
そういう感想を戴きました。

やっている時には、
もっと初心者の方を取り込むには・・・。
って、色々工夫して対応していたんですが、
要は教えすぎ―。って、事なんですよね。

最初はついつい・・・
なのですが、基本だけ丁寧に伝えてあげれば、
分からない時は、向こうから尋ねて来ますから、
待ってあげるのが凄く大事ですよ。

尋ねて来ないときは、理解してくれたと云う事なので、
素直に、
「ああ、分かってくれたんだあ!!」
って、心の中でガッツポーズです(^_^)v

で、結果(=釣果)が出たら、
一緒に喜んであげるのが、楽しんでもらうコツです。


間違っても、そこに過去に釣った自慢じみた話しを、
ぶっ込んでしまったら、全て台無しです。
これ、やってしまいがちなので、
特にベテランさんは、気をつけて下さいネ。

教え魔になってしまう人って、
要は、その活動を心から愛している人
なんです。
だから、同じ様にやって欲しくって、
頼まれてもいないのに、あれも、これも・・・
で、結果、相手を不快にさせてしまうんですって!!

釣りもそうですが、
野外体験って慣れない時には、
トライ&エラーの繰り返し
ですよね。
でも、その繰り返しが実は楽しい訳で、
一気に極意まで教える必要なんて全くないんです。

けれど、危険な事や危険な魚とか、
絶対にやっちゃいけないことは、
厳しく云ってもいいと思います。


例をあげれば、ゴミを釣り場に放置したりだとか、
釣り竿を振り回して遊んじゃうとか、
そう云うマナー違反は絶対NG!!

釣り女子さんのお話しも書きましたが、
頼まれてもいないのに、
声掛ける釣り人さん、結構いるでしょ!!

折角、釣りに来て下さったんだから、
自由に楽しんでもらいましょうよ。
あなたの釣りが、その女性のお目に敵えば、
分からない事は、聞いて来てくれますよ(^^)/

はじめの一歩の日に、
はじめの一歩を踏み出した色んな方達への、
指導の仕方、伝え方、
改めて見直してみませんか!?


写真は以前、兵庫県の日本海側で、
釣り&食の、
イベントの講師に呼んで戴いた時のものです。







2021/04/18 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
各地でサケガシラが発見されていますね。
つい先日、静岡県沼津市の島郷海岸に、
「タチウオに似た魚が打ち上げられている・・・」
そんな情報が、近くにある沼津深海魚水族館に、
寄せられたそうです。

早速、確認に行ってみると、
それは、リュウグウノツカイの近似種の魚の、
『サケガシラ』と、云う魚だったそうです。
「タチウオ?」海岸で珍しい深海魚「サケガシラ」見つかる  静岡・沼津市(テレビ静岡NEWS) - Yahoo!ニュース

直ぐに保護して水槽で飼育を始めましたが、
4日後に、残念ながら死んでしまったそうです。

島郷って云えば、自分が釣り具店勤務時代に、
市内のお店で勤務して居た時に、
結構、釣りに行った場所です。

沼津御用邸のすぐ前の海岸ですよね。
投げキス釣りに行きました。

けれど、数日間は実際に水族館で見られたんだそうで、
生きて泳ぐ姿を、自分も見てみたかったです。
ここは、自分が勤務時代には無かった施設ですが、
沼津の外港エリアにあるので、
島郷からも10分程度じゃないですかね!?

さて、この『サケガシラ』の名前は、
このニュースを知った直前にも聞きました。

先月末には富山湾の高岡沖で、
地元のダイバーさんが、
生きて泳ぐ姿の撮影に成功したと云うニュースもありました。

サケガシラは、通常は水深200b以上の深海に暮し、
なかなか海面近くまで、泳いで来ることはないそうで、
リュウグウノツカイと並んで、
不思議な魚として、知る人ぞ知る魚です。

因みに名前の由来は、
捕食する時に、頭が裂ける様に割れて見える事で、
サケ(裂け)ガシラ(頭)なのだそうですよ。

リュウグウノツカイが陸に打ち上げられると、
天変地異の前触れ―。
みたいな事を良く聞きますよね。

そう考えると、
直前の富山湾への季節外れのカマス大漁も、
太平洋側の沼津に打ち上げられた、
このサケガシラも、そこに繋げてしまいそうです。
沼津には、そう言えば昨年は、
リュウグウノツカイも姿を見せましたよね。

しかも、合致するように、
海底が震源の地震が、各地で起こっていますでしょ!?
つい最近では、トカラ列島沖の群発地震だったり、
和歌山県沖でも地震がありましたよね。

三月には、福島・宮城沖での、
東日本大震災の余震と思われる、
大きな地震もあった
ばかりです。

やっぱり、普段あまり起こらない事が、
頻発して起きるって事と、
それに呼応して起こるこうした魚たちの動きは、
連動しているって思った方が、
正しいのかもしれませんね。







2021/04/17 9:06:01|トピック
福島第一原発の処理水をめぐる問題について2(自分事にするために)
それでは、昨日に引き続いて、
この問題について考えてみたいと思います。

現実的―
この言葉って、非常に便利な日本語だと思います。
物事は、直接関わる「当事者」と、
間接的な関わりだったり、
全く無関係な「第三者」とに、分かれます

同じ問題でも、当事者にとっては負担が大きく、
第三者にとっては、特に気になりません。


政府は専門家が勧める、
最も現実的な方法である―
として、海への放出を決めました。

では、現実的って何だ!?って事です。
海は世界へ広がり、繋がっています。
その海に、薄めようがどうしようが、
放射性物質を流すって云っています。

しかも、今回は放出場所が限定できる訳で、
もし放出をした結果、
放射線濃度が、ほんの僅かであっても高くなったら、
「それ見たことか!!」と、
批判の矢面に立たされるのは、当事者です

今回、当事者は政府も、東電も、あると思いますが、
水産資源を採捕しているのは、
最も影響を受けやすい弱い立場の方達、
即ち、漁業者の皆さん
です。

いくら政府が矢面に立つんだと云っても、
いくら東電が、補償しますと云っても、
直接被害を受けるのは、政府でも東電でもありません

しかも、今度の風評と云うのは、
日本限定では無く、世界各国にまで及ぶ―。
そう考えるのは当たり前でしょう。

薄める濃度は飲料水レベル―。
だと、政府は云います。
では、その水、飲めますか?

ある政治家は、
「飲んでもどうってことない・・・」
そう云ったそうです。
だったら、当事者の皆様の目の前で、
ごくごくと飲んでみて下さい。
そうすれば、少しは説得力があがるでしょう。

で、続きがありました。
中国から、その発言にいちゃもんがついたら、
昨日、「飲める!!」って、即答したそうです。
本気だったら、男気ありますけどね〜!!
お見逸れ致しました!!

地元漁業者のこれまでの10年は、
正に、風評被害との闘いだった訳です。

徹底的なモニタリングと検査で、
全く問題ない状態であっても、
未だ福島産の水産物、買えない人もいます。
絶対、買わない人もいるでしょう。

なのに、添加物の入った食品でも、
喜んで買う人は多いのです。
それくらい、人の気持ちなんていい加減で、
その都度、コロコロ変ってしまいます。

だから、当事者は怒るのだと思います。
云ってる自分も第三者ですから、
実ではないかもしれません。

ですが、自分は魚が大好きですから、
大丈夫だと云うお墨付きがあれば、
平気で食べられます。買います。

昨日、話しの中で触れた「アンコウ鍋」
2018年の1月に、福島で食べて来ました。
すっごい、美味しかったです。

同じお店で、やはり地元産の、
タラの白子(精巣)も食べました。
今まで食べた中で、最高の美味しさでした。

そして、風評被害を受けているのは、
水産品だけではなく、農産品も、畜産品も、
お米も、人までも・・・です。

本当に現実的に、
自分も含めて第三者は、
福島の皆様に心に寄り添えているんでしょうか・・・。
そここそが、今回の大きな論点になるでしょう。

漁業者は、我々に何の説明も無い、
説明に来い―。と、憤っておられました。

本当に矢面に立つ覚悟があるなら、
当時の政権、現在の政権、関係者皆で、
先ずは説明に直接出向くのが道理だと思います。

大臣ひとり行かせたくらいで、
説明した、理解を求めたなんて虫が良すぎませんか!?

この問題は、国民的な議論を尽くして、
折り合いを付けねば解決しないでしょう。
第三者側も、当事者の負担を思い、
相応分は、負担を負うべきだとも思います。

東京湾でも、駿河湾でも、相模湾でも、
瀬戸内でも、各漁場でも、
安全を担保されているんだったら、
処理水を分担放出すれば良い。

消費者も安全なのだから、
金額の下限だけ決めて、
復興産物として義務購入すれば良い。

当事者の皆さんの痛みを、
国民全てが相応に負う覚悟を持てるかどうか・・・
なんだと思います。

あるブログに、
薄めた処理水を滅菌・殺菌して、
ペットボトルに入れて復興水として売れば良い―。
そんなアイディアが書かれていました。

それ、賛成です。
また、近年増え続けている自然災害の、
避難者用の飲料水としても活用できるのでは、
ないでしょうか!?

政府は放出の準備期間を、
2年間とすることを東電側に求めました。
一方、先般繰り返された原発での不祥事に対して、
国民は信頼できるのでしょうか。

それこそ、政府と専門家がしっかりと間に入って、
指導・管理して準備させて下さいね。
でないと、誰も納得しないと思います。
これこそ、現実的ではないですよね。

写真は、タラの白子です。
出汁を張った中に湯通しされた白子が入ってて・・・
ああ、思い出しただけでも垂涎ものです。

こんな素晴らしい魚が獲れる福島の海―。
その海は、日本の宝であると云う事を、
消費者である我々は、もっと認識すべきですね。

 







2021/04/16 9:06:01|トピック
福島第一原発の処理水をめぐる問題について1(トリチウムって何?)
4月13日、政府は兼ねてより懸案だった、
廃炉に向けての作業が進む、
『東京電力 福島第一原発』で貯まり続ける、
放射性物質『トリチウム』を含んだ処理水を、
飲料水レベルまで薄めてから、
海に放出する事を決定しました。

このニュースは、朝早くから世界でも、
大きな関心を持って伝えられました。

そして、風評被害と未だ闘っている、
地元の漁業者からは、
直ちに大きな怒りの声があがりました。

また、中国・韓国・フィリピンなどのアジア諸国からは、
重大な懸念と、抗議の声が一斉にあがりました。
韓国などは、大使を呼びつけて抗議したとか・・・

一方で、アメリカは指示を表明し、
世界の原子力を管理する国際機関IAEAも、
この決断を評価し、
風評の払拭に協力を惜しまない声明を出しました。

またこの問題は、福島県の復興に際しては、
絶対に避けては通れない問題で、
これまでの内閣では、
ずっと先送りされて来た問題でもあります。

ですから、管政権下で政府の方針を決めて公表した―。
この事については、非常に大きな政治決断だったと、
一定の評価はあっても良いと、
個人的には思います。

では皆さんは、
この問題をどの様に考えていらっしゃるでしょうか!?
当然、賛否両論あって然るべきだと思います。

ですが、断固反対だけでは、
一向に解決しえない問題だとも感じます。
その為にも、この方針決定をきっかけに、
当事者のみではなく、国民全体で考えて、
なんとか折り合える解決策を模索すべきでしょう。

では最初に、
この『トリチウム』と、云う物質は、
どういう物質なのでしょうか。
先ずはそこから考えてみたいと思います。

トリチウムは化学的にはと、
水素と同じ性質を持つとされています。

通常は普通の水に混ざっているため、
分離するのは非常に難しいのだそうです。  

ただ、トリチウムが出す放射線は弱くて、
紙一枚でも遮断できると言われているそうです。

ですから、国内外で運転されている原発においても
トリチウムは濃度や量を管理して、
海や大気中に放出されているのが、
一般的
なのだそうです。

ところで上の写真は、
ある魚の鍋料理なのですが、
材料の魚が何か分かりますか?
お魚が好きな方であれば一目瞭然でしょう。

このお魚の正体は『アンコウ』で、
この鍋は、『アンコウ鍋』です。
海のフォアグラと称されるあん肝も見えていますね。

実はこのアンコウこそ、
福島県の海を代表する高級魚であり、
貴重な水産資源なのです。

他にも福島の水産資源はたくさんあるのですが、
有名なのは、カレイだったり、ソイだったり、
ドンコと呼ばれるエゾイソアイナメであったり、
マダラだったり・・・。
割と底生の魚種が多い印象があります。

そして、こうした底生の魚種の方が、
回遊魚に比べて、
放射性物質を体内に留めやすいとされ、
生物濃縮の値も高くなるとされています。

ですから、放射線が低いとされる、
トリチウムも「塵積も」で、
放射線被害が出るのでは・・・

そのような風評が、
原発事故から10年経った今でも、
根強く残って居ると感じます。

また、その間の政府の対応にも、
当然、不満が大きかったのでしょう。

テレビの取材のインタビューに応えた、
地元の漁師さんが、
「今まで何にもしねーで、
総理のひと言で決まっちまうのか!?
その前に、もっと我々の話を聴け―」
と、憤っていた事が、強烈に印象に残りました。

そしてこれこそが、
この問題の根幹なのだと感じました。
当時、政権を担っていたのは誰だったでしょう!?
その後変った政権は、どうだったんだ!!
真の復興って何だ!!

我々も、決して他人事では無く、自分事として、
この問題に向き合わなければならないでしょう。