お魚は多くの種類が、実はイクメンです。 雄が卵の管理や、子育てを担当するのは、 珍しい事ではありません。
一方の雌は、 子孫を残すための「卵」を産める存在なので、 圧倒的に雄より優位な立場なのです。
これから五月へと向かって行く季節の中で、 多くの魚種が産卵行動に入りますが、 雄の徹底した「父性」を、知って欲しいので、 中でも雄の役割が大きい、 この魚について、お話ししますね。
父性が強く、イクメンの最たる魚は、 何を隠そう『ブラックバス』ですよ(^o^) 外来種だからって、差別しないで下さいネ。
上の写真の魚は、 ラージマウスバス(オオクチバス)の雄(♂)が、 スポーニングベッド(産卵床)を守っている写真です。
産卵期になると、雄(♂)は比較的に平坦で、 日当たりの良い場所を探します。そして、 背ビレ以外の全てのヒレと体を使って、 浅く掘ってはならして、すり鉢状に成形し、 雌(♀)を招き入れる為の産卵床を作りあげます。
これを、『スポーニングベッド』。 または、『ネスト』と、呼びます。
雌(♀)は、気に入った産卵床を見つけると、 そこに入ってペアとなり、産卵します。 産卵行動そのものを、「スポーニング」と、云います。 いかに雌に気に入ってもらえるネストが作れるか―。 お父さんになるための最たる試練が、 このネスト作りです。
実は産卵が終わると、 哀れ雌(♀)は、ぷいと出て行ってしまうのです。 が、父性の強いブラックバスの雄(♂)は、 この大事な大事な卵を守る行動をとります。
ヒレをまめに動かしては、 卵に新鮮な空気を絶えず送り込み、 外敵から徹底して卵を守り抜きます。
ネストに入り込んだ他魚を追い払い、 一切、捕食活動をせずに守るんです(T_T) どうです!?父親の鏡ですョ!!
ブルーギルなんかは、バスの卵が大好物ですから、 ここは同種のよしみ―。 なんてことはありません。徹底的に排除します。
スポーニングの時季に最も厄介な存在は、 ブラックバスにとっては、 バスフィッシャー達です(>_<)
雌は、産卵に備えて捕食が旺盛になりますし、 捕食しない筈の雄は、外敵を追い払うために、 噛みついて追い払ったりもする訳です。
この習性を利用して、 敢えてネストに、ルアーを投げ込んで、 雄の目の前で動かしたりするんです。 また時には、ラトル音の出るルアーで、 いらつかせたりもします。
で、うっとうしくて噛みついて追い払おうと、 ルアーに攻撃を加えると、 まんまとフッキングさせてしまう―。 そんな釣り方をします。
が、捕食とは異なった行動でフッキングする事を、 『リアクションバイト』って、 呼んで区別したりします。
ブラックバスの雄は、大きな自己犠牲を払い、 徹底的に子を守り抜く勇敢な魚です。 子どもが自分で捕食できる頃になるまで、 雄(♂)が子育てもします。
にも拘わらず、その子を守る習性が故に、 釣られてしまう事もある、 哀しい運命の魚です。
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