それでは、昨日に引き続いて、 この問題について考えてみたいと思います。
現実的―。 この言葉って、非常に便利な日本語だと思います。 物事は、直接関わる「当事者」と、 間接的な関わりだったり、 全く無関係な「第三者」とに、分かれます。
同じ問題でも、当事者にとっては負担が大きく、 第三者にとっては、特に気になりません。
政府は専門家が勧める、 最も現実的な方法である―。 として、海への放出を決めました。
では、現実的って何だ!?って事です。 海は世界へ広がり、繋がっています。 その海に、薄めようがどうしようが、 放射性物質を流すって云っています。
しかも、今回は放出場所が限定できる訳で、 もし放出をした結果、 放射線濃度が、ほんの僅かであっても高くなったら、 「それ見たことか!!」と、 批判の矢面に立たされるのは、当事者です。
今回、当事者は政府も、東電も、あると思いますが、 水産資源を採捕しているのは、 最も影響を受けやすい弱い立場の方達、 即ち、漁業者の皆さんです。
いくら政府が矢面に立つんだと云っても、 いくら東電が、補償しますと云っても、 直接被害を受けるのは、政府でも東電でもありません。
しかも、今度の風評と云うのは、 日本限定では無く、世界各国にまで及ぶ―。 そう考えるのは当たり前でしょう。
薄める濃度は飲料水レベル―。 だと、政府は云います。 では、その水、飲めますか?
ある政治家は、 「飲んでもどうってことない・・・」 そう云ったそうです。 だったら、当事者の皆様の目の前で、 ごくごくと飲んでみて下さい。 そうすれば、少しは説得力があがるでしょう。
で、続きがありました。 中国から、その発言にいちゃもんがついたら、 昨日、「飲める!!」って、即答したそうです。 本気だったら、男気ありますけどね〜!! お見逸れ致しました!!
地元漁業者のこれまでの10年は、 正に、風評被害との闘いだった訳です。
徹底的なモニタリングと検査で、 全く問題ない状態であっても、 未だ福島産の水産物、買えない人もいます。 絶対、買わない人もいるでしょう。
なのに、添加物の入った食品でも、 喜んで買う人は多いのです。 それくらい、人の気持ちなんていい加減で、 その都度、コロコロ変ってしまいます。
だから、当事者は怒るのだと思います。 云ってる自分も第三者ですから、 実ではないかもしれません。
ですが、自分は魚が大好きですから、 大丈夫だと云うお墨付きがあれば、 平気で食べられます。買います。
昨日、話しの中で触れた「アンコウ鍋」、 2018年の1月に、福島で食べて来ました。 すっごい、美味しかったです。
同じお店で、やはり地元産の、 タラの白子(精巣)も食べました。 今まで食べた中で、最高の美味しさでした。
そして、風評被害を受けているのは、 水産品だけではなく、農産品も、畜産品も、 お米も、人までも・・・です。
本当に現実的に、 自分も含めて第三者は、 福島の皆様に心に寄り添えているんでしょうか・・・。 そここそが、今回の大きな論点になるでしょう。
漁業者は、我々に何の説明も無い、 説明に来い―。と、憤っておられました。
本当に矢面に立つ覚悟があるなら、 当時の政権、現在の政権、関係者皆で、 先ずは説明に直接出向くのが道理だと思います。
大臣ひとり行かせたくらいで、 説明した、理解を求めたなんて虫が良すぎませんか!?
この問題は、国民的な議論を尽くして、 折り合いを付けねば解決しないでしょう。 第三者側も、当事者の負担を思い、 相応分は、負担を負うべきだとも思います。
東京湾でも、駿河湾でも、相模湾でも、 瀬戸内でも、各漁場でも、 安全を担保されているんだったら、 処理水を分担放出すれば良い。
消費者も安全なのだから、 金額の下限だけ決めて、 復興産物として義務購入すれば良い。
当事者の皆さんの痛みを、 国民全てが相応に負う覚悟を持てるかどうか・・・ なんだと思います。
あるブログに、 薄めた処理水を滅菌・殺菌して、 ペットボトルに入れて復興水として売れば良い―。 そんなアイディアが書かれていました。
それ、賛成です。 また、近年増え続けている自然災害の、 避難者用の飲料水としても活用できるのでは、 ないでしょうか!?
政府は放出の準備期間を、 2年間とすることを東電側に求めました。 一方、先般繰り返された原発での不祥事に対して、 国民は信頼できるのでしょうか。
それこそ、政府と専門家がしっかりと間に入って、 指導・管理して準備させて下さいね。 でないと、誰も納得しないと思います。 これこそ、現実的ではないですよね。
写真は、タラの白子です。 出汁を張った中に湯通しされた白子が入ってて・・・ ああ、思い出しただけでも垂涎ものです。
こんな素晴らしい魚が獲れる福島の海―。 その海は、日本の宝であると云う事を、 消費者である我々は、もっと認識すべきですね。
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