鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2021/03/22 9:06:01|ニッポンの釣り
釣り堀とニジマス釣りがあるから・・・
やっぱり、春はセンバツ―
連日、甲子園では熱戦が繰り広げられています。

去年は、コロナで無くなってしまった『センバツ―」が、
一年ぶりに甲子園に帰って来ました。

『球春』って、やっぱりいい言葉ですね(^_^)v
いやあ、それにしても、東海大甲府は惜しかったなあ!!
どっちも、ほぼ同じユニフォームですから、
見ていて、目がチカチカしちゃいましたネ(^_^;)

東海大対決、センバツでは初めてだったそうですよ。
でも、凄くいい試合を見せてもらいました。
お疲れ様でした(^o^)/

ところで、
先日、飯田龍太展を見に行った投稿で、
井伏鱒二との、釣りのツーショット写真を見て、
どこかの「釣り堀」だろう・・。とか、
釣れたのは「ニジマス」だろう・・・。
そんな事を書いています。

日本は、非常に釣りが盛んな国でありますが、
実は釣り人の多くが、生まれて初めての釣りで、
「ニジマス」を、釣っている
のではないか―。
と、思っているのです。

そして、この「釣り堀」がある事と、
「ニジマス」が居るからこそ、
釣りは世代を超えて楽しまれている―。
そんな気がしてなりません。

日本の「釣り文化」を、支えている魚は、
ニジマスである!!
そんな風にさえ思っています。

実は、ニジマスは外来魚です。
最初に日本に持ち込まれたのが、
1877年(明治10年)の事です。
 
養殖が、比較的に簡単な事と、
他のサケ科の魚と、交雑させる事によって、
付加価値を付けようと云う事で、
持ち込まれたのだ―。と、聴いています。

日本で本格的に養殖が始まったのは、
大正15年(1926)年でして、
奇しくも、ブラックバスが移入された翌年でした。

以降、日本各地で養殖が盛んになった事で、
レジャーにも活用される様になりました。
遊漁の対象として、各地の河川に放流されたり、
「釣り堀」が、各地に作られて、
ニジマスを釣らせる様になっていきました。

その後、「釣り堀業」には、
様々な浮き沈みがありましたが、
現在は、「管理釣り場(管釣り)」として、
多くが活用
されています。

また、従来通りの、「釣り堀」も、
結構、たくさん残っています。

自分も、釣りにのめり込んだ最初の魚は、
やはり、ニジマスでした。

山梨市にニジマスを釣らせてくれる、
養殖の池があって、日曜日になると、
父が良く連れて行ってくれたのです。

簡単に釣れるし、そこそこ大きいし、
食べても美味しいし、その釣り堀に行くと、
売店の「肉うどん」も、食べられる(^_-)
ってんで、本当に良く行きました。

売店のお母さんとも、顔なじみだったりしました。
やっぱり、釣れると嬉しいから、
釣りそのものが、どんどん好きになっていきました。
そのなれの果て―。
が、釣りキチのワタクシであります(^_^;)

上の写真は、
どちらも「ニジマス釣り」の、最中を撮ったものです。
左の写真は、講師に行っていた専門学校での、
釣りの実習の一コマ。

オーソドックスな、ポンド(池)タイプの、
釣り堀で
、とにかく釣れる感覚を味わおう!!
って、目的で行った実習です。

右の写真は、
毎年の夏に行っている、八丈島でのキャンプ―。
の、事業の中で、川釣りが殆どできない、
八丈の子ども達と一緒に、

川を何カ所かで、堰き止めて作った、
渓流タイプの釣り堀で

ニジマスを釣ってもらいました。

この後、子ども達は、自分で釣った魚を捌いて、
お昼ごはんに、塩焼きで戴き、
更に、持ち帰って、燻製にする過程を学びました。

外来種と云う事で、当然、
賛否があろうかとは思いますが、
もはや、ニジマスとその釣りは、
多くの日本人の、生活も、経済も、支えています。




 







2021/03/21 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
山椒魚は悲しんだ・・・
昨夜、東北地方で、
先月に引き続き、大きな地震がありました。
山梨でも、そこそこ揺れた様ですね。

自分は、運転中に「緊急地震速報」を聴きました。
信号待ちで停車中、少し揺れた気もしましたが、
放送がなければ、気付かなかったでしょう。
皆様、引き続きお気を付け下さい。

さて、3月19日の投稿で、
俳人、飯田龍太と、文人、井伏鱒二との、
深い親交について話しました。

その二人の親交には、共通の趣味として、
「釣り―」が、ありました。

山梨での「釣り」の、思い出は、
井伏の多くの作品で、語られています。

ところで、
タイトルにした一文、ご存じですよね。
教科書で多くの人が触れた、井伏の短編小説、
『山椒魚』の、冒頭の一文です。

その山椒魚とは、世界最大の両生類で、
日本の固有種である『オオサンショウウオ』の、事です。
体長は、50aから大きい個体だと70a程にもなる、
巨大で、ちょっとキモチ悪い生きものです。

では、この小説『山椒魚』は、
どういうお話しであったか、覚えていらっしゃいますか?
冒頭でいきなり、山椒魚は悲しみに暮れています。

なぜなら、自分の体が大きくなり過ぎて、
いつの間にか巣穴としていた『岩屋』から、
外に出られなくなってしまったのです。

岩屋の中は狭くて、暗くて、寂しくて・・・
山椒魚は、嘆息ばかりをついています。
ある時、岩屋に入って来た小衣斐には、
体に卵を産み付けられる始末―。

彼は偏屈になって、
迷い込んで来たカエルを、
自分の体で入り口を塞いで、
岩屋に閉じ込めてしまったのです。

その日から二年間―。
最初は言い争いもしたけれど、
お互いの嘆息を気付かれないように、
二人は、ずっとにらめっこの図・・・。

とうとう力尽きたカエルの命が尽きようとした時、
山椒魚に、こう言います。
「不思議とおまえの事を怒ってはないんだよ」と・・・

こう言う、あらすじでした。
遠い記憶を辿ると、この小説で「擬人化―」と、
云う言葉を習った気がしています。

当時の自分には、井伏鱒二がどういう人かは知らず、
単に偉い人―。そう云う認識でした。

そして、国語の先生は、
「山椒魚は、井伏自身だ・・・」。
そんな話しをしてくれた様に思い出します。

が、今世界は、コロナ禍にあって、
人類が皆、この暗い『岩屋』の中に、
閉じ込められているような、そんな気がします。

世界中の人々が、パンデミックと云う『岩屋』の中で、
身動きができず、嘆息をついています。
どうして、こうなったんだ・・・。
そう。全ての人類が、
今は山椒魚の気持ちなのではないでしょうか。

ひと筋の光は、ワクチン・・・。
そして、人々の繋がり・・・。

光の差し込む方へ向かえるか、
今が正念場なんだと思います。
そして、世界中でこのコロナウィルスへも、
「おまえの事を怒っていないんだよ」
って、言い合えたら、素敵だと思います。

ところで、この『オオサンショウウオ』ですが、
やはり、大幅に数を減らしている稀少な生きものです。
しかも、タイワンのサンショウウオなどと交雑し、
遺伝子の攪乱も起こっています。

山梨では、そう云う事は起こりませんが、
以前、岐阜県の長良川水系の川に、
アユ釣りに行った際、
こっちでは、たまにサンショウウオが釣れる―。

そんなお話しも聴きました。
特にアユの友釣りなどをしていると、
おとりのアユを食おうとして、
掛かってしまうらしいです。
釣り人も、気をつけたいですね。

今日で、1月から続いていた「緊急事態宣言」が、
いよいよ解除
となります。
が、リバウンドは絶対に起こさないように、
気をつけましょうね!!

ともあれ、もう一度、日常を取り戻して、
山椒魚は、喜んだ・・・。
って、変る事を信じています。






 







2021/03/20 9:06:01|釣り用語の解説
へら鮒釣り用語の季節感(春だなあ・・・)
へら鮒釣りで使う用語の中で、
特に季節感があるのは、
巣離れハタキノッコミ
の、三つの用語だと思います。
前回の投稿でも、この3つには触れていませんね(^_-)

一般的には、ハタキとノッコミは同意―。
と、されていますが、
自分は、ちょっと時間的な誤差を感じています。

このブログでも何度か、
『ノッコミ』に、ついては伝えて来ました。
産卵を控えての移動であり、
魚の警戒が薄れる時季である―。

その様に、伝えて来ました。

なので、へら鮒釣りに於いても、
基本的には、その解釈で良いと思っています。

が、海の釣りでは、
巣離れも、ハタキも、使いません。

ここが着眼点であり、
へら鮒釣りの奥深さを感じる専門用語だなあ・・・。
って、思います。

では、詳しく説明しますね。
先ず、巣離れです。
春になって、日光が次第にその力を増して、
水辺に降り注げば、当然、水温が上がります。

そうすると、冬の間、じっとしていた場所(巣)から、
より陽当たりの良い場所に、
魚(へら鮒)が移動するようになります。

この移動が「巣離れ」です。
が、この状態の時には、まだ産卵行動とは異なります。

巣離れしたへら鮒たちは、
おおよそ同じ場所に集まって来ます

だって、そこがイチバンあったかいからです。

あったかくなれば、人間だって恋の季節です。
雌(♀)の個体は、種の保存のために抱卵します。
雌が動けば、当然ですが雄(♂)が動き
ます。

そして、雄が雌のお腹を頭で小突く様な行動を始めます。
これが『ランデブー』ですが、
へら鮒に限らず、コイ科の魚は集団お見合いなので、
いわゆる「つがい」にはなりません。

ですが、やはり大きい個体の方が優先位は高くなります。
で、この『ランデブー』の、状態が、
いわゆる「ノッコミ」に、当たると、自分は考えます。


そこで、一気に産卵まで進めば、
その雌の周りに雄が群がり、一斉に放精し、
受精卵となる訳です。

が、産卵行動に至るまでには、
若干のタイムラグがあります。
ですから、巣離れからノッコミ―。

そして、ハタキの状態になるまでには、
その間それぞれに、タイムラグがある訳です。

最後に残った「ハタキ」の状態は、
前記で触れている通り、産卵した雌に、
雄が群がって、一斉に放精する行動―。
これが、「ハタキ」
です。

雄が、雌を尾びれにハタクかの如く、
バシャバシャと放精する様を、
「ハタキ」と、呼ぶのだと考えます。

ですから、
ノッコミからハタキに至るタイムラグが長ければ、
これは、別意と考えたいですね。

一方で、
巣離れノッコミハタキは、連動した行動です。
この期間は、エサを良く食べるので、
警戒心が薄く釣れる時季である事には、
違いがありません。

上の写真は、ちょっと見にくいですが、
巣離れしたへら鮒たちが、
集まってきているところです。

こうした命の営みがあって、
我々は、釣りができる訳です。

だからこそ、奥が深いんですね(^_^)v







2021/03/19 9:06:01|お気に入りの場所
飯田龍太展を見に行って来ました(^_^)v(山梨県立文学館)
水澄みて

 四方に関あり 甲斐の国


さて、この俳句の作者を知っていますか?

山梨県に生まれ、山梨県を愛し、山梨県に住み続けた、
俳人である 飯田龍太の句です。

この飯田龍太は、今まさにテレビで大人気の、
プレバトの俳句の先生 夏井いつき先生に、
大きな影響を与え、没して今なおファンを魅了し続ける、
山梨の偉人だと思います。

くろがねの

 秋の風鈴 鳴りにけり


この句は、教科書にも載っていましたが、
龍太の父、飯田蛇笏の句です。
龍太は、蛇笏の四男として、
現在の甲府市境川町(旧境川村)に、生まれ育ちました。

生誕100年を祝して、1月から今月21日まで、
山梨県立文学館で、企画展が開催されています。
で、3月16日に見に行って来ました。

さて、自分は時々、山梨県立文学館に、
見てみたい企画展があると、行くのが好きです。
県立美術館も入る芸術の森公園も含めて、
お気に入りの場所でもあります。

前回、見に行ったのは、『赤毛のアン』の翻訳者、
村岡花子の企画展があった時でした。
村岡花子も、山梨県甲府市の出身ですよね。

ところで、自分がどうして飯田龍太展を見に行ったか―。
それは勿論、龍太の俳句に興味があるから・・・。

と、同時に、龍太が「釣り」が、好きであり、
龍太と長きに渡り、心を通わせた文人、
井伏鱒二との、釣りを通じての交流があったからです。
自分は井伏鱒二の作品が、割と好きなんです。

そして、最も見たかった展示として、
龍太が、読売文学賞の1等を受賞した際に、
井伏が気の合った仲間と一緒に作ったサークル、
『幸富講(こうふこう)』の仲間と一緒に、龍太に贈った、
釣り竿を、展示している―。と、知ったからです。

春暁の

 竹筒にある 筆二本


この句が、受賞作の様です。

『幸富講』は、今で云えば、
SNSの、ライングループみたいなものでしょうかね。
この仲間達と一緒に、
しょっちゅう甲府に遊びに来ていた様です。

そんな仲間達から贈られた、
大好きな釣りの道具―。
元竿には、地元の篆刻家の内藤香石により、
言葉が掘られています。

竿を入れる箱には、井伏が命名した竿の銘
「わすれね」と、書かれていました。
漢字を当てると「忘音」だ、そうです。

並継ぎの竹竿で、継がれてはいませんでしたが、
おそらく三間くらい(5.4b)の竿だと思います。

竹竿でこの長さを作るには、
膨大な数の竹から選別された竹を、
パーツ毎に選りすぐって、
特別にしつらえた竿に違いありません。

この竿と一緒に展示されていたのは、
『幸富講』の仲間から、
連名で寄せられた「寄せ書き」です。

龍太は、自分で釣ったヤマメを白焼きにして、
この仲間達に贈って居り、
そのお礼の言葉が書かれています。

井伏はヤマメの絵まで添えていました。
以前、井伏の釣り好きと、
ヤマメ床の話題については、触れていますが、

こうした繋がりの中に、
龍太との心と心を通わす友情があったんだと思うと、
とても嬉しく、誇らしく思うのです。

井伏は広島県の出身ですが、
山梨は、第二のふるさと―。
と、公言してはばからなかったそうです。

また、釣り堀だと思うのですが、
二人で竿を並べて釣りに講じる写真も展示してあり、
龍太を見つめる、井伏のにこやかな表情が、
とても印象に残ります。
釣れた魚は、おそらくニジマスでしょう。

龍太は32歳の時に、俳人水原 秋櫻子を通じて、
54歳の井伏を紹介されます。

以降、二人は心の友として、
親交を交わし続けました。歳の差はあるのですが、
この二人の間に、上下の関係は一切なかったそうです。

しかも、自分も大好きな「釣り」が、
文学の世界に生きている二人を結びつけた―。

なんて、考えると、全く関係ないのに、
嬉しいなあ(^o^)/
って、なる訳ですよ。

二人の釣りでの交流エピソードは、
まだまだありそうですが、
 
それは、また調べてみて、
気が付いたら、お話ししますね。

釣りの俳句がないかなあ・・・
って、思い探してみましたが、見つけられませんでした。

でも、故郷を思う龍太の気持ちが伝わって来る、
こんな句があったので、最後に紹介します。
そして、釣りにも通じる句かなあ。
と、思いました。

なにはともあれ

 山に雨 山は春


春の山は、とにかく素晴らしい・・・
山に春の雨が降り、栄養と共に川を下れば、
私が好きな魚たちも嬉しいだろう・・・

そ〜んな気持ちも、少しはあったのかなあ・・・
なんて、感じました(^_^)v

俳句や文学に余り興味がなくっても、
釣りが好きな方にも、是非とも行って欲しい
県立文学館でした(^o^)/







 







2021/03/18 9:06:01|釣り用語の解説
へらウキとエサ落ちについて・・・
昨日の投稿で、
「春はへら鮒釣りが楽しいですよ〜!!「」
って、お伝えしました。

が、割と専門用語を連発したので、
意味が分からん・・・。
と、お叱りを受けてしまいそうですm(_ _)m

なので今日は、昨日に引き続いて、
『へら鮒釣り』の、用語解説にしたいと思います。

いっぱい赤字の太字にしてあるのですが、
その中から、『エサ落ち』を、取り上げたいと思います。
そして、その見極めが何で重要なのか・・・。
と、云う事で、他のウキとは少し異なる、
「へらウキ」についても、少々お話しさせて下さい。

上の写真が、その「へらウキ」で、ありますが、
パッと見た感じでは、他のウキと何処がどう違うのか、
なかなか見当が付かないと思います。

『へら鮒』は、元来の和名を、
『ゲンゴロウブナ』と、云います。
そのゲンゴロウブナを、更に釣り用に改良した魚が、
『へら鮒』です。
ギンブナ(真鮒)より、大きくなります。
時には、50aを越えて来ます。
春は、こうした巨ベラをゲットできる時季でもあります。

この『ゲンゴロウブナ』は
一般的な鮒である『ギンブナ(真鮒)』とは、
食性が異なります。

ギンブナは、雑食でミミズや赤虫と云った、
動物性のエサも食べるのですが、

『ゲンゴロウブナ』の方は、完全草食系でありまして、
水草に付いている藻とか、
クロレラみたいな植物プランクトンを食べています。

なので、釣りをする際には、
上記の成分が入った配合の粉エサなどを、
釣り人の好みや、釣り方によってブレンドして使います。

この好みのエサにする―。
と、云う行為を、
「エサのタッチを整える事―」と、していて、
かなり縮めて「タッチ」と、呼んでいます。

さて、この配合エサでありますが、
これを水に入れたら、まあ、溶けますわね。
と、云う事はですよ・・・。

溶けた事が分からないまま釣りをしていたら、
結構、マヌケな話しになってしまいますよね。

だから、エサが付いている状態と、
エサが溶け落ちた―。
エサが抜けて落ちた―。と、云う状態を、
釣り人が視認できなければ、ウキの意味がないですよね。

そこで、釣り人はどうしているのか・・・。
と、云うのが、『エサ落ち』の意味となります。

もう一度、上のウキの写真をご覧下さい。
ウキの頭の方が、カラフルに色分けされてますよね。
ここを、トップと呼びます。
そして、色と色の間に黒が挟まっているので、
各色が、分かりやすいですよね。

この配色を、「目盛り」と、捉えるんです。
どの目盛りにするかは、釣り人側で決めます。
が、その人が最も分かり易い色に、
大体なっています。

で、その色を『エサ落ち目盛り』と、云います。
これを決めておくと、エサが付いている状態であれば、
この目盛りは、当然ですが、水面下に沈んでいますよね。
仕掛けを投入して落ち着くまでを、
「なじむ」と、云います。

と、云う事は、仕掛けがなじんだ後で、
エサがなくなれば・・・。
・・・そう云う事です(^_^)v

この『エサ落ち』するまでの間に、
ツンと、トップを抑えたり、水中に沈めば、
魚が食べた証しなので、アワセます。
これが、「ツン」です。

逆に、エサが落ちても水面下にある筈の目盛りが、
水面から飛び出しても、これも食べた証しで、
これを「食い上げ」と、云います。

「へら鮒釣りのウキ」は、この目盛りを基準にして、
アタリ(魚信)を捉えていく訳です。
だから、明確なツンを演出するには、
エサの「タッチ」が、重要となるって訳です。

後は、釣り方によって、
ボディーの形や、トップの長さが異なって来ます。

素材は主に孔雀の羽の軸を割って、
組み合わせて作ってあるので、
「羽根ウキ」とも、呼ばれています。

が、茅(かや)素材を使ったり、
組み合わせる場合は、「茅ウキ」とも、呼びます。

『カラツン』と云うのは、
魚がうわずって集まりすぎてしまうと、
なじむ前に食われて離していたり、
ヒレや体が仕掛けに触ってしまいます。

そうすると、ウキはツンみたいな動きになり、
アワセても、釣れない状態―。
これが、カラツンです。

へら鮒釣りには、たくさんの用語がありますが、
意味が分かると、何となく面白そうでしょ(^_^)v