鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2021/03/10 9:06:01|トピック
海までの距離と海とのつながり・・・
先ずは、上の写真をご覧下さい。
この標識、何処にあるかご存じですか!?

国道20号線沿いの、
韮崎市内にこの標識があります。
ここから、海(駿河湾)までの距離が表示してあります。
国道に沿って流れているのは釜無川(富士川)です。

この場所から、85`―。
標識はそう伝えています。が、この距離、
近いと思うでしょうか?
それとも、やっぱり遠いなあ・・・。
そう思うでしょうか?

自分の感覚では、
「なんだソレ」と、ツッコまれそうですが、
遠くでもあり、近くでもある・・・。
そんな感覚です。

釜無川は、この先で荒川・笛吹川と合流し、
富士川となって、駿河湾まで流れ下ります。
それが、前回までお伝えした、
富士川舟運のルートだった訳です。

そして、海と繋がる事で、
山梨県民は遠くにありながら、
海の恵みを食し、利用することもできていました。

また、沿岸の富士川でも、
川の恵みを、釣り、獲っていました。
そう考えると85`は、そう遠いとは感じません。
川と海とが、
しっかりつながっている事に、気付くからです。

一方では、この川を下って、
ゴミも駿河湾に流れてしまっている・・・
そのゴミを流しているのは、誰なんだろう・・・。
そんな風に考えると、
海の方が、どんどん遠ざかっていく気がします。

海なしの山梨に住む私たちは、
決して、海とのつながりを切ってはいけません。
我が家の排水溝は、既に海に繋がっています。

川の健康が、海の健康でもあるのだって感じます。
だから、もしもこの先、
我々が海にゴミを流し続けてしまったとしたら、

きっといつか、
海から、大きな仕返しを受けてしまうかもしれません。

釣りと云う活動は、
限りなく水辺に近い活動です。
自分が釣っている足もとにゴミがあったら・・・。
そんな当たり前の事に気付く活動だと思っています。


今年もまた、あの日がやって来ます。
それは、明日です。








 







2021/03/09 9:06:01|釣り用語の解説
ワームの行く末(釣果を求めるか釣りが出来る未来か・・・)
春の足音が、次第に大きくなっていますね。
気温の乱高下はまだありますが、
日差しは確実に春の暖かさです。

さて、日差しが強くなって来るのに従って、
魚たちも活発に動き出しますが、
今日は、ルアーフィッシングの話題にしましょう!!
カテゴリーは、『釣りの用語解説』とし、
専門用語も多く解説ますが、
本題は、もう少し社会的な投稿にします。

水が日差しで温まって来ると、
表面の水温と、底の水温に差が生じます。
この、水温が季節によって切り替わる事を、
ルアーフィッシングでは、
『ターンオーバー』と、云います。

そろそろ、こんな季節となって来ていています。
まだ水温が安定しない頃に、
ブラックバスを狙うルアーマンが、
良くチョイスするルアーは、
やはり、より実物に近いフォルムの物―。

で、この代表格と云えば、
やはり『ワーム』だと、思います。
で、多くのワームの素材は何かって云うと、
『ソフトプラスティック』が、使われています。

近年、海洋に漂う『マイクロプラスティック』に拠る、
海洋汚染や、海洋生物への被害が、
大きな環境問題になっていますよね。

何故かと云えば、プラスティックはいつまでたっても、
プラスティックでいるからです。

が、ブラックバス釣りは、淡水での釣りですし、
これを誤食してしまうような生きものも、
海洋ほど多くないでしょう。なので、
海洋汚染の問題に比べると、
現状では被害も限定的でしょうし、深刻ではない―。
と、思われて居る方も、少なくないかもしれません。

さて、上の写真は、
以前、富士五湖の某湖にてゴミ拾いの活動をした際に、
見つけた、ワームの残骸―。
言い換えると、ワームの行く末の姿であり、
なれのはて―。の、姿です。

水分をたっぷり含んで膨らんで、
ボロボロになっているものもありますね。

パッと見た目でも、色んな種類がありますね。
一口に『ワーム』と云っても、
色も形も、使い方も様々です。』

『ワーム』は、ミミズという意味ですので、
写真の中でも、そんな形の物は『ワーム』
イモムシの様にボディーがぷっくりしている物は、
『グラブ』と、云います。

更にジグヘッドや、ワームフックがま、
付いたままの物もありますね。

また、少し大きめな『クロウフィッシュ』の、
ソフトベイトもありますね。
因みにクロウフィッシュとは、ザリガニの事です。

最近では、空気と水に触れることで、
生分解するタイプのワームも売られてはいます。
が、まだ少々割高なので、
従来型のソフトプラスティック製の、
ワームを使う人が多いのが現状でしょう。

ワームの魅力は、
なんと言っても釣果の確実性にあります。
本物(リアルベイト)に、限りなく寄せていますので、
魚の活性が高くなくても、
ハードルアーに比べれば、圧倒的に釣果は高いです。

ですが、やはりプラスティックで出来ていますので、
写真のワームが、ボロボロになっても、
ワームの形は留めていなくっても、ワームはワームです。

プラスティック自体には、毒性はないとされています。
が、様々な成分が吸着する事によって、
「環境ホルモン」が、蓄積され、有毒化する事もあります。

そして、その毒が魚の体内でも蓄積され、
その魚を水鳥が食べたり、または人も食べたり・・・
そうやって、健康被害が出る可能性もあります。

なので、できるのであれば、
淡水のバス釣りであっても、
ワームと云うルアーは、余り使わない方が・・・。
と、個人的には思っています。

が、決して「使うな」って、事では無く、
環境への影響を充分に考慮、配慮したうえで、
可能な限り、生分解するタイプを使って欲しい―。
そう思っています。
釣れるルアーですから・・・

釣りが気軽に出来る未来を実現するために、
ルアーも、ルアーマンも、もちろん一般の釣り人も、
モラルを持って、釣りを楽しんで欲しいですね(^_^)v







2021/03/08 9:06:01|レッツスタディー!!
果たしてこれは何の何?パート X
今日は久しぶりに、
アレでいってみようと思います。
『果たしてこれは何の何?』シリーズです。
今回で5回目になりました!!
って、皆さん覚えていらっしゃいますかねえ(^_^;)

それでは、上の写真をご覧下さい。
去る3月5日は、二十四節気の一つで、
『啓蟄(けいちつ)』だったそうです。

冬ごもりをしていた虫たちが、
土から這い出してくる頃―。
と、されています。
まあ、虫に限らず、様々な生きもの達が、
目を覚ます頃ですよね(^_^)v

これから、どんどん春めいて来て、
暖かくなってくると、

森の木々の梢に、時々、こんなものが見つかります。
説明なんて、要りませんよね〜。
こんなんです(^_-)

けれど、森なら何処にでもあるか―。
って云うと、決してそうではありません。
必ずこの物体の下に、水が貯まっている―。
そんな場所じゃないと、ないんですよね〜。

これは、きっと皆さんには、サービス問題ですね(^_^)v

さあ、果たしてこれは、何の何なんでしょう!!







2021/03/07 9:06:01|お気に入りの場所
海なし県が魚食県の不思議5 富士川舟運ルート 魚河岸がここに
3日続けて、山梨県への海産物の流れをお話しします。
駿河湾からの海産物は、
陸路では魚尻線の中道往還を通って、甲府に届きました
もう一つ、水路を使ったルートが、
今日ご紹介する、『富士川舟運ルート』です。

日本三大激流の一つである富士川は、
ここまでも触れて来た通り、駿河湾に注ぎます。
富士川舟運は、江戸時代後期から昭和初期まで、
沿岸の物流を支えて来ました。

元来は、甲州の国中地域の各地から、
年貢米を集めて富士川を下って駿河湾に至り
更に清水(現 静岡市清水区)から、
江戸へと運ばれていました

いわゆる上り船です。

上りがあれば、当然ですが甲州に戻る、
下り船もある訳です
。が、
この下り船には、商人の荷物が載せられた訳です。
この荷物の中に、甲州人にとって重要な海の恵み、
塩や海産物もあったと云う事
です。

駿河湾を出た船は、
岩淵河岸(現富士市)を出発します。

甲州に入ると、鰍沢河岸青柳河岸
そして黒沢河岸と進み、
甲州三河岸と呼ばれた河岸を経由して、
甲府に運ばれた訳です。

因みに黒沢河岸は、
現在の市川三郷町にありました。

特にこの鰍沢河岸の北側には、
鰍沢宿が栄え、舟運の拠点となっていました。

どの河岸も富士川の右岸にあり、
鰍沢河岸は現在、『富士橋』が、
架かる辺りにあって、国道52号線沿いに、
河岸跡の碑が立てられています

また、舟運に使われていた船も、
富士橋から少し上流側の河川敷に置かれていて

往事を偲ぶ事ができます。

コロナ禍で、なかなか遠出ができないこの頃ですが、
地元の歴史を探訪する、
『マイクロツーリズム』なんて云うのも楽しいと思います。

例えば、甲府駅からJR身延線に乗って、
鰍沢口駅まで電車に揺られ、そこから徒歩で、
小一時間も歩けば、
写真の碑も、船も見る事ができますよ(^_^)v

沿岸に身延線(現JR東海)も整備され、
陸路での物流が主体となり、富士川舟運も衰退しました。

が、同じ川を、今はクルマが海産物を運んでいます。



 







2021/03/06 9:06:01|レッツスタディー!!
海なし県が魚食県の不思議4 みちのくルート(壮大な仮説)後編

(是非、最後までお読みください)

昨日に引き続いて山梨県への、
魚介の流通ルートの想像(妄想)の続きです。

昨日の投稿の締めで、
もう一つ気になっている海産物がある―。
それも、『みちのくルート(仮)』ではないか―。
と、お伝えしました。

その海産物が左の魚です。
これって、どう見ても・・・(^_^;)
サメでございます!!
結構、獰猛そうでしょ!?

このサメですが、標準和名は『ネズミザメ』です。
実は山梨県では、
このサメがたくさん消費されています。

嘘でしょう・・・。
と、思わずのけぞってしまったかな?

このサメの、売ってる姿が下の写真―。
白身で、脂が乗ってそうに見えますでしょ!?
ってか、サメですから脂は凄いです(T_T)

そして、売ってる名前は、『ネズミザメ』ではなく、
『モウカザメ』と、して売られています。
が、特に還暦以上の方は、
『こりゃあモロ(コ)じゃんけ!!」って、
仰るかもしれません。

実家の両親も、これはサメではなく、
『モロ(コ)』だと、言い張ります(^_^;)
モロコと云えば、幻の魚とされる超高級魚です。

なのでもしかすると山梨の人が、
「モロコ」と、云う魚を見たことあんのか−っ!!
と云えば、おそらく実物を見る(あるいは見た)
な〜んて人は、
釣り人以外いらっしゃらないんじゃないですかね!?

そして、この『モウカザメ』は、
主に宮城県沖で多く漁獲され、このサメの心臓は、
『モウカの星』として、珍重されています。

が、一方で、
宮城県の他に消費されている地域って云うのが、
不思議なのですが、内陸エリアが圧倒的なんです。

山梨県の他には、岐阜県群馬県
そして栃木県・・・。
など、海なし県ばっかりなんです。
都内でも、一部で消費されてはいますが、
いずれも海からは離れたエリアです。

そして、消費の日本一は、なんと栃木県で、
続いて山梨県だったかな・・・。

山梨の人にとっては余りにも見慣れている魚ですが、
他県で見かける事って、
実は、なかなか難しいんですよ。

特に栃木県は、サメが好きな様でして、
この『モウカザメ』の他にも、『アブラヅノザメ』
と、云うサメも食されているそうです

そして、モウカザメは「モロ」―
アブラヅノザメは、「サガンボ」―。
こう呼んで区別したそうです。
そのアブラヅノザメは、主に栃木県のお隣、
茨城県で多く漁獲されるそうです。

おそらく山梨の人が言う「モロ(コ)」は
ここから来ているのです。

姿形を知らないですから、
まさかモロ(コ)の正体が、
サメだとは微塵も思って居ないかもしれません。


随分と前置きが長くなってしまいましたが、
ここからが、ルート解明の壮大な仮説です(^_^;)

宮城県で水揚げが多い漁港は、気仙沼港だそうです。
岩手県でも釜石港だったと記憶していますが、
このモウカザメに限らず、
サメの水揚げは多いとの事。

ですが、殆どが中華食材のフカヒレ用で、
身の方は地元の方が食べるか、
もしくは、勿体ない気もしますが廃棄されます。

ご存じの方も多いと思いますが、
サメの排泄器官というのは非情に原始的で、
身にアンモニア臭がする事が多いんです。

が、実はこのアンモニアのお陰で、
腐敗の速度が抑えられたんだ
そうです。
加工せずに生のまま流通できたので、
内陸地への供給が可能となった―。
そう考えられています。

なので、この山梨県へも供給できたのでは・・・。
そう云う仮説が一つ成立します。

が、何処を通って来たか―。
そこが分からないので、
現状では妄想でしかありません。

そこに、「栃木県」を、中継地だと仮定すると、
先ずは日光街道中山道北国街道
東海道なども視野に入って来ます。

実は、ネズミザメの類いは、
駿河湾ルートからも入って来ていた
様です。
サメと合わせてイルカやクジラも来ていました。

さすがに今は鯨類の流通は、
山梨県内では、ほぼありません。が、
自分が子どもの頃は、
お魚屋さんには大概イルカやクジラがありました。

なので、安易にみちのくから―。
と、仮定するのは早計かとも思います。

が、事実、山梨県で東北産の魚貝が食されて居り、
その流通ルートが解明できれば、
より山梨の魚食文化が広がりを見せるのでは・・・。
そんな風に考えた訳です。

最後に、どうして自分が、
妄想の域を出ない知識のみで、
こうした曖昧な予想を立てたのか―。


それを説明させて戴きたいと思います。
知識は持っていて邪魔になるものではなく、
様々な見解を示したり、理論立てて話すためには、
絶対に必要なものだと思っています。

一方で、知識がある事で、
真実と異なる事については、
他者に対しても、一刀両断で、NO
を、突きつけてしまう風潮があるように感じます。


その考えが正答であっても、見当違いであっても、
自身の知識として納得するためには、
自ら学んで腑に落ちないと納得はできないのです。

子どもが疑問を持った事象に対して、
それが間違っていた場合、直ぐにNOを伝えて、
その子が学ぶ機会を絶対に奪ってはなりません。
それこそがチャンスなのですから・・・

むしろ間違っていればこそ、
真実が余計に腑に落ちる訳です。だから、
先ずは自分でやってみる―。
やらせてみること―。の、方が大事なのです。


この仮説も、真実を知っている方にとっては、
「そんなことも知らんのか!?」
「子どもに間違えを教えるな!!」とか、
異論も多数あるかと思っています。

でも、だからこその投稿だと思って戴ければ、
とても有り難いです。

本当の事をご存じの方は、
是非、当方に教えて下さいね(^_^)v