先ずは、上の写真をご覧下さい。 この標識、何処にあるかご存じですか!?
国道20号線沿いの、 韮崎市内にこの標識があります。 ここから、海(駿河湾)までの距離が表示してあります。 国道に沿って流れているのは釜無川(富士川)です。
この場所から、85`―。 標識はそう伝えています。が、この距離、 近いと思うでしょうか? それとも、やっぱり遠いなあ・・・。 そう思うでしょうか?
自分の感覚では、 「なんだソレ」と、ツッコまれそうですが、 遠くでもあり、近くでもある・・・。 そんな感覚です。
釜無川は、この先で荒川・笛吹川と合流し、 富士川となって、駿河湾まで流れ下ります。 それが、前回までお伝えした、 富士川舟運のルートだった訳です。
そして、海と繋がる事で、 山梨県民は遠くにありながら、 海の恵みを食し、利用することもできていました。
また、沿岸の富士川でも、 川の恵みを、釣り、獲っていました。 そう考えると85`は、そう遠いとは感じません。 川と海とが、 しっかりつながっている事に、気付くからです。
一方では、この川を下って、 ゴミも駿河湾に流れてしまっている・・・。 そのゴミを流しているのは、誰なんだろう・・・。 そんな風に考えると、 海の方が、どんどん遠ざかっていく気がします。
海なしの山梨に住む私たちは、 決して、海とのつながりを切ってはいけません。 我が家の排水溝は、既に海に繋がっています。
川の健康が、海の健康でもあるのだって感じます。 だから、もしもこの先、 我々が海にゴミを流し続けてしまったとしたら、
きっといつか、 海から、大きな仕返しを受けてしまうかもしれません。
釣りと云う活動は、 限りなく水辺に近い活動です。 自分が釣っている足もとにゴミがあったら・・・。 そんな当たり前の事に気付く活動だと思っています。
今年もまた、あの日がやって来ます。 それは、明日です。
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