鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2021/03/02 9:06:01|お気に入りの場所
明日はもう桃の節句ですね。
明日は3月3日ですから、
もう『おひな祭り』。桃の節句です。
女の子のお子さんがいらっしゃる方の中には、
既に「おひな様」を、飾りましたでしょうか・・・。

けれど、最近の住宅事情では、
鼻から飾れなかったりしているんですよね。
それに、山梨県では来月にお節句―。
そんなご家庭も結構あるのかな(^^)

ところで、釣りと桃の節句には、
特に接点はないのでしょうが、
お魚と、桃の節句には、大いに接点があるように思います。

お魚というのは、卵をたくさん産みますから、
昔から「子宝」を、願う意味で縁起物とされました。
子孫繁栄を願った訳ですね。

そんな願いを形にした「おひな様」が、あります。
それが「つるし雛」では、ないでしょうか。

東伊豆に稲取と云う温泉町がありますが、
ご存じの方も多いと思いますが、
稲取の沖は、『キンメダイ』の漁場として有名です。

そして稲取には、古くから桃の節句の時に、
地域でこぞって「つるし雛」を、飾って、
女の子ばかりでなく、
地域と子供達の健やかな成長を願いました。

ひな人形は高価なため、
なかなか手に入れられる代物ではなかった訳です。
そのため、地域の方が手作りした人形を、
天井から吊して、
地域ぐるみで、子供の健やかな健康を願った―。
これが、『つるし雛』の、由来だそうです。

漁師町では、こうやって桃の節句を祝ったんですね。
例年ならばこの時期に、
稲取地区のあちこちに「つるし雛」が飾られ、
観光客でも気軽に見る事も可能なんです。
キンメダイの人形もあるんだそうですよ(^_^)v

コロナ禍のこの春は、どうなるか分かりませんが、
こうした地域の風習を楽しみ、味わいつつ、
釣りも楽しまれてみてはいかがでしょうか・・・。

きっと今頃は、河津桜も満開でしょうね(^_-)

 







2021/03/01 9:06:01|釣り用語の解説
祝 渓流解禁!! へつり・巻きって分かるかなあ!?
さあ、いよいよ山梨県内でも渓流釣り解禁です!!
自分も行きたいところですが、
実は数年前に竿を折ってしまって以降、
行ってないんですよね〜(>_<)

と、云う事で、自分の中でも気分だけは盛り上げたくって、
今日は、こんな釣り用語の解説にしようと思います。

それは、「へつり」と、「巻き」です。
それでは、上の写真をご覧下さい。

自分は臆病者なので、ここまでの渓流釣りはしないのですが、
両脇が崖で、その下はいかにも深い淵―。
怖いですね〜。滝もありますよ(^_^;)
そんな崖に、ひえ〜っ!!
人が3人も居ますよ!!

この様に両方が崖で、更に上流部に遡るためには、
3つの方法があります。
その方法が、今回の用語解説となります。

源流部の写真の様な場所は、
一般的に『ゴルジュ(帯)』と、呼ばれます。
この3人は見る限り、
この崖伝いに進もうとしている様です。

が、良く見ると、
ザイルロープを持っていますよね。
なので、仮に進めないと判断すれば、
一度、崖の上に懸垂ロープで上がって、
またロープで別場所から降りて来る―。
そう云う、可能性も考えられます。

さあ、ここから解説ですよ!!
このまま崖の岩を伝って進む事を、
「へつり」と、云います。
岩の出っ張りを足場にして、
壁に貼り付く様にして進む事を云います。

一方、予想以上に滑る―。
足場がない―。って、判断をすれば、
この崖の上に一度上がってから越える―。
要するに崖を遠巻きに回避する事を、
「巻き」と、云います。

もう一つは、ゴルジュを泳ぐ―。
と、云う判断もあるかもしれませんが、
見る限り、この水量であれば、
鼻からその判断は却下でしょう。
夏でもヤバいです。

さあ、この3人は、ここからこの崖を、
どのように克服して、更に前へ進むでしょう!!
へつるのかな、巻くのかな・・・

この様に、源流部への釣行は、
登山と同等の装備と経験が重要です。

ですから、必ずガイドさんと同行して下さいね。
 







2021/02/28 9:01:01|お魚紹介
海なし県が魚食県の不思議 2 マグロの種類について

つい先日、
我が山梨県は、日本で一二の魚食県だ―。
って、云う話しをしました。

そして、きっとご存じだろうけども、
マグロの消費量が全国2位―。
って、云う事もお話ししました。

では、全国1位は何県なのかは知っていますか?
それは、お隣の静岡県です。

その1位の静岡県と山梨県は、
『魚尻線で繋がっている・・・』
前の投稿で、そんなお話しをしましたよね。

その両県がワンツートップ―。
ならば、まあ納得ですよね(^_-)

けれど、両県が消費しているマグロの種類が、
違うって聴いたらどうでしょう。
なんとなく複雑な気持ちになりませんか(^_^;)

実は、食べられているマグロが、
ビックリするくらい、お互い違うのが面白いんです。

さて、こんな「山梨あるある」は、
共感してくれると思います。

山梨県のスーパーの鮮魚コーナーは赤い!!
まあ、コレ分かりますよね〜!?

山梨県のスーパーには、赤身のお刺身用のマグロが、
びっしり並んでいます。
極端に言えば、まっ赤です!!
赤身の刺身が、よっぽど好きなんですね。

一方、静岡県のスーパーには、
マグロの他にも色んな魚が売られていますし、
マグロも、赤身のマグロは多くないんですよね。
むしろ少ないです。

なのに、第1位なんです。なんでだろう・・・。
それは、食べてるマグロが違うからなんです。
食べ方も、これまた微妙に違うので、
消費に差が付くのではないでしょうかね。

と、云う事で、左の写真を見て下さい。
山梨で圧倒的に消費されているのは、
一番上の写真―。

『キハダマグロ』と、云います。
英名は、イエローフィンツナと云って、
その名の通り、尾びれとその周辺が、
黄色く光って見えますよね。
キレイでしょ(^o^)

そして、こういう体型ですから、
良く泳ぐ訳で、身は締まり筋肉質って訳で、
赤身が多いのは、そう云う理由があります。

で、お刺身にすると、
写真の様に、赤身がメインの刺身になります。
その代り、脂が少なくなってしまうので、
江戸前では「漬け」に、される事が多いんです。

山梨では、結構たっぷりなお醤油を、
しっかり付けて食べる人が多い
でしょ!?
でもこれって、魚の味が分からないからではなくって、
これが普通の山梨流の食べ方だからです。

あの「甲州寿司」の、甘ダレと同じ理屈です。
生の魚は、昔からこうして食べて来たんですから、
これが正調なので、山梨の食文化なのであります!!
だから、脂の多いクロマグロメバチマグロよりも、
圧倒的にキハダマグロ』が人気なのです。

お次の3枚目―。
このマグロが、静岡県内で圧倒的に食されている、
『ビンチョウマグロ』と、云います。

ビンチョウの名前は、特徴的な胸びれの形です。
体色は、キハダに比べると黒っぽいですよね。
それと、ずんぐりして、
キハダよりやや小さいですよね。

しかも、真横から見るとヒレの形が、
人の顔の左右にある、あるものに見えて来ませんか?

まあ、圧倒的に男性の顔に目立つもので、
ワイルドさの象徴みたいなところですよ。

それは、「もみあげ」の事です。
昔のお相撲さんとかも、もみあげ目立っていた人、
居ましたよね〜。

二枚、二枚の、高見山さんとか、
がぶり寄りの、荒勢さんとか・・・。
って、知らないかあ(>_<)

この「もみあげ」って、
漢字では「鬢」って、字をあてて、
「びん」と、読ませるんですが、

胸びれは左右にあって、
真横から見ると、正にもみあげみたいに見えますし、
しかも、そこがしっかり広くて長いので、
「鬢が長い」「ビンチョウ」です。
また、泳いでいる姿を上から見ると、
この胸びれが広がって、トンボの羽根に似てるので、
静岡県内では、『トンボ(マグロ)』と、呼ばれます。

そのビンチョウのお刺身は、
一番下の写真用に、肌色に近いでしょ。
このお刺身は、近年では回転寿司で良く見られ、
「ビントロ」って、ネタで出回って人気ですよね。

でも、キハダに比べると、
お刺身だと少し水っぽいんです。

なので、静岡では生より加工して食べる事が多くって、
切り身を煮魚にしたりだとか、
佃煮だとか、加工品もいっぱいあります。

食べ方も異なっているし、
普段から食べる魚なので、お安いし、美味しいし・・・。
で、良く食べられれて、しかも購入金額も、
増えていく―。って、理屈だと思われます。

現在、どっちのマグロも、
相模湾などでは、人気の釣りのターゲットですが、
やっぱり、マグロ資源は貴重なので、
食べないのなら、釣るのは我慢して欲しいなあ・・・

 







2021/02/27 9:06:01|釣り用語の解説
ちょうちん釣りって分かります!?
♪えっさ、えっさ、
えっさほいさっさ♩♪

で、始まる童謡と云えば、
ご存じ『おさるのかごや』ですね(^_^)v

この時、お猿さんが日暮れの坂道、暗い道を、
籠を担いで進む時に灯りにしたのは、
『小田原ちょうちん(写真)』ですね。

この時、ちょうちんをどうやって籠を担いでいたかと云うと・・・
そう。担ぎ棒にぶらさげて担いでいましたよね(^o^)/
両手がふさがっていますから、
ぶらさげていた訳です。

と、前置きしたうえで、
久々の釣り用語解説の投稿です!!
さて、皆さんに質問です。
『ちょうちん釣り』って、知っていますか!?

まあ、ちょうちんを釣るのではない事は、
なんとなく分かりますよね(^_-)

では、『ちょうちん釣り』って、何でしょう!?
ここのところ、渓流釣りの投稿が多くなってますよね。
実は、渓流釣りと関連のある用語です。
が、『ヘラブナ釣り』にも、
使われる用語でもあるんです。

ちょうちんを漢字で書くと「提灯」って書きますが、
「提」は、手にさげるって意味ですよね。
けど、おさるのかごやさんは、棒にぶらさげました

ここら辺りで、
はは〜んと、分かって来た人もいますよね(^_^)v
そうです。キーワードは「ぶらさげる」です。

なので、ちょうちん釣り』とは、
ぶらさげる釣りなのです!!


では、詳しく解説していきますね。
先ずは、渓流釣りでの「ちょうちん釣り」から、
解説しますよ。

渓流釣りは、
渓を歩きながら、魚がいそうなポイントを探す釣りです。
時には、木が生い茂って竿が振れない場所もあります。
でも、そんな所ほど魚が着いているもんです。

または、人が居る事を魚に知られないようにするために、
離れた場所から、ピンポイントを狙う時もあります。

渓流釣りは通常、
流れにエサを同調させて仕掛けを流す釣りですが、
魚が居る事が分かっていれば、流す必要はないですから、
仕掛けを止めて釣りたい訳です。

そこで、極端に短くして、
竿(棒って云った方がいいかな)の先に、ぶらさげる訳です。
当然、仕掛けを止めたいので、オモリも重くします。

そのうえで、そ〜っと、竿(棒)を延ばして、
ポイントの真上から、クレーンの様にエサを、
落としてあげる
訳です。そ〜っとですよ(^_-)

上からエサが来た。
魚が気付く、エサに食いつく、釣る!!と、
なる訳ですが、ちょっと待って下さい。
仕掛けは短くてぶらさがっているだけです。
釣り上げるのは難しい。では、どうするか・・・。

そ〜っと、竿を延ばしてって、前記しました。
なので、魚が掛かったら、そ〜っと、竿を縮めるんです。

釣り竿は振り子の原理で仕掛けを操る訳ですが、
ちょうちんをぶらさげているので、振り子が機能しません。
だから、クレーンで吊りあげるって訳!!
で、この釣り方が、「ちょうちん釣り」って訳です。

少し面倒な気もする釣り方ですが、
アクセスしにくいポイントや、ピンポイントを釣る際には、
極めて効果的な釣り方
です。
その為、エサの見切りが早いヤマメやアマゴより、
しっかりエサを食べるイワナ釣りに向いた釣り方ですね。

一方の、ヘラブナ釣りでのちょうちん釣りは、
仕掛けと竿が同じ長さで、タナを取るウキを、
仕掛けのほぼてっぺんに装着し、
タナを固定してしまいます。
ウキが、ちょうちんみたいにぶらさがって見えます

あなただったら、
どっちのちょうちん釣りをやってみたいですか!?

渓流釣りは、
おおよその河川で3月1日(明後日)に解禁です!!





 







2021/02/26 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
海なし県が魚食県の不思議 1 駿河湾ルート
皆さんも、海なし県であるこの山梨県が、
日本で一二を争う「魚食県」である事は、
きっとご存じですよね。

先ずは、人口比で寿司屋の数が日本一。
その目玉のネタであるマグロの消費量は、全国で二位
アサリの消費量も、なんと日本一
きっと、これは多くの人が疑問に思っている事でしょう。

否、「当たり前だよ」と、
驚きもしないかもしれませんね。
それくらい山梨県民は魚好きです(^^)

江戸前寿司の本場である東京都よりも、
人口比でお寿司屋さんが多いんです。
しかも、飾り寿司とかバランの細工技術であるとか、
造形的な美しい寿司店として有名な店もあります。
これは、一体どうしてでしょうか?

これは、海を持たない県でありながら、
海と繋がっている土地柄だからこその、
奇跡―。ではないでしょうか!?

山梨から最も近い海は、駿河の海(静岡県)です。
江戸時代、駿河湾で獲れた海産物は、
多くは船で各地に運ばれましたが、甲斐の国へは、
中道往還を経由して、陸路で運ばれた
とされています。

また中道往還は、比較的に標高の高い所を経由するため、
夜に運べば、翌日には甲斐に届いたと云います。
この駿河湾〜甲斐へのルートは、
『魚尻線』と云われました。
よって甲斐の国では、昔から海産物が食されていました。

また、甲斐と駿河を結ぶ大河である富士川では、
かつて「舟運」が栄え、鰍沢や、青柳と云った、
河岸が立ちました。

そこで、生の魚類は中道往還で運ばれ、
富士川舟運では、海藻や貝類、乾物などが運ばれたそうです。
その二つの路線の終点が甲府だと云う訳です。

そして、甲府市内には、
「魚町(うおまち)」の地名が残っていますね(^_^)v
現在の甲府市中央の一帯です。
この辺りには、魚問屋が何軒かあったので、
「市」も立ち、庶民にも魚が行き渡った訳です。

また、江戸前寿司が細工(調理する事)で、
保存性と味を高めた様に、
甲州では甘辛いタレを塗るなどの細工で、
江戸前寿司と一線を画し、栄えて来たのです。
これが甲州寿司です。

他県の方が見れば、魚っとされますけどね(笑)
また、『アワビの煮貝』などの副産品も、
山梨の魚食文化を、一層、引き立てています。