つい数日前、カーラジオから流れて来たのは、 静岡県の名所や名物などを紹介する、 朝の番組のコーナー。
担当のアナウンサーさんが、 『静岡おでん』について話し、 そのプレゼンを、「しぞーかおでんコンシェルジュ」の、 肩書きを持った方が担当してくれました。
一昨日も、 釣り具店勤務時の静岡県の店舗での体験を語りましたが、 静岡おでんと聴いて、再びあの味の記憶が蘇りました。 そこで、釣りで確保もできるネタもあるので、 今日も静岡推しで語らせて下さいませ(^_^)v
ところでここからは、あえて「しぞーかおでん」と、 書くことにします。これは、地元でそう呼ばれているからで、 ソウルフードと云う事もあるけれど、 どうして・・・。って、部分も含めて語りますよ〜(^_-)
自分は都合7年半、静岡県内の店舗に勤務して居りました。 場所は、清水・榛原郡・沼津・富士、そして再び榛原郡と、 4つの店舗に在籍し、他にも県内の幾つかの店舗に、 応援スタッフにも入って、あちこち行きました。
で、静岡県と云うのは、地図で見ればお分かりの通り、 東西に長いですよね。そして、幾つか大きな川がある―。 東には富士川、西には大井川、おおよそこの二つの大河で、 食文化も異なって来ます。
その中で、『しぞーかおでん』が、特に食されるのは、 富士川以西から大井川周辺辺りまでです。 なので、自分の初めての赴任地である清水(現静岡市清水区)から、 2番目と、最後の勤務地であった、 榛原郡の吉田町って云う所は、 正に「しぞーかおでん」の文化圏でした。
そして、どの町にも同じ看板のお弁当屋さんがあって、 どの季節に行っても、「しぞーかおでん」の、 のぼり旗が掲げられ、店内にはセルフ式のおでん鍋があり、 好きなネタを『串買い』で、買えるんですよね。 そして、その横には必ず『ダシ粉』と、カラシがあって、 お好みで持ち帰れるんです。
お弁当だけじゃ、ちと物足りないので、 買いに行けばほぼ必ずおでんを数本買い加えました。 特に榛原郡のお店に居たときは、 お隣がそのお弁当屋さんでしたから、 ある意味、「しぞーかおでん」は、ルーティンでした。
さてここで、 前記したコンシェルジュさんが話されていた五箇条を、 お伝えしたいと思います。
その一 ダシが真っ黒(ホント、黒いです)
その二 串に刺してある(串で値段が分かる)
その三 青のり・ダシ粉をたっぷりかける
その四 はんぺんは「黒はんぺん」を使う
その五 駄菓子屋でも買える(おでんデビューは3歳)
以上の5つです。 この中で太字にした二つの条項には、 実は同じお魚が使われていて、このお魚は、 釣りでも確保が可能なお魚なのです。
そのお魚こそ、「イワシ」です。 静岡名物の黒はんぺんは、 内臓とウロコとエラを外したイワシをまんますり身にし、 塩で粘りを持たせたシンプルな練り製品です。 イワシのつみれとは異なり、「つなぎ」は、無し。 魚と塩だけで出来ているので、黒いのです。
そのまま食べても良し。炙っても良し。 湯通ししてワサビ醤油も良し、 汁物、鍋物、煮物、揚げ物なんでもウマイんです。 カルシウムたっぷりだから、おやつでも良し―。 もちろんおかずならなお良しの、スーパー食材です。
また、ダシ粉はイワシの削り節が殆どです。 それに、青のりを合せると、香りもコクも増して、 おでんのクォリティーも格段にあがるのです。 ちなみに「青のり」は、「ヒトエグサ」っていう海藻を、 乾燥させたものですので、割と何処にでもある海藻ですから、 釣りの合間に採取して、 洗って干せば、青のりもできますよ(^_-)
静岡では、どのエリアでもイワシは割と良く釣れます。 マイワシが最適ですが、ウルメイワシも美味しいですし、 カタクチイワシでもいけるでしょう。
あっ、でもこの直前の投稿のイワシはNGですよ(^_^;)
コンシェルジュさんが話していた、 プールおでんも良く知ってましたよ。 おでん屋横町にも行きましたし、
釣り人や、走り屋の間で密かにささやかれている、 日○平の「おでん屋おばけ」の、伝説も知ってます。
写真は、「しぞーかおでん」と、「黒はんぺん」 ああ、懐かしのダシ粉たっぷりのしぞーかおでん、 イワシ釣りも兼ねて、また食べに行きたいなあ・・・
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