鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2021/01/20 9:06:01|お魚紹介
アラレガコって知っていますか?
少し前のネットニュースで見たのですが、
福井県を流れる九頭竜川で、
大きな『アラレガコ』が、獲れた―。
そんなニュースが載っていました。

アラレガコ?
聴いた事無いぞ・・・。

って、思った自分は、
その写真が見たくて、クリックしてみたのです。

で、地元の新聞の記事を改めて見てみると、
昨年の12月に、九頭竜川が流れる福井県永平寺町で、
古くから伝わる、この『アラレガコ』の伝統漁法、
『エバ漁』が、始まって、
なんとその時25a以上もある、
巨大な『アラレガコ』が獲れた―
と、報じてあり、写真も添えられていました。

因みにエバ漁は、円錐型のカゴの様な巨大な漁具を、
上流側が丸く、下流側が円錐の先っぽと云う、
山梨の富士川に伝わる、
「モジリ」に、良く似ています。

さて、記事の写真で見た、
その魚は、ずんぐりしていて、
パッと見は、フグみたい・・・。
「何コレ!?」

でも、日本の川にフグはいないし、
なんだろうなって、
「アラレガコ」で検索―。
詳しく調べてみました。

そしたら、結構いっぱい画像も出て来て、
ソレを見たら、あの魚でした。

標準和名は『カマキリ』と、云いますが、
自分が覚えた、その魚の名は『アユカケ』です。
アユカケはカジカ科の魚で、食性は肉食―。

エラの周りに鋭い棘(キョク)があって、
それで魚を突き刺して食べる―。
時に鮎も食べる―。
そんな、割と獰猛なフィッシュイーターと云う事で、
「アユカケ」の、名が付いた―。って、覚えました。

非常に貴重な魚で、天然記念物である―。
と云う事も、知りました。
その教科書は自分の場合、
やっぱり、『釣りキチ三平』に、
登場したお話しでした。

一方、『アラレガコ』の名前の由来はと云うと、
寒くなって、霰(アラレ)の降る日に腹を上にして、
表層を流れるままに下り、
その白い腹に白いアラレがあたる情景から、
『アラレガコ』の、名が生まれた―。
と、そんな風に書かれていました。

ところで、自分が生まれて初めて
アユカケの本物を見たのは、釣り具屋さん時代に、
静岡県内のお店に勤務していた時の事、
鮎釣りで有名な某河川で、やはり一緒に鮎釣りに行った際に、
仲間が偶然に掛けたんです。

天然記念物ですので、川の名前は明かしませんが、
15aくらいあったと記憶しています。
余りにもあの漫画で見たのとソックリだったで、
凄く驚いたのをハッキリ覚えています。

その後、一昨年、訪れた富山県の魚津水族館で、
飼育された個体を見たのと、それだけです。

ところで、伝統漁法と云っても、
対象は、天然記念物です。
むやみに獲ってはなりませんが、

『生息調査』と、して、地元の漁協に特別採捕許可が出され、
2015年から捕獲して調査しているそうです。
また、同漁協では、再び地元でアラレガコ漁の復活や、
地元の食文化の継承を目指し、
このエバ漁の保存会を結成しているんだそうです。

いずれにしても、この魚のように、
絶滅の危機に瀕している希少な魚種が少なくありません。

かつては獲って食べるほど豊かな資源であったものが、
獲れなくなる―。居なくなる―。
それは、深く水辺に関わる釣り人にとっても、
非常に大きな問題を突きつけられている気がします。

単に釣るだけではなく、
正しく「釣り文化」を、継承していく責任が、
問われて居るようにも感じました。

あなたは、どう考えますか?

今日は、矢口高雄先生の2回目の月命日です。

 







2021/01/19 9:06:01|お魚紹介
名前がちょっと残念ですが・・・
お魚の名前(特に和名)には、
見た目をそのままなぞった様なものや、
そのお魚を発見した人の名前を冠していたりだとか、
理由は様々あります。

特に、見た目から付けられてしまった場合、
なんだかとっても残念な名前になってしまったり、
明らかに差別的な言葉が使われていたりなど、
後年までずっと残っていく名前なので、
自分の子どもの名前を付けるくらい慎重に、
付けて欲しいなあ・・・。
なんて、思うこともしばしばあります。

そんな中でも、
冬に人気のターゲットである『カワハギ』と、
全く同じ仲間でありながら、
ちょっと見た目がユーモラスであるが故に、
残念な名前になってしまったのが、
上の写真の魚です。

パッと見て、あなたならこのお魚を見て、
どの様な名前を付けてあげたら良いと思いますか?

カワハギと大きく違う部分は、
頭部の長さだと思います。
平べったく、菱形に近いカワハギと、
長細く、特に吻(ふん)から口に達する部分が長いでしょ!?
因みに「吻」と、云うのは「鼻の穴」に見える部分の事です。

こういう極端に面長な顔立ちは、
人間界でも、「馬面」って言われてしまうわけで、
しかも、全体のフォルムもこんな感じなので、
なんとなく、ぬぼーっとして見えるでしょ。

と、云う事で、このお魚の和名は、
『ウマズラハギ』と、云います。
また、ハギの仲間は、ある地方では「ハゲ」って、
呼ばれちゃうので、かわいそうです(>_<)

だけど、その身も勿論、『肝』も、
カワハギと同じ仲間なだけに、
美味しいですし、照り焼きとか、
鍋とか、煮付けとか、火を通した方が美味しいかも!?

でも、良く似た仲間にソウシハギってのもいるんですが、
この魚は、毒があるので要注意です。

もし、カワハギ釣りで、
こっちが釣れても、大喜びして下さいませ(^_^)v

 







2021/01/18 9:06:01|トピック
阪神淡路大震災から26年が経ちました
昨日1月17日は阪神淡路大震災から、
26年が経った日でした。

あの日、自分は友人と一緒にスキーに行く途中で、
スーパー銭湯で仮眠をとった後、
朝風呂に入って、さあ、これから・・・。
って、云うときに、脱衣所でそのニュースを見ました。

地震があった時刻は、早朝5時46分。
自分が目覚めてお風呂に行ったのが6時過ぎでした。
従業員さんの会話で、
「なんだか関西ででっかい地震があったらしいよ―」
と、聴いたのが、第一報でした。

その後、高速道路が無残に似も崩れ落ちている映像、
折れた高架橋の先端で、車が半分宙ぶらりんで、
かろうじて止まっている映像・・・。
あちこちで上がる火の手―。
そんなショッキングな映像を見ながらも、

遠く離れた関西での地震は、
まだこの時点では実感がなく、
スキーの楽しさの方が勝ち、
そのままスキーに行ったのを覚えています。

が、その後にどんどん広がる被害状況を、
カーラジオなどで繰り返し聴く中で、
とんでもないことになった―。
と、漠然とした怖さを覚えました。

後日、静岡県内のお店(釣り具量販店)に営業に来た、
関西の釣り糸メーカーの方から、
「もう少し遅かったら、自分はあの道路から落ちていたかも・・・」
そんな恐怖体験も聴いて、当時の惨状をつぶさに聴きました。
大勢の方が犠牲になったあの阪神淡路大震災でしたね。

昨日、ニュースであの日の事を聞いていなければ、
思い出せなかった自分もいて、
昨日までの時間を風化させてしまっていた―。
そんな自分が、少し恥ずかしくもなりました。

あの日、大切な方を失ったり、
大切な物が壊されたりした被災者の方々は、
きっとあの日から、時間は止まってしまっているでしょう。

ところで、地震の時にナマズが暴れる―。
そんな話しを聴いた事はありませんか?

ナマズと地震の関係について触れた書物としては、
とても古くて、『日本書紀』にまで、
遡ることができるらしいです。

また江戸時代の「安政の大地震」の、際には、
地震の前にナマズが騒いでたと云われて居り、
江戸の町には多くの『鯰絵』が、広まったそうです。

その因果関係は、まだ判明された訳ではなく、
迷信とも事実とも云いにくいのですが、
魚は、音や振動に敏感な生きものです。
実際に釣りに行って、地震を後で知った時、
体に感じていなくても、急に何も釣れなくなった―。
そんな記憶は数多くあります。

特にナマズは電気受容能力に長けていて、
特にあの髭は電場の変化にも敏感であることから、
地震予知能力がない―。とは、言い切れません。

もし、本当にナマズと地震の因果関係を、
エビデンスを以て示す事ができれば、
地震予知の確率は、更に精度が上がっていくでしょう。

ナマズは、最近は特にルアーフィッシングの、
好ターゲットになっていますが、
釣り人は、このナマズの研究や調査に、
もしかしたら一役買えるかもしれません。

3月11日には、
東日本大震災から10年の節目ともなります。
改めて、自然災害の脅威を知り、
自然に対して畏敬の念を持ち、
謙虚に接していきたいですね。

コロナパニックに加え、
更に地震での被害が被さる様な事にだけは、
なって欲しくありませんね。

 







2021/01/17 9:06:01|釣り具の小宇宙
クロダイが好きな変なエサ(>_<)でも釣れるなら(^_^;)

釣りに使うエサの中には、
うっ・・・。と、たじろいでしまったり、
うわっ・・・。と、目を背けてしまったり、
ゲッ・・・。と、言葉を失ってしまったり、
そんな、気色の悪いエサが色々あります。

中でも、雑食王であるクロダイは、
食欲も好奇心もあるが故に、
実に個性的な姿・形をしたこんな生きものまで、
食べてしまいます。

なので、特に海に近い釣り具屋さんに立ち寄ると、
見たこともないような、
・・・・な、エサが売っていたりします。

そこで、今日の投稿では、
クロダイが大好きで、尚且つ、
釣り人は、できたら使いたくない、
変なエサご三家を、紹介しましょう。

尚、お食事中の方は、
食べ終わるまで文字だけを追って下さいね。

左の写真の一番上から、
フナムシ・ユムシ・ボケジャコと、云います。

でもまあ、フナムシは海に行けば必ず見られるので、
多少は、気持ち悪いとは思うかもしれませんが、
見慣れた姿ですよね。

あの歩き方と云い、姿・形と云い、
Gを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
うじゃうじゃ観も・・・。ですよね〜(^_^;)

うじゃうじゃ居るって事は、
間違いなく食べられる主食中の主食―。
日本人にとってのお米のようなものなので、
クロダイに限らず、お魚は大好きです。

特に必釣なのは、ヘチ釣りと落とし込み釣り、
どちらも、これがうじゃうじゃいる
堤防の壁に沿って落とす釣りエサなんですよね。

2番目のユムシは、
姿・形を説明すると、
どうしてもエッチな想像をさせてしまうので、
説明はやめます。見ての通り、
・・・な、お姿です。

でも、これがクロダイには実に魅力的らしくって、
ぶっ込み釣りでは、特に実績のあるエサです。
お値段も、割とお高いです。

これ、触るとキュッと硬くなって、
さすると、ピュー・・・。
ああもうダメ。これ以上はマズイです(^_^;)

3番目のボケジャコは、
エビさんと同じ甲殻類で、
干潟の砂の中に潜って隠れています。
ハサミ(爪)が特徴的ですが、
そんなに大きくないので、挟まれても痛くはないです。

が、この生きものとて、決してカワイイ―
生きものではないですよね。
世の中には、実に色んな生きものがいて、
それが連鎖で繋がっているんですねえ・・・。
これぞ、多様性を認める―。
と、云う事でしょう。ちゃんと生きてますから!!

でも、こんなお姿であっても、
大きくて精悍なお姿のクロダイ様をお連れ下さるなら、
ええ、そりゃあ、フナムシ様さま・ユムシ様さま、
ボケジャコ様さまでございますよ!!

ユムシなどは、食用になっている所もありますし、
貴重な食文化だとも思います。
でも、できれば自分が食べるのは、
遠慮したいなあ・・・(>_<)







2021/01/16 9:06:01|トピック
今日から大学入試共通テストですね!!
緊急事態宣言の最中ですが、
いよいよ令和3年度の、大学受験シーズンが始まります。

今日から大学入試共通テストですが、
コロナ禍でしかも緊急事態宣言もされた中、
中止になってしまうのではないか―
と、心配していた受験生が、
きっと多かったのではないでしょうか。

でも、感染防止対策を徹底したうえで、
予定通りに実施される事が決定しました。

しかも、追試が複数回設定されることで、
もしも運悪く、コロナ感染してしまったり、
濃厚接触者としてリストアップされてしまったり、
当日、急に体調不良になってしまったり、
そう云った受験生へのバックアップ策も、
講じられることになりました。

受験生の皆さん、
こんな状況の中ではありますが、
このコロナ禍の中で、懸命に受験に向けて、
学びを深めてきた皆さんを、
自分は心から応援しています。

普段通りに、自分のやって来た事を信じて、
精一杯、テストに臨んで下さい。

ところで、今日は『鯉(コイ)』の写真を貼りました。
流れに逆らって泳いでいる鯉の群れです。

中国の故事に出て来る、
『登龍門』に、ついてご存じでしょうか?

意味としては、
成功に導く厳しい難関を突破する―。
と、云う事で使われますよね。

まさしくこの共通テストは、
龍門に達する大きな難関だと思います。

そして、龍門に至る急流を登っていった魚こそが、
実は『鯉(コイ)』であり、

鯉は、急流を登り切ると「龍」になる―。
と、云われている、立身出世のシンボルなのです。

是非この厳しく、
痛みを伴う激流となってしまったこの受験を、
見事に乗り越えて目指す大学で龍になって下さい。

そして桜の花の下で、
友と合格の喜びを、密に喜び合えますように・・・