北杜市小淵沢町の元FRP防水屋です。 といぅのはおもて向き。 実態は、落語とバイクとシャンソンと やしきたかじんが 好きな道楽オヤジです。社会人落語家『酔亭化枝(よってけし)』としても活躍中。落語・講演・読み語り承ります♪ 脳梗塞を発症して防水屋を廃業後は、移動スーパー「とくし丸」を北杜市内で開業。地域の皆さんへ恩返し中。
 
2016/09/28 21:06:00|趣味まんだら
満員御礼「山落語Vol.5」・エピローグ
翌朝5時。
じつは今回、地元のテレビとジャーナル誌が、それぞれ取材で同行してくださってたんですが、
同室のカメラマンさんが起こしてくださって。
「晴れてますよ!」
「おおっ!んぢゃ、編笠登りますっ!!」

いそいで他の演者やスタッフにも声をかけて、もちろん強制ではありません、希望者のみ小屋入口に集合して、編笠山山頂を目指すことになりました。
例年なら権現岳に登ってたんですが、今回は前日遅くに雨が降ったこともあって、足場もいまいち悪いので。
それに小屋の朝ご飯の時間までには戻ってこないといけないので、昨日登ってなかった、編笠山にしたのでしたっ。

小屋の入り口からは、朝焼けの富士山。
・・・これも見たくて、今年も登ってきたんですね、きっと。
今回、急きょ都合で参加できなくなった、「山落語」いちばんの立役者、「一め家傳右衛門」さんが、自ら絵筆をとって描き、3年前から青年小屋に飾られてる絵とおんなじ眺めです。

5時半。濡れた大量の大きな岩の群れを、朝っぱらからワィワィキャァキャァ言いながらも、
やはり女子は元気ですなぁっ!
皆なんとか無事に登って、2524m・編笠山山頂に到達!!

雲の動きが早くって、それでも一瞬、小淵沢の町なみとか雲の切れ間から鮮やかに見られたりして
昨年は山頂までご案内できなかった小夏さんに見ていただけて、ほんとうに良かったです。

「お〜いごはんだよ〜っ!」
ひとしきり頂上を堪能して下山中、山小屋から聞こえる早く降りてこいの合図。
わかってますって。
だけどそんなに急いで降りられないのっ。
だって怖いんだもんっ♡

・・・ていう山ガールたちを先導して「ええかっ、遠目にはめっちゃ急いでるふりだけしながら、ゆっくり慎重になっ!」
かくして15分遅刻ののち、皆無事に山小屋へ帰還いたしましたw

ごはんもお味噌汁もおかわりし放題の美味しい朝ご飯をいただいたあと、時間守れなかったのにもかかわらず、めっちゃ美味しい食後のコーヒーを豆から挽いていれてくださって!!
じつはオーナー自らいれてくださるこのコーヒーも、この青年小屋ならではの、かかせない逸品なのです!

美味しく味わったあと、山小屋スタッフの皆さんのお手を煩わせないよう、いそいで荷物をまとめて下山準備。
恒例の記念写真も撮り終えて、山小屋スタッフの皆さんに、ありったけの感謝の気持ちを両手に込めてふりまくって、いざ下山開始。

途中で、前夜の落語会終了後に、わざわざ色紙を用意して、サインを書かせていただいたふたりのちいさな兄弟と出会い、それから抜きつ抜かれつ。
そのうち、気がついたらワチャワチャ話ししながら一緒に歩いてました!

とつぜん、お兄ちゃんの子が、「杉山さんと出てたでしょ」
「えっ??なにっ!?あんとき来てくれてたのっ!?」

よくよく話しをきいてみたら、なんと8月のお盆の時、東京新宿のプーク劇場でやらせていただいた、語りの会に聴きに来てくださってた兄弟だったのですっ!!
そのときもサインを書かせていただいて、そんときは「山落語」のチラシに本名を!
そのチラシを大事に持っててくださって、なんとわざわざ神奈川県から、お父さんと一緒に、この山落語に参加しに来てくれてたのでしたっ!!

今回は、思いがけずほんとうに、落語を目当てに登ってきてくださったお客さまが多数いらっしゃったことに驚いて、感激して、嬉しくて、けどその責任の重大さにちょっと心がキュウっとなって、いまもまだ、その時のドキドキが冷めやりません・・・。

オーナーのご厚意で、来年もやらせていただけることだけは決まりました。
さぁ、こんどはどんな出会いが待ってるんでしょうねっ。

おはこびいただいたすべてのお客さま、青年小屋スタッフの皆さま、いっつも裏方に徹して支えてくれてる地元スタッフの皆さま、そして、大きな荷物を背負って今年も遠くから参加してくださった演者の皆さま、ほんとうに、ほんとうにありがとうございましたっ!!








2016/09/28 20:56:50|趣味まんだら
満員御礼「山落語Vol.5」その2
じつはこのために毎年「山落語」がある!・・・といってももしかしたら過言ではない、打ち上げの始まりですっ!!

青年小屋・竹内オーナーの粋な計らいで、今年もドドーンと、超プレミアムな銘酒が並びました。
お酒好きな方ならきっと、写真を見て卒倒されてると思いますっw

さらに、4枚の大きなお皿に綺麗に盛り付けて出してくださったのが「馬刺し」\(◎o◎)/!
ここ、山小屋ですよっ!?
めっちゃ新鮮な馬刺しをいただいて、しかも各地から集まった演者の皆さんが、ミャンマーの怪しいビーフ?ジャーキーとか、それぞれ逸品を持ち寄ってくださって、めっちゃ豪華な大宴会が始まりました。

そして。
宴もたけなわとなった頃、もうひとつのサプライズイベントが。

今回の演者の一人、「ぽんぽん亭遊月」さんが、2日前の9月22日に、東京で開催された、
「第43回全国社会人落語選手権大会」において、なんと優勝されたのですっ!!

そのお祝いをぜひ、打ち上げで賑々しくやろうでわなぃかっ!!
もちろん仕掛け人は、宴会番長・参遊亭遊若さん!
ワタシはお祝いのケーキの担当、遊若さんはそれ以外のパーティグッズてんこ盛りを、リュックに忍ばせて登ってきてくれたのでした!

さすがにそこまでは思いもよらなかった遊月さん、めっちゃ感激してくださって、ケーキが壊れてなかったご褒美に、ほっぺにチュウまでしていただきますたっ(*^o^*)
周りのお客さんたちも大喜びっ!山男なのにピンクや水色の被り物かぶったり、SM女王様のメガネかけてたり、オトナが本気でふざけると、こんな大変なことになるのかってくらい盛り上がって
遊若さん共々、がんばって担いできた甲斐がありましたっ\(~o~)/

宴の〆は、やはりこの方の登場なしにはありえません。
あんまり盛り上がったんで、あっといぅまに午後11時!
山小屋ですからねっ、さすがに今年はもう遅いやろっ(汗)・・・って顔されてた竹内オーナーをみんなで口説いて、今回久しぶりに一緒に登ってくださった、オーナーの奥さまへの愛のこもった弾き語りで、最後は静かに夜が更けていきました・・・。


<さらにつづく>
※右の写真は、遊若ちゃんとこからいただきましたっ!









2016/09/27 22:47:02|趣味まんだら
満員御礼「山落語Vol.5」その1
5回目を迎えることが出来た今年は、小屋主さんのお許しを得て、例年よりひとり増やし、総勢5名の演者でお楽しみいただくことになりました!

開口一番はもちろんワタシっ。
昨年こそ、初めてトリをとらせていただきましたが、本来ワタシは「山落語」のお世話係。お招きしたゲストの皆さんに、いかに気持ちよく高座に上がっていただけるか、それを考えるのがワタシの仕事です。

皆さんのネタ出しを受けまして、さぁワタシは何をかけよかなと思ったら・・・適当な持ちネタがないっ!!
えらいこっちゃといぅわけで、当初は山に関わりのある古典落語のパロディを無理やりこしらえよかなと思ったんですが、どぉしてもうまくいかない、つじつまが合わん・・・。

そこでえぇいっ、一から作ってしまえといぅわけで、生まれて初めてオリジナルの創作落語でご機嫌を伺いました。
タイトルは「雨傘山」・・・(爆)。
わかる方にはもぉおわかりですねっ。そぉ、編笠山のシャレ(汗)。
初めから終いまで、全編こんな調子で、もぉほんまにバカバカしい噺をやらせていただいたんですが、やっぱり山のお客さまはあったかいっ!!
思ぉてたよりもウケまして、ほんまにありがたかったです。
おかげで無事に、開口一番の役目をつとめることが出来、この方を聴きたくて登ってきたお客さまもいらっしゃったという「笹の家小夏」さんにバトンタッチすることが出来ました!

小夏さんのネタは、昨年予告編でさらに期待の深まった「野ざらし」!
プログラムを透かして見たら、今年はちゃんと、「本編」って書いてありました\(~o~)/
爆笑のマクラからなだれ込むように本編へっ!
さすがは小夏さんです。テンポも仕草も緩急も自由自在!お客さまをぐいぐい引きつけて最後まで離しませんでしたっ!!

中トリは「参遊亭遊若」さんっ!
このヒトには毎回ほんまに頭が下がります。マクラから八ヶ岳ネタ満載で、お客さまを湧かす湧かす!!めっちゃ忙しいはずやのに、どんだけこの山落語に時間を割いてくださったんでしょう!!
けど驚くのはまだ早い。
遊若さんのネタは「反対俥」。・・・勘のいい方ならおわかりですねっ。
あの危なっかしい即席高座の上で、飛ぶわ飛ぶわっ!!二周はしてましたね。
ワタシもぉ、落語どころやなくって、高座がつぶれないことだけ必死に祈ってましたっ。
社会人落語界のアイドルに、もしケガでもさせたらワタシは即、はりつけ獄門でつからねっ(汗)!!

仲入りをはさんで、こんどは「ぽんぽん亭遊月」さん!
もぉ山梨県北杜市では有名人。続々とファンが急増中の人気者の登場ですっ!
その遊月さんがかけたのは「モモリン」。
・・・もはや、言葉を紡ぐ気力すら残らないほど、お客さまを巻き込んで、ドッカンドッカン爆笑につぐ爆笑の嵐!!
お見事!といぅよりほかに、言葉が見当たりませんでした。

さぁ、こんな焼け野原に、この方をおいてほかに、誰が大トリをつとめられるでしょう。
満を持して高座に上がった「鹿鳴家吉遊」さん。
第一声「ちょっと落ち着きましょう・・・」もちろん大爆笑!!
一気に吉遊さんの空気が生まれ始めます。
ネタは「田能久」。
トリを吉遊さんにお願いして、ほんとうに良かった!!
最後はしっかりと聴かせる古典落語で、しかも子どもたちにもわかりやすく演じてくださって、お客さまも皆、安心して聴き入ってくださってました。
高座を降りたあとも子どもたちから、「タヌキのおっちゃん!」と呼ばれてまとわりつかれてたのは吉遊さんですっ!!

そしていよいよお待ちかね、魅惑の打ち上げタイムへっ!!


<つづく>







2016/09/26 22:47:00|趣味まんだら
満員御礼「山落語Vol.5」・プロローグ
ほんとうに今年は台風の多い、雨の多い秋。
建築関係の業者、とくに我々ソト仕事の者はみな、この秋の雨続きには泣いています。
ちょっとでも晴れた日には、日曜やろが祭日やろが、少しでも仕事を前に進めるといぅのが、正しい職業人のあるべき姿・・・。

わ、わかってるんですけどねっ(汗)、この、毎年9月の最終土曜・日曜日だけは、ワタシを
『山に登らせて』くださいっ!!

日頃から「晴れ男」を豪語するワタシでつが、ここんとこの行いが悪かったせぃか、傘を差すほどではないものの、すっきりとしないお天気の中、演者の皆さんをJR小淵沢駅にお迎えに行き、今年も「山落語Vol.5」がスタートしました!

それでも登山の出発点「観音平」に着くころには、小雨も止んで、雨具いらずのコンディション!
今回も、演者5名を含め総勢16名の大パーティです。登山ツアーとちゃうねんから(^_^;)
サポートスタッフに加え、勝手にほぼスタッフ扱いさせていただいてる常連のお客さま、さらに
今回は、マスコミの取材スタッフさん3名まで加えての大所帯で登ることになりました。

歩き始めの頃こそ湿度も高くちょっと蒸し暑かったんですが、高度を上げるにつれて気温も下がり吹く風も気持ちよく、なにより山から感じる清々しい「気」が心地よく、夕方から雨の予報もあり初日は編笠山登頂を回避して、まき道で直接本日会場となる「青年小屋」へ向かいました。

途中、めっちゃ残念なことに、体調不良でパーティのおひとりが途中下山することに。
海外の登山経験もおありの方で、ご自身でトレーニングも重ねてきてくださったのですが、山では何が起こっても不思議ではないのです。

もちろんひとりではおろせません。
第一回目から「山落語」を支えてくれてるサポート隊『やまだむ』隊長のSさんと、大学で野外教育を学んでるウチの息子が付き添っておりることになりました。
ふたりのおかげで、夕方までに、無事に下山していただくことが出来ました。
このときほど、サポートスタッフのありがたさが身に染みたことはありませんでした。
残念ながらこのふたりには、夕暮れも押し迫って、再登山を断念していただきました。

「山落語」は、ただの落語会ではありません。登山をしてからの落語会。ほとんど、企画した奴
アホですよねっ(大汗)。
さらに、ひとくちに登山といっても、いろんな登山があります。
そのなかで、我々が目指す編笠山は、八ヶ岳の中でも南八つといわれる、どちらかと言えば険しい登山。
もちろん登山道が、たとえば富士山のような整備をされているわけではありません。
木のえだをつかみ、押しわけ、両手で岩をつかみながら、一歩一歩足の踏み場を確かめながら登る場面も多々あります。
きちんと事前にトレーニングを積んでいれば、地元の子はもちろん、都会の小学生の子でも登れますが、中途半端な気持ちでは、オトナだってしんどいです。

じつは今回、某テレビ局と地元ジャーナル誌から取材があり、登山から同行していただきました。
その中でたびたび聞かれたんです。
「どうして山で落語会をしようと思ったんですか?」

正直言うと、めっちゃ答えに困りました。
だって・・・ただの思いつきやもん・・・。

シロートながら落語をやらせていただいてて、たまたま同じ社会人落語家で山男の「傳右衛門」さんという、粋な江戸っ子のおじさんと仲良くなって、ワタシが八ヶ岳の麓に住んでると話したら、冗談で「山小屋で落語会やれたらオモロイなぁ!」って盛り上がったのがきっかけやもん・・・。

ワタシ自身、子どもの小学校の「学校登山」に参加するまでは、まったく登山に興味はありませんでした。
けど、3人の子どもたちを地元・小淵沢小学校にお世話になって、その中で何度も編笠山に登らせていただいてるうちに、「山ってこんなに気持ちえぇんやっ!」ってことを教えていただいて、さらにたまたま傳右衛門さんと知り合って、山で落語会をやらせていただくようになって、今はもうめっちゃ登山が大好きになりました。
「山落語」を支えてくださってるサポートスタッフ『やまだむ』のメンバーの月例会に混ぜていただいて、編笠以外の八ヶ岳の山々にも、いくつも登らせてもらいました。

いろんな偶然と、出会いがあって、今年も「山落語Vol.5」の幕が、無事に開きました。


写真は、初日・登りはじめの「雲海」にて









2016/09/20 18:19:07|趣味まんだら
SOLD OUT 山落語(兼・お詫び)!
いよいよ今週末に迫ってまいりました、空にいちばん近い寄席。

例年にも増して、お問合せの数も多く、なんと今回は、本日までにすでに定員に達してしまいましたっ!!
これ以上のご予約を承ることができません(泣)。

これから申し込もうと思っていた方々、もしいらっしゃいましたらほんとうに
申しわけありません。
天候もなんとかぎりぎり回復の兆しもあり、キャンセル待ちもきっと期待できないと思います。
どぉか、ぜひ、来年にご期待いただけたらありがたいです。
なにとぞご理解のほど、お願いいたしますっ!

回を重ねるごとに、心なしか周囲の反響も徐々に大きくなってまいりまして、きょう飛び込んできたプチ情報によると、なんと山小屋に「今年は小夏さんでるんですかっ?」なんて問い合わせもあったとか!

・・・あのっ、ワタシ毎年出てるんですけど (;一_一)
小夏さん、どんだけインパクト残してるねんっ!!!\(◎o◎)/
「カミングスーンっ!!」マジで期待してるお客さま多数っ!!

そんな超ステキな演者の皆さんと、始めた当初はほとんどいなかった、落語目当てのお客さまのためにも、今年も全力でお世話係をつとめさせていただきますっ♪

9月24日土曜日、八ヶ岳・編笠山の青年小屋は、笑いの渦で大激震まちがいなしっ!!