翌朝5時。 じつは今回、地元のテレビとジャーナル誌が、それぞれ取材で同行してくださってたんですが、 同室のカメラマンさんが起こしてくださって。 「晴れてますよ!」 「おおっ!んぢゃ、編笠登りますっ!!」
いそいで他の演者やスタッフにも声をかけて、もちろん強制ではありません、希望者のみ小屋入口に集合して、編笠山山頂を目指すことになりました。 例年なら権現岳に登ってたんですが、今回は前日遅くに雨が降ったこともあって、足場もいまいち悪いので。 それに小屋の朝ご飯の時間までには戻ってこないといけないので、昨日登ってなかった、編笠山にしたのでしたっ。
小屋の入り口からは、朝焼けの富士山。 ・・・これも見たくて、今年も登ってきたんですね、きっと。 今回、急きょ都合で参加できなくなった、「山落語」いちばんの立役者、「一め家傳右衛門」さんが、自ら絵筆をとって描き、3年前から青年小屋に飾られてる絵とおんなじ眺めです。
5時半。濡れた大量の大きな岩の群れを、朝っぱらからワィワィキャァキャァ言いながらも、 やはり女子は元気ですなぁっ! 皆なんとか無事に登って、2524m・編笠山山頂に到達!!
雲の動きが早くって、それでも一瞬、小淵沢の町なみとか雲の切れ間から鮮やかに見られたりして 昨年は山頂までご案内できなかった小夏さんに見ていただけて、ほんとうに良かったです。
「お〜いごはんだよ〜っ!」 ひとしきり頂上を堪能して下山中、山小屋から聞こえる早く降りてこいの合図。 わかってますって。 だけどそんなに急いで降りられないのっ。 だって怖いんだもんっ♡
・・・ていう山ガールたちを先導して「ええかっ、遠目にはめっちゃ急いでるふりだけしながら、ゆっくり慎重になっ!」 かくして15分遅刻ののち、皆無事に山小屋へ帰還いたしましたw
ごはんもお味噌汁もおかわりし放題の美味しい朝ご飯をいただいたあと、時間守れなかったのにもかかわらず、めっちゃ美味しい食後のコーヒーを豆から挽いていれてくださって!! じつはオーナー自らいれてくださるこのコーヒーも、この青年小屋ならではの、かかせない逸品なのです!
美味しく味わったあと、山小屋スタッフの皆さんのお手を煩わせないよう、いそいで荷物をまとめて下山準備。 恒例の記念写真も撮り終えて、山小屋スタッフの皆さんに、ありったけの感謝の気持ちを両手に込めてふりまくって、いざ下山開始。
途中で、前夜の落語会終了後に、わざわざ色紙を用意して、サインを書かせていただいたふたりのちいさな兄弟と出会い、それから抜きつ抜かれつ。 そのうち、気がついたらワチャワチャ話ししながら一緒に歩いてました!
とつぜん、お兄ちゃんの子が、「杉山さんと出てたでしょ」 「えっ??なにっ!?あんとき来てくれてたのっ!?」
よくよく話しをきいてみたら、なんと8月のお盆の時、東京新宿のプーク劇場でやらせていただいた、語りの会に聴きに来てくださってた兄弟だったのですっ!! そのときもサインを書かせていただいて、そんときは「山落語」のチラシに本名を! そのチラシを大事に持っててくださって、なんとわざわざ神奈川県から、お父さんと一緒に、この山落語に参加しに来てくれてたのでしたっ!!
今回は、思いがけずほんとうに、落語を目当てに登ってきてくださったお客さまが多数いらっしゃったことに驚いて、感激して、嬉しくて、けどその責任の重大さにちょっと心がキュウっとなって、いまもまだ、その時のドキドキが冷めやりません・・・。
オーナーのご厚意で、来年もやらせていただけることだけは決まりました。 さぁ、こんどはどんな出会いが待ってるんでしょうねっ。
おはこびいただいたすべてのお客さま、青年小屋スタッフの皆さま、いっつも裏方に徹して支えてくれてる地元スタッフの皆さま、そして、大きな荷物を背負って今年も遠くから参加してくださった演者の皆さま、ほんとうに、ほんとうにありがとうございましたっ!!
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