新聞、雑誌等に書いたもの、どっかでしゃべったこと、書き下ろし……の置き場です。 主に文学・歴史関係が多くなるはずですが、何にでも好奇心旺盛なので、どこまで脱線するか?!。 モノによっては長いのもありますが、興味のあるところから御覧下さい。
 
2010/12/14 17:35:14|「純喫茶」
新築移転したカフェプラド

雨も上がり、暖かくなったので、大学の講義の後、富士吉田を回って帰ることにした。
狙いが二つあった。
一つは河口湖畔のイタリアンのパスタ。
これはリサーチ不足でお休み。

もう一つは10月1日に新築移転したカフェ・プラドである。

富士北麓地域でお気に入りだったカフェ・プラドが、久しぶりに行ったら、とあるビジネスホテルの1階から「忽然と」姿を消していた。
まさか、廃業? とは思わなかったが、私は、かなりがっかりして、途方に暮れていた。

ここのお気に入りのカフェ・ノワールの頑固らしい味はもちろん、スウィーツ(ケーキやマカロン)も、私は気に入っていたからだ。

それが、なんと、先日のローカルテレビで紹介されているではないか。
新築移転していたんだ!!
まぎれもなく、あの、若いのに頑固そうなマスターと、スウィーツ担当の奥さんである。
今日を待って、私がいそいそと出かける訳である。

久しぶりのカフェ・ノワールの充実感。
通常の倍の豆を使って、おそらくはあまり高くない温度で時間をかけて抽出している。
後味のいいコクがしっかりあるものの、苦くはない。
分量も100CCと、水分制限のある私にはぴったりである。
今日、一緒にとったショコラケーキも絶品だった。

また、御坂峠を越えて、こちら方面に行くのが、楽しみになりそうだ。

富士河口湖町船津水之元7424-1
0555-72-2424







2010/12/14 16:46:27|本・読書・図書館
エッセイ誌「R」をいただく
尾道の木村大刀子さんのエッセイ誌「R」84をいただく。
「R」にはご主人の詩人・高垣憲正氏、お嬢さんの亜矢さんともども、一家を挙げてのご参加である。
号数から知られる通り、多くの仲間とともに、粘り強く、誠実に表現活動をなさっている。

広島詩人会の重鎮でもある高垣さんは、詩の会Quarkを主宰し、同名の詩誌を編んでいる。

高垣氏、同夫人とは、「太宰治つながり」で20年も以前に知遇を得た。
正確にいえば、太宰治の下仲人であった広島の福山の高田英之助さんを介してお知り合いになり、私は、福山や尾道でずいぶんお世話になったことがある。
広島県福山市では、山梨の文学館をモデルにして文学館を創ったが、その際にも、高田氏、高垣夫妻、あるいは舘上氏というような方々を中心に奔走された。

私にとっては、その頃から、広島の福山と尾道は、格別、心惹かれる土地となっている。
もちろん、山梨出身の故高田英之助未亡人のご壮健具合もいつも気にかかっている。

私は、いつか、私たちの雑誌「猫町文庫」に、高垣さんご一家が参加してくれる日が来ないものかと待望している。







2010/12/13 19:45:03|本・読書・図書館
差し上げます! 学校(図書館)関係者の方!!
北海道学校図書館協会の実践資料集「学校図書館☆学び方の指導 ワークシート集」(2008年刊)が7冊余っています。

図書館を使って調べ学習をするノウハウを子どもたちに、身につけさせるのに、とてもいい実践シートだと思います。
小学校低学年、同中学年、同高学年、中学校の計26のシートが収められています。
著作権フリーですので、コピーして使ったり、参考にして改作したり自由自在です。

ご入用の方は、左のメっセージフォームからメールをください。
資料代送料も要りませんので、差し上げます。
先着7人までで、12月中でひとまず締め切ります。

直接、福岡宛てにメール、電話でもけっこうです。







2010/12/13 19:27:48|甲斐の夜ばなし
長い毛の奥方
 慶長(一五九六〜一六一四)頃のお話でございます。

 浅原五味四郎左衛門という武家の奥方は、絶世の美貌の持ち主で知られておりました。
ところが、この奥方には人に知られぬ悩みがありまして、大事なところの毛がたいそう長かったのです。
その長さたるや短いところで三尋、長いところでは三十三尋と言いますから尋常ではありません。
左右に分け束ねて腹に巻いているという具合です。
 
 隠していたものの、いつしか噂が噂を呼び、
「あそこの奥方は龍の化身だろう」
などと言う者さえありました。
奥方は前世の悪行でもあってこんな身体に生まれてきたのだろうと悩んだあげく、特別に長い毛を三筋抜き取り御嶽山、身延堂経、妙伝寺に奉納して、我が身の後世と水難の多かった富士川舟運の無事、また、近隣の者たちの安産を祈ってもらうことにしました。
さらに、一子を出家させて寺に入れました。
これが後に鏡中条の長遠寺の名僧と言われた日実上人でございます。

 確かにその時から水難も減り、難産といわれた産婦も何人も安産したりで、御利益があったようでした。
奥方は近隣の者たちから観音・菩薩の化身のように崇敬の目で見られるようになったということです。

 とは言え、奥方自身の我が身に対する引け目、悩みが解決したわけではありませんでした。
悩んだあげく鬱病のようになり、ついに篠つく雨がたたきつけるようなある晩、奥方は富士川に身を投げてしまいました。
亡骸さえ上がりませんでした。

 市川大門の妙伝寺ではこの奥方の像を子安大明神としてお祀りしているばかりでなく、奥方の長い長い毛を保管しているそうでございます。
かつてはこの毛を浸した水を安産祈願のお水として妊婦が貰いに来たそうです。(市川三郷町)

※「一尋」は両腕を広げた長さで五尺(約一・五メートル)〜六尺(約一・八メートル)と言われる。

写真:富士橋付近







2010/12/12 14:04:10|出版「猫町文庫」
雑誌「猫町文庫」のデータを送った!
雑誌「猫町文庫」第2集の本文データ158ページ分と表紙データ4ページ分を宇品印刷授産場へメール便速達で送る。
無理を言って作業してもらっても、印刷・製本、そしてこちらに納本されるのは年明けの1月8日ごろになる。
年内刊行をうたっていたから、データ送付があと10日早ければ……と多少残念に思う。

執筆者が増え、作品も力作が増えてくれば、原稿完成、校正の進行状況にもばらつきがでて来る。
とは言え、維持会員制度をとり、会費もいただいており、春・秋刊行をうたっている。
それが、すでに夏・冬刊行に延びてしまっている。
これ以上は、申し訳ない、というのが本当のところだ。
マネージメントをしっかりやるのは、雑誌刊行の信頼性にもかかわることだし、悪しきアマチュアリズムは捨てて、反省しなければならない。

刊行までの過程は次のようだ。

原稿をファイルでもらう。
私がアドビのインデザインでページ編集をする。
 ※インデザインも旧式で、載っけているパソコンのスペックも大きくなくて、常に不安が付きまとうが、今のところは、これでやるしかない。ここの作業は普通の出版社の編集作業と変わらない。ただ、美人秘書もいない私が、一人でやっているという違いぐらいだ。元来、本づくりや印刷物づくりの好きな私である。
校正は、基本的には参校までする。
広島宇品の肢体障害者の印刷授産場にデータを送る
印刷授産場でデータを確認し、おかしなところがあれば、私とやり取りをする。
あとは、印刷、製本、納品。

となる。

見てのとおり、原稿はワードか何かのファイルでもらう、編集は私一人で版下まで作ってしまう、印刷・製本は授産場……ということで、刊行コストを極限まで抑えている。
「出版猫町文庫」で出しているブックレットも、基本的には、このやり方だ。
そうでないと、資本力のない弱小出版社には出版なんてできないし、好い内容の作品・研究を世に出すことも難しい。

さらに突き詰めれば、電子書籍として出版(というのかどうか)、公表ということになるのだろう。
が、書き手の多くも、読み手のさらに多くは、まだ、デジタルデータよりはアナログの「本」に思いを寄せている。
「本」の信頼性の方が高い。
しかし、大手(あるいは悪徳自費出版社)に出版を頼めば、とんでもないコスト(や自己負担)がかかってしまう。
となると、今、自分がやっているような方途も一つの道だろうと思える。
「本はなくなってしまうのか?」

安かろう、悪かろうではしょうがない。
コストが安くても、内容のいいもの。
いい作品、研究、調査結果を公刊するのでなければ、意味がない。
これは今のところ、維持できている。
商売ではないのだから、気は楽である。
ま、今のところはだけれど。
私自身の経済的持ち出し、あるいは健康面で無理が来れば、困ったことになるのだが……。

また、いくらコストが安くても、印刷が粗悪では困る。
その点、宇品印刷授産場の仕事は丁寧だし、誠実な対応で、安心している。

後の課題は、完成した雑誌や本を必要な人に届ける流通であろう。
「いい仕事は気付いてもらえる!」