雑誌「猫町文庫」第2集の本文データ158ページ分と表紙データ4ページ分を宇品印刷授産場へメール便速達で送る。
無理を言って作業してもらっても、印刷・製本、そしてこちらに納本されるのは年明けの1月8日ごろになる。
年内刊行をうたっていたから、データ送付があと10日早ければ……と多少残念に思う。
執筆者が増え、作品も力作が増えてくれば、原稿完成、校正の進行状況にもばらつきがでて来る。
とは言え、維持会員制度をとり、会費もいただいており、春・秋刊行をうたっている。
それが、すでに夏・冬刊行に延びてしまっている。
これ以上は、申し訳ない、というのが本当のところだ。
マネージメントをしっかりやるのは、雑誌刊行の信頼性にもかかわることだし、悪しきアマチュアリズムは捨てて、反省しなければならない。
刊行までの過程は次のようだ。
原稿をファイルでもらう。
私がアドビのインデザインでページ編集をする。
※インデザインも旧式で、載っけているパソコンのスペックも大きくなくて、常に不安が付きまとうが、今のところは、これでやるしかない。ここの作業は普通の出版社の編集作業と変わらない。ただ、美人秘書もいない私が、一人でやっているという違いぐらいだ。元来、本づくりや印刷物づくりの好きな私である。
校正は、基本的には参校までする。
広島宇品の肢体障害者の印刷授産場にデータを送る
印刷授産場でデータを確認し、おかしなところがあれば、私とやり取りをする。
あとは、印刷、製本、納品。
となる。
見てのとおり、原稿はワードか何かのファイルでもらう、編集は私一人で版下まで作ってしまう、印刷・製本は授産場……ということで、刊行コストを極限まで抑えている。
「出版猫町文庫」で出しているブックレットも、基本的には、このやり方だ。
そうでないと、資本力のない弱小出版社には出版なんてできないし、好い内容の作品・研究を世に出すことも難しい。
さらに突き詰めれば、電子書籍として出版(というのかどうか)、公表ということになるのだろう。
が、書き手の多くも、読み手のさらに多くは、まだ、デジタルデータよりはアナログの「本」に思いを寄せている。
「本」の信頼性の方が高い。
しかし、大手(あるいは悪徳自費出版社)に出版を頼めば、とんでもないコスト(や自己負担)がかかってしまう。
となると、今、自分がやっているような方途も一つの道だろうと思える。
「本はなくなってしまうのか?」安かろう、悪かろうではしょうがない。
コストが安くても、内容のいいもの。
いい作品、研究、調査結果を公刊するのでなければ、意味がない。
これは今のところ、維持できている。
商売ではないのだから、気は楽である。
ま、今のところはだけれど。
私自身の経済的持ち出し、あるいは健康面で無理が来れば、困ったことになるのだが……。
また、いくらコストが安くても、印刷が粗悪では困る。
その点、宇品印刷授産場の仕事は丁寧だし、誠実な対応で、安心している。
後の課題は、完成した雑誌や本を必要な人に届ける流通であろう。
「いい仕事は気付いてもらえる!」