新聞、雑誌等に書いたもの、どっかでしゃべったこと、書き下ろし……の置き場です。 主に文学・歴史関係が多くなるはずですが、何にでも好奇心旺盛なので、どこまで脱線するか?!。 モノによっては長いのもありますが、興味のあるところから御覧下さい。
 
2011/02/11 14:10:09|文学
「猫町文庫」in猫町
 あちらこちらの行きつけのCAFEなんかに、
「猫町文庫」を置いてもらっている。
殆どは、売りものとしてではなく、
店内の読み物として置かせてもらっているのだ。

 訪れた時、店の方に、
「手にとって、読んでおられる方もけっこういて」
と言われると、うれしいものである。
写真のCAFEでも、申し訳なさそうに、
「売れませんが、見ている方は多いんです」
と言ってくれた。
結構なことである。

 作品やそのまとまりは、人目に触れ、読んでもらうための存在である。
中には、
「注文したい方は?」
などと聞いてくれるご親切なオーナーさんもいるから、
購読希望あるいは維持会員参加の方の中にも、
CAFEで見た人も、いくらかいるかもしれない。

 いろんなところで、是非、手にとってご覧いただきたい。







2011/02/10 19:55:25|樋口一葉
一葉を考えるためのフレーズ(19) 和歌への疑い−2
一葉を読んでみて、彼女の短い生涯、その心の有り様を見るとき、どうあっても見過ごしてはいけない、と私が考えるフレーズを抜き出してみました。

 さしも其社会にたち交(まじ)りて、あさましくいとはしきことを見聞きなれぬる身にば、歌よむ人とさえいへば、みだりがはしくねじけたる人の様におもはれて、誠のみやびなるをかかんとせば、人しらぬむぐらうに世をせばめたるなどをこそ引出で来つべけれ。……

 敷島のうたの田あらす田あれぬれどにごらぬかたもあるべきものを
「よもぎふ日記」二十六年二月九日

※萩の舎塾でも客員歌人の男性とベテラン女弟子、はては主宰者の中嶋歌子自身のスキャンダルが渦巻いていた。
とても歌の道にいそしむような風雅はないに等しかった。
それを嫌悪する一葉自身、半井桃水とのあらぬ「噂」でもちきりになってしまうとは。

写真:師の中嶋歌子=水戸浪士の未亡人である。







2011/02/10 19:45:02|甲斐の夜ばなし
抱き合い杉
 農鳥岳を見上げる湯沢の村に二本の杉の巨木が立ち並んでおります。
幹が絡み合い溶け合って根本が一本の杉のようになっているので、誰言うともなく夫婦杉とか抱き合い杉と呼んでおりました。

 根元からは清水が豊かに湧き出し近在の田を潤して五百俵の米を産出したそうでございます。
村人は水神様とも縁結びの神とも言って崇め、参詣する者が跡を絶ちませんでした。

 とりわけ仲の悪い夫婦がここに参詣しますと、夜の営みの最中に滾々と湧き出し、忽ち人も羨む仲の良い夫婦に変じたということです。

 この辺りでは喧嘩ばかりしている夫婦のことを苦にする近所の年寄りが、抱き合い杉の水を汲んで来てやって、女房の腰巻きや亭主の褌を洗わせて「家内安全」を願う風習もあったそうでございます。(南アルプス市)

写真:農鳥岳







2011/02/09 22:18:29|本・読書・図書館
本のおススメ

 郵便局へ行ったら、写真のようなパンフレットが置いてあった。
ブッククラブへ入って会費を払えば、子どもの年齢相応の絵本や児童書を届けますよ、という案内だ。
最近は、医院とか銀行とかでよく見かける。
同時に、サンプルにもらったか、何冊かの絵本を置いてあることもある。
順番待ちの親子が同じ本を覗いていたり、親や兄弟が読んでやったりしている光景もある。

 親自身は週刊誌やコミックを買うのに、連れてきた子どもが子どもの本のコーナーにへばりついていると、
「何してるのっ?」
と叱る親がいる、というのは、星野書店(甲府市武田)をやっている若い友人の話だ。

 だから、社会生活のいろんな場面にブッククラブの紹介があったり、親子が自然に本を手にすることができる環境があるというのは、意味のあることだと思う。

 ただ、課題も感じた。

 これらのブッククラブはビジネスだが、幼児からせいぜい小学校の間の子供向けだ。
子どもは、その年代を最後に、本への興味を失ってしまうことも多い。
本当なら、中学生おススメ本を紹介するようなビジネスや、パンフレットがあってもいい。
ヤングアダルトの本を勧めるビジネスもあるが、たいてい町の図書館相手だ。
中学生以降で、自分では本を選べない、興味を持てない生徒も多い。
なぜなら、幼い時に大人が読んであげていて、自分では読まないから。
それも、絵本から始まって、面倒な物語などに移行しないから。
要は、幼い時の読書刺激が、その後、なんら役に立っていない、ということだ。

 もうひとつ、公共図書館でも近くのこういうところにフライヤーとかおススメ本カタログを置いてもいいのではないか、ということだ。
「図書館へ来てください。司書が相談に応じます。ビジネス、医療、法律、趣味等々、様々な資料・情報を提供します」
と。
アメリカの公共図書館のキャッチフレーズではないけれど、
「死にたくなったら、図書館へ!!」
とここまで言わなくてもいいから。
図書館は受け身のままでは、行政にも住民にも、いつまでもその大事さに気付いてもらえない。







2011/02/08 20:29:45|アート
緑のラブレター@藤野PA・中央自動車道

 平成元年に藤野のアーティスト高橋政行氏が「藤野芸術の村」内に設置した有名な野外環境芸術。
中央自動車道藤野PA(下り選)内に看板が設置された。
今日改めて眺めて、「前から、ラブレターを持つこういう手はあったっけ?」と首をかしげた。
こう見えても、そばによれば、小学校の25メートルプールくらいあるという。
どこかのちまちました「〜の森」よりはずっと面白い。
2011年の2月中旬まで、夜間、PA内ではラブレターのイルミネーションを灯しているようだ。