新聞、雑誌等に書いたもの、どっかでしゃべったこと、書き下ろし……の置き場です。 主に文学・歴史関係が多くなるはずですが、何にでも好奇心旺盛なので、どこまで脱線するか?!。 モノによっては長いのもありますが、興味のあるところから御覧下さい。
 
2010/11/23 20:57:28|山梨
二つのタワー・2010年11月

芝公園近くの野田岩に行って、東京タワーを足元から見上げた。
お久しぶりですという感じ。
設計した内藤多仲先輩、みごとですと言いたくなる。

帰るさ、車中から建設中のスカイツリーを眺める。
もう、ここまで仕上がっているんだ!
こちらは東武のプロジェクトで根津さんがらみ。

結局、二つのタワーのどちらにも、甲州人の魂がこもっているのだ……などと妙なことを思った。







2010/11/23 20:49:00|グルメ
たっぷり、五代目野田岩
今日はのろ(うなぎ)」、それも課題だった五代目野田岩

「にこごり」はけっこう。
「う巻き」、ちょっと物足りない。お出汁をもう少し。
「志ら焼」、天然だけあって、格別。うなの味がよくわかる。
昔、小浜で、腹開きの鰻の塩焼きを食べてうまいと思ったが、それをしのぐ。
落語「うなぎの幇間」風にいえば、
「エライっ! アータは偉いねっ」
ということになる。
「うな重」、薄味でけっこう。

古くからやっている鰻というと、
味の濃いうちが多いけれど、ここのは上品。

しかも、きも吸い、お新香、飯、それに仲居のおねえさんがたっぷり。








2010/11/22 14:28:29|樋口一葉
一葉を考えるためのフレーズ(3) 一葉の上昇思考
一葉を読んでみて、彼女の短い生涯、その心の有り様を見るとき、どうあっても見過ごしてはいけない、
と私が考えるフレーズを抜き出してみました。

 かくて九つ計(ばかり)の時よりは、我身の一生の、世の常にて終らむことなげかはしくて、あはれ、くれ竹の一ふしぬけ出でしがななどぞあけくれに順ひける「塵之中」

写真:左から母たき、夏子(一葉)、姉ふじ、妹邦子







2010/11/22 14:22:02|出版「猫町文庫」
いい仕事は、人に気づいてもらえる!!
猫町文庫のささやかな出版物も、
書店の店頭でちらほらお買い上げいただいたり、
国内外の方から、時折、メールでご注文をいただいたり、
とてもありがたいことだ。

私個人がインデザインで編集し、
書き手と出版をする者とが校正を繰り返して「協働」し、
軽装版のブックレットという体裁を中心にして、
なおかつ、障害者の印刷授産施設で印刷・製本をお願いして、
コストを下げている。

とはいえ、中身のある、いい仕事を冊子にしてゆきたいし、
本のテーマや出版のポリシーに共鳴してくださる方々に手渡してゆきたい。
だから、あんまり強引な営業活動もおこなってはいない。
黒字になるまでには、とてもとてもいかないけれど、
私自身、重度心身障害者(内臓系の)として、
世の中の方々に生かしてもらっている、
せめてもの恩返しの一端などという気持ちもある。

福岡哲司著「樋口一葉を歩く・山梨編」1,000円
相沢邦衛著「幕末・明治初期の国際環境」1,000円※
飯野正仁著「戦時下日本の美術家たち」第1輯 1,200円
雑誌「猫町文庫」第1集(2010年6月刊)1,000円※

※印は版元の在庫がごくわずか。
山梨県内の書店では、まだ替えるはずです。







2010/11/21 10:11:23|樋口一葉
一葉を考えるためのフレーズ(2) 祖父像
一葉を読んでみて、彼女の短い生涯、その心の有り様を見るとき、どうあっても見過ごしてはいけない、
と私が考えるフレーズを抜き出してみました。

 三代伝わつての出来そこね、親父が一生もかなしい事でござんした。……親父は職人、祖父は四角な字をば読んだ人でござんす。つまりは私のやうな気違ひで、世に益のない反古(ほご)紙をこしらへしに、版をばお上からどめられたとやら「にごりえ」

一葉の父方の祖父八左衛門は中農で地域の自作農民のリーダーの一人だった。
頼りにされ、彼も努力をした。
それは必ずしも報われなかったけれど……。
孫の一葉が貧民救済や遊女の手助けに関心を持っていたのは、祖父以来のDNAと言えないこともないような気が、ますますしている。

写真は甲州市塩山中萩原(青梅街道沿い)の樋口家旧宅跡