榎並さんの個展を見せてもらう。
小品が多く、信仰味のある作品に、日常やフォークロアっぽい作品が加わり、副題にもあるとおり、ノスタルジックな感じのする展観だ。
榎並さんもおられて少し話す。
前から私の抱いていた印象を告げると、
「ほかにもそう言う人がいた」
と言うので、驚いた。
バルセロナの
カタルーニア美術館は、ピレネー山脈のスペイン側に点在する、ロマネスク・ゴシック期の修道院、教会の廃墟から、壁画を剥がしてきて、保存展示をしている。
榎並さんの信仰味のある作品から、ここの壁画を想起したのだ。
絵が似ているというのではない。
描き手の思いが壁から立ちあがって、観るものを囲繞する感じ、とでも言おうか。
そこが類想をもたらす。
「カタルーニア美術館、行きたいんですよね」
と榎並さん。
「年間100点制作するが、半分しかものにならない」
とも。
かなりの勤勉さだと感心する。
テーマのマンネリズムにも警戒している。
さればこそ、精力的に各地で展覧会もできるわけである。
第53回・榎並和春個展
〜遠い記憶〜
■2010年 11/13(土)〜11/21(日)
11/7(水)休廊
甲府ハーパーズ・ミル
(400-0808甲府市東光寺町1346
TEL 055-233-3157)