新聞、雑誌等に書いたもの、どっかでしゃべったこと、書き下ろし……の置き場です。 主に文学・歴史関係が多くなるはずですが、何にでも好奇心旺盛なので、どこまで脱線するか?!。 モノによっては長いのもありますが、興味のあるところから御覧下さい。
 
こんなブログはいやだ
見なければいいのだが、見ることが癖になるのが個人のブログだ。
ただ、多くの場合、膝を叩いてうなずくようなことは少なく、失望させられる事の方が多い。
それは何の情報もないからでもあるが、次のような偏りが多いことにも由来する。

・愚痴が多い。
 しまいにはキレる。
・自慢が多い。
 グルメなんかもそうだ。
・引用が多い。
 「切り抜き帖」とか断った方がいい。
・画像に拾いものが多い。
 平然としているが、著作権上具合が悪い。
・思い込みが強い。
 常識レベルの事実に改めて驚いたりしているから、驚いてしまう。
・入るCMに偏りがある。
 自分に用はないし、見たくない。
・催しの告知的内容を掲載して、ブログをあてにしすぎる。
 前に「WEBを信用しすぎるな」で書いた内容。
・見るとウイルスにかぶれる。
 これ最悪。
・見ると先方のツィッター仲間に自動的に入ってしまう。
 意味分からんメールが増える。知人がそこにいるようないないような。

写真:教え子がくれた作家日本代表のユニフォーム別バージョン。







2013/01/27 14:32:01|その他
甲府西高クラス会
かながな30年以上続いている。
寒い寒い晩だったが、今回も15,6人の参加。
県外からも少なくない。
常連で都合の悪い者もいれば、久しぶりに訪れた者もいる。
熱心な幹事役のおかげだ。

みんないいおっさんおばさんになった。
とは言え、これから海外で暮らしたいとか、もうひと花咲かせたい人もいるようだ。
皆私と一回り違いの子歳、丑歳だ。
元気盛りで仕事にやりがいも感じている頃。
とは言え、アルジェリアの災禍を連想してしまうが、中間管理職の立場、退職前の最も大変な世代なのかもしれない。
この世代で、利害関係もない同級生の集いというのは貴重なのかもしれない。
健康でそれぞれの活躍を。
また、明年!







2013/01/26 13:54:16|甲府
夢の街
一昨年のことになるが、長く入院しているベッドでしきりに見た夢は、昔の甲府の街の景色だった。
それも家の近所とかよりも、甲府の駅前を南に延びるいわゆる平和通りとその一本東の錦町通りが多かった。
甲府駅舎も山梨交通百貨店も、甲府市役所も、甲府警察署も、岡島百貨店も、県立図書館も、あちらこちらの洋食屋も「先先代」くらいの姿だったから、昭和3,4,50年代の甲府の街並みかもしれなかった。
「ボロ電」といわれた路面電車の停留所や、その周辺の地下道なんかも、夢にはありありと登場した。
そこにはフルーツポンチのグラスや緑がかった青ガラスの街灯や、キャバレー・ムーランの風車のかたちのネオンサインや兵隊酒場の前で捧げつつする歩哨の姿もあった。

うつつになって、夢に見たものをつなぎ合わせてジオラマのように再現しようとしてみるのだが、空間的にも、時間的にも狂いやズレがあるのだろう、ジオラマはうまく再現できない。
挙句の果て、前述したようなその風景のデテイルは、今でも路地裏のどこかに残っているのではないかなどと妄想し始めた。
生き延びて、病気が治ったら、カメラを担いでこれらの幻影を探して回ろうと、本気で思ったものである。

今も続いているが、甲府駅前の県庁の南別館(先先代の県立図書館)、甲府市役所(先代)などが続々解体されて、街並みががらり変貌しつつあるのが、脳みそのどこかにこびりついているのかもしれない。
古い街並みへの哀惜の念と。

若いころには、あんなに退屈で変わり映えしなくて嫌だった甲府の街が、実のところ、自分の育ちには骨がらみにからみついているのだと思い知らされた。







2013/01/24 15:43:02|その他
寒い冬
「猫町文庫」第4集の校正をしている。
全体としてまとめたいと思う時になって、たいていこれを入れたらどうかという作品が一二作出てくる。
確かに面白いし貴重だと思うからページを追加する。
また、出てくる。
アマチュアの雑誌というのは、だらだらと締め切りが延びるからいけない、とは思いつつ、雑誌充実のために編集をいじる。

中には割り付けしていしまったのに、原稿全体をいじってくる人がいる。
校正レベルではなく、書き換えである。
うらめしい。
パソコンのデータとインデザインのデータは全く違うものだから、そのページはやり直しになる。
どこをどう変えたのか細かくチェックしているより、これでは割り付けをやりなおした方が早いのだ。
ワカランジンの学者なんかを相手にいている印刷屋さんのご苦労が偲ばれる。

それにしても編集にあたっているプレハブ小屋の真冬と真夏はこたえる。
寒い寒い今年の冬。
指先を切った手袋をはめていても、かじかむ指。

車を新調した。
かれこれ8台目になる。
私の場合、車は通院の足で運搬用でスポーツみたいなものだが、まさか8台目になるとは思わなかった。
前の車の時にも「これで最後」と思ったが、経済的なことを考えると、本当に「これで最後」にしなければたまらない。
でも、今度のも小さくてとても扱いやすい車だ。
公私ともにエコに努めたい。
















2013/01/22 9:52:48|艶笑譚・日本
香合

 香を趣味とする者が奥座敷に寄り合って話している。
「あの滝川という伽羅(きゃら)はちょっとからい方だな」
「そうなんだ。初霜はちょっとあまいな」
「そうだ。こないだよそで田村という伽羅を利いたが、あれもあまい方だ」
 廊下を通りすぎる下女が、
「たんな様方は遊びに行って、女郎のアソコをなめていらっしゃるんですか?」

江戸小咄『春袋』拙訳

※香の名を女郎の源氏名だと勘違いしている。