写真リーフレットの催しに行って来た。「県立図書館開館記念」とあるから、行かないわけにはいかない。予約制である。500人の講堂がさびしく見えないか心配していたが、よくぞ入った。まあ高齢者が多いのが、先々への希望という点では望み薄のような気がする。こういう催しについて、どうしてもっと若い世代に働きかけられないか? 私がリプリントして配った大学の学生で一人くらい来てくれていればうれしいのだが、確認はできなかった。
片山善博氏の考え方・実行力は素晴らしい。こういうひとが一県の知事だったこと、総務大臣でもあったことは奇跡に近い。実際、アジテーターとしても、実際家としてもこういう人がなにより必要なのである。
肥田美代子氏、仕掛け人というか立場上、発言は控えめ。かなり現実に辟易している館あり。
横内正明知事。時が時だけに微妙。図書館については、担当者の原稿中心の「巧言令色」。
阿刀田高図書館長。就任を後悔しているそぶり。そりゃそうでしょう。嬉しがってやれる仕事じゃない。どちらかと言えば道化になってしまうから。県民の知的レベルということを挑発的にしきりと述べる。
全体として、社会的・国家的インフラとしての図書館について、また、山梨の図書館についてもバランスよく、必要なテーマは取り上げられていた。ただこれでアリバイ証明が済んだと思われても困る。ひとの問題、機能の問題、運営等々、全ての課題はこれからだからだ。
「書店はその町の風格」という指摘もあって、書籍業組合への配慮というばかりでなく、実感として共感した。しかし、これは「民度」というだけでは片づけられないことではないだろうか。「公度」という点も大きい。
交流スペースを意義ある催しでジャックしたいものだと、改めて考えた。
帰り、図書館の施設管理面で指定管理者を受ける知人と会う。やや複雑。